2027:Q1 2026/11/02 発表(引け後)
- 発表翌営業日+15.45%寄付 +4.86%
FN 2027年Q1決算:売上高は前年同期比51%増の14億7,450万ドル、非GAAP EPSは4.34ドル
FNの決算ハイライト
ファブリネットの2027年Q1(2026年9月25日終了)は、売上高が14億7,450万ドルで前年同期比51%増となり、会社のガイダンスレンジを上回る過去最高の第1四半期だった。CEOのシーマス・グレイディ氏は、複数の主要プログラムにまたがる幅広い需要と、新製品の立ち上がりが成長を支えたと述べている。
利益面では、非GAAPの1株当たり利益が4.34ドルで前年同期の2.92ドルから5割近く増えた。GAAPの1株当たり純利益は2.86ドル(前年同期2.66ドル)で、増え方は非GAAPより小さい。GAAPの純利益は1億350万ドルで、前年同期の9,590万ドルから増えた。
2027年Q2のガイダンスは、売上高が16億ドル〜16億5,000万ドル、非GAAP 1株当たり利益が4.77〜4.92ドルである。取締役会は自社株買い枠を1億300万ドル積み増し、枠の合計は6億3,730万ドルとなった。
抑えておくべきKPI
- 売上高: 14億7,450万ドル(前年同期9億7,810万ドル、前年同期比51%増)
- 営業利益率(GAAP): 9.9%(前年同期9.6%)。非GAAPは10.8%(前年同期10.6%)
- 粗利率(GAAP): 11.8%(前年同期11.9%)。非GAAPは12.1%(前年同期12.3%)
- 営業キャッシュフロー: 2,130万ドル(前年同期1億260万ドル)。設備投資は1億5,870万ドル(前年同期4,530万ドル)
インサイト
売上が5割増えても粗利率は11.8%と前年同期並みで、利益率が大きく改善したわけではない。営業利益率は9.9%と前年同期の9.6%から上がったものの、成長の中心は量の拡大にある。受託製造という事業の性格どおり、粗利率は1割強の狭いレンジで推移している。
GAAPの純利益の伸びが非GAAPより小さい理由は、営業外の項目にある。非上場株式の評価損を含むその他費用が2,160万ドル出たほか、法人税費用は2,600万ドルと前年同期の550万ドルから増えた。営業利益そのものは1億4,600万ドルで前年同期比55%増と、売上の伸びを上回っている。
キャッシュフローは、売掛金が1億4,330万ドル、棚卸資産が1億7,820万ドル増えたことで、営業キャッシュフローが2,130万ドルにとどまった。買掛金の増加2億6,210万ドルが一部を相殺しているが、成長に伴い運転資金の負担が重くなっている。
今後の見どころ
2027年Q2のガイダンスは売上高16億ドル〜16億5,000万ドルで、売上が引き続き高い水準で伸びるかが最初の確認点になる。会社は「第2四半期に向けて並外れた勢いがある」と述べており、受注の勢いを自信の根拠にしている。
もう1つは、設備投資と運転資金の動きである。Q1は設備投資が1億5,870万ドルに増え、長期借入金の調達も7,480万ドルあった。売上の拡大に見合ってキャッシュを生み出せるかは、次の決算でも営業キャッシュフローで確かめたい。
出典
Fabrinet Announces First Quarter Fiscal Year 2027 Financial Results
2026:Q4 2026/08/17 発表(引け後)
- 発表翌営業日-19.38%寄付 -14.18%
- 5営業日-29.64%
FN 2026年Q4決算:売上高は前年同期比45%増の13億1,580万ドル、通期は46億4,000万ドルで36%増
FNの決算ハイライト
ファブリネットの2026年Q4(2026年6月26日終了)は、売上高が13億1,580万ドルで前年同期比45%増となり、会社のガイダンスレンジを上回る過去最高の四半期だった。CEOのシーマス・グレイディ氏は、非GAAPの1株当たり利益も売上以上の速さで伸び、過去最高を更新したと述べている。
通期(2026年度)の売上高は46億4,000万ドルで前年度の34億2,000万ドルから36%増、こちらも過去最高である。通期の非GAAP 1株当たり利益は14.09ドル(前年度10.17ドル)、GAAPの1株当たり純利益は13.05ドル(前年度9.17ドル)だった。
2027年Q1のガイダンスは、売上高が13億7,500万ドル〜14億2,500万ドル、非GAAP 1株当たり利益が4.10〜4.25ドルである。
抑えておくべきKPI
- 売上高: Q4は13億1,580万ドル(前年同期9億970万ドル)、通期は46億4,000万ドル(前年度34億2,000万ドル)
- 営業利益率(GAAP): Q4は10.2%(前年同期9.8%)、通期は10.0%(前年度9.5%)
- 粗利率(GAAP): Q4は12.0%(前年同期12.2%)、通期は12.0%(前年度12.1%)
- 営業キャッシュフロー: 通期で2億5,670万ドル(前年度3億2,840万ドル)。設備投資は2億5,250万ドル(前年度1億2,110万ドル)
インサイト
Q4の売上は前年同期の約1.4倍に増え、営業利益率は9.8%から10.2%へ改善した。一方、粗利率は12.0%と前年同期の12.2%からわずかに下がっており、利益率の改善は粗利率よりも、売上の拡大に対して販管費の伸びが小さかったことによる。Q4の販管費は2,369万ドルで、前年同期の2,217万ドルからほぼ横ばいだった。
GAAPの純利益はQ4が1億3,930万ドルで、前年同期の8,720万ドルから増えた。非GAAPの純利益も1億4,910万ドル(前年同期9,560万ドル)で、利益の伸びは売上の伸びを上回っている。
通期の営業キャッシュフローは前年度より減った。設備投資が通期で2億5,250万ドルと前年度の2倍超になっており、成長に向けた投資が先行している。自社株買いは通期で523万ドルにとどまり、前年度の1億2,570万ドルから大きく減っている。
今後の見どころ
2027年Q1のガイダンスは売上高13億7,500万ドル〜14億2,500万ドルで、Q4の過去最高の水準を維持または上回れるかが最初の確認点になる。会社は2027年度に向けて、事業全体で複数の大きな成長要因があると述べている。
リスクとして、会社は少数の顧客・仕入先への依存、タイを含む複数国での事業運営、需要の変動を挙げている。設備投資の拡大が営業キャッシュフローにどう表れるかも、次の決算で確かめたい。
出典
Fabrinet Announces Fourth Quarter and Fiscal Year 2026 Financial Results
