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BEAM・NVTS・NBが主役、AI電源と遺伝子編集に資金集中(2025/10/20)

BEAM・NVTS・NBが主役、AI電源と遺伝子編集に資金集中(2025/10/20)市場分析

このマクロ市場分析は、私(@mifsee)が米国市場への投資判断に際し、日々のマクロ環境を俯瞰的に捉えるための個人的な学習記録としてアウトプットしているものです。内容には誤りや実際の状況と異なる点を含む可能性があります。あらかじめご了承のうえ、ご覧ください。

注目の上昇銘柄(ウォッチリストから)

上昇銘柄:ウォッチリストト(2025/10/20 終値ベース)

名柄終値変動率テーマインサイト
NB(ニオコープ・デベロップメンツ)9.71+19.73%重要鉱物(ニオブ・スカンジウム)William Blairのアウトパフォーム新規カバレッジ開始
BEAM(ビーム・セラピューティクス)30.62+17.86%遺伝子編集・CRISPRBEAM-301治験継続許可の余韻
NVTS(ナビタス・セミコンダクタ)17.10+16.64%GaN/SiCパワー半導体Nvidia向け800V電源アーキテクチャ関連報道継続
AEHR(エアー・テスト・システムズ)28.80+16.32%半導体テスト(SiC/EV)SiC関連物色再燃・ショートカバー観測
RXRX(リカージョン・ファーマ)6.68+13.99%AI創薬特になし
BFLY(バタフライ・ネット)2.36+11.32%ポータブル超音波・医療AI決算発表前の思惑買い
JOBY(ジョビー・アビエーション)17.43+11.30%eVTOL・空飛ぶクルマ資金調達後のリバウンドと認証進展観測
SOFI(ソーファイ・テクノロジーズ)28.68+8.06%フィンテック・個人向け金融利下げ思惑と業績期待の再評価

下落銘柄

名柄終値変動率テーマインサイト
EXEL(エクセリクシス)34.54-12.00%がん治療バイオ医薬大腸がんP3試験STELLAR-303の詳細公表・有効性「限定的」評価
QBTS(ディーウェーブ・クアンタム)34.40-10.25%量子計算新株予約権償還による希薄化警戒
SATL(サテロジック)2.52-7.35%小型衛星・地球観測9,000万ドル増資発表後の需給悪化継続
APP(アップラビン)565.94-5.57%モバイル広告・アドテク米州当局の調査報道で規制懸念
STX(シーゲート・テクノロジー)214.40-4.88%HDD・データストレージ2027年循環減速観測報道で警戒

個人的所感

遺伝子編集領域では、ビーム・セラピューティクス(BEAM)のBEAM-301継続許可ニュースが好感され、バイオ全体に前向きな空気が波及。
創薬AIのリカージョン(RXRX)も連れ高の流れか、実用段階が見える医療テーマへの資金回帰の様相。

半導体関連では、ナビタス(NVTS)がNvidiaの800V電源アーキテクチャ関連ヘッドラインを背景に大幅高。電源効率という地味な論点ながら、AIデータセンター増設ストーリーに直結する内容で、
物色の芯がぶれない強さを示す。テスト装置のエアー・テスト(AEHR)もSiC関連の再評価で素直に追随。

素材サイドでは、ニオコープ(NB)にアナリストの新規買い推奨が入り、重要鉱物の需給テーマに厚みが加わった。モビリティのジョビー(JOBY)は増資通過後の戻りに加え、認証進展期待を背景にリスクを取る動き。
小型ヘルスケアのバタフライ(BFLY)は決算前の思惑で出来高が膨らみ、ソーファイ(SOFI)は利下げ観測の追い風金融テックへの資金回帰を演出。

一方で、エクセリクシス(EXEL)は大腸がんP3の詳細で効果が限定的と受け止められ失望売り。ディーウェーブ(QBTS)はワラント償還による希薄化が嫌気され、量子関連に利益確定の流れ加速。

市場インサイト

【分析日】2025/10/20

全体ムード

中国Q3GDPの下振れ懸念後退安定化策継続への安心感
米10年利回りの4%近辺での膠着と、米地銀不安の沈静化が並行して進む一日。
一方で、原油の需給緩み観測金の高ボラティリティ化が進み、資産配分の揺らぎが意識された。

米国市場では、クオリティ成長銘柄とディフェンシブ銘柄の選別買いが中心。
欧州では、素材やラグジュアリーセクターの持ち直しが支えとなり、堅調推移。
日本市場は、円高一服と先物主導の買い戻しが主導し、反発基調を維持。

エクイティ

指数終値前日比背景
ダウ46,246.04+55.43 (+0.12%)地銀不安一服と金利安定でディフェンシブ優位
S&P5006,682.67+18.66 (+0.28%)クオリティ成長とヘルスケア高
ナスダック22,759.35+79.38 (+0.35%)半導体・ソフトに選別物色
日経22547,972.33+390.18 (+0.82%)円高一服と先物買い戻し
STOXX600567.77+1.53 (+0.27%)素材・ラグジュアリーの戻り

債券

10年利回り前日比(bp)コメント
米国3.99 %−24%攻防のレンジ推移
ドイツ2.56 %−1景気指標様子見の小動き
日本1.63 %0国内需給均衡と政策待ち

為替

  • USD/JPY 150.12(−0.31%)米金利低下観測と介入警戒の綱引き
  • EUR/USD 1.1738(+0.28%):米金利低下と欧州株底堅さの追い風
  • USD/CNY 7.1180(−0.11%)強めの仲値運用と景気底打ち期待の支え

コモディティ

品目終値前日比ドライバー
WTI原油$57.24/bbl−0.52%在庫増思惑と需要鈍化懸念
Brent原油$61.05/bbl−0.21%需給緩み観測とOPEC+思惑
天然ガス$2.98/MMBtu−1.00%在庫・気温見通しの調整
金(現物)$4,271.80/oz+0.50%利下げ観測と安全資産需要の回帰
$53.90/oz+0.80%金連動と工業需要テーマ
$4.95600/lb+0.32%在庫低位とエネルギー転換関連の買い戻し

クリプト

  • ビットコイン $108,688.80(+1.20%)金利低下観測とテック強含みの支援
  • イーサリアム $3,980.02(+0.76%):イベント待ちの相対安定とアルト循環薄め

マクロイベント焦点(今後3–4営業日)

  • 2025/10/21(火)欧・ZEW景況感:期待指標の持ち直し度合いの点検
  • 2025/10/22(水)米・既存住宅販売:高金利逆風後の需給バランスの把握
  • 2025/10/23(木)グローバルPMI速報(米・欧・英):需要減速と価格指数の転機の検証
  • 2025/10/24(金)日本・全国CPI基調インフレの減速度と金融政策思惑の手掛かり

インサイトまとめ

  • クリプト:BTCは105–110k帯での値固め観察、ETHは軽量スタンス継続が良さげ
  • 株式クオリティ成長×ディフェンシブの配分維持が無難
  • 債券:米10年は4%攻防レンジ想定、デュレーション中立やや長めが妥当
  • 為替ドル軟化の揺り戻し待ち、USD/JPYは150割れ接近の押し目拾いが良さげ
  • 原油:在庫・需要不安で戻り売り優勢が妥当
  • 貴金属:金は段階買い、銀は短期回転が無難

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