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【AMD】アドバンスド・マイクロ・デバイセズの決算まとめ|2026年Q2

最新 2026:Q2 引け後

2026:Q2 2026/08/04 発表(引け後)

  • 発表翌営業日-7.04%寄付 -6.57%
  • 5営業日-8.53%

AMD 2026年Q2決算:データセンター事業が2倍超に伸び、売上高は過去最高の115.4億ドルへ

AMDの決算ハイライト

AMDの2026年第2四半期は、売上高が前年同期比50%増の115.4億ドルと四半期として過去最高を記録した。データセンター事業の急拡大が全体を牽引する構図が鮮明になった四半期だ。

GAAP粗利率は54%と前年の40%から大きく改善し、GAAP営業利益は19.9億ドル(前年同期は1.34億ドルの営業損失)、GAAP純利益は23億ドル、希薄化後EPSは1.38ドルとなった。非GAAPベースでも営業利益率27%、純利益27.6億ドル、EPS1.66ドルと、いずれも前年から大幅な伸びを示している。

会社は第3四半期の見通しとして売上高約130億ドル(前年同期比約41%増、前四半期比約13%増)、非GAAP粗利率約56%を提示し、下半期にかけてデータセンター事業がさらに加速するとの見方を示した。

抑えておくべきKPI

  • 売上高: 115.4億ドル(前年同期比50%増、前四半期比13%増)
  • データセンター事業売上高: 67.2億ドル(前年同期比107%増、会社全体の58%を占める)
  • 非GAAP営業利益率: 27%(前年同期の12%から改善)
  • フリーキャッシュフロー: 15.6億ドル(前年同期の11.8億ドルから増加、フリーキャッシュフロー率14%)

インサイト

今回の決算で最も目を引くのは、データセンター事業が前年同期比107%増の67.2億ドルまで拡大し、初めて会社全体の売上の6割近くを占めた点だ。EPYCプロセッサとInstinct GPUの需要が同時に強含んでおり、単発の需要ではなく事業構造そのものがデータセンター中心へ移行している様子がうかがえる。

一方でクライアント・ゲーミング事業は前年同期比6%増と伸びが鈍く、内訳を見るとクライアント事業(Ryzenプロセッサ)が23%増と好調な反面、ゲーミング事業はセミカスタム収益の減少により31%減と明確な弱さを見せている。この部分はローライトとして留意しておきたい。

前年同期はMI308向けの輸出規制に絡む8千万ドルの一時的な費用が響き営業損益が赤字だったため、今回の大幅な増益は前年の低い水準との比較という側面もある。ただし前四半期比でも売上・営業利益ともに二桁の伸びを保っており、単なる裏対比ではなく実質的な事業の勢いも伴っていると見てよいだろう。

今後の見どころ

次の焦点は、会社が示した第3四半期の売上高ガイダンス約130億ドル(前年同期比約41%増)が実現するかどうか、特にHeliosラックスケールソリューションやMI400シリーズGPUの立ち上がりがデータセンター収益をどこまで押し上げるかにある。Anthropicとの最大2ギガワット規模のMI450導入契約や、Microsoft・Cerebrasとの協業が実収益にどう反映されるかも注目点だ。

一方でゲーミング事業の弱さが今後も続くのか、セミカスタム収益がいつ底を打つのかも見ておきたい。データセンター一本足の成長構造がどこまで会社全体の収益性を支え続けられるかが、下半期の評価軸になりそうだ。

出典

AMD Reports Second Quarter 2026 Financial Results

2026:Q1 2026/05/05 発表(引け後)

  • 発表翌営業日+18.61%寄付 +15.26%
  • 5営業日+26.19%

AMD 2026年Q1決算:データセンターが牽引、売上高38%増でフリーキャッシュフローは過去最高に

AMDの決算ハイライト

AMDの2026年第1四半期は、売上高が前年同期比38%増の102.5億ドルとなり、前四半期の102.7億ドルとほぼ横ばいながら高水準を維持した。GAAP粗利益率は53%と前年の50%から改善し、GAAP営業利益は14.8億ドル(前年同期比83%増)、GAAP純利益は13.8億ドル(同95%増)、GAAP希薄化後EPSは0.84ドルとなった。

非GAAPベースでは粗利益率55%、営業利益25.4億ドル(前年同期比43%増)、純利益22.7億ドル(同45%増)、希薄化後EPSは1.37ドル(同43%増)と、いずれも力強い伸びを示している。

牽引役はデータセンター部門で、売上高は57.75億ドルと前年同期比57%増となり、AMD EPYCプロセッサーの需要とInstinct GPUの出荷拡大が寄与した。クライアント・ゲーミング部門は36億ドル(同23%増)、組み込み部門は8.73億ドル(同6%増)と、全部門がプラス成長を維持している。

抑えておくべきKPI

  • 売上高: 102.5億ドル(前年同期比38%増、前四半期比横ばい)
  • データセンター部門売上高: 57.75億ドル(前年同期比57%増)
  • 非GAAP営業利益率: 25%(前年同期24%から1ポイント改善)
  • フリーキャッシュフロー: 25.7億ドル(前年同期の7.27億ドルから大幅増、四半期として過去最高)

投資家目線のインサイト

今回の決算で最も注目すべきは、データセンター部門がAMD全体の成長エンジンとして明確に定着した点だ。CEOのリサ・スー博士は、推論やagentic AIの需要が高性能CPU・アクセラレータへの需要を押し上げていると説明し、MI450シリーズやHeliosに対する顧客の関心が想定を上回るペースで強まっていると述べている。

一方でローライトとして、GAAP営業利益・純利益は前四半期比では減少しており、営業利益率もGAAPベースで17%から14%へ、非GAAPベースでも28%から25%へと縮小した。売上高が前四半期比で横ばいだったことを踏まえると、今四半期は成長ペースがいったん落ち着いた局面と見ることもできる。

ただし、CFOのジーン・フー氏が強調するようにフリーキャッシュフローは25.7億ドルと過去最高を記録しており、営業モデルのレバレッジが効き始めていることは収益性以上に評価できる材料だ。現金・短期投資残高も123.5億ドルまで積み上がり、財務基盤は着実に強化されている。

今後の見どころ

会社は2026年第2四半期の売上高を約112億ドル(プラスマイナス3億ドル)、前年同期比約46%増、前四半期比約9%増と見込んでおり、非GAAP粗利益率は約56%を想定している。このガイダンスは直近四半期からの成長加速を示唆しており、サーバー事業の拡大ペースが焦点になる。

Meta社との最大6ギガワット規模のInstinct GPU導入計画や、TCS・Samsungとの協業など、大型案件のパイプラインが今後の実需にどう転化するかが次の決算での確認ポイントとなる。特にMI450シリーズとHeliosの出荷本格化が、データセンター部門の成長持続力を左右するとみられる。

出典

AMD Reports First Quarter 2026 Financial Results

2023:Q3

AMDの2023年度Q3決算サマリー

売上高と収益

  • 売上高: 68億ドルで前年同期比18%増。データセンター部門とクライアント部門の売上増が牽引。
  • GAAPベースの純利益: 7億7,100万ドル、1株当たり利益は0.47ドルで前年同期比大幅増加。
  • Non-GAAPベースの純利益: 15億4,000万ドル、1株当たり利益は0.92ドルと前年同期比31%増。

部門別の成長

  • データセンター部門: 売上35億ドルで前年同期比122%増。特にInstinct GPUおよびEPYC CPUの販売が好調。
  • クライアント部門: 売上18億8,100万ドルで前年同期比29%増。Ryzenシリーズの高い需要が寄与。
  • ゲーム部門: 売上は4億6,200万ドルで前年同期比69%減。セミカスタム製品の需要低下が影響。
  • 組み込み部門: 売上は9億2,700万ドルで前年同期比25%減少。顧客の在庫調整が影響するも、需要は回復傾向。

キャッシュフローと株主還元

  • 営業キャッシュフロー: 6億2,800万ドル。
  • フリーキャッシュフロー: 4億9,600万ドル。

将来ガイダンス

  • 第4四半期の売上予測: 売上は約75億ドルと予測。データセンターとAI分野の需要拡大が期待される。
  • Non-GAAP粗利益率: 54%を見込む。

AMDは、データセンターおよびAI市場でのシェア拡大を目指し、今後も成長を続ける方針を発表。

2023:Q2

AMDの2023年度Q2決算サマリー

売上高と収益

  • 売上高: 58億3,500万ドルで、前年同期比9%増。主にデータセンターおよびクライアント部門の成長が寄与。
  • GAAPベースの純利益: 2億6,500万ドルで、前年同期から大幅増加。1株当たりの利益は0.16ドル。
  • Non-GAAPベースの純利益: 11億2,600万ドル、1株当たり0.69ドルと前年同期比で増加。

部門別の成長

  • データセンター: 売上は28億3,400万ドルで、前年同期比115%増加。特にAMD Instinct GPUおよび4世代目EPYC CPUの需要が成長を牽引。
  • クライアント部門: 売上は14億9,200万ドルで前年同期比49%増。AMD Ryzenプロセッサの売上増が要因。
  • ゲーム: 収益は前年同期比59%減少。セミカスタム製品の売上が低迷。
  • 組み込み部門: 売上は8億6,100万ドルで、前年同期比41%減少。顧客の在庫調整が影響。

キャッシュフローと株主還元

  • 営業キャッシュフロー: 5億9,300万ドルで前年同期より改善。
  • フリーキャッシュフロー: 4億3,900万ドル。主に営業活動からのキャッシュフロー増加によるもの。

将来ガイダンス

  • 第3四半期の売上予測: 67億ドルを予測し、前年同期比で16%増加を見込む。
  • Non-GAAPベースの予測: 売上の中間値に基づく粗利益率は53.5%の見込み。

AMDは今後もAIとデータセンター分野での需要増加を見込んでおり、特に次世代プロセッサやGPUの投入を通じて市場での競争力を強化する方針。

これより前の決算を表示(1期分)

2023:Q1

AMDの2023年度Q1決算サマリー

売上高と収益

  • 売上高: 55億ドルで前年同期比2%増加。データセンターおよびクライアント部門の成長が、ゲームおよび組み込み部門の減収を一部相殺。
  • GAAPベースの純利益: 1億2,300万ドル、1株当たり利益は0.07ドル。
  • Non-GAAPベースの純利益: 10億1,300万ドル、1株当たり利益は0.62ドル。いずれも前年同期比で増加。

部門別の成長

  • データセンター部門: 売上は23億ドルで前年同期比80%増。特にAMD Instinct GPUおよび第4世代EPYC CPUの需要が大幅に増加。
  • クライアント部門: 売上は13億7,000万ドルで前年同期比85%増。主にAMD Ryzenシリーズの販売が寄与。
  • ゲーム部門: 売上は9億2,200万ドルで前年同期比48%減少。Radeon GPUおよびセミカスタム製品の需要低下が影響。
  • 組み込み部門: 売上は8億4,600万ドルで前年同期比46%減少。顧客の在庫調整が影響。

キャッシュフローと株主還元

  • 営業キャッシュフロー: 5億2,100万ドル。
  • フリーキャッシュフロー: 3億7,900万ドル。

将来ガイダンス

  • 第2四半期の売上予測: 売上は約57億ドルと予測。AI関連の需要増加が期待される。
  • Non-GAAP粗利益率: 53%を見込む。

AMDは、AI技術およびデータセンター分野における成長を見込み、今後も次世代プロセッサやGPUを通じて競争力を強化し、さらなる売上と利益成長を目指す方針。