2026:Q2 2026/09/01 発表(引け後)
- 発表翌営業日+15.81%寄付 +8.72%
- 5営業日+25.94%
DELL 2026年Q2決算:AIサーバー受注が600億ドル規模に膨らみ、通期売上ガイダンスを192億ドルへ引き上げ
DELLの決算ハイライト
デルの2026年度第2四半期は、売上高が前年同期比58%増の470億ドルと過去最高を記録し、AI関連需要を軸にした成長が数字にはっきり表れた四半期となった。GAAP希薄化後EPSは6.34ドルで前年同期比273%増、non-GAAP希薄化後EPSも7.04ドルで同203%増と、いずれも過去最高を更新している。
牽引役はインフラソリューショングループ(ISG)で、AI最適化サーバー売上が164億ドルと前年同期比100%増となり、四半期のAIサーバー受注は609億ドル、期末のバックログは950億ドルに達した。トラディショナルサーバー・ネットワーキングも122%増、ストレージも26%増と、AI以外の領域でも底堅い伸びを見せている。クライアントソリューショングループ(CSG)も売上150億ドルで20%増と、法人向けを中心に成長が続いた。
会社はこの勢いを踏まえ、通期FY27売上ガイダンスを192億ドル(前年比69%増)へ、AI最適化サーバー売上ガイダンスも740億ドル(前年比200%増)へと引き上げた。 営業活動によるキャッシュフローは22億ドル、株主還元は四半期として過去最高の43億ドルに達している。
抑えておくべきKPI
- 売上高: 470億ドル(前年同期比58%増)
- GAAP営業利益: 53.9億ドル(前年同期比204%増、売上高比11.5%)
- AI最適化サーバー売上高: 164億ドル(前年同期比100%増)、四半期受注609億ドル、バックログ950億ドル
- 株主還元額: 43億ドル(四半期として過去最高)
インサイト
今回の決算で目を引くのは、AIサーバー事業が単なる一時的な特需ではなく、受注・売上・バックログのすべてで過去最高を更新し続けている点だ。バックログが950億ドルまで積み上がっていることは、次の四半期以降も高水準の売上が視界に入っていることを意味する。
一方でキャッシュフロー面には注意が必要だ。営業活動によるキャッシュフローは22億ドルで前年同期比13%減、フリーキャッシュフローも47%減の9.9億ドルにとどまった。 在庫が四半期で大きく積み上がっており、旺盛な需要に応えるための仕入れ・生産の先行投資が影響したとみられる。調整後フリーキャッシュフローは金融債権や操業リース機器の影響を加味すると81.5億ドルまで拡大しており、会社側は事業の実態としての資金創出力は堅調だと位置づけている。
利益率の改善も見逃せない。GAAP営業利益率は11.5%と前年同期の6.0%からほぼ倍増し、ISG営業利益率も15.0%まで上昇した。 AI関連の規模拡大がコスト構造の効率化にもつながっている様子がうかがえる。
今後の見どころ
次の四半期以降は、AIサーバーの受注ペースとバックログの推移が最大の注目点になる。950億ドルという水準がどこまで積み増されるか、あるいは消化されていくかは、AI投資サイクルの持続性を測る手がかりとなる。
同時に、在庫積み増しとフリーキャッシュフロー減少が一時的な調達対応なのか、構造的な変化なのかも見極めどころだ。会社は第3四半期の売上ガイダンスを490億ドル(前年比81%増)としており、通期192億ドルという目標に対する進捗を四半期ごとに確認していく必要がある。
出典
Dell Technologies Delivers Second Quarter Fiscal 2027 Financial Results
2026:Q1 2026/05/28 発表(引け後)
- 発表翌営業日+32.76%寄付 +31.84%
- 5営業日+33.12%
DELL 2026年Q1決算:AIサーバー需要が爆発、売上88%増で過去最高を更新
DELLの決算ハイライト
デルの2026年度第1四半期(2026年5月1日締め)は、売上高が前年同期比88%増の438.4億ドルとなり、四半期として過去最高を記録した。GAAP希薄化EPSは5.24ドル(前年同期比282%増)、non-GAAP希薄化EPSは4.86ドル(同214%増)で、いずれも過去最高を更新している。
牽引役はインフラソリューション部門(ISG)で、AI最適化サーバー売上が前年同期比757%増の161.3億ドルに達した。ISG全体の売上は290.1億ドル(同181%増)、営業利益は31億ドル(同206%増)と、収益性も大きく改善している。クライアントソリューション部門(CSG)も売上146.1億ドル(同17%増)、営業利益11.7億ドル(同79%増)と堅調だった。
会社はこの勢いを踏まえ、通期売上ガイダンスを1650億〜1690億ドル(中央値1670億ドル、前年比47%増)へ、通期AI最適化サーバー売上見通しも約600億ドル(前年比144%増)へと据え置きではなく上方に見直した。
抑えておくべきKPI
- 売上高: 438.4億ドル(前年同期比88%増)
- AI最適化サーバー売上: 161.3億ドル(前年同期比757%増、AI受注は244億ドル)
- 営業活動によるキャッシュフロー: 40.8億ドル(前年同期比46%増、第1四半期として過去最高)
- 株主還元: 21億ドル(株式買戻しと配当を通じて実施)
重要なインサイト
今回の決算で最も目を引くのは、AI最適化サーバーの売上が前年同期の18.8億ドルからわずか1年で161.3億ドルへと急拡大した点だ。単発の大口受注ではなく、244億ドルという受注バックログの規模を踏まえると、需要は四半期を超えて続く構造的な変化と捉えられる。COOのジェフ・クラーク氏も、AI機会に「鈍化の兆しは見られない」とコメントしている。
一方で、non-GAAP粗利率は18.1%(前年同期21.6%)、GAAP粗利率も17.8%(前年同期21.1%)とやや低下しており、AIサーバーという低マージン品目の比率拡大が採算面に影を落としている点は見逃せない。それでも営業利益率はGAAPベースで8.3%(前年同期5.0%)へ改善しており、規模拡大が利益の絶対額を押し上げている構図だ。
キャッシュフロー面では、営業活動によるキャッシュフローが40.8億ドルと四半期として過去最高を更新した一方、在庫が150.5億ドルへ、応払手形も452.6億ドルへと大きく積み上がっている。AI関連の急成長に対応するための積極的な在庫確保・仕入れの結果とみられ、需要の強さを裏付ける材料と言える。
今後の見どころ
会社は通期売上ガイダンスを中央値1670億ドル(前年比47%増)へ、AI最適化サーバー売上見通しも約600億ドル(同144%増)へと見直した。次四半期以降も受注から売上への転換ペースが持続するかが、このガイダンスの信頼性を測る鍵となる。
次四半期のGAAP希薄化EPSは中央値4.48ドル(前年同期比164%増)、non-GAAP希薄化EPSは中央値4.80ドル(同107%増)が見込まれている。粗利率の推移とAIサーバー比率拡大のバランス、そして在庫・応払手形の水準がキャッシュフローに与える影響も、今後の決算で確認すべき点だ。
出典
Dell Technologies Delivers First Quarter Fiscal 2027 Financial Results
2025:Q2 2025/08/28 発表(引け後)
- 発表翌営業日-8.88%寄付 -7.47%
- 5営業日-6.88%
DELL 2025年Q2決算:売上高は前年同期比19%増の298億ドルで過去最高、サーバー・ネットワークが69%増
本決算のポイント
デルの2026会計年度第2四半期(2025年8月1日までの3か月)は、売上高が前年同期比19%増の298億ドルとなり、過去最高を更新した。 営業利益は17.7億ドル(27%増)、純利益は11.6億ドル(32%増)、希薄化後EPSは1.70ドルで前年同期の1.23ドルから38%増えた。non-GAAPのEPSは2.32ドル(19%増)、non-GAAP営業利益は22.8億ドル(10%増)だった。
成長を牽引したのはインフラ事業(ISG)で、売上高は168億ドル(44%増)。そのうちサーバー・ネットワークは129億ドル(69%増)だった。クライアント事業(CSG)は125億ドル(1%増)にとどまった。
営業活動によるキャッシュフローは25億ドル(前年同期は13.4億ドル)で、株主還元は13億ドルだった。
抑えておくべきKPI
- 売上高: 298億ドル(前年同期は250億ドル、19%増)
- 希薄化後EPS(GAAP): 1.70ドル(前年同期は1.23ドル、38%増)。non-GAAPは2.32ドル(前年同期は1.95ドル、19%増)
- サーバー・ネットワーク売上: 129億ドル(前年同期は76.7億ドル、69%増)
- 調整後フリーキャッシュフロー(non-GAAP): 25.2億ドル(前年同期は12.8億ドル、96%増)
インサイト
増収の中身はAI関連のサーバーに偏っている。2026会計年度の上期だけで100億ドルのAIソリューションを出荷し、前年度(2025会計年度)の出荷額全体を上回ったと会社は述べている。一方、ストレージ売上は38.6億ドルで3%減、コンシューマー向けは17.2億ドルで7%減と、すべての領域が伸びたわけではない。
利益率の面では注意が要る。ISGの営業利益は14.7億ドルで14%増だが、売上に対する比率は8.8%と、前年同期の11.0%から低下した。売上の伸びほどISGの利益率は伸びていない。 CSGの営業利益も8.03億ドルで2%減っている。
今後の見どころ
会社は、2026会計年度のAIサーバー出荷額の見通しを200億ドルへ引き上げた。通期売上は1,050億〜1,090億ドル(中央値1,070億ドル、前年比12%増)、non-GAAPの希薄化後EPSは中央値9.55ドル(17%増)を見込む。
第3四半期の売上は265億〜275億ドル(中央値270億ドル、前年同期比11%増)、non-GAAPのEPSは中央値2.45ドル(11%増)が見通しだ。ISGの利益率が今後どう推移するかも確認したい。
出典
Dell Technologies Delivers Second Quarter Fiscal 2026 Financial Results
2025:Q1 2025/05/29 発表(引け後)
- 発表翌営業日-2.08%寄付 -1.01%
- 5営業日-1.59%
DELL 2025年Q1決算:売上高は前年同期比5%増の234億ドル、AI受注121億ドルで受注残は144億ドル
本決算のポイント
デルの2026会計年度第1四半期(2025年5月2日までの3か月)は、売上高が前年同期比5%増の234億ドルとなった。営業利益は11.7億ドルで21%増、non-GAAP営業利益は16.7億ドルで10%増だった。
一方、純利益は9.65億ドルで前年同期の9.92億ドルから3%減り、希薄化後EPS(GAAP)は1.37ドルで前年同期と同じだった。non-GAAPのEPSは1.55ドルで、前年同期の1.32ドルから17%増えた。 営業活動によるキャッシュフローは28億ドル(前年同期は10.4億ドル)、調整後フリーキャッシュフロー(non-GAAP)は22.3億ドル(同6.23億ドル)だった。
株主還元は24億ドルと、同社が示す第1四半期として過去最高となった。
抑えておくべきKPI
- 売上高: 234億ドル(前年同期は222億ドル、5%増)
- 希薄化後EPS: GAAPは1.37ドルで前年同期と同水準。non-GAAPは1.55ドル(前年同期は1.32ドル、17%増)
- サーバー・ネットワーク売上: 63.2億ドル(前年同期は54.7億ドル、16%増。第1四半期として過去最高)
- AI受注: 当四半期に121億ドル、受注残は144億ドル
インサイト
増収は、インフラ事業(ISG)の103億ドル(12%増)と、クライアント事業(CSG)の125億ドル(5%増)がともに伸びたことによる。ISGの営業利益は9.98億ドルで36%増、売上に対する比率は9.7%と前年同期の8.0%から上がった。AI受注121億ドルは、前年度(2025会計年度)の出荷額全体を上回ると会社は述べている。
弱い部分もある。CSGのコンシューマー向け売上は14.6億ドルで19%減、CSGの営業利益は6.53億ドルで16%減った。売上は5%増でも、GAAPの純利益とEPSは増えていない点は押さえておきたい。
今後の見どころ
通期(2026会計年度)の売上は1,010億〜1,050億ドル(中央値1,030億ドル、前年比8%増)、non-GAAPの希薄化後EPSは中央値9.40ドル(15%増)が見通しだ。AI関連の受注残144億ドルが、売上にどう変わっていくかが焦点になる。
次の第2四半期の売上は285億〜295億ドル(中央値290億ドル、前年同期比16%増)、non-GAAPのEPSは中央値2.25ドル(15%増)を見込む。
出典
Dell Technologies Delivers First Quarter Fiscal 2026 Financial Results
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2024:Q4 2025/02/27 発表(引け後)
- 発表翌営業日-4.70%寄付 -6.37%
- 5営業日-13.73%
DELL 2024年Q4決算:売上高は前年同期比7%増の239億ドル、通期は956億ドルでEPSは過去最高の6.38ドル
本決算のポイント
デルの2025会計年度第4四半期(2025年1月31日までの3か月)は、売上高が前年同期比7%増の239億ドルとなった。営業利益は21.6億ドルで40%増、希薄化後EPS(GAAP)は2.15ドルで前年同期の1.66ドルから30%増え、四半期として過去最高だった。non-GAAPのEPSは2.68ドル(18%増)で、これも四半期として過去最高とされている。
通期(2025会計年度)は、売上高が956億ドルで前年比8%増、希薄化後EPSは6.38ドル(39%増)と過去最高となった。通期の営業利益は62.4億ドル(15%増)、non-GAAPのEPSは8.14ドル(10%増)だった。
一方、キャッシュフローは減っている。第4四半期の営業活動によるキャッシュフローは5.85億ドルで62%減、通期でも45.2億ドルと48%減った。
抑えておくべきKPI
- 第4四半期の売上高: 239億ドル(前年同期は223億ドル、7%増)
- 第4四半期の希薄化後EPS: GAAPは2.15ドル(前年同期は1.66ドル、30%増)、non-GAAPは2.68ドル(前年同期は2.27ドル、18%増)
- 第4四半期のサーバー・ネットワーク売上: 66.3億ドル(前年同期は48.6億ドル、37%増)
- 通期の売上高: 956億ドル(前年比8%増)。通期の調整後フリーキャッシュフロー(non-GAAP)は31.0億ドルで、前年の56.1億ドルから45%減
インサイト
第4四半期の成長はインフラ事業(ISG)が担った。ISGの売上は114億ドルで22%増、営業利益は20.5億ドルで44%増となった。サーバー・ネットワークはAIと従来型サーバーの需要で37%増と、会社は説明している。クライアント事業(CSG)の売上は119億ドルで1%増にとどまり、営業利益は6.31億ドルで19%減った。
通期でも同じ傾向がある。ISGの売上は436億ドルで29%増だが、CSGは484億ドルで1%減、営業利益は30億ドルで20%減だった。利益の伸びはISGに寄っている。 また、キャッシュフローが減った点は、EPSの伸びと分けて見る必要がある。
今後の見どころ
2026会計年度の通期売上は1,010億〜1,050億ドル(中央値1,030億ドル、前年比8%増)、non-GAAPの希薄化後EPSは9.30ドル(14%増)が見通しだ。AIサーバーの受注残は、会社によれば約90億ドル(発表時点)で、xAIなどの案件を含む。
資本還元では、年間配当を18%増の2.10ドル(見込み)とし、自社株買いの承認枠を100億ドル増やした。次の第1四半期の売上は225億〜235億ドル(中央値230億ドル、前年同期比3%増)を見込む。
出典
Dell Technologies Delivers Fourth Quarter and Full-Year Fiscal 2025 Financial Results
