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KSSが黒字転換で+42%、SYMが+39%の決算急伸。小売回復と自動化・防衛など広範上昇(2025.11.25)

KSSが黒字転換で+42%、SYMが+39%の決算急伸。小売回復と自動化・防衛など広範上昇(2025.11.25)市場分析

このマクロ市場分析は、私(@mifsee)が米国市場への投資判断に際し、日々のマクロ環境を俯瞰的に捉えるための個人的な学習記録としてアウトプットしているものです。内容には誤りや実際の状況と異なる点を含む可能性があります。あらかじめご了承のうえ、ご覧ください。

注目の上昇銘柄(ウォッチリストから)

上昇銘柄ウォッチリスト(2025/11/25 終値ベース)

名柄終値変動率テーマインサイト
KSS(コールズ)22.42+42.53%百貨店・アパレル小売Q3黒字・通期見通し上方修正
SYM(シンボティック)77.29+39.36%物流自動化・倉庫ロボットQ4決算大幅ビート・強気ガイダンス
AMTM(アメンタム)30.00+18.25%国防請負・政府サービスQ4決算発表と米空軍$9.95億契約評価
AISP(エアシップAI)3.60+16.88%監視AI・映像解析取締役買い増しとQ3決算通過後の物色
ALTO(アルト・イングリーディエンツ)2.45+13.95%再生燃料・工業用アルコール実行改善評価のリサーチ・買い推奨
PSNL(パーソナリス)11.21+12.21%がん検査・MRDMedicare償還率の更新発表
RDDT(レディット)218.48+12.04%SNS・コミュニティQ3好決算後のモメンタム継続
INSP(インスパイア・メディカル・システムズ)130.39+11.17%睡眠時無呼吸デバイスMedicare償還引き上げ後の買い継続
JMIA(ジュミア・テクノロジーズ)11.49+10.37%アフリカEC特になし
NNOX(ナノックス・イメージング)4.52+9.44%医療画像・X線$1,500万増資の完了見込みで資金繰り安心感
CTEV(クラリテブ)52.21+8.54%ヘルステック・支払インテグリティ通期ガイダンス上方修正後の見直し買い

下落銘柄

本日は特に目立った下落銘柄はありませんでした。

個人的所感

相場は堅調な様子。コールズ(KSS)は黒字転換とガイダンス上方修正で典型的なバリュー小売のリレーティング。シンボティック(SYM)は大幅ビートと前向き見通しで自動化テーマの再燃。アメンタム(AMTM)は決算イベントに米空軍大型契約の上乗せで防衛請負への資金回帰。エアシップAI(AISP)はインサイダー買いと決算通過で需給改善。アルト(ALTO)は改善進捗を評価したリサーチを材料に再評価。パーソナリス(PSNL)は償還率更新でMRDの収益性改善期待。レディット(RDDT)は好決算モメンタムの継続とセクター連想。インスパイア(INSP)は償還引き上げ後の追随買い。ナノックス(NNOX)は増資完了見込みで財務不安後退。クラリテブ(CTEV)はガイダンス上方修正後の戻り。ジュミア(JMIA)は材料乏しく循環物色。

市場インサイト

【分析日】2025/11/25

全体ムード

米株は利下げ観測の再加速と長期金利の低下を受け広範上昇、生成AI関連に資金回帰の展開。要人発言のハト派トーンがリスク選好を後押しし、ダウ大幅高S&P500の続伸でトレンド継続の様相。欧州はSTOXX600上昇で追随、日本は小幅高ながらグローバルのリスク回復に呼応。原油はウクライナ情勢の停戦観測と供給過剰懸念の綱引きで反落、金は高値圏維持で実質金利低下思惑を映す。為替はドル安トーンが優勢、ユーロ続伸人民元高進行。暗号資産はETH相対強、BTCは高値追い一服の保ち合い。

エクイティ

指数終値前日比背景
ダウ47,112.45+664.18 (+1.40%)金利低下と12月利下げ思惑、景気循環株に買い
S&P5006,765.88+60.76 (+0.91%)メガテックと半導体に資金回帰
ナスダック23,025.59+153.59 (+0.67%)成長株優位のリスク回復
日経22548,659.52+33.64 (+0.07%)前週末から小反発、ソフトバンク安と半導体高の綱引き
STOXX600568.01+5.13 (+0.91%)米利下げ期待を映し広範上昇

債券

10年利回り前日比(bp)コメント
米国4.00 %-4ハト派発言と利下げ観測で利回り低下
ドイツ2.67 %-2米金利低下追随で小幅低下
日本1.80 %+2財政懸念残存も外債安定で上昇一服

為替

  • USD/JPY 156.13(-0.50%):米金利低下でドル軟化、円は戻り鈍いレンジ推移。
  • EUR/USD 1.1573(+0.45%):利下げ前提の米ドル安でユーロ続伸。
  • USD/CNY 7.0847(-0.26%):当局ガイダンス観測と対外収支改善期待で人民元高。

コモディティ

品目終値前日比ドライバー
WTI原油$58.11/bbl-1.24%供給過剰懸念と停戦観測で反落
Brent原油$62.48/bbl-1.40%金利低下の支え弱くリスクヘッドライン優勢
天然ガス$4.49/MMBtu-4.00%フロント月の下落、需要見通し調整
金(現物)$4,134.92/oz-0.12%実質金利低下観測の一服
$51.49/oz+0.16%貴金属セクターの連れ高継続
$5.11150/lb+1.16%リスク回復と在庫観測の買い戻し

クリプト

  • ビットコイン $87,558(-0.84%):高金利期の巻き戻し進行も、テック株高の支え限定。
  • イーサリアム $2,945(-0.26%):L2活動堅調下も上値追い一服の保ち合い。

マクロイベント焦点(今後3–4営業日)

  • 2025/11/26(水)米耐久財受注(10月):コア資本財で設備投資モメンタム確認。
  • 2025/11/27(木)米感謝祭:米株・債券休場で流動性低下。
  • 2025/11/27(木)東京都区部CPI(11月):サービス価格の粘着度と基調インフレの鈍化度合い。
  • 2025/11/28(金)米ブラックフライデー短縮取引:高頻度データと年末需要の初期手掛かり。

インサイトまとめ

  • 米大型グロースの牽引継続、12月利下げ観測が崩れない限りAI関連の押し目回転が妥当。
  • 原油は戻り待ちの売り優勢、停戦報道と供給増観測が上値抑制で戻り売りが無難。
  • 金は高値圏の押し目待ち、実質金利低下観測続く限り段階的な買い下がりが良さげ。
  • ドル/円は上値重いレンジ、155–157中心のオプション高ガンマ帯で短期逆張りが無難。
  • 欧州株は米金利次第の追随相場、指標イベント通過まではディフェンシブ厚めが妥当。
  • クリプトはETH相対強維持、BTCはイベント消化待ちでコアは押し目限定の買い増しが良さげ。
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