PR

【FLNC】フルーエンス・エナジーの決算まとめ|2026年Q3

最新 2026:Q3 引け後

2026:Q3 2026/08/05 発表(引け後)

  • 発表翌営業日-7.17%寄付 -9.96%
  • 5営業日-7.24%

FLNC 2026年Q3決算:受注は過去最高も生産遅延で減益、通期見通しを引き下げ

本決算のポイント

フルエンスの2026年度第3四半期は、総売上高が前年同期比8%増の6.5億ドルとなったものの、新規契約製造拠点での生産遅延が響き、市場が期待していた水準には届かなかった決算となった。

GAAP粗利益率は5.1%と前年同期の14.8%から大幅に低下し、純損益も4400万ドルの損失に転落した(前年同期は690万ドルの黒字)。生産の立ち上がり遅れに加え、新製品プラットフォーム投入の初期コストや、長期国際電池セル供給に関する契約の前払い費用計上も収益性を圧迫した。

一方で受注は好調そのもので、四半期の受注高は14.4億ドルと前年同期の約3倍に拡大し、バックログも過去最高の64億ドルに達した。会社はこの状況を踏まえ、通期売上高ガイダンスを従来の32億〜36億ドルから29億〜31億ドルへ、調整後EBITDAガイダンスも4000万〜6000万ドルの黒字予想から-3000万〜1000万ドルへと下方修正している。

抑えておくべきKPI

  • 総売上高: 6.5億ドル(前年同期比8%増、ただし生産遅延で計画未達)
  • GAAP粗利益率: 5.1%(前年同期14.8%から低下)/調整後粗利益率5.9%(同15.4%から低下)
  • 受注高(Order intake): 14.4億ドル(前年同期比約3倍、前年同期は5.09億ドル)
  • バックログ: 64億ドル(過去最高水準)

インサイト

今回の減益は一時的な混乱の側面が強い。会社自身が「新規国際契約製造拠点での生産問題」と「米国新規契約製造拠点の建設遅延」を明確な原因として挙げており、需要そのものが弱いわけではないことが受注高14.4億ドルとバックログ64億ドルの数字から読み取れる。売上として計上されるはずだった案件は消えたわけではなく、バックログに残ったまま2027年度にずれ込む見通しだ。

ただし通期ガイダンスの下方修正幅は小さくない。売上高中央値は34億ドルから30億ドルへ、調整後EBITDA中央値は5000万ドルの黒字から1000万ドルの赤字へと転換しており、2026年度を通じた収益化のタイミングが後ずれしたことは事実として重い。約1500万ドルの電池セル長期供給契約に伴う前払い費用も一時的要因ながら利益を押し下げている。

一方でデータセンター関連の受注確保は明るい材料だ。7月までに約8.5億ドルのデータセンター案件を獲得し、初のビハインド・ザ・メーター大型受注やハイパースケーラーからの5.5億ドルの受注も含まれる。需要側の裾野が広がっている点は、生産遅延という供給側の課題とは切り離して評価する必要がある。

今後の見どころ

最大の焦点は、遅延した約4億ドル分のプロジェクト引き渡しが2027年度にどれだけ確実に売上として計上されるかである。新規契約製造拠点の生産能力立ち上げが2027年度序盤にかけて計画通り進むかどうかが、今回の遅延が一過性で終わるかを左右する。

また、受注とバックログの拡大ペースが今後も続くかも重要な確認点だ。特にデータセンター向け案件の積み上がりは会社の成長ドライバーとして強調されており、既存のエネルギー貯蔵事業に次ぐ柱として定着するかを次四半期以降で見極めたい。総流動性は8.63億ドルと厚みを維持しており、当面の事業運営余力は確保されている。

出典

Fluence Energy, Inc. Reports Third Fiscal Quarter 2026 Results

2026:Q2 2026/05/06 発表(引け後)

  • 発表翌営業日+39.90%寄付 +41.63%
  • 5営業日+62.98%

FLNC 2026年Q2決算:受注が過去最高の残高56億ドルへ、収益性改善で通期見通しを据え置き

FLNCの決算ハイライト

フルエンス・エナジーの2026年第2四半期は、売上高が4.649億ドルと前年同期比7.7%増となり、着実な成長を示した。GAAPベースの粗利益率は10.0%(前年同期9.9%)、調整後粗利益率も11.1%(前年同期10.4%)へと改善し、収益構造が徐々に良化している様子がうかがえる。

損益面では、純損失が2,924万ドルとなり、前年同期の4,193万ドルから縮小した。調整後EBITDAもマイナス940万ドルと、前年同期のマイナス3,041万ドルから大きく改善しており、収益性改善への進捗が数字として表れている。

一方で最大の注目点は受注動向だ。2026年5月6日までの累計受注が約20億ドルと前年同期の約10億ドルから倍増し、バックログも3月末時点で約56億ドルと過去最高水準に達した。会社は主要ハイパースケーラー2社とマスターサプライ契約を締結し、今期中の初回受注獲得を見込んでいると発表しており、通期の売上高ガイダンス(32億〜36億ドル、中央値34億ドル)と調整後EBITDAガイダンス(4,000万〜6,000万ドル、中央値5,000万ドル)は据え置きとなった。

抑えておくべきKPI

  • 売上高: 4.649億ドル(前年同期比7.7%増)
  • 調整後EBITDA: マイナス940万ドル(前年同期マイナス3,041万ドルから改善)
  • 受注(年初来累計): 約20億ドル(前年同期約10億ドルから倍増)
  • バックログ: 約56億ドル(会社史上最高水準)

投資家目線のインサイト

今回の決算で最も印象的なのは、赤字幅の縮小や粗利改善といった着実な収益性の向上に加え、受注とバックログの急拡大が同時に進んだ点だ。ハイパースケーラーとのマスターサプライ契約締結は、データセンター向け電力需要の拡大という構造的な潮流にフルエンスが食い込み始めた証左と読める。単発の好材料ではなく、パイプライン全体の伸びが受注加速に転化してきた流れといえる。

ただし依然として四半期・半期ベースでは純損失、調整後EBITDAともに赤字が続いており、利益化はまだ道半ばという点は忘れてはならない。営業活動によるキャッシュフローも半期で3.479億ドルのマイナスとなり、在庫の積み増し(半期で3億ドル近い増加)が主因となっている点は、成長投資に伴う一時的な資金需要か、需給ミスマッチの兆候かを見極める必要がある。

会社側は総liquidity約9億ドル(現金及び現金同等物・restricted cash含む総キャッシュ約4.129億ドル)を確保しており、当面の事業運営に必要な資金的余力は保たれている。

今後の見どころ

次の焦点は、ハイパースケーラーとの契約が実際の初回受注に転換されるタイミングとその規模だ。会社は第3四半期中の受注化を見込んでおり、これが実現すれば新たな顧客層への浸透という成長ストーリーの裏付けとなる。

また、通期ガイダンスが据え置かれたことで、下半期にかけて売上・EBITDAともに加速するペースが求められる構図になっている。年間ARR目標の1.8億ドル達成に向けた進捗や、在庫増加の収束、キャッシュフローの改善傾向が続くかどうかも、次回決算で確認すべき重要なポイントとなる。

出典

Fluence Energy, Inc. Reports Second Quarter 2026 Results; Reaffirms Fiscal Year 2026 Guidance

2025:Q4 2025/11/24 発表(引け後)

  • 発表翌営業日+6.14%寄付 +14.84%
  • 5営業日+26.33%

フルーエンス・エナジー(FLNC)の2025年度Q4決算サマリー

売上高と収益

  • 売上高:10億4,000万ドル(前年同期比減少、市場予想を25.2%下回る)
  • 調整後粗利益率:13.7%(過去最高水準を達成)
  • GAAP純利益:2,400万ドル
  • 希薄化後1株当たり利益(EPS):0.13ドル(前年同期▲0.60ドルから大幅改善、前年比121.7%増)

営業費用と利益

  • 調整後EBITDA:1,950万ドル(黒字化を達成)
  • 営業キャッシュフロー:プラスに転換

契約・受注(Bookings)

  • 受注残高(Backlog):過去最高水準を維持
  • 新規受注:SmartStack製品への引き合いが増加

キャッシュと財務状況

  • 流動性:13億ドルを維持(強固な財務基盤)
  • 短期資産:21億ドル
  • 短期負債:14億ドル
  • 長期負債:4億3,780万ドル
  • 短期資産が短期・長期負債を上回る健全な財務状況を維持

技術・事業ハイライト

  • 高密度SmartStack製品の発表:次世代エネルギー貯蔵システムを発表し、顧客からの強い関心を獲得
  • 国内サプライチェーン開発:製造上の課題に対処するため、2億ドルを投資し、米国内でのサプライチェーン構築を推進
  • 顧客中心戦略の強化:CEOのJulian Nebreda氏は「成功への道は顧客のニーズを満たすこと」と強調、SmartStackの多機能性をアピール

2026年度ガイダンス

  • 売上高ガイダンス:32億ドル〜36億ドル(前年比約50%の成長目標)
  • 調整後EBITDAガイダンス:4,000万ドル〜6,000万ドル
  • 楽観的なガイダンスにより、エネルギー貯蔵需要の加速に対応する同社の戦略的取り組みを反映

決算まとめ

2025年度Q4決算では、売上高が市場予想を下回ったものの、調整後粗利益率が過去最高の13.7%を記録し、調整後EBITDAも黒字化を達成するなど、収益性の大幅な改善が見られた。また、希薄化後EPSが前年同期の赤字から黒字転換し、前年比121.7%増となったことは、事業構造の改善を示している。高密度SmartStack製品の発表と国内サプライチェーンへの2億ドル投資は、将来的な競争力強化の布石となる。2026年度の売上高ガイダンス(32〜36億ドル、前年比約50%成長)と調整後EBITDAガイダンス(4,000〜6,000万ドル)は、再生可能エネルギー市場の成長を背景に、同社の事業拡大への強い自信を示している。

出典(一次情報)

Fluence Energy Fiscal 2025 Fourth Quarter Earnings, November 25, 2025

2025:Q3 2025/08/11 発表(引け後)

  • 発表翌営業日-19.37%寄付 -15.32%
  • 5営業日-11.82%

フルーエンス・エナジー(FLNC)の2025年度Q3決算サマリー

売上高と収益

  • 売上高:6億250万ドル(市場予想7億6,945万ドルを下回る)
  • 1株当たり利益(EPS):0.01ドル(市場予想▲0.01ドルを上回り、黒字化を達成)

営業費用と利益

  • 調整後粗利益率:改善傾向を維持
  • 営業費用の管理:コスト管理の強化により収益性を改善

契約・受注(Bookings)

  • 新規受注:グリッドスケール・バッテリープロジェクトの受注が堅調に推移

キャッシュと財務状況

  • 流動性:10億ドル以上を維持
  • 健全な財務基盤を継続

技術・事業ハイライト

  • グローバル展開の加速:北米、欧州、アジア太平洋地域でのプロジェクト展開を継続
  • Nisperaプラットフォームの拡充:AI搭載のエネルギー管理ソフトウェアの機能強化

2025年度Q4ガイダンス

  • 通期見通し:収益性の改善と事業拡大の継続を見込む

決算まとめ

2025年度Q3決算では、売上高が市場予想を下回ったものの、EPSが市場予想を上回り黒字化を達成したことは、収益性改善への取り組みが実を結びつつあることを示している。グリッドスケール・バッテリープロジェクトの受注が堅調に推移し、世界各地での事業展開が順調に進んでいる。

出典(一次情報)

Fluence Energy Fiscal 2025 Third Quarter Earnings, August 11, 2025

これより前の決算を表示(2期分)

2025:Q2 2025/05/07 発表(引け後)

  • 発表翌営業日+6.87%寄付 -6.98%
  • 5営業日+20.84%

FLNC 2025年Q2決算:売上高は前年同期比31%減の4.32億ドル、通期見通しも下方修正

本決算のポイント

フルーエンス・エナジーの2025年第2四半期(2025年1〜3月の3か月)は、売上高が前年同期比約31%減の4.32億ドルとなった。同社は、2025年通期の売上が下期に偏る見通しであることが主因と説明している。純損失は4,190万ドルで、前年同期の1,290万ドルから拡大し、1株当たり損失は0.24ドル(前年同期は0.07ドル)だった。

調整後EBITDA(non-GAAP)はマイナス3,040万ドルで、前年同期のマイナス610万ドルから悪化した。GAAPの売上総利益率は9.9%(前年同期は10.3%)、調整後売上総利益率(non-GAAP)は10.4%(同10.6%)と、わずかに低下している。

通期ガイダンスは引き下げられた。 売上高は26億〜28億ドル(従来は31億〜37億ドル)、調整後EBITDAは0〜2,000万ドル(従来は7,000万〜1億ドル)となる。関税政策の不確実性から米国案件の一部を一時停止したことが理由とされている。

抑えておくべきKPI

  • 売上高: 4.32億ドル(前年同期は6.23億ドル、約31%減)
  • 純損失: 4,190万ドル(前年同期は1,290万ドル)
  • 受注高: 2.0億ドル。バックログ(受注残)は約49億ドル(2025年3月31日時点)
  • 現金等合計: 約6.1億ドル(2025年3月31日時点。現金及び現金同等物と制限付き現金の合計)

インサイト

減収の主因は、同社が説明する通期売上の期末偏重にとどまらない。米国顧客との合意による案件の一時停止と、新規契約の先送りが通期見通しを押し下げた。 売上見通しの中央値は従来の34億ドルから27億ドルへ下がり、会社は7億ドルの減少のうち大半をこの一時停止と先送りによるものとしている。

収益面では、調整後EBITDAの見通しも引き下げられた。下振れの理由として、売上見通しの減少に加え、新たに導入された米国関税による約2,000万ドルの追加影響が挙げられている。一方、運営効率化による約2,500万ドルの効果で一部が相殺される見込みだ。受注高は2.0億ドルにとどまり、会社自身が当初の想定を下回ったと述べている。

今後の見どころ

会社は、改定後の売上見通しの中央値の約95%が、現在のバックログと年初来の売上でカバーされているとしている。関税環境の見通しが立ち、一時停止した米国案件や先送りした契約がどう動くかが、確認すべき点になる。

なお、年間経常収益(ARR)のガイダンスは約1.45億ドルで据え置かれた。2025年4月には新製品「Smartstack」の初の契約を獲得しており、納入は2026年度を見込んでいる。

出典

Fluence Energy, Inc. Reports Second Quarter 2025 Results; Lowers Full Year 2025 Guidance, Citing Decisions to Pause Certain U.S. Projects Due to Tariff Uncertainty

2025:Q1 2025/02/10 発表(引け後)

  • 発表翌営業日-46.44%寄付 -41.09%
  • 5営業日-46.21%

FLNC 2025年Q1決算:売上高は前年同期比49%減の1.87億ドル、通期見通しを引き下げ

本決算のポイント

フルーエンス・エナジーの2025年第1四半期(2024年10〜12月の3か月)は、売上高が前年同期比約49%減の1.87億ドルとなった。同社は、2025年通期の売上が下期に偏る見通しであることが主因と説明している。純損失は5,700万ドルで、前年同期の2,560万ドルから拡大し、1株当たり損失は0.32ドル(前年同期は0.14ドル)だった。調整後EBITDA(non-GAAP)はマイナス4,970万ドルで、前年同期のマイナス1,830万ドルから悪化している。

一方で、利益率は改善した。 GAAPの売上総利益率は11.4%(前年同期は10.0%)、調整後売上総利益率(non-GAAP)は12.5%(同10.5%)に上昇した。受注高は7.78億ドルで、バックログ(受注残)は約51億ドルと過去最高となった。

通期ガイダンスは引き下げられた。売上高は31億〜37億ドル(従来は36億〜44億ドル)、調整後EBITDAは7,000万〜1億ドル(従来は1.6億〜2億ドル)となる。

抑えておくべきKPI

  • 売上高: 1.87億ドル(前年同期は3.64億ドル、約49%減)
  • 純損失: 5,700万ドル(前年同期は2,560万ドル)
  • 受注高: 7.78億ドル。バックログは約51億ドル(2024年12月31日時点)
  • 現金等合計: 約6.54億ドル(2024年12月31日時点。2024年9月30日から約1.36億ドル増加)

インサイト

売上が半減近くまで落ち込んだ一方、売上総利益率は上がっている。減収の主因は、案件の売上計上が通期の後半に寄る構造にあると会社は説明しており、四半期単独の数字より通期の進捗で見る必要がある。ただし通期ガイダンスは引き下げられており、期待どおりに進んでいるとはいえない。

引き下げの理由として、会社は売上見通しの中央値が6億ドル下がった主因を、豪州の一部契約の署名が年内の後半にずれ込む見込みであることだとしている。調整後EBITDAの減少は、売上の減少と、最近署名した契約の粗利率が想定より低いことが主因とされている。資金面では、2024年12月に4億ドルの2.25%転換社債(2030年満期)を発行し、流動性を厚くした。

今後の見どころ

改定後の売上見通しの中央値34億ドルは、現在のバックログと年初来の売上で約85%がカバーされているという。豪州の契約が予定どおり年内に署名されるかが、通期見通しの前提として重要になる。

年間経常収益(ARR)のガイダンスは約1.45億ドルで据え置かれた。

出典

Fluence Energy, Inc. Reports First Quarter 2025 Results; Lowers Full Year 2025 Guidance; Reports Record $5.1 Billion Backlog