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中国CATL鉱山停止でリチウム急騰、CPI前夜の米株反落(2025.08.11)

CATL鉱山停止でリチウム急騰、CPI前夜の米株反落(2025.08.11)市場分析

このマクロ市場分析は、私(@mifsee)が米国市場への投資判断に際し、日々のマクロ環境を俯瞰的に捉えるための個人的な学習記録としてアウトプットしているものです。内容には誤りや実際の状況と異なる点を含む可能性があります。あらかじめご了承のうえ、ご覧ください。

注目の上昇銘柄(ウォッチリストから)

ウォッチリスト概況(2025/08/11 終値ベース)

銘柄テーマ終値騰落率個人メモ・インサイト
SOUN音声AI15.90+17.34 %Q2売上+217%・通期見通し上方修正
RDNT医療画像62.00+16.19 %Q2過去最高売上・ガイダンス上方修正
MOBドローン通信4.05+13.76 %引き続き強い上昇を見せる
JMIAアフリカEC6.44+11.42 %Q2売上+25%・通期ガイダンス↑
TMDX臓器輸送127.26+11.14 %Q2売上+38%・業績加速
SQMリチウム45.90+8.72 %CATL鉱山停止報道で供給逼迫観測
OUSTLiDAR27.88+8.06 %Q2売上$35M・粗利改善

市場インサイト

全体ムード

米株はCPI発表前の警戒感から主要3指数が小幅反落。ナスダックは一時高値圏を試すも上値重く、半導体株とリチウム関連が相場を下支え。リチウムは中国CATLによる主要鉱山の生産停止報道を受け、世界的な供給逼迫懸念が急拡大し先物・鉱山株が急騰。資源株全体にも買いが波及した。アジア株は日本休場ながらテック主導の堅調地合い。欧州株は薄商いで方向感乏し。米10年債利回りは4.28%前後で小動き、短期債に買い先行の利回り低下。金は関税関連発言を受け下落、原油は需給均衡で小幅安。ビットコインは12万ドル台乗せで高値接近、機関資金流入が追い風。

エクイティ

指数終値前日比背景
ダウ43,975.09-200.52 (-0.45%)CPI前の手仕舞いで反落
S&P5006,373.45-16.00 (-0.25%)ディフェンシブ相対強さ
ナスダック21,385.40-64.62 (-0.30%)メガテック一角に利益確定
日経225休場山の日で休場(前営業日41,820.48)
STOXX600546.76-0.06%防衛株安で指数は小幅安

債券

10年利回り前日比(bp)コメント
米国4.27 %-1CPI待ちで長期利回り小反落
ドイツ2.70 %+1欧州株軟調下で小動き
日本1.48 %-1休場絡みで方向感乏しい

為替

  • USD/JPY 148.17(+0.1%):米金利水準を映しドル円は高止まり。
  • EUR/USD 1.1614(-0.0%):方向感薄い。
  • USD/CNY 7.19(+0.0%):当局バイアス中立、狭いレンジ。

コモディティ

品目終値前日比ドライバー
WTI原油$63.96/bbl+0.13%米露会談観測で様子見の小陽線
Brent原油$66.63/bbl+0.06%同上
天然ガス$2.954/MMBtu-1.20%供給高・気温見通しで軟化
金(現物)$3,357/oz-1~-2%「金に関税なし」明言でプレミアム剥落
$37.9~38.1/oz-0.5~-1%金連動の利確
銅(COMEX)$4.4235/lb-0.72%関税関連のプレミアム縮小で調整

クリプト

  • ビットコイン $120,000前後(+1~3%):リスク資産全体の調整下でも底堅い。
  • イーサリアム $3.9k台:相対強含み。

マクロイベント焦点(8/12–8/15)

  • 8/12 米7月CPI:総合やや加速観測。コア鈍化継続かが鍵。
  • 8/14 米7月PPI:コア財価格のボトム確認。
  • 8/15 米露首脳会談(アラスカ):エネルギー・貴金属ボラ要因。

インサイトまとめ

  • 短期はグロース過熱調整+ディフェンシブ/ヘルスケアに資金回帰である。
  • 金は先物プレミアム剥落で現物連動資産を選好、金鉱株は戻り売りスタンス。
  • ドル円は148台攻防、CPI次第で150手前の上値試しも。債券は4.27%軸に二方向待ち。

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