2026:Q3 2026/10/28 発表(寄り前)
- 発表翌営業日+16.48%寄付 +16.51%
- 5営業日+13.14%
VRT 2026年Q3決算:売上61%増、受注は倍増を超え、通期の売上見通しを6.5億ドル引き上げ
本決算のポイント
バーティブホールディングスの2026年7〜9月期は、売上高が前年同期比61%増の43.13億ドルだった。内訳は既存事業の伸び(オーガニック)が55%、買収の寄与が約6%である。地域別では米州が75%増と全体をけん引し、アジア太平洋も50%増、欧州・中東・アフリカは23%増だった。会社は、オーガニックの受注が前年同期比で100%を超えて伸びたと説明している。
利益は売上を上回る勢いで伸びた。営業利益は90%増の9.84億ドル、調整後の営業利益は83%増の10.87億ドルで、調整後の営業利益率は25.2%と前年同期から2.9ポイント上がった。1株利益は91%増の1.95ドル、調整後は78%増の2.21ドルである。売上の増加に対する生産性の改善が、製品構成や成長投資の負担を上回った。
通期の見通しは主要な項目をすべて引き上げた。売上高の中央値は146.5億ドルで、引き上げ幅は6.5億ドル、オーガニックの伸びは38%を見込む。調整後の1株利益は7.10〜7.20ドル、調整後のフリーキャッシュフローは26〜28億ドルとした。
抑えておくべきKPI
- 売上高: 43.13億ドル(前年同期比+61%、オーガニック+55%。米州+75%)
- 調整後営業利益率: 25.2%(前年同期比+2.9ポイント)
- 調整後1株利益: 2.21ドル(前年同期比+78%)
- 調整後フリーキャッシュフロー: 6.52億ドル(前年同期比+50%。営業キャッシュフローは7.94億ドルで+64%)
投資家目線のインサイト
売上の伸びの大半がオーガニックで、地域も米州だけでなくアジア太平洋まで広がっている。そのうえで受注が売上を大きく上回るペースで伸びており、一時的な上振れではなく、データセンター投資の拡大に沿った需要の積み上がりと読める内容である。製品の売上の伸びがサービスを上回った点も、設備の出荷が伸びの中心であることを示す。
利益面では、営業利益率が大きく改善した。会社は生産性の向上を挙げる一方、製品構成と成長投資が利益率を押し下げたとも書いている。手元の流動性は62億ドルに増え、ネットキャッシュ(借入れより現金が多い状態)を保っている。能力増強の投資を続けながら、財務の余力も広げている点は安心材料といえる。
ローライトを挙げるなら、調整後のフリーキャッシュフローの伸び(50%)が営業利益の伸びを下回った。運転資本の増加と設備投資の拡大が理由で、成長期に起きやすい形ではあるが、現金化のペースは引き続き確認したい。
今後の見どころ
10〜12月期の見通しは、売上高が43.13〜45.13億ドル、オーガニックの伸びが49〜51%、調整後の営業利益率が25.3〜26.3%である。倍増を超えた受注が、どの程度の速さで売上に変わっていくかが次の焦点になる。
通期の設備投資は売上の約4.0%の想定を据え置いた。能力増強が受注の伸びに追いつくか、そして運転資本の増加がフリーキャッシュフローの見通し(26〜28億ドル)の範囲に収まるかを、次の決算で確かめたい。
出典
2026:Q2 2026/07/29 発表(寄り前)
- 発表翌営業日-17.26%寄付 -8.74%
- 5営業日+0.14%
VRT 2026年Q2決算:AI需要が牽引し増収増益、通期ガイダンスも全指標で上方修正
VRTの決算ハイライト
Vertivの2026年第2四半期は、売上高が前年同期比24%増の32.7億ドルとなり、有機的成長率も18%を確保した堅調な内容だった。データセンター向けの電力・冷却インフラへの需要はAIと汎用コンピューティングの両面で拡大を続けており、サプライチェーンの一時的な混雑や複数フェーズにわたる大型プロジェクトの進行という時期的な要因を含みつつも、力強い伸びを示した。
利益面はさらに鮮明で、GAAP営業利益は前年同期比44%増の6.38億ドル、調整後営業利益は51%増の7.38億ドルとなり、調整後営業利益率は22.6%と410ベーシスポイント改善した。希薄化後EPSは53%増の1.27ドル、調整後希薄化後EPSは60%増の1.52ドルと、増収に増益率が上回る形で収益性の改善が進んでいる。
キャッシュフローも大きく改善し、営業活動によるキャッシュフローは前年同期比241%増の11.0億ドル、調整後フリーキャッシュフローは234%増の9.25億ドルに達した。四半期末にはネットキャッシュ(現金が負債を上回る)の状態に達し、会社はこの需要環境の強さを背景に通期ガイダンスの全項目を上方修正した。
抑えておくべきKPI
- 売上高: 32.74億ドル(前年同期比24%増、有機的成長率18%)
- 調整後営業利益率: 22.6%(前年同期比410ベーシスポイント改善)
- 調整後希薄化後EPS: 1.52ドル(前年同期比60%増)
- 調整後フリーキャッシュフロー: 9.25億ドル(前年同期比234%増)
投資家目線のインサイト
今回の決算で最も注目すべきは、地域別に見た米州(AMER)セグメントの強さだ。売上高は前年同期比29%増の20.7億ドル、有機的成長率も21%に達し、調整後営業利益は49%増の5.71億ドル、調整後営業利益率は27.6%まで改善している。データセンター需要の中心地である米州が全体成長を牽引する構図が明確になっている。
一方でEMEA(欧州・中東・アフリカ)は前年同期比1.7%増とほぼ横ばいで、有機的成長率はマイナス2.4%と地域間のばらつきが見られる。会社側は売上の一部について、サプライチェーンの一時的な混雑や大型プロジェクトの多段階実行に伴う時期的なズレがあったと説明しており、この四半期の伸びが単純な需要の伸びだけでなく供給側の要因にも影響されている点は留意したい。
契約対応(Contingent consideration)や企業結合コストなど一時的な調整項目も含まれてはいるが、それを除いてもGAAPベースの伸びが力強く、収益性改善は構造的なものと捉えられる材料が多い。デフォード・レベニュー(前受収益)が四半期で11.7億ドル増加している点も、将来の受注消化に対する自信を示すシグナルとして注目される。
今後の見どころ
会社は第3四半期の売上高ガイダンスを36.5億〜38.5億ドル(有機的成長率34〜36%)、調整後希薄化後EPSを1.77〜1.83ドルと設定し、通期でも売上高138億〜142億ドル、調整後希薄化後EPS6.65〜6.75ドルへと引き上げた。通期の調整後フリーキャッシュフローガイダンスは24億〜26億ドルとされ、次四半期以降もキャッシュ創出力の持続性が確認ポイントとなる。
今後は、AMERセグメントの成長が持続するか、EMEAの弱さが一時的か構造的かの見極めが重要になる。また資本支出は通期で売上高の約4.0%(レンジ上限)まで積極化する方針が示されており、供給能力拡大への投資がどのタイミングで新たな成長に結びつくかも注視すべき点だ。
出典
2024:Q3 2024/10/23 発表(寄り前)
- 発表翌営業日-3.65%寄付 -4.86%
- 5営業日+1.21%
バーティブ・ホールディングス(VRT)の2024年度Q3決算サマリー
売上高と収益
- 売上高: 2024年第3四半期の売上高は20億7,400万ドルで、前年同期比19%増加。
- 営業利益: 3億7,200万ドル、調整後営業利益は4億1,700万ドルで、前年同期比でそれぞれ48%、41%の増加。
- 調整後営業利益率: 20.1%で、前年同期比310ベーシスポイント上昇。
注文の増加
- オーガニック注文: 直近12か月間のオーガニック注文は前年同期比37%増。第3四半期単体のオーガニック注文も前年同期比17%増で、AI関連の需要が特に寄与。
キャッシュフロー
- 営業活動によるキャッシュフロー: 3億7,500万ドル、調整後フリーキャッシュフローは3億3,600万ドル。
- ネットレバレッジと流動性: 堅調なキャッシュフローによりネットレバレッジは1.4倍に低下、流動性は15億ドル。
地域別の業績
- アメリカ市場: 売上は前年同期比19.5%増。
- EMEA市場(ヨーロッパ・中東・アフリカ): 売上は前年同期比26.1%増。AI対応の冷却技術やデータセンター需要が、全地域での成長を促進。
将来ガイダンス
- 第4四半期の売上予測: 21億1,500万ドル~21億6,500万ドル、調整後営業利益は4億2,700万ドル~4億4,700万ドル。
- 2024年通年の調整後フリーキャッシュフロー予測: 9億7,500万ドル~10億2,500万ドルを見込む。
- 強気な見通し: 売上・利益ともに成長を続ける見込みで、持続的な収益性の向上を図る。
バーティブは、AI技術の普及によるインフラ需要の拡大を背景に、今後もデータセンター分野における強固なポジションを維持・成長させる計画。、今後もデータセンター分野における強固なポジションを維持・成長させる計画。
2024:Q2 2024/07/24 発表(寄り前)
- 発表翌営業日-13.64%寄付 -2.88%
- 5営業日-19.75%
バーティブ・ホールディングス(VRT)の2024年度Q2決算サマリー
- 売上高: 19億5,300万ドルで、前年同期比13%増加。
- 営業利益: 3億3,600万ドルで、前年同期の2億580万ドルから63%増加。
- 調整後営業利益: 3億8,200万ドルで、前年同期比52%増加。
- 調整後営業利益率: 19.6%、前年同期の14.5%から510ベーシスポイント改善。
主要な事業の進展
- 受注成長: 第2四半期の受注は前年同期比57%増加し、過去12ヶ月の累計でも37%増加。
- データセンター市場での強み: AI導入の拡大に伴い、Vertivの技術とサービスが市場で重要な役割を果たしています。AIの加速に向けた成長を支えるため、今後も能力拡大と研究開発に投資する予定。
キャッシュフローと財務状況
- 営業キャッシュフロー: 3億7,800万ドルで、前年同期から1億2,500万ドル増加。
- 調整後フリーキャッシュフロー: 3億3,300万ドルで、前年同期比1億600万ドル増加。
- 流動性: 12億ドルの流動性を保持しており、ABLクレジットファシリティの借り入れはゼロ。
将来の見通し
- 2024年度通期ガイダンス:
売上予測は75億9,000万ドルから77億4,000万ドル。
調整後営業利益は14億1,000万ドルから14億6,000万ドル、調整後営業利益率は18.5%から18.9%。
調整後フリーキャッシュフローは8億5,000万ドルから9億ドルの範囲を見込んでいる。
バーティブは、2024年第2四半期において売上と利益の両面で強い成長を示し、特にAI導入の需要増に伴い、データセンター市場での成長が期待されます。今後も業績の拡大と収益性の向上を目指し、持続的な成長を見込んでいます。
これより前の決算を表示(1期分)
2024:Q1 2024/04/24 発表(寄り前)
- 発表翌営業日+6.82%寄付 +13.41%
- 5営業日+17.47%
バーティブ・ホールディングス(VRT)の2024年度Q1決算サマリー
バーティブ・ホールディングスの2024年第1四半期の決算報告によると、同社は堅調な成長を示している。以下はその主要なポイント。
- 売上高の成長:2024年第1四半期の売上高は16億3,900万ドルで、前年同期比で8%増加しました。
- 利益の増加:同四半期の運営利益は2億300万ドルで、前年同期の1億3100万ドルから大幅に増加。調整後運営利益は2億4900万ドルで、42%の増加を達成した。
- 注文とバックログの増加:オーガニック注文は前年同期比で60%増加し、バックログは史上最高の63億ドルに達した。
- 配当と株式買い戻し:約6億ドルで910万株を買い戻し、株主へのリターンを実現している。
- 2024年度の見通しの更新: 売上高は75億4000万ドルから76億9000万ドル、調整後運営利益は13億2500万ドルから13億7500万ドルへと予測を引き上げました。
これらの結果から、バーティブ・ホールディングスはデータセンター市場の成長とAI技術の進展を背景に、業績を伸ばし続けていることが伺える。
同社はさらに、AI技術の需要増に応じたインフラ整備に注力し、市場でのポジションを強化しており、投資家や株主にとって魅力的な企業であり続けている。
