2026:Q3 2026/08/05 発表(引け後)
- 発表翌営業日-14.88%寄付 -6.26%
- 5営業日-11.46%
SYM 2026年Q3決算:黒字転換とEBITDA倍増で収益性の転換点を示す
本決算のポイント
Symbotic の2026年度第3四半期は、売上高が前年同期比22%増の7.21億ドルとなり、純利益は5,500万ドルの黒字に転換した。前年同期は2,100万ドルの純損失だったため、着実な収益改善が数字に表れている。
利益の伸びはトップラインの成長を上回った。調整後EBITDAは9,500万ドルと、前年同期の4,500万ドルから倍増しており、粗利率も22.3%(前年同期18.9%)、調整後粗利率も25.0%(同21.5%)へと改善している。研究開発費や販管費の増加を吸収しながら営業利益も3,300万ドルの黒字を確保した。
会社は第4四半期のガイダンスとして、売上高7.6億〜7.8億ドル、調整後EBITDA1.0億〜1.05億ドルを見込むと発表した。四半期を追うごとに収益性が積み上がっていく姿が、この見通しにも表れている。
抑えておくべきKPI
- 売上高: 7.21億ドル(前年同期比22%増、前四半期の6.76億ドルからも増加)
- 純利益: 5,500万ドル(前年同期は2,100万ドルの純損失)
- 調整後EBITDA: 9,500万ドル(前年同期4,500万ドルから倍増以上)
- 調整後粗利率: 25.0%(前年同期21.5%、前四半期24.5%から改善)
重要なインサイト
今回の黒字化は一時的な会計要因だけによるものではない。売上総利益、調整後EBITDA、営業利益のいずれもが前年同期・前四半期から連続して改善しており、システム販売の積み上がりとコスト構造の効率化が同時に進んでいることを示している。
一方でキャッシュフローには注意が必要だ。営業活動によるキャッシュフローは今四半期1.47億ドルのマイナスとなり、フリーキャッシュフローも1.65億ドルのマイナスに転じた。前四半期がそれぞれ2.6億ドル、2.2億ドルのプラスだったことを踏まえると、売掛金や前払費用、繰延収益の変動によるブレが大きく出た形だ。現金及び現金同等物も前四半期末の2.0億ドルから1.7億ドルへ減少している。
CFOのイジー・マーティンズ氏は「77システムが導入中」であることに言及しており、バックログの実行段階への移行が収益性拡大を支えているとの認識を示した。株式報酬費用が引き続き大きな項目である点も、非GAAP指標を見る上で押さえておきたい。
今後の見どころ
次の焦点は、第4四半期ガイダンスで示された売上高7.6億〜7.8億ドル、調整後EBITDA1.0億〜1.05億ドルが実現するかどうかだ。達成できれば通期を通じた増収増益基調が一段と裏付けられる。
また、今四半期に大きく振れた営業キャッシュフローとフリーキャッシュフローが次四半期以降どう推移するかも注視したい。損益計算書上の黒字化が続く一方で、運転資本の変動がキャッシュ創出力にどう影響するかは、実態把握のために重要な観察点となる。
出典
2025:Q1 2025/02/05 発表(引け後)
- 発表翌営業日-15.94%寄付 -16.30%
- 5営業日-5.85%
シンボティック(SYM)の2025年のQ1決算サマリー
売上高と収益
- 売上高:4億8,700万ドル(前年同期比+35%)
- 売上成長は、展開中の44のシステムによる安定した受注が主な要因
利益
- GAAP純損失:1,900万ドル(前年同期比変化なし)
- 調整後EBITDA:1,800万ドル(前年同期比+10百万ドル)
- 売上総利益率:16.4%(前年同期比▲1.4%)
キャッシュフロー
- 営業キャッシュフロー:2億500万ドル(前年同期比+235百万ドル)
- フリーキャッシュフロー:1億9,767万ドル(前年同期比+231百万ドル)
将来ガイダンス
- 2025年度第2四半期の売上高は、5億1,000万ドル~5億3,000万ドルを見込む
- 調整後EBITDAは2,600万ドル~3,000万ドルを予想
- ウォルマートの先進ロボティクス事業買収完了により、さらなる成長が期待される
シンボティックは、AIとロボティクス技術を活用した物流自動化システムのリーダーとして、売上成長を継続。特にウォルマート関連事業の買収が完了し、今後の事業拡大が期待される。
2025年第2四半期も30%以上の売上成長を見込み、利益率の改善が見込まれる。
2024:Q4 2024/11/18 発表(引け後)
- 発表翌営業日+27.68%寄付 +24.84%
- 5営業日+22.61%
SYM 2024年Q4決算:売上5億7,700万ドルで黒字転換、ただし過去四半期の修正再表示を伴う
SYMの決算ハイライト
第4四半期の売上高は5億7,700万ドル(前年同期は3億9,200万ドル)、純利益は2,800万ドル(前年同期は4,500万ドルの純損失)、調整後EBITDAは5,500万ドル(前年同期は1,300万ドル)でした。四半期ベースで純損益が黒字に転じた決算です。
通期の売上高は18億2,200万ドルで前年比55%増でした。一方、純損失は5,100万ドル、調整後EBITDAは9,600万ドルです。通期では赤字が残りました。
2025年度第1四半期のガイダンスは、売上高4億9,500万〜5億1,500万ドル、調整後EBITDA 2,700万〜3,100万ドルです。第4四半期より売上、EBITDAともに低い水準の見通しです。
抑えておくべきKPI
- 売上高(第4四半期): 5億7,700万ドル(前年同期は3億9,200万ドル)。通期は18億2,200万ドルで前年比55%増
- 粗利益率: 18.8%(前年同期は15.0%)。調整後粗利益率は19.6%(前年同期は19.1%)
- 調整後EBITDA(第4四半期): 5,500万ドル(前年同期は1,300万ドル)。通期は9,600万ドル
- フリーキャッシュフロー(第4四半期): マイナス1億2,100万ドル(前年同期はプラス4,400万ドル)。現金および有価証券は前四半期から1億4,300万ドル減り、7億2,700万ドル
投資家目線のインサイト
損益面では、売上の伸びと粗利益率の回復が重なりました。CFOは粗利益率が「歴史的な水準に回復した」と述べています。収益性の改善が見える四半期ですが、第4四半期の利益には、会計処理の時期ずれを直した後の数字が使われています。
一方で、第4四半期の営業活動によるキャッシュフローはマイナス9,900万ドルでした。損益の黒字とは逆方向に動いており、利益とキャッシュが連動していない点は押さえておきたいところです。
今回の発表では、2024年度の各四半期の財務諸表が修正再表示されました。原因は、マイルストーンの達成前に費用が計上され、原価と売上の認識が前倒しになっていたことです。会社は四半期間の時期ずれで、通期の業績への影響はないと説明しています。
今後の見どころ
2025年度第1四半期の売上高は4億9,500万〜5億1,500万ドルの見通しです。会社は「堅調な売上成長と安定した粗利益率」を見込み、成長機会の取り込みに向けた投資も進める方針です。売上と調整後EBITDAがこの範囲に収まるかが、まず確認する点になります。
もう一つは、今回の修正再表示の後始末です。会社は2024年度の10-Qの修正版を提出する予定で、内部統制の有効性の評価を含む10-Kの提出も予定しています。内部統制の評価結果に注目です。
出典
Symbotic Reports Fourth Quarter and Fiscal Year 2024 Results
