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AIデータセンターと光通信が強く、CLSK・AXTI・SYMが10%超の大幅高(2025.11.26)

AIデータセンターと光通信が強く、CLSK・AXTI・SYMが10%超の大幅高(2025.11.26)市場分析

このマクロ市場分析は、私(@mifsee)が米国市場への投資判断に際し、日々のマクロ環境を俯瞰的に捉えるための個人的な学習記録としてアウトプットしているものです。内容には誤りや実際の状況と異なる点を含む可能性があります。あらかじめご了承のうえ、ご覧ください。

注目の上昇銘柄(ウォッチリストから)

上昇銘柄ウォッチリスト(2025/11/26 終値ベース)

名柄終値変動率テーマインサイト
CLSK(クリーンスパーク)13.45+13.79%AI/HPCデータセンター・元BTCマイナー転換社債発表後の急落反動・自社株買い観測でリバウンド
AXTI(エーエックスティー)10.45+13.22%化合物半導体基板InP需要急増示したQ3決算評価の再燃
SYM(シンボティック)87.30+12.95%物流自動化・倉庫ロボットQ4決算好感のモメンタム継続
AAOI(アプライド・オプトエレクトロニクス)25.57+12.49%光通信・AIデータセンターQ3でケーブル売上過去最高・AI向け需要観測
EDN(エデノール)34.32+11.65%アルゼンチン配電料金改定と直近決算の改善評価継続
HOOD(ロビンフッド)128.20+10.93%ネオブローカー・暗号/デリバティブLedgerX買収合意で派生商品拡大期待
OSCR(オスカー・ヘルス)18.16+8.55%デジタル保険ACA補助延長観測とPiper格上げ報道の追い風

下落銘柄

名柄終値変動率テーマインサイト
PD(ページャーデューティ)11.64-23.32%インシデント対応SaaSQ4売上見通し下振れ・通期売上ガイダンス引き下げ
AMBA(アンバレラ)73.89-18.78%画像処理半導体・AIカメラQ4非GAAP粗利率ガイダンス59–60.5%で市場予想未達
NTNX(ニュータニックス)48.34-17.75%HCI・ハイブリッドクラウドQ2およびFY26売上ガイダンス下方修正
ZS(ゼットスケーラー)251.97-13.03%ゼロトラスト・SSEFY26売上見通し弱含み・成長鈍化懸念
BFLY(バタフライ・ネットワーク)3.08-9.14%携帯型エコー(なし)
WDAY(ワークデイ)215.34-7.85%HCM・ERP SaaSサブスク成長鈍化示唆の見通し・失望売り

個人的所感

利下げ観測による安定した相場に戻りつつある中、オスカー・ヘルス(OSCR)はACA補助延長観測と格上げの相乗効果。ロビンフッド(HOOD)はLedgerX買収で収益源多角化期待。エデノール(EDN)は料金制度変更と直近決算の改善が背景。アプライド・オプトエレクトロニクス(AAOI)はケーブル部門の高成長で再評価。シンボティック(SYM)は決算サプライズ後のトレンド継続。エーエックスティー(AXTI)はInP需要増のファンダ追い風。クリーンスパーク(CLSK)は希薄化懸念後の自律反発。

一方、下落銘柄は、ページャーデューティ(PD)は売上見通しの下振れが直撃。アンバレラ(AMBA)は粗利率ガイダンスの弱さでAI関連でも例外の大幅安。ニュータニックス(NTNX)はQ2と通期の控えめ見通しが嫌気。ゼットスケーラー(ZS)はFY26売上ガイダンスの物足りなさで成長鈍化懸念が台頭。ワークデイ(WDAY)はサブスク伸び鈍化示唆で高評価修正。バタフライ(BFLY)は材料乏しく前日までの上昇の反動の様子。

市場インサイト

【分析日】2025/11/26

全体ムード

米株は12月利下げ観測の再強含みとテック主導のリスク選好継続で主要3指数そろって4日続伸、薄商い入りの感謝祭前リスクオンの地合い。アジアは日経急伸で追随、欧州もSTOXX600の続伸でグローバルβ回帰。債券は米10年4%近傍で小動独債は横ばい、JGBは1.8%近傍の落ち着き。為替はドル安トーン小弛み円は156円台前半ユーロは1.16手前で堅調推移。コモディティは原油反発も供給過剰懸念で戻り鈍化、金は高値圏維持、銀・銅は続伸でリスクセンチメント改善を映す。政策面では米利下げ思惑と日銀の早期追加利上げ観測が同時進行の相場観形成。

エクイティ

指数終値前日比背景
ダウ47,427.12+314.67 (+0.67%)感謝祭前の需給と金利低下観測で広範買い
S&P5006,812.61+46.73 (+0.69%)メガテック・半導体中心にリバランス需要
ナスダック23,214.69+189.10 (+0.82%)AI関連のモメンタム回復
日経22549,559.07+899.55 (+1.85%)米利下げ思惑と円安継続で外需主導の押し上げ
STOXX600574.22+6.21 (+1.09%)米ハイβ上昇連鎖と金利低下期待の波及

債券

10年利回り前日比(bp)コメント
米国4.00 %+04%近傍の膠着で株優位継続
ドイツ2.67 %+0米金利横ばい連動の小動き
日本1.80 %0早期追加利上げ観測と需給均衡の綱引き

為替

  • USD/JPY 156.02(-0.55%):米金利低下思惑でドル安、円は介入観測意識の戻り鈍化。
  • EUR/USD 1.1598(+0.23%):米利下げ観測優位のドル軟化でユーロ堅調。
  • USD/CNY 7.0840(-0.26%):当局ガイダンスのタイト化観測と対外収支改善期待。

コモディティ

品目終値前日比ドライバー
WTI原油$58.47/bbl+0.90%供給過剰懸念残る中のテクニカル反発
Brent原油$62.44/bbl+1.04%感謝祭前のポジション調整とショートカバー
天然ガス$4.62/MMBtu+3.12%冬場需給思惑とボラティリティ上昇
金(現物)$4,167.91/oz+0.89%利下げ織り込み進展と実質金利低下観測
$53.33/oz+3.61%貴金属連れ高と工業需要期待
$5.2035/lb+2.22%リスク回復と在庫観測の買い戻し

クリプト

  • ビットコイン $90,359.40(+3.43%):テック株高のリスク改善と裁定需給の買い戻し。
  • イーサリアム $3,027.88(+2.29%):L2活動堅調とβ連動の上昇。

マクロイベント焦点(今後3–4営業日)

  • 2025/11/27(木)米感謝祭:米株・債券休場で流動性低下。
  • 2025/11/28(金)米ブラックフライデー短縮取引:年末需要の初期手掛かり。
  • 2025/11/28(金)東京都区部CPI(11月):サービス価格の粘着度とコア基調。
  • 2025/12/01(月)ISM製造業景況指数(11月):需要の息切れと価格指数の鈍化度合い。

インサイトまとめ

  • 米大型グロースの牽引続伸、12月利下げ観測が維持される限りAI関連は押し目回転が妥当。
  • 原油は戻り売り優勢、需給バランス悪化懸念が継続でレジスタンス帯での軽めヘッジが無難。
  • 金は高値圏の押し目待ち、実質金利低下観測が続く限り段階的な買い下がりが良さげ。
  • ドル/円は155–157のガンマ帯、イベント前の逆張り回転が無難。
  • 欧州株は米金利とAI循環に連動、ディフェンシブ厚めにβの上積みは段階配分が妥当。
  • クリプトはBTC・ETHともに押し目拾い、リスク資産β連動下でイベントドリブンの短期回転が良さげ。
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