このマクロ市場分析は、私(@mifsee)が米国市場への投資判断に際し、日々のマクロ環境を俯瞰的に捉えるための個人的な学習記録としてアウトプットしているものです。内容には誤りや実際の状況と異なる点を含む可能性があります。あらかじめご了承のうえ、ご覧ください。
注目の上昇銘柄(ウォッチリストから)
ウォッチリスト概況(2025/07/22 終値ベース)
銘柄 | テーマ | 騰落率 | 個人メモ・インサイト |
---|---|---|---|
GPRO | アクションカメラ | +41.03 % | 高出来高で41%急伸、5日続伸 |
DNA | 合成生物学 | +17.93 % | RS格上げを受けテクニカル買い |
BITF | ビットコインマイニング | +16.81 % | 自社株買い開始決定で買い優勢 |
QS | 固体電池 | +10.22 % | 出来高急増、反発 |
NOC | 防衛航空宇宙 | +9.41 % | 利益予想上方修正、武器需要旺盛 |
OSCR | ヘルスインシュアテック | +7.93 % | 取引量急増で反発 |
ALBA | 鉱物探査 | +7.89 % | 連日の上昇つづく |
W | EC家具 | +7.11 % | BofAがQ2販売好調予想、上値追い |
市場インサイト
全体ムード
S&P500は0.1%高で3日連続の最高値、ダウも0.4%上昇し一段高。対照的にナスダックは0.4%下落し、AI関連に利益確定売り。欧州は化学株安が響きSTOXX600が0.4%安、日本株は選挙通過後の材料難で小幅安。米10年債利回りは4.34%へ低下し、安全資産買いと成長株買いが並存。ドル軟化で金は再び上伸、原油は65ドル台へ軟化。センチメントは「静かなリスクオン」を維持しつつ、決算とECBイベントを前に選別色が強まる。
エクイティ
指数 | 終値 | 前日比 | 背景 |
---|---|---|---|
ダウ | 44,502.44 | +179.37 (+0.40%) | 資本財・医薬品しっかり |
S&P500 | 6,309.62 | +4.02 (+0.06%) | 大型テック高へ資金流入続く |
ナスダック | 20,892.68 | ‑81.49 (‑0.39%) | 半導体調整・好業績銘柄へ乗り換え |
日経225 | 39,774.92 | ‑15.58 (‑0.04%) | 消化試合、円高一服 |
STOXX600 | 544.34 | ‑2.24 (‑0.41%) | 化学・医薬セクター失速 |
資金は米大型ハイテクと欧州ディフェンシブへ回帰、アジアは方向感乏しい。
債券
国 | 10年利回り | 前日比(㌽) | コメント |
---|---|---|---|
米国 | 4.337% | ‑0.04 | インフレ鈍化観測で買い優勢 |
ドイツ | 2.63% | +0.01 | ECB会合警戒で小幅上昇 |
日本 | 1.51% | ‑0.01 | 日銀買い入れ期待が下支え |
長期金利低下—株PERを支援、金相場も追随。
為替
- USD/JPY 147.17(‑0.2%):米金利低下でドル安先行
- EUR/USD 1.1694(‑0.01%):ECBタカ派観測を織り込み横ばい
- USD/CNY 7.175(‑0.02%):中銀中間値安定でレンジ継続
コモディティ
品目 | 終値(USD) | 前日比 | ドライバー |
---|---|---|---|
WTI原油 | 65.64 | ‑0.31 (‑0.47%) | 対EU貿易摩擦で需要懸念 |
Brent原油 | 68.97 | ‑0.24 (‑0.35%) | 同上 |
天然ガス | 3.258 | ‑0.029 (‑0.9%) | 高在庫+冷夏予報 |
金 | 3,439.47 | +28.55 (+0.84%) | 実質金利低下が追い風 |
銀 | 39.648 | +0.353 (+0.90%) | 工業需要期待 |
銅 | 5.781 | +0.02 (+0.35%) | 中国インフラ期待継続 |
クリプト
- ビットコイン:117,483ドル(+0.2%) — 狭いレンジでの高値保ち合い
- イーサリアム:3,765ドル(+0.2%) — L2需要とETF資金流入で堅調 リスク許容度維持、資金はイーサ中心の循環物色。
マクロイベント焦点(7/23–7/26)
- 7/23 各国7月PMI速報(米・ユーロ圏・英・日)—製造業の底打ち度合いを検証
- 7/23–24 ECB理事会/ラガルド会見—0.25%利下げの有無とフォワードガイダンスに注目
- 7/24 米新築住宅販売(6月)—金利上昇の影響度合いを測定
- 7/25 米耐久財受注(6月)—設備投資サイクルの勢いを確認
インサイトまとめ
- 株式:金利低下とAI決算期待から米グロース優位持続。押し目は大型テック&通信サービス中心。
- 債券:米10年4.3%台はレンジ下限。デュレーションやや長め+独債ヘッジでキャリー獲得。
- 為替:ドル軟調—短期はユーロロング/円買い戻しを試す局面。
- コモディティ:原油は需給緩和で上値重いが、中東リスクのヘッジとしてコールスプレッド妙味。金・銀は押し目買い継続。
- クリプト:BTCは12万ドル手前の重さ確認も、ETFフローが下支え。ETHは4,000ドル視野、上昇モメンタム強。
推奨ポートフォリオ:株60%(米グロース40・欧ディフェンシブ20)、債券30%(米中期70・独20・日10)、コモディティ10%(金6・銅2・原油2)で分散型リスクオンを維持。