PR

AIインフラ好決算ラッシュ、STX・TER・BEが大きく上昇(2025/10/29)

AIインフラ好決算ラッシュ、STX・TER・BEが大きく上昇(2025/10/29)市場分析

このマクロ市場分析は、私(@mifsee)が米国市場への投資判断に際し、日々のマクロ環境を俯瞰的に捉えるための個人的な学習記録としてアウトプットしているものです。内容には誤りや実際の状況と異なる点を含む可能性があります。あらかじめご了承のうえ、ご覧ください。

注目の上昇銘柄(ウォッチリストから)

上昇銘柄ウォッチリスト(2025/10/29 終値ベース)

名柄終値変動率テーマインサイト
TER(テラダイン)173.94+20.47%半導体テスト・ロボティクスQ3決算ビートとQ4強気見通し、AIテスト需要加速
STX(シーゲイト・テクノロジー)265.62+19.11%HDD・AIストレージFQ1決算大幅ビート・過去最高粗利水準、AI需要追い風
MIR(ミリオン・テクノロジーズ)29.75+18.10%放射線計測・原子力Q3決算発表と大型受注開示、通期指標維持
BE(ブルーム・エナジー)133.71+18.03%固体酸化物燃料電池Q3売上+57%で成長加速、需要強含み
SNDK(サンディスク)204.36+16.42%フラッシュメモリSTX好決算の波及、データストレージ連想買い
CSIQ(カナディアン・ソーラー)17.57+15.90%太陽光発電同業好決算でセクター改善観測、買い戻し
EDN(エデノール)32.03+13.66%アルゼンチン配電中間選挙後の改革期待継続によるカントリーラリー
WDC(ウェスタン・デジタル)141.38+13.18%HDD・NANDSTX好決算連想とAIストレージ需要期待
UMAC(アンユージュアル・マシーンズ)15.90+13.49%防衛ドローン部品米軍向け大型受注観測継続
FORM(フォームファクター)47.72+12.49%半導体テスト装置Q3決算ビート・Q4増益見通し提示
CAT(キャタピラー)585.49+11.63%産業機械・発電装置Q3決算上振れ・AIデータセンター向け発電需要拡大

下落銘柄

名柄終値変動率テーマインサイト
VRNS(バロニス・システムズ)32.34-48.67%データセキュリティQ3赤字拡大・通期売上見通し下方修正
EXTR(エクストリーム・ネットワークス)18.01-15.33%ネットワーク機器粗利率低下と見通し弱含みによる失望売り
ENPH(エンフェーズ・エナジー)31.14-15.15%住宅用太陽光・蓄電Q4売上ガイダンス未達・欧州需要減速と関税逆風
MTRN(マテリオン)116.12-13.27%高機能材料・半導体素材Q3は概ね横ばい・設備停止影響示唆で保守的評価
ETSY(エッツィ)65.21-12.80%ECマーケットプレイスCEO交代発表に伴う不透明感
GRMN(ガーミン)219.61-11.48%GPS機器・ウェアラブルQ3売上わずかに未達・費用増とアウトドア部門減速
AMRN(アマリン)16.81-11.25%心血管薬・ジェネラル医薬Q3赤字継続・国際移行期で収益性課題
VRSK(ベリスク・アナリティクス)208.00-10.40%保険データ解析通期売上見通し下方修正・災害発生低調の影響
NAVI(ナビエント)11.67-9.81%学生ローン・サービサーQ3決算の売上未達・損失計上で失望

個人的所感

STXの好決算がWDCやSNDKへ連鎖し、ストレージ全体が上昇。半導体テストのTER・FORMもガイダンス上方気味でAI需要の裾野拡大を確認。

エネルギーではBEが高成長を示し、CATはAIデータセンター向け発電需要で上振れ。アルゼンチン関連のEDNは政治イベント後のラリー継続。テーマはAIインフラと選挙相場の二軸。

一方で決算・ガイダンス要因での下落銘柄多数。
ソフト/データはVRNSの大幅下方修正が象徴。景気敏感のガーミンは費用増と部門減速で評価修正。再エネはENPHの弱気見通しがセクター全体の需給を冷やす展開。保険データのVRSKはマクロ要因(災害低調)で売上見通しを調整。経営トップ交代のETSYなどイベントリスクも混在。

市場インサイト

【分析日】2025/10/29

全体ムード

FOMCの追加利下げ実施パウエル議長の12月再利下げ非保証示唆の交錯で長期金利とドルの持ち直し、一方でメガテック主導のリスク選好が相場を下支えする二面性の局面。ナスダックの過去最高更新ダウの小反落が象徴するガイダンス警戒と成長期待の綱引き。原油の供給不安一服金の下げ止まり探りによる資源セクターの選別進行。欧州は決算消化と高値圏の一服感、東京は円高一服と先物買い戻しを背景とした方向感模索の地合い。

エクイティ

指数終値前日比背景
ダウ47,632.00−74.37 (−0.16%)イベント前後の利益確定とディフェンシブ選好
S&P5006,890.59−0.30 (−0.00%)利下げ実施×追加非保証の綱引きで方向感中立
ナスダック23,958.47+130.98 (+0.55%)メガテック主導とAI関連の選別買い
日経22549,180.00−75.10 (−0.15%)高値警戒と円の戻り一服
STOXX600575.40−0.35 (−0.06%)決算選別と高値圏の息継ぎ

債券

10年利回り前日比(bp)コメント
米国4.05 %+3追加利下げ非保証を受けた金利の小反発
ドイツ2.61 %+1景況感持ち直し織り込みと供給要因の軽い上振れ
日本1.66 %0政策思惑の様子見と需給均衡

為替

  • USD/JPY 151.70(+0.30%)米10年金利の反発パウエル発言によるドル買い優位。
  • EUR/USD 1.1655(−0.21%)ドル高地合いと欧州高値圏の一服感。
  • USD/CNY 7.1200(+0.02%)強めの仲値運用下のレンジ推移。

コモディティ

品目終値前日比ドライバー
WTI原油$59.85/bbl+0.93%供給不安一服と在庫思惑の綱引き
Brent原油$63.80/bbl+0.63%スプレッド修正と建玉整理
天然ガス$3.06/MMBtu+0.99%冬場需要見込みとショートカバー
金(現物)$4,120.00/oz−0.77%ドル高気味と高ボラ後の持ち合い
$49.05/oz−0.10%金連動と工業需給の選別
$4.94000/lb+0.08%在庫低位とエネルギー転換関連の底堅さ

クリプト

  • ビットコイン $108,750.00(−0.50%)ドル高地合いとイベント前のリスク抑制。
  • イーサリアム $3,995.00(−0.37%):材料乏しくアルト循環の細り

マクロイベント焦点(今後3–4営業日)

  • 2025/10/30(木)米・Q3 GDP(速報)成長モメンタムとディスインフレの両睨み。
  • 2025/10/31(金)米・PCEデフレーター/シカゴPMI、欧・HICP速報物価粘着度と景況感の最終チェック。
  • 2025/11/01(土)中国・財新製造業PMI:外需鈍化下の底打ち確認。
  • 2025/11/04(火)米・JOLTS求人:労働需給の冷却度合いの点検。

インサイトまとめ

  • 株式クオリティ成長×メガテックの軸足維持とディフェンシブの抱き合わせが無難。
  • 債券:米10年は4%前後の往来継続観、デュレーション中立やや長めが妥当。
  • 為替ドル高気味の高原状態想定、USD/JPYは151後半でのレンジ回転が良さげ。
  • 原油:ヘッドライン一服下の戻り売りと押し目の短期回転が妥当。
  • 貴金属:金は段階買い継続、銀はボラ前提の短期回転が無難。
  • クリプト:BTCは105–110kレンジの保ち合い観、ETHは軽量スタンス維持が良さげ。

タイトルとurlをコピーしました