2027:Q1 2026/11/02 発表(寄り前)
- 発表翌営業日-18.59%寄付 -4.54%
LITE 2027年Q1決算:売上高が前年比136%増の12.6億ドル、同じ日にマーベルによる買収で合意
本決算のポイント
決算と同じ日に、マーベル・テクノロジー(MRVL)がルメンタムを株式交換で買収することで両社が合意したと発表された。決算発表文には書かれておらず、別の提出書類(8-K)で開示されている。条件はLITE 1株につきMRVL 4.5株で、完了すればLITEの株主は現金ではなくMRVL株を受け取る。そのため当面のLITEの株価は、ルメンタム単独の業績よりも、MRVLの株価と買収が成立するかどうかに左右されやすい。
ルメンタム・ホールディングスの2027年度第1四半期は、売上高が前年同期比136.5%増の12.6億ドルに達し、前四半期の10.1億ドルからも25.5%伸びるという力強い結果になった。ポンプレーザーと光回路スイッチ(OCS)が成長を牽引し、会社は主要顧客からの2件目の大型NPO/CPO案件を獲得、その購入コミットメントは50億ドルを超えるという。
収益性も大きく改善し、GAAP営業利益率は28.5%、非GAAP営業利益率は42.3%となった。GAAP純利益は3.60億ドル(前年同期は0.42億ドル)、非GAAP純利益は4.61億ドル(前年同期は0.86億ドル)と、利益水準が前年から数倍規模に拡大している。
通期ガイダンスの記載はないが、会社は次四半期(2027年度第2四半期)について売上高15.75億〜16.25億ドル、非GAAP営業利益率45.0%〜46.0%、非GAAP希薄化後EPS5.90〜6.20ドルを見込むとしており、さらなる増収と利益率拡大を見込む強気の見通しを示した。
抑えておくべきKPI
- 売上高: 12.63億ドル(前年同期比136.5%増、前四半期比25.5%増)
- GAAP/非GAAP営業利益率: GAAP 28.5%、非GAAP 42.3%(前年同期はそれぞれ1.3%、18.7%)
- 製品別売上: コンポーネント7.54億ドル(前年同期比98.9%増)、システム5.08億ドル(同228.8%増)
- Adjusted EBITDA: 5.78億ドル(前四半期4.06億ドル、前年同期1.28億ドル)
投資家目線のインサイト
前年同期と比べて売上高が2倍以上、Adjusted EBITDAは約4.5倍という伸びは、一時的な需要の波というよりAI関連インフラ投資を背景にした構造的な成長局面に入っていることを示唆する。特にシステム製品の228.8%という伸び率は、OCSやクラウドモジュールといった高付加価値分野への需要シフトが収益性の改善に直結している証拠といえる。
一方で、株式報酬及び関連給与税の調整額が前年同期の0.47億ドルから1.47億ドルへと大きく増えており、これには退任する経営幹部に関連する株式報酬の修正費用8940万ドルが含まれている。GAAPとNon-GAAPの差がこの要因により拡大している四半期である点には留意が必要だ。
現金及び短期投資は期末時点で20億ドルとなり、前四半期末から7.59億ドル減少した。これは主に長期債務の返済や事業拡大に伴う投資が背景にあるとみられるが、詳細な内訳の記載はない。
今後の見どころ
最大の焦点は、マーベルによる買収の行方である。会社側は、両社の株主の承認と各国の審査を経て、完了まで12〜18か月ほどかかる見込みを示している。完了までの間は、以下に挙げる業績の伸びがそのままLITEの株価に表れるとは限らない点に注意したい。
次四半期は前四半期比で約3.5億ドルの増収を見込んでおり、CEOのマイケル・ハールストン氏はこれを「2年前の会社全体の四半期売上高を上回る規模」と表現している。この規模の増収が実際に達成されるかが、成長の持続性を測る最初の試金石になる。
また、OCS事業について会社は「数十億ドル規模の年間売上」へ成長する可能性に言及しており、今後の四半期でこの事業セグメントの具体的な進捗や新規案件の積み上げが注目点となる。あわせて、クラウドモジュール事業の粗利率改善が続くかどうかも収益性トレンドを占う材料になるだろう。
出典
LUMENTUM ANNOUNCES FIRST QUARTER OF FISCAL YEAR 2027 FINANCIAL RESULTS
2026:Q4 2026/08/11 発表(引け後)
- 発表翌営業日+13.63%寄付 +9.56%
- 5営業日+6.42%
LITE 2026年Q4決算:売上高が前年同期比109%増の10億ドル超、AI需要が本格的に業績を押し上げる
本決算のポイント
ルメンタム・ホールディングスの2026年第4四半期は、売上高が前年同期比109.3%増、前四半期比24.5%増の10.06億ドルに達し、四半期として初めて10億ドルの節目を超えた。GAAP粗利率は47.4%、非GAAP粗利率は50.4%まで改善し、非GAAP営業利益率も36.6%と前年同期の15.0%から大幅に向上している。
一方でGAAP損益は転換社債の一部を株式化したことに伴う一時的な非資金性の債務消滅損失78億ドルが発生し、GAAP純損失は71.6億ドル(1株あたり84.65ドルの損失)となった。この損失はあくまで会計上の一時要因であり、事業実態を示す非GAAP純利益は3.26億ドル(1株あたり3.23ドル)と前年同期の6300万ドルから5倍以上に伸びている。
通期でも売上高は前年比83.2%増の30.1億ドルとなり、非GAAP営業利益率は9.7%から29.8%へ急伸した。AI関連の光学需要が事業全体を構造的に押し上げていることが、四半期・通期の両方で裏付けられた決算といえる。
抑えておくべきKPI
- 売上高: 10.06億ドル(前年同期比109.3%増、前四半期比24.5%増)
- 非GAAP営業利益率: 36.6%(前年同期15.0%、前四半期32.2%)
- 非GAAP純利益: 3.26億ドル、1株あたり3.23ドル(前年同期6300万ドル、1株あたり0.88ドル)
- 製品別売上(Components/Systems): Componentsが6.49億ドル(前年同期比102.7%増)、Systemsが3.57億ドル(前年同期比122.6%増)
投資家目線のインサイト
今回の成長はComponents・Systemsの両部門でともに前年比100%を超える伸びを見せており、特定製品への一時的な需要ではなく事業全体に広がる構造的な変化であることが読み取れる。経営陣もOCSソリューションやクラウドモジュール事業での1.6T対応、超高出力CPOレーザー需要の拡大、ELSモジュールの初回受注などを挙げ、AIデータセンター内の光接続需要が本格的に立ち上がり始めていると説明している。
GAAP上の純損失は一見大きな懸念に見えるが、その要因は78億ドルの一時的な非資金性の債務消滅損失であり、事業のキャッシュ創出力そのものは損なわれていない。現金・短期投資は27億ドルと四半期末で前四半期から4.3億ドル減少した一方、通期では前年末から19億ドル増加しており、転換社債の株式化を通じて財務基盤は大きく強化された形だ。
粗利率・営業利益率の改善ペースも顕著で、非GAAP粗利率は前年同期の37.8%から50.4%まで、非GAAP営業利益率は15.0%から36.6%まで拡大している。単なる需要増だけでなく、収益性そのものが構造的に改善している点が今回の決算の質の高さを示している。
今後の見どころ
会社側は2027年度第1四半期について、売上高12.25億〜12.75億ドル、非GAAP営業利益率39.5%〜40.5%、非GAAP希薄化後1株当たり利益4.05〜4.35ドルという強いガイダンスを示した。経営陣は売上ガイダンスの中央値が「目標モデルに四半期以上前倒しで到達する」水準だとコメントしており、成長の勢いが一段と加速する見通しを示している。
一方で、AI関連需要への依存度が高まる中、四半期ごとの製品ミスチェンジが利益率に与える影響や、OCSやクラウドモジュールなど新しい成長ドライバーの立ち上がり具合が今後の実行力を測る材料になる。次四半期のガイダンス達成状況と、Components・Systems両部門の成長バランスに注目したい。
出典
LUMENTUM ANNOUNCES FOURTH QUARTER AND FULL FISCAL YEAR 2026 RESULTS
2026:Q3 2026/05/05 発表(引け後)
- 発表翌営業日-5.06%寄付 +0.14%
- 5営業日-0.22%
LITE 2026年Q3決算:売上90%増で過去最高、利益率も同時に急拡大
本決算のポイント
ルーメンタムの2026年度第3四半期は、売上高が前年同期比90%増の8.08億ドルとなり、四半期として過去最高を記録した。前四半期の6.66億ドルからも21.5%の増加で、成長が加速している構図が鮮明になっている。
利益面の伸びはトップラインを上回るペースで進んでおり、GAAP営業利益率は前年同期のマイナス8.9%から21.6%へ、非GAAP営業利益率も10.8%から32.2%へと大幅に改善した。GAAP純利益は1.44億ドル(前年同期は4400万ドルの純損失)、非GAAP純利益は2.26億ドルで、希薄化後EPSは2.37ドルとなり、収益性の質そのものが変わったことを示す内容だった。
会社は次期第4四半期のガイダンスとして、売上高9.6億〜10.1億ドル、非GAAP営業利益率35.0%〜36.0%、非GAAP希薄化後EPS2.85〜3.05ドルを示しており、成長と利益率改善が続く見通しを提示している。
抑えておくべきKPI
- 売上高: 8.08億ドル(前年同期比90.1%増、前四半期比21.5%増)
- GAAP営業利益率: 21.6%(前年同期はマイナス8.9%、前四半期比1,190bp改善)
- 非GAAP営業利益率: 32.2%(前年同期10.8%、前四半期比700bp改善)
- 製品別売上: Components部門5.33億ドル(前年同期比77.3%増)、Systems部門2.75億ドル(同121.1%増)
インサイト
CEOのマイケル・ハールストンは、トップラインの成長だけでなくマージン拡大の方が印象的だと自ら語っており、四半期で粗利率が540bp、営業利益率が700bp改善した点を強調している。要因として運用面の規律、価格戦略、そして製品ミックスの改善を挙げ、レーザーチップの強さに加え、ポンプレーザーや狭線幅レーザーアセンブリといった「scale-across」コンポーネントの寄与にも言及した。
Systems部門の伸び(前年同期比121%増)がComponents部門(同77%増)を上回っており、単純な需要拡大だけでなく高付加価値の製品構成へのシフトが進んでいることがうかがえる。同時に、共同パッケージ光学(CPO)や光回路スイッチ(OCS)といった次の成長ドライバーはまだ本格的に立ち上がっていないとの言及があり、今後さらに収益力が伸びる余地を残している。
バランスシート面では、2026年3月にシリーズA転換優先株を発行したことで総現金・短期投資が31.7億ドルまで積み上がった一方、長期債務の大部分が短期区分に移動しており、資本構成の変化には注意が必要な状況だ。
今後の見どころ
次の第4四半期ガイダンスは売上高9.6億〜10.1億ドル、非GAAP営業利益率35.0%〜36.0%と、今回の90%成長・32.2%営業利益率をさらに上回る水準を見込んでおり、この勢いが実際に続くかが最大の注目点になる。
CPOやOCSといった次世代の成長ドライバーが「これから効いてくる」とされている点も重要で、これらが実際に収益化し始めるタイミングと規模が、今後のマージン拡大ペースを左右するとみられる。加えて、シリーズA優先株発行や短期債務への区分変更など資本構成の変化が今後の財務指標にどう反映されるかも確認したいポイントだ。
出典
LUMENTUM ANNOUNCES THIRD QUARTER OF FISCAL YEAR 2026 FINANCIAL RESULTS
