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【GRRR】ゴリラ・テクノロジーの決算まとめ|2026年Q1

最新 2026:Q1 寄り前

2026:Q1 2026/05/27 発表(寄り前)

  • 発表翌営業日-0.79%寄付 -4.56%
  • 5営業日+32.32%

GRRR 2026年Q1決算:売上55%増と営業キャッシュフロー黒字化で、成長を現金に変える転換点

本決算のポイント

ゴリラ・テクノロジーの2026年第1四半期は、売上高が前年同期比55%増の2,823万ドルとなり、成長が加速していることを示した。それに加えて注目すべきは、営業活動によるキャッシュフローが前年同期の1,066万ドルの流出から664万ドルの流入へと転じ、1,730万ドルの改善を記録した点だ。

会社は期末時点で9,840万ドルの現金及び現金同等物を保有し、前年同期の2,081万ドルから約373%増加した。エジプトのプロジェクトで重要な節目を達成し、前払い保証の解除とともに大きな現金回収があったことが、この改善を後押ししている。

一方でIFRS基準の営業損失は4,106万ドルとなったが、これは2,091万ドルの非現金の株式報酬費用と1,893万ドルの外貨換算損失が主因であり、会社は事業の実態的なキャッシュ創出力を反映していないと説明している。こうした背景を踏まえ、会社は2026年通期の売上ガイダンスを1.6億〜2億ドルの範囲へ引き上げた。

抑えておくべきKPI

  • 売上高: 2,823万ドル(前年同期の1,826万ドルから55%増)
  • 営業活動によるキャッシュフロー: 664万ドルの流入(前年同期は1,066万ドルの流出、1,730万ドルの改善)
  • 現金及び現金同等物: 9,840万ドル(前年同期の2,081万ドルから約373%増)
  • 通期売上ガイダンス: 1.6億〜2億ドルへ引き上げ

インサイト

今回の決算で最も目を引くのは、売上成長がついに現金創出へとつながった点だ。CFOのブルース・バウワー氏も、回収力の強化とプロジェクト遂行、運営規律の改善が営業キャッシュフローの転換を支えたと説明しており、単なる一時的な変動ではなく、事業運営の質的な変化を示している可能性がある。

一方でIFRS純損失は3,696万ドルに拡大し、前年同期の456万ドルの損失から大きく悪化している。これは株式報酬費用と外貨換算損失という非現金項目が主因であり、特に外貨換算損失はエジプトポンドの下落など地政学的な要因に起因すると説明されている。損益計算書上の損失拡大とキャッシュフローの改善という対照的な動きをどう捉えるかが、この四半期の読み解きの核心になる。

調整後EBITDAは前年同期の516万ドルの利益から、今四半期は827万ドルの損失へと悪化した。株式報酬費用や外貨変動の影響を除いても損益面では課題が残っており、成長投資のフェーズにあることがうかがえる。

今後の見どころ

会社はエジプトのプロジェクトが最終実装フェーズへ進んでいることを明らかにしており、今後の四半期でこの案件からの追加的な現金回収が継続するかが、キャッシュフロー改善の持続性を測る鍵になる。あわせて、タイのコラート200MWデータセンターやYottaとの提携など、AIインフラ投資の進捗が売上ガイダンス達成にどう結びつくかも注視したい。

また、非現金の株式報酬費用は開示済みの事象が今回計上されたものとされており、今後同規模の費用が続くのか一過性なのかも確認すべき点だ。外貨換算損失についても、通貨環境の変化次第で今後の損益に再び影響する可能性がある。

出典

Gorilla Technology Converts Growth Into Cash: Q1

2025:Q2 2025/08/14 発表(寄り前)

  • 発表翌営業日-4.55%寄付 +2.67%
  • 5営業日-1.65%

ゴリラ・テクノロジー(GRRR)の2025年Q2決算サマリー

売上高と収益

  • 四半期売上高(GAAP):1,740万ドル(前年同期 970万ドル、前年比+79.4%)
  • 純損失(GAAP):▲390万ドル(前年同期 ▲620万ドル)
  • 希薄化後EPS(GAAP):▲0.09ドル(前年同期 ▲0.16ドル)
  • 調整後EBITDA(Non-GAAP, 会社定義):▲120万ドル(前年同期 ▲380万ドル)

営業費用と利益

  • 売上総利益(GAAP):690万ドル(前年同期 330万ドル、+109.1%)
  • 売上総利益率(GAAP):39.7%(前年同期 34.0%)
  • 研究開発費:250万ドル(前年同期 220万ドル、+13.6%)
  • 販管費:780万ドル(前年同期 690万ドル、+13.0%)
  • 営業損失(GAAP):▲340万ドル(前年同期 ▲580万ドル)

キャッシュと財務状況

  • 現金及び現金同等物:3,420万ドル(前年末 3,980万ドル)
  • 営業キャッシュフロー:▲280万ドル(前年同期 ▲460万ドル)

技術・事業ハイライト

  • AI映像解析ソリューションの需要拡大が続き、特に公共安全・スマートシティ案件で受注増
  • 通信事業者向けソフトウェア・プラットフォームのライセンス売上が拡大
  • ASEAN地域における新規契約締結を報告
  • コスト削減プログラム継続で損失幅を縮小

2025年度ガイダンス

  • 通期売上高見通し:6,800万〜7,200万ドル(据え置き)
  • 調整後EBITDA(会社定義):▲500万〜▲300万ドル(据え置き)

決算まとめ

売上は前年同期比8割増と急成長し、粗利益率も改善。研究開発や販管費の増加は成長投資によるものだが、営業赤字とキャッシュバーンは縮小傾向。AI映像解析やスマートシティ関連が成長ドライバーであり、通期見通し据え置きにより業績回復への自信を示した。

出典(一次情報)

2025:Q1 2025/06/18 発表(引け後)

  • 発表翌営業日+34.13%寄付 +17.49%
  • 5営業日+13.34%

ゴリラ・テクノロジー(GRRR)の2025年Q1決算サマリー

売上高と収益

  • 四半期売上高: 1,826万ドル(前年比+109%)
  • 調整後EBITDA: 516万ドル(前年比+47.5%)
  • 調整後純利益(Non-IFRS): 447万ドル(前年比+46.7%)
  • 調整後EPS: 0.23ドル(前年:▲1.47ドルから大幅改善)

営業費用と利益

  • 営業損失(IFRSベース): ▲417万ドル(前年同期:▲1,143万ドル)
  • 調整後営業利益(Non-IFRS): 486万ドル(為替損・公正価値評価損を除外後)
  • 純損失(IFRS): ▲455万ドル(前年同期:▲1,152万ドル)
  • 研究開発費: 57万ドル(前年同期:85万ドル)
  • 販売・管理費: 345.8万ドル(前年同期:312.2万ドル)

契約と受注(Bookings)

  • 受注パイプライン総額: 50億ドル超(今後12ヶ月で成約可能と見込まれる案件ベース)
  • 地域別展開: 米国、MENA(中東・北アフリカ)、東南アジア、南米、英国へと急拡大
  • 主力導入領域:

スマートシティ
気候インフラ(例:アマゾン熱帯雨林のIoT監視網)

キャッシュと財務状況

  • 現金および現金等価物: 2,081万ドル(前年末:2,169万ドル)
  • 総現金資産(含む預金): 3,380万ドル
  • 負債総額: 1,840万ドル(前年末:2,140万ドル)と減少
  • 営業キャッシュフロー: ▲1,066万ドル
  • フリーキャッシュフロー: ▲885万ドル
  • 資金調達: 優先株+ワラント発行により1,150万ドルを調達

技術・事業ハイライト

  • AI活用領域:

映像監視・顔認証・ナンバープレート認識・エッジAIなど、セキュリティ×AIを中核としたソリューション提供
注目案件:

アマゾン熱帯雨林向けIoTインフラを構築
タイのエネルギーインフラ変革にも関与
One Amazonとの提携: 気候インテリジェンス領域での持続可能性パートナーとして戦略的出資を実施

2025年見通し・ガイダンス

  • 利益体質への転換明言: 「利益はもはや目標ではなく、定着した成果」
  • 契約獲得の転換点: パイプライン構築段階から「実契約への転換」フェーズへ移行
  • 拡大フェーズ強調: 「次は加速・実行・価値創出のフェーズ」とCEOが発言

ゴリラ・テクノロジーは、AI×IoTソリューションに特化したテクノロジー企業として、初の四半期ベースで収益性・成長性を両立。
過去の赤字体質からの脱却を示しつつ、気候インフラやスマートシティなどグローバル案件の獲得を進める。
50億ドルを超えるパイプラインと強固な資金基盤を背景に、2025年は本格的な商業成長フェーズに突入すると見られる。