2026:Q2 2026/08/04 発表(寄り前)
- 発表翌営業日+1.36%寄付 +6.27%
- 5営業日+0.00%
GRAB 2026年Q2決算:増益と自社株買い拡大が示す「稼ぐ力」の定着、通期見通しも上方修正
GRABの決算ハイライト
グラブ・ホールディングスの2026年第2四半期は、売上高が前年同期比22%増の9.97億ドルとなり、四半期利益も前年同期の2000万ドルから2.35億ドルへと大きく伸びた。オンデマンドGMVは21%増の64.6億ドルに達し、月間トランザクティングユーザー(MTU)は過去最高の5390万人を記録している。
利益の急拡大には一時的要因も含まれる。Superbankの連結に伴う3.07億ドルの評価益や、税務資産認識による6600万ドルの税負担改善が押し上げ要因となった一方、金融資産・負債の公正価値評価で1.83億ドルの損失も発生している。Adjusted EBITDAは前年同期比54%増の1.68億ドルとなり、マージンは13.3%から16.9%へ改善、18四半期連続の増加を達成した。
会社は好調な業績を踏まえ、通期売上ガイダンスを41.0億〜41.5億ドル(前年比22〜23%成長)へ、Adjusted EBITDAガイダンスも7.2億〜7.4億ドル(同44〜48%成長)へと引き上げた。取締役会は新たに7.5億ドルの自社株買いを承認し、2024年以降の累積承認額は17.5億ドルに達している。
抑えておくべきKPI
- 売上高: 9.97億ドル(前年同期比22%増、定額通貨基準で21%増)
- Adjusted EBITDA: 1.68億ドル(前年同期比54%増、マージン16.9%)
- オンデマンドGMV: 64.6億ドル(前年同期比21%増、定額通貨基準で22%増)
- Adjusted Free Cash Flow: 直近12ヶ月ベースで4.5億ドル
投資家目線のインサイト
四半期利益2.35億ドルの大きな伸びは、Superbank連結に伴う評価益など一時的要因が大きく寄与している点は注意が必要だ。会社自身も下半期の利益が公正価値測定などの非事業要因で変動しやすいと明言しており、この利益水準を単純に持続的な数字として見るのは適切ではない。
一方でAdjusted EBITDAの伸びは事業の実力を反映したものと言える。デリバリー、モビリティ、金融サービスの全セグメントでSegment Adjusted EBITDAが改善し、マージン拡大が18四半期連続で続いていることは、インセンティブに依存しない収益構造への転換が進んでいる証左だ。
ローライトとしては、オペレーティングキャッシュフローが前年同期比で減少(5600万ドル、前年同期は6400万ドル)し、Adjusted Free Cash Flowも四半期では前年同期比35%減の7300万ドルとなった点が挙げられる。資本支出の増加とワーキングキャピタルの需要増加が背景にあり、四半期単位の変動には目を配る必要がある。
今後の見どころ
次の焦点は、Stash買収とSuperbank連結が金融サービスセグメントの収益構造にどう影響するかである。Stashの業績は2026年第3四半期から連結されるため、次回決算でその実際の寄与度が見えてくる。
また、燃料コスト上昇への対応としてドライバーパートナーへの支援投資を継続している点も注視したい。モビリティのSegment Adjusted EBITDAマージンはGMV比で前年同期比9ベーシスポイント低下しており、供給強化とマージンのバランスが今後どう調整されるかが焦点になる。
出典
2026:Q1 2026/05/05 発表(寄り前)
- 発表翌営業日+1.66%寄付 +4.83%
- 5営業日+0.83%
GRAB 2026年Q1決算:季節的な閑散期でも増収増益、調整後EBITDAは46%増で過去最高を更新
GRABの決算ハイライト
グラブ・ホールディングスの2026年第1四半期は、売上高が前年同期比24%増の9.55億ドルとなり、通常最も需要が落ち込む季節にもかかわらず力強い成長を見せた。オンデマンドGMVも前年同期比24%増の61.3億ドルに達し、通貨影響を除いた実質ベースでも21%増と、成長が加速している。
利益面での改善も鮮明で、営業損益は前年同期の2100万ドルの損失から2200万ドルの利益へと転換し、四半期利益は1000万ドルから1.2億ドルへ拡大した。調整後EBITDAは1.06億ドルから1.54億ドルへと46%増加し、マージンも13.7%から16.2%へ改善している。純利益の増加には、金融資産・負債の公正価値評価による1.18億ドルの純利益や税負担の減少も寄与した。
会社は通期ガイダンスを売上高40.4億〜41.0億ドル(前年比20〜22%成長)、調整後EBITDA7.0億〜7.2億ドル(同40〜44%成長)で据え置き、この好調な出足がガイダンス達成への確かな道筋を示していると強調している。直近12カ月ベースの調整後フリーキャッシュフローは4.89億ドルまで拡大した。
抑えておくべきKPI
- 売上高: 9.55億ドル(前年同期比24%増、通貨調整後19%増)
- 調整後EBITDA: 1.54億ドル(前年同期比46%増、マージン16.2%)
- オンデマンドGMV: 61.3億ドル(前年同期比24%増、通貨調整後21%増)
- グループMTU: 5,160万人(前年同期比16%増)
重要なインサイト
今回の決算で目立つのは、燃料コスト上昇という地域特有の逆風下でも収益性が損なわれず、むしろ各事業セグメントで運営レバレッジが効いている点だ。配送事業はセグメント調整後EBITDAマージンがGMV比2.3%まで改善し、広告事業の伸びが支えとなった。モビリティ事業もGMV比8.9%のマージンを維持し、ドライバーパートナー数は過去最高を記録している。
一方で、金融サービス事業は貸出ポートフォリオが前年同期比130%増の14.4億ドルに達し、融資実行額も67%増の11億ドルと過去最高を記録した点が注目される。セグメント調整後EBITDAはマイナス1700万ドルとまだ赤字だが、前年同期のマイナス3000万ドルから改善しており、成長投資フェーズにあることが読み取れる。
ローライトとしては、営業活動によるキャッシュフローが5900万ドルの流出となった点が挙げられる。これは貸出事業の拡大に伴う融資債権の増加が主因で、事業拡大に伴う一時的な資金使途と捉えられる。また希薄化後EPSは転換社債に関連する公正価値評価の影響でマイナス0.01ドルとなっている。
今後の見どころ
会社は3月に2.5億ドルの加速株式買付契約と最大1.5億ドルの条件付き先渡購入契約を締結し、5億ドルの株式買戻しプログラムの一部として実行を進めている。株主還元への取り組みが実際の資金投入として動き始めた点は、今後の資本配分方針を確認する材料になる。
また3月に発表したDelivery Heroの台湾foodpanda事業買収は、東南アジア以外への初の市場拡大として、2026年後半のクロージングに向けた規制承認の進捗が注目点となる。通期ガイダンスが据え置かれた中、金融サービス事業の損益改善ペースと配送・モビリティの収益性維持が次四半期以降の焦点になりそうだ。
出典
2025:Q4 2026/02/11 発表(引け後)
- 発表翌営業日+0.95%寄付 -0.71%
- 5営業日+4.02%
GRAB 2025年Q4決算:初の通期黒字化と自社株買いプログラム新設
本決算のポイント
グラブの2025年第4四半期は、売上高が前年同期比19%増(為替影響を除くと17%増)の9億600万ドル、On-Demand GMVは前年同期比21%増の61億ドルという四半期最高を記録した。営業利益は5,200万ドル(前年同期は200万ドル)、当期利益は1億5,300万ドル(前年同期は1,100万ドル)と大幅に拡大した。
調整後EBITDAは前年同期比54%増の1億4,800万ドルとなった。通期でも初めての通期黒字(当期利益2億ドル)を達成し、売上高は前年比20%増の33億7,000万ドル、調整後EBITDAは前年比60%増の5億ドルに拡大した。
会社は2026年通期ガイダンスとして売上高40.4億〜41.0億ドル、調整後EBITDA7.0億〜7.2億ドルを提示するとともに、新たに5億ドル規模の自社株買いプログラムを承認した。
抑えておくべきKPI
- 売上高: 9億600万ドル(前年同期比19%増、為替影響を除くと17%増)
- 調整後EBITDA: 1億4,800万ドル(前年同期比54%増)
- On-Demand GMV: 61億ドル(前年同期比21%増、為替影響を除くと20%増)
- 通期調整後フリーキャッシュフロー: 2億9,000万ドル(前年比78%増)
インサイト
セグメント別では、デリバリーズの売上高が前年同期比18%増の4億8,100万ドル、モビリティが15%増の3億2,500万ドルと堅調に伸び、両セグメントの調整後EBITDAもそれぞれ47%増・21%増と収益性が改善した。金融サービスの売上高は34%増の9,900万ドルと高成長を続けたが、セグメント調整後EBITDAは前年同期比6%改善したものの2,500万ドルの赤字が続いた。融資残高は前年同期比120%増の11億8,000万ドルに拡大した。
営業活動によるキャッシュフローは前年同期比73%減の6,900万ドルにとどまり、貸付事業での資金流出が主因となった。ただし通期の調整後フリーキャッシュフローは前年比78%増の2億9,000万ドルとなり、収益性改善を背景にキャッシュ創出力は着実に高まっている。
今後の見どころ
会社は2026年通期ガイダンスとして売上高40.4億〜41.0億ドル(前年比20〜22%増)、調整後EBITDA7.0億〜7.2億ドル(前年比40〜44%増)を提示した。さらに2025〜2028年の3カ年見通しとして、売上高の年平均成長率20%、2028年調整後EBITDA15億ドル、調整後フリーキャッシュフロー転換率80%という目標も示しており、中期の実行力が問われる局面に入る。
新設された5億ドルの自社株買いプログラムの執行ペースや、融資残高拡大に伴う金融サービス事業のセグメント損失の推移も、次の四半期以降の注目点となる。
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Grab Reports Fourth Quarter and 2025 Results with First Full Year Net Profit
2025:Q3 2025/11/04 発表(寄り前)
- 発表翌営業日-4.70%寄付 -8.32%
- 5営業日-2.80%
GRAB 2025年Q3決算:調整後EBITDA51%増で通期ガイダンスも上方修正
本決算のポイント
グラブの2025年第3四半期は、売上高が前年同期比22%増(為替影響を除く実質ベースでは17%増)の8億7,300万ドルとなり、成長ペースが続く結果となった。事業成長の中核指標であるOn-Demand GMVは前年同期比24%増の58億ドルに達し、配送・配車の両事業が牽引した。営業損益は前年同期の3,800万ドルの赤字から2,700万ドルの黒字に転換し、当期利益は1,700万ドルを計上した。
調整後EBITDAは前年同期比51%増の1億3,600万ドルとなり、15四半期連続の増加を記録した。四半期の調整後フリーキャッシュフローも前年同期比37%増の2億300万ドルとなり、収益性改善とキャッシュ創出力の高まりを裏付けた。
好調な結果を受け、会社は通期ガイダンスを上方修正し、売上高33.8億〜34.0億ドル、調整後EBITDA4億9,000万〜5億ドルへ引き上げた(従来はそれぞれ33.3億〜34.0億ドル、4億6,000万〜4億8,000万ドル)。
抑えておくべきKPI
- 売上高: 8億7,300万ドル(前年同期比22%増、為替影響を除くと17%増)
- 調整後EBITDA: 1億3,600万ドル(前年同期比51%増)
- On-Demand GMV: 58億ドル(前年同期比24%増、為替影響を除くと20%増)
- 調整後フリーキャッシュフロー: 四半期で2億300万ドル(前年同期比37%増)、直近12カ月では2億8,300万ドル
投資家目線のインサイト
セグメント別に見ると、デリバリーズの売上高は前年同期比23%増の4億6,500万ドル、モビリティは17%増の3億1,700万ドルとそれぞれ堅調に伸びた。一方、金融サービスの売上高は39%増の9,000万ドルと高成長を維持したものの、セグメント調整後EBITDAは2,800万ドルの赤字に拡大した。融資残高の拡大に伴い与信損失引当金を積み増したことが要因で、事業拡大局面でのコスト先行がうかがえる。
営業活動によるキャッシュフローは、銀行事業での顧客預金の増減や貸付関連の資金流出が響き、前年同期の3億3,800万ドルの黒字から1億2,700万ドルの支出超過に転じた。ただし総現金流動性は74億ドルと、前四半期の76億ドル・前年同期の61億ドルから増加しており、財務基盤は引き続き厚い。
今後の見どころ
会社は通期ガイダンスを引き上げており、経営陣が強調する事業モデルの強さが次の四半期以降の実績でも裏付けられるかが焦点となる。金融サービス事業では、融資残高が前年同期比65%増の8億2,100万ドルに達し、年内に10億ドルを超える水準での着地を見込んでいる。
自動運転領域では、WeRideと提携した消費者向けAVサービス「Ai.R」がシンガポールで2026年初旬の稼働を目指すほか、May Mobilityとの複数年パートナーシップも発表された。実用化の進捗が今後の材料になりそうだ。
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これより前の決算を表示(4期分)
2025:Q2 2025/07/31 発表(寄り前)
- 発表翌営業日-7.56%寄付 -3.40%
- 5営業日-9.83%
GRAB 2025年Q2決算:初の四半期黒字転換とEBITDA最高益更新、成長と収益性の両立が鮮明に
本決算のポイント
グラブ・ホールディングスの2025年第2四半期は、売上高が前年同期比23%増の8.19億ドルとなり、前四半期から成長率が加速した。オンデマンドGMVも前年同期比21%増の54億ドルに達し、モビリティ・デリバリーの両セグメントが牽引した。
利益面では、営業利益が前年同期のマイナス5,600万ドルから700万ドルへと転換し、四半期純利益は前年同期のマイナス6,800万ドルから2,000万ドルへと大幅に改善した。調整後EBITDAは1.09億ドルとなり、14四半期連続の増益で過去最高を更新している。
会社は通期ガイダンスについて、売上高33.3億〜34.0億ドル(前年比19〜22%成長)、調整後EBITDA4.6億〜4.8億ドル(前年比47〜53%成長)を据え置いた。下半期のEBITDAは上半期を上回る見通しも改めて示されている。
抑えておくべきKPI
- 売上高: 8.19億ドル(前年同期比23%増、定額為替ベースで19%増)
- オンデマンドGMV: 54億ドル(前年同期比21%増、定額為替ベースで18%増)
- 調整後EBITDA: 1.09億ドル(前年同期の6,400万ドルから改善、14四半期連続の増益)
- 月間取引ユーザー数(MTU): 4,620万人(前年同期比13%増)
重要なインサイト
今回の決算で目を引くのは、成長率の加速と黒字化が同時に進んだ点だ。デリバリー部門は広告事業が前年同期比45%増の年率換算2.36億ドルに拡大し、GMVに対する広告収入比率も1.4%から1.7%へと上昇した。モビリティ部門もセグメント調整後EBITDAマージンが8.2%から8.7%に改善しており、単なる規模拡大ではなく収益構造の質的な向上がうかがえる。
一方でローライトも存在する。営業キャッシュフローは前年同期の2.72億ドルから6,400万ドルへと大きく減少し、金融サービス事業での貸付増加や銀行預金の増減が影響した。金融サービス部門は融資残高が前年同期比78%増の7.08億ドルに拡大した半面、セグメント調整後EBITDAはマイナス2,600万ドルと赤字が8%拡大しており、貸倒引当金の積み増しが響いている。同部門の黒字化目標は2026年下半期のまま据え置かれた。
さらに、15億ドルのゼロクーポン転換社債を発行したことで現金流動性は76億ドルに拡大した一方、純現金流動性は自社株買いの影響もあり57億ドルへとやや減少している。
今後の見どころ
次の焦点は、下半期のEBITDAが上半期を上回るとの会社見通しが実現するかである。デリバリー広告事業とモビリティの収益性改善が続くかどうかが、通期ガイダンス達成の鍵を握る。
また、金融サービス部門の融資残高拡大と信用損失引当金のバランスにも注目したい。貸付残高が急拡大する中でセグメント赤字が広がっており、2026年下半期の黒字化目標に向けた進捗が今後の四半期で確認できるかが焦点となる。
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2025:Q1 2025/04/30 発表(寄り前)
- 発表翌営業日+1.88%寄付 -2.09%
- 5営業日+1.04%
グラブ(GRAB)の2025年Q1決算サマリー
売上高と収益
- 四半期売上高: 7億7,300万ドル(前年比+18%)
- GAAP純利益: 1,000万ドル(前年同期:▲1億1,500万ドル)
- 調整後EBITDA: 1億600万ドル(前年比+71%、過去最高)
営業費用と利益
- 営業損失: ▲2,100万ドル(前年同期:▲7,500万ドル、改善幅+72%)
- 販管費(SG&A): 1億1,300万ドル(前年:1億2,700万ドル)
- 研究開発費: 1億2,100万ドル(前年:1億1,600万ドル)
- インセンティブ総額: 5億100万ドル(オンデマンドGMV比率10.1%)
契約と受注(Bookings)
- オンデマンドGMV(Mobility+Deliveries合算): 49億3,200万ドル(+16%)
- 月間アクティブユーザー(MTUs): 4,450万人(+16%)
- パートナー向けインセンティブ: 2億1,500万ドル(+22%)
- 消費者向けインセンティブ: 2億8,600万ドル(+20%)
キャッシュと財務状況
- 営業キャッシュフロー: +7,300万ドル(前年同期:▲1,100万ドル)
- 調整後フリーキャッシュフロー: ▲1億100万ドル(前年:▲9,400万ドル)
- 現金および現金等価物: 62億ドル(前四半期比+1億ドル)
- ネットキャッシュ流動性: 59億ドル
セグメント別ハイライト
Deliveries
- 売上: 4億1,500万ドル(+18%)
- GMV: 31億2,900万ドル(+16%)
- 調整後EBITDA: 6,300万ドル(前年比+50%)
- 広告売上比率: Deliveries GMV比1.7%(前年1.3%)
Mobility
- 売上: 2億8,200万ドル(+15%)
- GMV: 18億400万ドル(+17%)
- 調整後EBITDA: 1億5,900万ドル(+16%)
Fintech(GrabFin、デジタル銀行)
- 売上: 7,500万ドル(+36%)
- 調整後EBITDA: ▲3,000万ドル(前年▲2,800万ドル)
- ローン残高: 5億6,600万ドル(+56%)
- 貸出額: 6億3,000万ドル(+30%)
- 預金残高: 14億3,200万ドル(前四半期比+17%、前年比+199%)
2025年ガイダンス(または翌期ガイダンス)
- 明確な通期売上や利益予想の数値ガイダンスは開示されていないものの、
オンデマンド分野の成長継続
Fintechの与信拡大と収益基盤の強化
広告事業の拡張 により、さらなる営業損失の縮小とキャッシュフロー改善を目指すと述べられている
グラブは2025年第1四半期において、全セグメントで2桁成長を達成し、調整後EBITDAおよび純利益ベースで黒字転換。金融サービス部門はまだ赤字だが、預金・貸出ともに急拡大中。広告収益とコスト管理によって粗利体質が強化されており、地域をリードする「スーパーアプリ」モデルとして確実な成長軌道にある。マクロ経済の逆風がある中でも、堅実なキャッシュフローと高い流動性を維持している点は、長期投資の観点でも安心材料となる。
2024:Q4 2025/02/20 発表(寄り前)
- 発表翌営業日-10.39%寄付 -4.87%
- 5営業日-8.80%
グラブ(GRAB)の2024年通期決算サマリー
売上高と収益
- 年間売上高: 27億9,700万ドル(前年比+19%、為替一定ベースで+21%)
- GAAP純損失: ▲1億5,800万ドル(前年比 67%改善)
- 調整後EBITDA: 3億1,300万ドル(前年:▲2,200万ドル、黒字化達成)
- 粗利益: 11億7,400万ドル(前年比+30.1%)
営業費用と利益
- 営業損失: ▲1億6,800万ドル(前年比:▲5億1,900万ドルから改善)
- 株式報酬費用(非現金): 2億7,900万ドル
- 減価償却費: 1億4,700万ドル
- リストラクチャリング費用: 1,400万ドル(前年は5,600万ドル)
契約と受注(Bookings)
- オンデマンド総流通総額(GMV): 183億6,400万ドル(前年比+16%、為替一定で+19%)
- 月間アクティブユーザー数(MTU): 4,130万人(+16%)
- パートナーインセンティブ: 7億5,500万ドル(+11%)
- 消費者向けインセンティブ: 10億8,800万ドル(+20%)
キャッシュと財務状況
- 営業キャッシュフロー: +8億5,200万ドル(前年比+766%)
- 調整後フリーキャッシュフロー: +1億3,600万ドル(前年:▲2億3,400万ドル)
- 現金および現金等価物: 29億6,400万ドル
- 総現金流動性: 61億ドル(ネットキャッシュ流動性:58億ドル)
- 年間資本支出: 1億4,800万ドル(前年:1億4,000万ドル)
セグメント別ハイライト
Deliveries
- 売上: 14億9,300万ドル(+14%、為替一定+17%)
- GMV: 117億2,300万ドル(+13%、為替一定+16%)
- セグメント調整後EBITDA: 1億9,600万ドル(前年:8,100万ドル、+140%)
Mobility
- 売上: 10億4,700万ドル(+20%、為替一定+22%)
- GMV: 66億4,000万ドル(+23%、為替一定+25%)
- セグメント調整後EBITDA: 5億6,900万ドル(+22%)
Fintech
- 売上: 2億5,300万ドル(+44%、為替一定+46%)
- ローン残高: 5億3,600万ドル(+64%)
- セグメント調整後EBITDA: ▲1億500万ドル(前年:▲1億7,000万ドル)
2025年ガイダンス(または翌期ガイダンス)
- 通期売上ガイダンス: 非開示(ただし、広告事業とFintech成長による押し上げを明示)
- 調整後EBITDA: 黒字化継続を目標に掲げる
- 注力分野:
GrabFin(レンディング・デジタルバンク)拡大
広告売上のGMV比率向上(Q4:1.7%、前年1.4%)
モビリティ/デリバリー事業のマージン改善
グラブは、2024年通期において売上・GMVともに2桁成長を維持し、調整後EBITDAを黒字化させるなど大きな転換点を迎えた年となった。モビリティの回復とFintechの急成長が収益ドライバーとなり、広告によるマネタイズも順調。キャッシュフローは大幅な黒字化を果たし、潤沢な現金保有によって2025年以降も積極投資が可能な体制にある。中長期での利益成長とスーパーアプリ戦略の深化に注目が集まる。
2024:Q3 2024/11/12 発表(寄り前)
- 発表翌営業日+11.64%寄付 +7.65%
- 5営業日+13.93%
グラブ(GRAB)の2024年度Q3決算サマリー
売上高と収益
- 総売上: 7億1,600万ドル、前年同期比17%増(為替一定ベースでは20%増)。
- オンデマンドGMV: 46億5,900万ドル、前年同期比15%増(為替一定ベースでは18%増)。
- 四半期純利益: 1,500万ドルで前年同期の損失9,900万ドルから黒字転換。
- 調整後EBITDA: 9,000万ドルで前年同期の2,800万ドルから224%の増加。
キャッシュフロー
- 営業キャッシュフロー: 3億3,800万ドル、前年同期比17百万ドル増加。
- 調整後フリーキャッシュフロー: 1億3,800万ドルで前年のマイナス600万ドルから黒字化。
- キャッシュおよび流動性資産: 四半期末時点で総額61億ドル、前期末比で増加。
セグメント別業績
- デリバリー
売上: 3億8,000万ドル(前年同期比13%増、為替一定ベースでは16%増)。
GMV: 29億6,500万ドル(前年同期比12%増、為替一定ベースでは16%増)。
広告収益がGMVの1.6%を占め、前年同期の1.1%から拡大。
2. モビリティ
売上: 2億7,100万ドル(前年同期比17%増、為替一定ベースでは20%増)。
GMV: 16億9,400万ドル(前年同期比20%増、為替一定ベースでは24%増)。
高付加価値モビリティサービスのGMVが30%増加。
3. 金融サービス
売上: 6,400万ドル(前年同期比34%増、為替一定ベースでは38%増)。
貸付ポートフォリオ: 4億9,800万ドル、前年同期比81%増。
コスト効率化と財務改善
- 総インセンティブ支出は4億6,200万ドル。オンデマンドインセンティブのGMV比は第2四半期の10.1%から9.8%へ低下。
- 地域コスト削減により、営業損失は3,800万ドルで前年同期比5,500万ドル改善。
将来ガイダンス
グラブホールディングスは、AIとデジタルバンキング事業を活用し、東南アジア市場での地位をさらに強化する計画。新しい金融サービスの提供や広告収益の拡大を通じて持続的な成長を目指す。また、効率的なインセンティブ施策により、コスト効率化と収益性の向上を推進する方針。
