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AVDLが買収思惑で+22%、MOB・SPCEも需要回復シグナルで二桁高、ONDSも続伸(2025.11.14)

AVDLが買収思惑で+22%、MOB・SPCEも需要回復シグナルで二桁高、ONDSも続伸(2025.11.14)市場分析

このマクロ市場分析は、私(@mifsee)が米国市場への投資判断に際し、日々のマクロ環境を俯瞰的に捉えるための個人的な学習記録としてアウトプットしているものです。内容には誤りや実際の状況と異なる点を含む可能性があります。あらかじめご了承のうえ、ご覧ください。

注目の上昇銘柄(ウォッチリストから)

上昇銘柄ウォッチリスト(2025/11/14 終値ベース)

名柄終値変動率テーマインサイト
AVDL(アヴァデル)23.56+22.45%睡眠障害薬買収提案に対する競合案観測で思惑買い
MOB(モビリコム)7.09+17.77%ドローンサイバー防衛Q3米国売上急増とSecured Autonomy発表を材料視
SPCE(バージン・ギャラクティック)3.67+10.88%宇宙旅行Q3で費用縮小・商業運航時期明示の進捗評価
IMOS(チップモス)30.82+10.51%半導体テスト・実装Q3増収・粗利改善と稼働率上昇
FLNC(フルーエンス・エナジー)17.91+10.22%蓄電システム(なし)
ONDS(オンダス・ホールディングス)7.18+9.45%無人機・産業ドローンQ3過去最高売上と強気見通し
BE(ブルーム・エナジー)111.89+8.05%固体酸化物燃料電池セクター好転と同業好決算受けの自律反発

下落銘柄

名柄終値変動率テーマインサイト
AIRO(エアロ・グループ)10.10-20.78%ドローン・航空ドローン出荷遅延でQ3売上急減・EPS未達
FLUX(フラックス・パワー)1.84-16.36%産業用リチウム電池公募増資実施による希薄化・需給悪化
TWST(ツイスト・バイオサイエンス)26.87-10.13%合成DNAQ4赤字拡大でEPS未達・決算失望
EOSE(イオス・エナジー)13.80-9.24%蓄電システム出荷遅延懸念の報道継続

個人的所感

アヴァデル(AVDL)は買収劇の深掘り観測で思惑主導。モビリコム(MOB)は米国防需向けの売上加速と新フレーム発表で再評価。バージン・ギャラクティック(SPCE)は費用削減と開発マイルストーンの明示で先行き不透明感の緩和。チップモス(IMOS)は増収・稼働率改善で半導体後工程の底打ち感。オンダス(ONDS)は最高売上と強気見通しの継続材料。ブルーム・エナジー(BE)は前週の急落後の戻り局面。フルーエンス(FLNC)は明確材料に乏しく、セクター連れ高の可能性が高い状況。
全体として、材料性の強さと需要回復の確認に資金が向かう展開。

一方、下落銘柄は、エアロ(AIRO)は出荷繰り延べで売上急減、短期の需給悪化が顕在化。フラックス(FLUX)は公募増資の希薄化要因が継続。ツイスト(TWST)は損失拡大で成長ストーリーのモメンタム鈍化。イオス(EOSE)は出荷遅延懸念が重石。材料性明確な弱材料に素直な反応。

市場インサイト

【分析日】2025/11/14

全体ムード

米金融当局者のタカ派発言再燃。12月利下げ観測の後退で金利上昇方向、原油は供給懸念で反発。テックは自律反発も選別色、ディフェンシブ・高配当へ資金回帰の流れ。欧州は週末手仕舞いと英国財政不透明感で調整。日本は外需主導株に利益確定圧力。暗号資産はリスク回避で続落金は急反落。材料はNVIDIA決算前のポジション軽量化、米政府統計再開の時期不透明感、ロシア輸出障害報道などの混在。

エクイティ

指数終値前日比背景
ダウ47,147.48-309.74 (-0.65%)タカ派発言で金融主導安、景気敏感に売り
S&P5006,734.11-3.38 (-0.05%)金利上振れ圧力と大型テックの様子見
ナスダック22,900.59+30.23 (+0.13%)半導体の先回り買いとショートカバー
日経22550,376.53-905.30 (-1.77%)米ハイテク調整連想と円安一服で利確優勢
STOXX600574.81-5.86 (-1.01%)利下げ観測後退と英国財政不安で広範に軟化

債券

10年利回り前日比(bp)コメント
米国4.15 %+4タカ派発言でタームプレミアム上昇
ドイツ2.72 %+3欧州株安と供給思惑でじり高
日本1.70 %+1日銀修正思惑の残りとグローバル金利連動

為替

  • USD/JPY 154.52(-0.08%):米金利上昇でも年末手仕舞いと実需売りで伸び悩み。
  • EUR/USD 1.1623(+0.27%):米利下げ後ずれ観測でも欧州金利高で相対的に底堅さ。
  • USD/CNY 7.0996(+0.05%):人民銀の均衡志向継続で小動き。

コモディティ

品目終値前日比ドライバー
WTI原油$60.09/bbl+2.39%ロシア港湾停止報道の供給不安
Brent原油$64.39/bbl+2.19%同上と制裁期限接近の思惑
天然ガス$4.43/MMBtu-4.61%先物限月の調整と在庫高水準
金(現物)$4,092.72/oz-1.90%実質金利上昇とポジション解消
$50.50/oz-3.44%金連動と工業需要不安
$5.0630/lb-0.76%中国データ待ちの様子見とドル高気味

クリプト

  • ビットコイン $94,554(-5.19%):米利下げ観測後退とリスク回避で下値試し。
  • イーサリアム $3,110(-3.69%):ETF資金流出継続観測とテック調整の連想。

マクロイベント焦点(今後3–4営業日)

  • 2025/11/18(火)ユーロ圏・英国PMI関連事前報のヘッドライン観測:景況感の踊り場確認。
  • 2025/11/20(木)日本 全国CPI(10月):コアの粘着度とサービス価格に焦点。
  • 2025/11/20(木)NVIDIA決算(米・引け後):AI投資サイクルの耐久度確認。
  • 2025/11/21(金)米 消費者信頼感・住宅関連指標の再開ペース観測:統計再開後の初期シグナル確認。

インサイトまとめ

  • 金利上振れに対しデュレーションは中立維持が妥当。米10年の4.1–4.3%レンジ意識。
  • 米株はイベント前のボラ拡大想定で、テックはコアのみ薄く維持が無難。高配当・安定フリーキャッシュフローへ一部ローテが良さげ。
  • 日本株は外需グロースの押し目限定、バリュー・ディフェンシブの比重やや増が良さげ
  • 原油は戻り売り優勢継続、金は段階的な押し目拾いが無難。銀・銅は中国データ確認まで軽めが妥当。
  • クリプトはリスク管理最優先、BTCは節目割れの戻り待ち、ETHは様子見が無難
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