このマクロ市場分析は、私(@mifsee)が米国市場への投資判断に際し、日々のマクロ環境を俯瞰的に捉えるための個人的な学習記録としてアウトプットしているものです。内容には誤りや実際の状況と異なる点を含む可能性があります。あらかじめご了承のうえ、ご覧ください。
市場インサイト
全体ムード
米国株は好調な雇用統計を受けてS&P500(6,279.36)とナスダック総合(20,601.10)が過去最高値。早終いながら出来高は底堅く、NVIDIAなどAI関連が上昇をけん引した。米10年債利回りは4.35%へ5bp上昇、インフレ懸念と景気底堅さの綱引き。ドルは主要通貨に対して弱含み、商品市況は原油が小反落する一方で金は底堅い。適度なリスクオンが続き、資金はハイテクとコモディティに選別的に流入。
エクイティ
指数 | 終値 | 前日比 | 背景 |
---|---|---|---|
NYダウ | 44,828.53 | ▲0.77 % | 景気敏感株と金融が追随 |
S&P500 | 6,279.36 | ▲0.83 % | AI半導体・メガテックに買い継続 |
ナスダック総合 | 20,601.10 | ▲1.02 % | NVIDIA・アップルなど主導 |
日経225 | 39,785.90 | ▲0.06 % | 円安継続だが半導体一服 |
ストックス欧州600 | 543.76 | ▲0.47 % | 銀行・再エネに資金流入 |
資金フロー:北米ハイテクに比重を置きつつ、欧州バリュー株にも分散の動き。
債券
- 米10年債 4.35 %(+0.05 %)—強い雇用指標で利回り上昇
- 独10年債 2.58 %(-0.01 %)—財政拡張懸念は小休止
- 日本10年債 1.44 %(-0.01 %)—日銀追加利上げ観測が抑制
安全資産選好は後退し、実質金利は緩やかに上昇。
為替
通貨ペア | 終値 | 前日比 | コメント |
---|---|---|---|
USD/JPY | 144.92 | +1.06 % | 金利差意識もドル軟調で上値限定 |
EUR/USD | 1.1761 | -0.38 % | ユーロ圏インフレ鈍化で底堅さ維持 |
USD/CNY | 7.1644 | -0.01 % | 人民銀の元安抑制スタンスが効く |
コモディティ(終値・前日比)
品目 | 終値 | 前日比 | ドライバー |
---|---|---|---|
WTI原油 | $67.00 | -0.67 % | OPEC+増産観測と米関税懸念 |
Brent原油 | $68.80 | -0.45 % | 同上 |
天然ガス | $3.409 | -2.3 % | 冷房需要予想後退 |
金 | $3,342.90 | +0.4 % | ドル軟化を映す買い戻し |
銀 | $36.87 | +0.11 % | 貴金属連動の追随買い |
銅 | $5.09/lb | -1.12 % | 中国在庫増加懸念で調整 |
クリプト
- ビットコイン:$110,105(+3.8 %)—ETF資金流入で11万ドル台回復
- イーサリアム:$2,605(+8.3 %)—大型アップグレード期待の買い
リスク許容度の高さがデジタル資産にも波及。
マクロイベント焦点
- 7/04(金) 米国市場休場(独立記念日)
- 7/04(金) ECB理事会議事要旨公表
- 7/05(土) OPEC+共同閣僚監視委員会(JMMC)
- 7/07(月) 中国6月貿易収支
- 7/08(火) 米FOMC議事要旨(6月会合)
- 7/09(水) 米6月CPI
インサイトまとめ
- 米ハイテクの強勢持続:生成AIテーマが牽引する限り、指数連動ETFで押し目買いが機能。
- コモディティ分散の妙:原油調整局面は資源株の仕込み好機。銅は短期軟調でも長期的電動化需要が下支え。
- ドル安ポジション構築:円・ユーロロングに一部新興国通貨をブレンド。
- 債券はデュレーション短め:米独利回りの上昇余地を考慮し3–5年ゾーン中心。
- クリプトは適度なウェイト:BTC心理的節目の攻防に注意しつつ、中長期ではETF資金流入が下支え。
市場インサイトのインフォグラフィック
全体ムード
米国株は好調な雇用統計を受けてS&P500とナスダック総合が過去最高値を更新。米10年債利回りは上昇し、インフレ懸念と景気底堅さが綱引き状態。ドルは弱含み、商品市況は原油が小反落する一方、金は底堅い。適度なリスクオンが続き、資金はハイテクとコモディティに選別的に流入。
エクイティ(株式)
指数 | 終値 | 前日比 |
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資金フロー
債券
市場概況
為替
通貨ペア | 終値 | 前日比 |
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コモディティ
品目 | 終値 | 前日比 |
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