2026:Q2 2026/08/13 発表(引け後)
- 発表翌営業日+9.33%寄付 +12.99%
- 5営業日+2.01%
NU 2026年Q2決算:純利益が初めて11億ドルの大台に到達、メキシコ最大の銀行へ
本決算のポイント
Nuホールディングスの2026年第2四半期は、純利益が11億ドルに達し、Nubank史上初めて四半期ベースで10億ドルの大台を超えた。前年同期比49%増、前期比17%増という伸びで、ROEも33%まで上昇している。総売上高は58.8億ドルで前年同期比39%増となり、成長の勢いは衰えていない。
粗利益は24.4億ドルで前年同期比43%増、前期比でも25%増と大きく伸びた。信用収益・fee収益・float収益がいずれもドルベースで増加する中、信用がgross profitに占める割合は41%まで戻り、季節性に沿った正常化が進んだ形だ。Risk-adjusted NIMは12.4%へと290bps拡大し、収益性の質も向上している。
顧客基盤は約4百万人増加し、全世界で1億3900万人に到達した。ブラジルはほぼ1億1800万人、メキシコは1580万人(7月時点で1600万人)、コロンビアは500万人を突破している。効率性比率は19.5%へと悪化したが、これは不動産・マーケティング費用が第1四半期から第2四半期にシフトしたことや、国際展開への投資継続が背景にある。
抑えておくべきKPI
- 純利益: 11.1億ドル(前年同期比49%増、前期比17%増)、ROE 33%
- 総売上高: 58.8億ドル(前年同期比39%増)、粗利益24.4億ドル(前年同期比43%増)
- 総与信ポートフォリオ: 394億ドル(前年同期比37%増、前期比5%増)、預金総額453億ドル(前年同期比18%増)
- Risk-adjusted NIM: 12.4%(前期9.5%から290bps拡大)、Net Interest Margin 22.9%(180bps拡大)
インサイト
今回の決算で目を引くのは、信用コストが前期比9%減の17億ドルに縮小し、第1四半期に見られた早期延滞の季節的な悪化が正常に戻った点だ。15-90日延滞率は4.8%へと16bps改善した一方、90日超延滞率は6.9%へと35bps悪化しているが、これは第1四半期の早期延滞が季節的に移行した結果とされており、構造的な信用劣化というより季節パターンの範囲内と読める。
メキシコでは8月の正式な銀行ローンチにより、Nuが同国最大のデジタルバンクとなったことが最大のトピックだ。顧客数は1580万人(7月時点で1600万人)に達し、成人人口の16.5%をカバーする水準まで拡大しており、これはブラジルの2020年頃の状況に匹敵するという。ただしメキシコでは預金最適化戦略により預金残高が緩やかに減少しており、貸出比率は35%と低水準を維持しつつ資金調達コストの改善を優先する方針が続いている。
ブラジルでは月間アクティブ率が初めて86%を超え、顧客の日常的な利用がさらに深まっている様子がうかがえる。AIエージェントがブラジルの顧客サポート対話の60%超を人間と同等以上の水準で処理しているとの記載もあり、コスト構造の効率化を支える基盤としてNuFormerの活用が広がっている。
今後の見どころ
メキシコ事業は与信中心のフィンテックから本格的な銀行への転換を完了した段階にあり、今後は預金基盤の拡大と現地の中央銀行規制対応が収益化ペースを左右する局面に入る。年内には新たな決済ルールの義務化も控えており、ネットワーク効果の強化がARPAC成長にどうつながるかが焦点になる。
ブラジルでは、Super Core向けの新サービスCromaや、High Income層向けUltravioletaの深耕が続いており、顧客単価の一段の引き上げと信用の質の両立が次の四半期の注目点となる。効率性比率の悪化が一時的な費用シフトによるものか、国際展開投資の継続的な負担かも今後の推移で見極めが必要だ。
出典
of Foreign Private Issuer Pursuant to Rule 13a-16 or 15d-16 of the Securities Exchange Act of 1934
2026:Q1 2026/05/14 発表(引け後)
- 発表翌営業日-5.72%寄付 -7.17%
- 5営業日+1.78%
NU 2026年Q1決算:純利益8.7億ドル、収益基盤の拡大とクレジットコスト増加が併存
本決算のポイント
Nuホールディングスの2026年第1四半期は、総収入が前年同期の32.5億ドルから49.7億ドルへ拡大し、金利収入とフィー収入の両方が伸びた。売上規模の拡大に伴い、粗利益も13.2億ドルから18.6億ドルへ増加している。
一方で期中の予想信用損失(ECL)は9.7億ドルから17.2億ドルへと大きく膨らみ、営業費用も customer support、G&A、marketingを中心に前年同期の5.2億ドルから9.1億ドルへ増加した。それでも税引前利益は7.95億ドルから9.54億ドルへ、純利益は5.57億ドルから8.71億ドルへと伸び、増収に対して増益ペースの方が優っている点が今回の特徴だ。
一株当たり利益(希薄化後)は0.1776ドルとなり、前年同期の0.1139ドルから拡大した。貸出資産(クレジットカード債権とローン)の急拡大が収益成長を牽引した一方、信用コストの膨張とのバランスが今後も注視点になる。
抑えておくべきKPI
- 総収入: 49.7億ドル(前年同期32.5億ドルから増加)
- 純利益: 8.71億ドル(前年同期5.57億ドルから増加)
- 希薄化後EPS: 0.1776ドル(前年同期0.1139ドルから増加)
- 予想信用損失(ECL): 17.2億ドル(前年同期9.7億ドルから増加)
重要なインサイト
信用コストの拡大は、貸出資産の急成長と表裏一体の現象だ。クレジットカード債権は前四半期末の217.5億ドルから243.0億ドルへ、顧客向けローンは109.2億ドルから129.0億ドルへと積み上がり、カード債権のカバレッジ比率は16.2%から17.1%へ、ローンのカバレッジ比率は13.7%から15.0%へとそれぞれ上昇した。貸倒への備えを厚くしながら成長を続けている構図であり、質の悪化というより規模拡大に伴う自然な増加と読める範囲にある。
利益率面では、税引前利益が前年同期比で20%増加したのに対し、純利益はそれを上回るペースで拡大した。これは実効税率の低下(法人税が2.38億ドルから8288万ドルへ減少)が押し上げ要因になっており、一時的な税務要因を含む点は留意が必要だ。
ブラジル事業が引き続き収益の中心で、地域別収入は35.9億ドル(前年同期23.4億ドル)とグループ全体の大半を占める。メキシコも1.47億ドルから2.89億ドルへほぼ倍増し、規制当局から銀行転換に向けた条件付き承認を取得したことも成長ストーリーを支える材料だ。
今後の見どころ
米国では2026年1月にOCC(米通貨監督庁)から国法銀行設立の条件付き承認を取得しており、最終承認が下りれば預金・カード・貸出・デジタル資産カストディまで手がける米国事業展開の足がかりとなる。今後はこの認可プロセスの進展が注目点だ。
また、ブラジルの信用保証基金(FGC)への緊急増資計画への協力拠出(1.95億ドル)が発生している点は、業界全体の信用環境を示すシグナルとして留意したい。カバレッジ比率の上昇傾向が続くかどうか、次四半期以降のECL動向も併せて確認する価値がある。
出典
of Foreign Private Issuer Pursuant to Rule 13a-16 or 15d-16 of the Securities Exchange Act of 1934
2025:Q4 2026/02/25 発表(引け後)
- 発表翌営業日-9.55%寄付 -4.38%
- 5営業日-9.91%
NU 2025年Q4決算:四半期売上高48.57億ドルで過去最高、利益・顧客数とも拡大続く
本決算のポイント
2025年第4四半期の総収益は48.57億ドルとなり、前四半期の43.17億ドル、前年同期の31.01億ドルから大きく伸びた。顧客数は前四半期の1億2700万人から1億3100万人に拡大し、通期では1700万人の純増となった。粗利益は19.61億ドル(前四半期比7%増、前年同期比38%増)に達し、収益性の改善も続いている。
純利益は8億9480万ドルとなり、前四半期の7億8270万ドルから13%、前年同期の5億5260万ドルから50%増加し、四半期として過去最高を更新した。自己資本利益率(ROE)は33%(前四半期31%、前年同期29%)に上昇した。通期では総収益163.20億ドル、純利益28.72億ドルとなり、いずれも前期(総収益116.71億ドル、純利益19.72億ドル)を上回った。
抑えておくべきKPI
- 総収益: 48.57億ドル(前四半期43.17億ドル、前年同期31.01億ドル)
- 純利益: 8億9480万ドル(前四半期7億8270万ドル、前年同期5億5260万ドル)
- 粗利益: 19.61億ドル(前四半期比+7%、前年同期比+38%)
- ROE: 33%(前四半期31%、前年同期29%)
投資家目線のインサイト
収益性の改善は効率化とも連動しており、効率化レシオ(Efficiency Ratio)は19.9%と前四半期の20.3%から低下し、営業レバレッジの効き方が続いていることを示した。1人当たりの月間サービスコストは0.8ドルにとどまる一方、月間顧客あたり平均収益(ARPAC)は15ドルと、前四半期比約9%、前年同期比約27%(1年前は11.1ドル)伸びており、収益化の深化が進んでいる。
資産の質も改善しており、15-90日延滞率は4.1%と前四半期の4.3%から低下、90日超延滞率も6.6%と前四半期の6.7%から低下した。一方、リスク調整後純金利マージン(NIM)は10.5%と前四半期の10.8%からやや低下しており、メキシコのSofipo向け預金保護基金への一時拠出が影響したとしている。
今後の見どころ
会社は総与信ポートフォリオが327億ドルと前四半期比11%、前年同期比40%拡大したとしており、預金残高も419億ドル(前年同期比29%増)に伸びた。利用可能な資金は388億ドルとネット与信ポートフォリオ190億ドルの約2倍に相当し、成長を支える流動性は厚いとしている。
一方で同社は、事業の多角化・グローバル化に向けた先行投資により効率化レシオに短期的な上振れ圧力がかかる可能性があると述べており、今後は米国事業展開の進捗とあわせて費用対効果の推移が注目点になる。
出典
of Foreign Private Issuer Pursuant to Rule 13a-16 or 15d-16 of the Securities Exchange Act of 1934
2025:Q3 2025/11/13 発表(引け後)
- 発表翌営業日+1.48%寄付 -1.03%
- 5営業日-1.73%
NU 2025年Q3決算:総収益・純利益とも前年同期から大幅増、純利益は7.83億ドルに
NUの決算ハイライト
2025年第3四半期の総収益は41.73億ドルとなり、前年同期の29.43億ドルから拡大した。金融商品の利息・売却益は35.77億ドル(前年同期24.74億ドル)、手数料収入は5.95億ドル(前年同期4.69億ドル)といずれも伸び、粗利益は18.15億ドル(前年同期13.49億ドル)に増加した。
与信損失引当費用は9.77億ドル(前年同期7.74億ドル)に拡大したものの、税引前利益は11.16億ドル(前年同期7.24億ドル)に伸び、純利益は7.83億ドル(前年同期5.53億ドル)となった。希薄化後EPSは0.1595ドル(前年同期0.1132ドル)。9カ月累計の純利益も19.77億ドル(前年同期14.19億ドル)に拡大している。
抑えておくべきKPI
- 総収益: 41.73億ドル(前年同期29.43億ドル)
- 純利益: 7.83億ドル(前年同期5.53億ドル)
- 希薄化後EPS: 0.1595ドル(前年同期0.1132ドル)
- 与信損失引当費用: 9.77億ドル(前年同期7.74億ドル)
投資家目線のインサイト
収益拡大を支えたのは利息収入の伸びだが、与信コストも同時に膨らんでいる。粗利益率は総収益に対して43.5%となり、前年同期の45.8%からやや低下した。貸出(Loans to customers)向けの与信損失引当費用は4.96億ドルと前年同期の2.94億ドルから大きく増加した一方、クレジットカード向けは4.55億ドルと前年同期の4.80億ドルからむしろ減少しており、与信コストの伸びは貸出ポートフォリオの拡大に集中している。
バランスシートも拡大しており、総資産は683.63億ドル(2024年12月末499.31億ドル)、預金残高は387.76億ドル(同288.55億ドル)に増加した。株主帰属持分も105.54億ドル(同76.47億ドル)に伸び、資本基盤は厚みを増している。
今後の見どころ
本資料に業績見通しの記載はないが、貸出向け与信損失引当費用の伸びが続くかどうかが今後の利益率を左右する論点になる。クレジットカードと貸出で与信コストの動きが分かれている点は、ポートフォリオ構成の変化を映している可能性がある。
一方で預金残高・総資産・株主資本はいずれも拡大しており、資金調達基盤の強さは業績拡大を支える材料といえる。
出典
of Foreign Private Issuer Pursuant to Rule 13a-16 or 15d-16 of the Securities Exchange Act of 1934
これより前の決算を表示(2期分)
2025:Q2 2025/08/14 発表(引け後)
- 発表翌営業日+9.08%寄付 +11.57%
- 5営業日+13.82%
NUホールディングス(NU)の2025年度Q2決算サマリー
売上高と収益
- 四半期売上高(IFRS):36億6,850万ドル(前年同期 28億4,870万ドル、前年比+29.0%、FX中立ベース+40.0%)
- 純利益(IFRS):6億3,700万ドル(前年同期 4億8,730万ドル、前年比+42.0%、FX中立ベース+42.0%)
- 調整後純利益(会社定義):6億9,450万ドル(前年同期 5億6,250万ドル、+23.4%)
- ROE:28%(前年同期 非開示)
営業費用と利益
- 売上総利益(IFRS):15億4,800万ドル(前年同期 13億5,940万ドル、前年比+15.0%、FX中立ベース+23.6%)
- 売上総利益率:42.0%(前年同期 48.0%)
- 効率性比率(経費率):28.3%(前年同期 非開示)
- 信用損失引当金/信用ポートフォリオ比率:4%(前年同期 4%)
契約・受注(Bookings)
- 顧客数:1億2,270万人(前年同期 1億450万人、+17.0%)
- 活動率:83%(前年同期 83%)
- 月間平均顧客単価(ARPAC):12.2ドル(前年同期 10.3ドル、+18% FX中立)
- 顧客獲得数(純増):410万人(前年同期 1820万人増)
キャッシュと財務状況
- 預金残高:366億ドル(前年同期 260億ドル、+41% FX中立)
- ローン・クレジットカード残高:273億ドル(前年同期 195億ドル、+40% FX中立)
- 金利収益資産(IEP):157億ドル(前年同期 101億ドル、+55% FX中立)
- ローン・預金比率(LDR):43%
技術・事業ハイライト
- ブラジルでは成人人口の60%以上をカバーし、顧客基盤拡大を継続
- メキシコでは1,200万超の顧客を獲得し、リテールバンキング展開を本格化
- コロンビアでは人口の約10%がNuを利用
- コスト効率維持(1顧客あたり提供コスト0.8ドル)と高いエンゲージメントを確保
2025年度ガイダンス
- 通期見通しは非開示
決算まとめ
ブラジルを中心とした高い市場浸透とメキシコ・コロンビアでの急成長が続き、顧客数と収益性が過去最高を更新。ARPACの増加と低いサービスコストにより高い営業レバレッジを実現。預金基盤と貸出残高の拡大が進む一方、売上総利益率は前年同期比で低下。中南米におけるデジタル金融プラットフォームの地位を固めつつある。
出典(一次情報)
2024:Q2 2024/08/13 発表(引け後)
- 発表翌営業日+5.27%寄付 -0.24%
- 5営業日+13.69%
Nuホールディングス(NU)の2024年度Q2決算サマリー
- 総収益: 28億4,869万ドルで、前年同期の18億6,864万ドルから大幅に増加。
- 純利益: 4億8,727万ドル、前年同期の2億2,487万ドルと比較して大幅に増加。
- 調整後純利益: 8億6,608万ドルで、前年同期の3億6,617万ドルから増加。
- 1株当たり利益(EPS): 基本EPSは0.1018ドル、前年同期は0.0475ドル。希薄化後EPSは0.0998ドル。
主な要因
- 収益増加の理由: クレジットカードの利息収入や手数料収入が増加したことに加え、メキシコやコロンビア市場での顧客基盤の拡大が影響している。
- コストの管理: 販売管理費やマーケティング費用のコントロールが功を奏し、全体的な収益性が向上した。
営業コスト
- 顧客サポートと運営費: 1億6,291万7,000ドルで、前年同期の1億1,330万9,000ドルと比較して増加していますが、コスト管理は依然として効果的。
- 一般管理費: 3億2,655万5,000ドルで、前年同期の2億5,640万8,000ドルと比較して増加。
- マーケティング費用: 4,775万1,000ドルで、前年同期の3,392万3,000ドルから増加。
今後の見通し
Nu Holdingsは、ブラジル、メキシコ、コロンビアなどラテンアメリカ市場での強力な顧客基盤の拡大を背景に、今後も引き続き成長を見込んでいる。特に、デジタルバンキングおよびクレジットサービスの需要が高まっているため、今後も収益と利益の増加が期待されている。
Nu ホールディングスは、顧客基盤の拡大とクレジットサービスの需要増加により、収益と利益が前年同期比で大幅に改善されている。コスト管理も効果的に行われており、今後も成長を続ける見込みである。
