PR

【SERV】サーブ・ロボティクスの決算まとめ|2026年Q3

最新 2026:Q3 引け後

2026:Q3 2026/11/05 発表(引け後)

  • 発表翌営業日-2.25%寄付 +0.20%
  • 5営業日-19.77%

SERV 2026年Q3決算:売上は前年比313%増も赤字拡大、通期売上見通しは1200万ドルへ据え置き引き上げ

本決算のポイント

サーブ・ロボティクスの2026年第3四半期は、売上高が前年同期比313%増の2.8億万ドル(283.5万ドル)となり、配送ロボット事業の急拡大を印象づける内容だった。売上の69%を安定した継続収益(リカーリング収益)が占め、ブランディング収益も前四半期比で約80%伸びるなど、収益の質も改善している。

一方で採算面はまだ道半ばだ。粗損失は755.5万ドルと前四半期の877.9万ドルから縮小したものの依然として赤字で、営業損失は611.9万ドルから拡大し、純損失は5923万ドルと前年同期の3302万ドルから大きく膨らんだ。研究開発費・一般管理費ともに前年から大幅に増加しており、事業拡大に伴う先行投資が続いている。

会社は通期売上ガイダンスを従来の900万〜1000万ドルから1200万ドルへ引き上げ、非GAAPベースの通期営業費用見通しも1.5億ドルへと引き下げた。新サービス「Serve Physical AI Services」の立ち上げなど、ロボット事業基盤の外販という新たな収益源にも言及している。

抑えておくべきKPI

  • 売上高: 283.5万ドル(前年同期比313%増、前四半期の323.8万ドルからは減少)
  • 継続収益比率: 全売上の69%(ブランディング収益は前四半期比で約80%増)
  • 1日あたり稼働ロボット数(Daily Active Robots): 917台(前四半期792台、前年同期312台)
  • 現金および有価証券残高: 1.98億ドル(2026年9月30日時点)

投資家目線のインサイト

今回最も注目すべきは、売上成長の裏で前四半期比では売上が減少している点だ。第2四半期の323.8万ドルから第3四半期は283.5万ドルへと縮小しており、前年同期比の高成長率だけを見ると見逃しやすい変化だ。会社側は新規配送パートナーでの1日あたり配送量が3倍、加盟店数が2.5倍に増えたとしており、需要そのものは拡大基調にあるようだが、売上計上のタイミングや構成変化が影響した可能性がある。

収益性については、CFOが「フリート利益率が前四半期比で100ポイント超改善した」とコメントしており、粗損失の縮小は会社側が構造的な改善と位置付けている。ヘルスケア領域では12件の複数年契約延長、年初来4病院の新規追加と、病院向け自動化プラットフォームの着実な深耕も見られる。

ただし純損失は前年同期から約1.8倍に拡大しており、研究開発費・一般管理費の増加が重荷になっている構図は変わっていない。現金および有価証券は1.98億ドルと潤沢だが、営業活動によるキャッシュ流出が続く中での資金繰りは引き続き注視が必要だ。

今後の見どころ

次の焦点は、通期売上1200万ドルの達成に向けて第4四半期の売上が反転増加するかどうかだ。第3四半期に前四半期比で減速した要因が一時的なものか、事業構成の変化によるものかを見極めたい。

また、新設の「Serve Physical AI Services」が他社ロボットメーカー向けにどの程度の収益を生み出すか、技術基盤の外販という新しい収益モデルの進捗も今後の決算で確認すべきポイントになる。非GAAP営業費用ガイダンスが1.5億ドルへ引き下げられたことで、コスト規律が利益率改善にどうつながるかも引き続き追いたい。

出典

Serve Robotics Announces Third Quarter 2026 Results

2026:Q2 2026/08/06 発表(引け後)

  • 発表翌営業日-10.48%寄付 -13.20%
  • 5営業日-13.03%

SERV 2026年Q2決算:売上高は前年比404%増も、Uber Eats減速で通期見通しを下方修正

SERVの決算ハイライト

サーブ・ロボティクスの2026年第2四半期は、売上高が前年同期比404%増の320万ドルとなり、前四半期比でも9%増加した。広告収入が食品配送売上の約半分を占め、リカーリング収益が全体の50%を超えるなど、収益構成の質的な変化が進んでいる点が目を引く決算だった。

一方で採算面は依然厳しく、売上原価が1,202万ドルに達したことで売上総損失は878万ドルと前四半期の900万ドルからほぼ横ばいにとどまった。営業損失は6,607万ドル、純損失は6,413万ドルで、いずれも前四半期・前年同期から拡大している。

会社は今回、通期売上ガイダンスを900万〜1,000万ドルへと下方修正した。Uber Eatsパートナーシップ経由の配送量が想定を下回ったことが主因で、下期の想定需要も見直された。一方で非GAAP営業費用の見通しは1.4億〜1.5億ドルへと従来の1.6億〜1.7億ドルから引き下げられ、コスト規律を強める姿勢が示されている。

抑えておくべきKPI

  • 売上高: 320万ドル(前年同期比404%増、前四半期比9%増)
  • リカーリング収益比率: 総売上の50%超(前四半期からの改善、粗利率の改善要因)
  • 現金・有価証券残高: 2.404億ドル(2026年6月30日時点)
  • 1日あたり稼働ロボット数: 792台(前年同期の160台から大幅増、前四半期812台からは微減)

インサイト

売上高の伸び率自体は前年比400%超と非常に高いが、これは前年同期の売上がわずか64万ドルという小さな母数によるところが大きく、絶対額でみればまだ320万ドルの規模にとどまる。広告収入やリカーリング収益の比率上昇は事業の質的な変化を示す前向きな材料だが、売上総損失は縮小しておらず、収益化はまだ道半ばという印象が強い。

ヘルスケア領域では病院顧客との複数年契約更新7件、新規病院2件の追加があり、Diligent Robotics買収後の指標事業が着実に積み上がっている様子がうかがえる。DoorDash経由の売上も前四半期比で約50%伸び、期待を上回ったという。ただしUber Eatsパートナーシップの減速が既存の伸びを相殺し、通期ガイダンスの下方修正に直結した点はローライトとして見逃せない。

現金・有価証券は2.404億ドルと厚みがあり、当面の資金繰りに懸念は小さい。ただし営業活動によるキャッシュ流出は上半期で8,474万ドルに達しており、増資(ATM経由で8,492万ドル調達)に依存する構造が続いている。

今後の見どころ

会社は非GAAP営業費用を1.4億〜1.5億ドルへ引き下げる方針を示しており、高収益案件へ艦隊と資本を集中させる選別的な成長戦略への転換が今後の焦点になる。Uber Eats依存度の低下とDoorDashやヘルスケア領域など多角化された収益源が、下期にどこまで穴を埋められるかが注目点だ。

また、通期売上ガイダンス900万〜1,000万ドルの達成可否と、売上総損失の縮小ペースが今後の重要な確認ポイントとなる。発行済み株式数が四半期で約86万株増加している点も、希薄化の継続を示すシグナルとして注視が必要だ。

出典

Serve Robotics Announces Second Quarter 2026 Results

2025:Q1 2025/05/08 発表(引け後)

  • 発表翌営業日+13.72%寄付 +0.61%
  • 5営業日+43.14%

サーブ・ロボティクス(SERV)の2025年Q1決算サマリー

売上高と収益

  • 四半期売上高: 44万ドル(前四半期比+150%)

ソフトウェア収益:22.9万ドル(前年同期比▲73%)
フリート(ロボット運用)収益:21.2万ドル(前年同期比+121%)

  • GAAP純損失: ▲1,321万ドル(前年同期:▲903.8万ドル)
  • 調整後EBITDA: ▲707.4万ドル(前年同期:▲411.6万ドル)

営業費用と利益

  • 売上原価: 190.9万ドル(前年同期:35.2万ドル)
  • 総営業費用: 1,353.6万ドル(前年同期:830.5万ドル)

研究開発費:688.0万ドル
一般管理費:474.9万ドル
業務費用:166.7万ドル
販売・マーケティング費:23.9万ドル

  • 営業損失: ▲1,500.5万ドル(前年同期:▲771.1万ドル)

キャッシュと財務状況

  • 現金および現金等価物: 1億9,776万ドル(過去最高水準)
  • 営業キャッシュフロー: ▲946.3万ドル(前年同期:▲407.8万ドル)
  • 資金調達:

2025年Q1に新たに9,154万ドルを調達(公募・ワラント行使など)
これにより2026年末までの資金繰りが確保済み

契約と受注(Bookings)

  • アクティブデリバリーロボット数(平均): 73台(前年同期:39台)
  • 日次稼働時間: 648時間(前年同期:300時間)
  • カバレッジ拡大: 全米で32万世帯を対象に配達サービスを提供(前年末比+110%)

技術・事業ハイライト

  • 新型ロボット(第3世代)を250台展開完了:低コスト・高性能化を達成し、Q3に700台、Q4に残り1,050台を製造予定
  • 都市展開拡大: マイアミ、ダラスへの新規進出、アトランタもQ2中に開始予定
  • パートナー拡大: Uber Eatsを中心に、加盟店舗数は1,500超(前年同期比+5倍)
  • ソフトウェア事業本格化: 欧州自動車メーカー、中距離トラック企業などに対しSaaS収益の見込みあり
  • 広告・データ活用: OOH広告やロボットの稼働データから収益化

2025年ガイダンス

  • Q2売上見通し: 60万〜70万ドル(QoQ +35〜60%成長)
  • 配達ボリューム見通し: Q2に60〜75%増を予測
  • 2026年の年商目標: 2,000台のロボット稼働体制下で年商6,000万〜8,000万ドルを目指す
  • 損益分岐点の見通し: ロボット単体では1年以内に投資回収可能と明言

サーブ・ロボティクスは、Uber発の自律配送ロボット企業として成長局面に突入中。
ロボット製造と地理展開の拡大が業績に反映され始めており、Q1の売上は前四半期比+150%と急拡大。同時に、広告やソフトウェア収益の多角化に着手し、将来的な収益構造の強化が期待される。

黒字化はまだ先だが、潤沢な現金ポジションと確実な展開計画により、収益成長とスケーラビリティの両立が現実的な段階に入った。今後数四半期の進捗が極めて重要なフェーズにある。