このマクロ市場分析は、私(@mifsee)が米国市場への投資判断に際し、日々のマクロ環境を俯瞰的に捉えるための個人的な学習記録としてアウトプットしているものです。内容には誤りや実際の状況と異なる点を含む可能性があります。あらかじめご了承のうえ、ご覧ください。
市場インサイト
全体ムード
米主要株価指数はそろって反発し、ナスダックが最高値目前。S&P500 も連騰して再び高値圏に近づき、ダウ平均も続伸しました。長期金利は米10年債利回りが4.34%へ低下し、金利面の重しがやや緩和。ドルは対円で146円台後半に強含む一方、ユーロは1.17ドル台前半に軟化。原油は小幅安ながら70ドル台を維持し、米銅先物は50%関税観測で過去最高を更新。関税リスクを織り込みつつも、資源高と金利低下が株価を下支えする「選別的リスクオン」局面が続いています。
エクイティ
指数 | 終値 | 前日比 | 背景 |
---|---|---|---|
NYダウ | 44,458.30 | ▲217.54 pt (+0.49 %) | 資本財・金融に買い戻し |
S&P500 | 6,263.26 | ▲37.74 pt (+0.61 %) | AI関連が底堅く上昇 |
ナスダック総合 | 20,611.34 | ▲192.88 pt (+0.95 %) | NVIDIA・アップル高値追い |
日経225 | 39,821.28 | ▲132.47 pt (+0.33 %) | 円安追い風で値がさ株高 |
ストックス欧州600 | 549.96 | ▲4.25 pt (+0.78 %) | 銀行株と資源株主導 |
資金は米大型テックへ戻りつつ、欧州・日本株、資源関連に分散流入。
債券
- 米10年債:4.34 %(▼8 bp)—CPI控えヘッジ買い優勢
- 独10年債:2.61 %(▼3 bp)—景気先行指標の鈍化を反映
- 日本10年債:1.51 %(▲2 bp)—日銀の追加利上げ観測継続
安全資産選好は限定的ながら、インフレ懸念の緩和で利回りは総じて低下傾向。
為替
通貨ペア | 終値 | 前日比 | コメント |
---|---|---|---|
USD/JPY | 146.55 | +0.45 % | 米金利低下でもドル買い優位 |
EUR/USD | 1.1721 | -0.14 % | 欧州景気鈍化観測でユーロ軟調 |
USD/CNY | 7.1795 | +0.07 % | PBOCの元安抑制でレンジ内 |
コモディティ(終値・前日比)
品目 | 終値 | 前日比 | ドライバー |
---|---|---|---|
WTI原油 | $68.16/bbl | -0.25 % | 在庫増観測で小反落 |
Brent原油 | $70.19/bbl | +0.06 % | 中東リスクと減産期待が支え |
天然ガス | $3.21/MMBtu | -5.0 % | 産出増と気温見通しで下落 |
金 | $3,303.20/oz | -0.29 % | ドル高で売り優勢 |
銀 | $36.41/oz | -0.90 % | 貴金属全般の調整波及 |
銅 | $5.65/lb | +2.6 % | 50%関税観測で上値追い |
クリプト
- ビットコイン:$109,343(+0.8 %)—110Kドル目前、ETF資金流入継続
- イーサリアム:$2,774.95(+7.0 %)—ステーキング手数料減免案で買い加速
リスク許容度は高水準ながら上値では利確も散見。
マクロイベント焦点
- 7/10(木) 中国6月CPI・PPI、米新規失業保険申請件数、OPEC国際セミナー
- 7/11(金) 英国5月GDP速報、米ミシガン大学消費者信頼感速報(7月速報)
- 7/15(火) 米6月CPI(インフレトレンドの鍵)、ユーロ圏ZEW景況感
- 7/15(火) トランプ大統領・パウエル議長講演(経済見通し)
インサイトまとめ
- 米テック再加速:長期金利低下と AI ブームが継続。NASDAQ 連動 ETF で押し目拾い。
- 資源高の活用:銅・原油の上昇局面で資源株・ETF を段階的に組み入れ、インフレヘッジを強化。
- 円売り継続下の為替管理:ドル円 146 円台は輸出企業に追い風。ヘッジ比率を柔軟に調整。
- 債券は中期ゾーン:米独金利とも低下基調だがボラティリティ高く、デュレーション 3–7 年を中心に。
- クリプトは適度なウェイト:BTC 大台攻防でボラ高。長期ホールド分以外はトレーリングストップ推奨。
市場インサイトのインフォグラフィック
全体ムード
米主要株価指数はそろって反発し、ナスダックが最高値目前。長期金利低下と資源高が相場を下支えし、市場は「選別的リスクオン」局面が継続。
エクイティ(株式)
指数 | 終値 | 前日比 |
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資金フロー
資金は米大型テックへ戻りつつ、欧州・日本株、資源関連に分散流入。
債券
市場概況
安全資産選好は限定的ながら、インフレ懸念の緩和で利回りは総じて低下傾向。
為替
通貨ペア | 終値 | 前日比 |
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コモディティ
品目 | 終値 | 前日比 |
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クリプト(暗号資産)
銘柄 | 価格 | 前日比 |
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市場概況
リスク許容度は高水準ながら上値では利確も散見。