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AI×再エネが主役、TSEM・NVTS・SEDG・CSIQが上昇、医療・SaaSは調整(2025.11.10)

AI×再エネが主役、TSEM・NVTS・SEDG・CSIQが上昇、医療・SaaSは調整(2025.11.10)市場分析

このマクロ市場分析は、私(@mifsee)が米国市場への投資判断に際し、日々のマクロ環境を俯瞰的に捉えるための個人的な学習記録としてアウトプットしているものです。内容には誤りや実際の状況と異なる点を含む可能性があります。あらかじめご了承のうえ、ご覧ください。

注目の上昇銘柄(ウォッチリストから)

上昇銘柄ウォッチリスト(2025/11/10 終値ベース)

名柄終値変動率テーマインサイト
PSNL(パーソナリス)8.63+24.53%がんMRD検査乳がんMRDでメディケア保険適用決定
NVTS(ナビタス・セミコンダクター)9.60+22.45%GaN/SiCパワー半導体NVIDIA向け800Vデータセンター電源関連材料の継続観測
OPEN(オープンドア)7.97+21.49%住宅売買プラットフォーム株主向け無償ワラント付与発表による買戻し思惑
ALTO(アルト・イングリーディエンツ)1.62+17.39%バイオ燃料・工業用アルコールQ3黒字転換と粗利改善の評価続く
TSEM(タワー・セミコンダクター)98.10+16.69%受託半導体(シリコンフォト・SiGe)Q4売上ガイダンス上振れ・AI/データセンター需要追い風
ROOT(ルート)90.86+14.90%自動車保険・テレマティクスQ3売上/EPS上振れ・UBIモデル進展
CSIQ(カナディアン・ソーラー)32.40+13.80%太陽光・蓄電セクター物色と大型蓄電案件進捗報道
SEDG(ソーラーエッジ)45.38+13.45%太陽光パワエレQ3損失縮小とインフィニオンとの協業評価
TXG(テンエックス・ゲノミクス)17.08+12.00%シングルセル解析Q3決算ビートとガイダンス改善
SNDK(サンディスク)267.95+11.89%フラッシュメモリFY26Q1決算ビート・Q2ガイダンス強含み
AXTI(エーエックスティー)10.44+10.36%InP基板・化合物半導体データセンター向けInP需要急増を反映

下落銘柄

名柄終値変動率テーマインサイト
SGRY(サージェリー・パートナーズ)16.04-25.42%外科手術センター運営Q3EPS未達・通期売上とEBITDA見通し下方修正
OSCR(オスカー・ヘルス)14.61-17.55%ヘルスプラン・保険Q3売上未達に加え同業の通期下方修正波及
CTEV(クラリテブ)57.84-16.48%医療費データ・支払最適化Q3一株損失拡大・EPS予想未達
MNDY(マンデー・ドットコム)166.21-12.33%業務管理SaaSQ4売上ガイダンス市場予想未満

個人的所感

市場はリバンウンドを見せる中、パーソナリス(PSNL)はメディケア適用という制度面の追い風で期待修正。
タワー(TSEM)はデータセンター関連の受注とガイダンス上振れで需給改善。
ナビタス(NVTS)はNVIDIA絡みの800V電源テーマ継続で物色。
本流の太陽光ではソーラーエッジ(SEDG)が損失縮小と協業で再評価、カナディアン・ソーラー(CSIQ)も蓄電案件進展で連想買い。
テンエックス(TXG)は決算ビートで研究需要の底打ち感。
サンディスク(SNDK)は決算ビートと次期見通しの強さが評価。
エーエックスティー(AXTI)はInP需要の拡大でデータセンター関連の裾野拡大を確認。
全体として決算・制度・大型顧客の三要素が牽引、AI/データセンターと再エネの二大テーマ回帰の様相。

一方で、サージェリー・パートナーズ(SGRY)は未達決算と通期下方修正で失望売り。オスカー・ヘルス(OSCR)は売上未達に加え同業の見通し悪化が心理悪化。
クラリテブ(CTEV)は損失拡大と予想未達で利益確定優勢。
マンデー・ドットコム(MNDY)は好決算でもQ4ガイダンス弱めで期待修正。

市場インサイト

【分析日】2025/11/10

全体ムード

米政府閉鎖打開観測AI関連の巻き戻し買いの同時進行によるリスク選好回復、米長期金利の持ち直し気味ドルの底堅さの併走
メガテック主導の上昇エネルギー一服のコントラスト、欧州は景況感改善期待と英株過去高圏の連想、東京は円一服と先物主導の買い戻しで底堅さ

エクイティ

指数終値前日比背景
ダウ47,368.63+381.53 (+0.80%)政府閉鎖打開観測と循環株見直し
S&P5006,832.43+103.63 (+1.54%)メガテック主導とクオリティ成長の選別高
ナスダック23,527.17+522.64 (+2.27%)AI関連の巻き戻しと半導体・ソフトの寄与
日経22550,911.76+635.39 (+1.26%)円一服と先物買い戻し
STOXX600587.90+6.93 (+1.19%)欧州株高連鎖とエネルギー一服

債券

10年利回り前日比(bp)コメント
米国4.05 %+6政策不確実性後退と株高連動の小反発
ドイツ2.58 %+2景況感改善期待と供給要因の上振れ
日本1.65 %0政策思惑の様子見と需給均衡

為替

  • USD/JPY 151.86(+0.91%)米金利の小反発とリスク選好のドル買い優位。
  • EUR/USD 1.1660(−0.90%)ドル底堅さと欧指標待ちの上値重さ。
  • USD/CNY 7.1150(+0.08%)強め仲値運用下の狭いレンジ推移。

コモディティ

品目終値前日比ドライバー
WTI原油$59.85/bbl+1.10%供給不安一服後のポジション調整と株高連動
Brent原油$63.40/bbl+0.78%スプレッド修正と需給見直し
天然ガス$3.13/MMBtu−1.26%気温見通しと在庫修正
金(現物)$4,210.00/oz+1.78%金利低下期待の残存と安全資産需要の買い戻し
$50.10/oz+1.03%金連動と工業需要テーマ
$4.96000/lb+0.12%在庫低位とエネルギー転換関連の下支え

クリプト

  • ビットコイン $112,400.00(+1.17%)ドル一服気味とテック地合いの支え。
  • イーサリアム $4,120.00(+0.98%):材料限定下の相対安定とアルト循環の薄さ。

マクロイベント焦点(今後3–4営業日)

  • 2025/11/11(火)独・ZEW景況感:景況感持ち直しの持続度合いの点検。
  • 2025/11/12(水)米・CPIディスインフレ進行度と利下げ経路の検証。
  • 2025/11/13(木)米・PPI/新規失業保険:上流価格と労働減速の確認。
  • 2025/11/15(土)中国・小売売上高/鉱工業生産需要底打ちと生産モメンタムの見極め。

インサイトまとめ

  • 株式メガテック×クオリティ成長の軸維持、循環は政策ヘッドラインに敏感なため厳選が無難。
  • 債券:米10年は4%台前半の往来想定、デュレーションは中立やや長めが妥当。
  • 為替ドル底堅さ継続観、USD/JPYは152接近で戻り売りと押し目の両待ちが良さげ。
  • 原油:需給不安一服で戻り売り優勢が妥当。
  • 貴金属:金は段階買い、銀はボラ前提の短期回転が無難。
  • クリプト:BTCは110k台の上値試し一進一退、ETHは軽量スタンス維持が良さげ。
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