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【MRVL】マーベル・テクノロジーの決算まとめ|2026年Q1

最新 2026:Q1 引け後

2026:Q1 2026/05/27 発表(引け後)

  • 発表翌営業日+3.09%寄付 +0.03%
  • 5営業日+51.81%

MRVL 2026年Q1決算:売上高28%増で四半期最高を更新、次期は35%成長ガイダンス

MRVLの決算ハイライト

マーベル・テクノロジーの2026年度第1四半期は、売上高が前年同期比28%増の24.18億ドルとなり、四半期として過去最高を記録した。会社が3月に示したガイダンス中央値を1800万ドル上回る結果で、データセンター部門が18.33億ドル(前年比27%増)と全体を牽引している。

GAAP純利益は3450万ドル(1株当たり0.04ドル)にとどまったが、これは偶発対価負債の公正価値変動による2.51億ドルの評価損など一時的な項目の影響が大きい。一方、non-GAAP純利益は7.18億ドル(1株当たり0.80ドル)と前年同期の5.4億ドルから大きく伸長し、non-GAAP営業利益率も35.0%を維持した。営業活動によるキャッシュフローは6.39億ドルと過去最高を更新している。

会社は2月にCelestial AIとXConnの2社を買収し、四半期業績にはその期間分が反映されている。買収に伴いのれんは110.6億ドルから138.8億ドルへ増加、優先株発行による20億ドルの資金調達も実施され、バランスシートは大きく動いた四半期となった。

抑えておくべきKPI

  • 売上高: 24.18億ドル(前年同期比28%増、前四半期比9%増)
  • non-GAAP粗利益率: 58.9%(前年同期59.8%、前四半期59.0%からわずかに低下)
  • データセンター部門売上高: 18.33億ドル(前年同期比27%増、全体の76%を占める)
  • 営業キャッシュフロー: 6.39億ドル(過去最高、前年同期の3.33億ドルから大幅増)

投資家目線のインサイト

今回の決算で最も注目すべきは、経営陣がAI関連の受注が「例外的」に強いと表現し、2026年度・2027年度双方の売上見通しを前四半期時点のガイダンスから大幅に引き上げた点だ。単発の需要ではなく、800G/1.6T光学製品や51.2Tイーサネットスイッチ、カスタムXPU関連ソリューションといった複数の製品群での需要拡大を根拠としており、構造的な成長加速の局面に入った可能性を示している。

一方でGAAP純利益がわずか3450万ドルに落ち込んだ点は見過ごせない。偶発対価の公正価値変動で2.51億ドルの評価損が発生しており、買収統合に伴う一時的な財務ノイズが今後数四半期続く可能性がある点は留意しておきたい。non-GAAPベースの収益性自体は前年から改善しており、事業の実力とは切り離して見る必要がある。

粗利益率はnon-GAAPで58.9%と前四半期の59.0%からわずかに低下した。買収したCelestial・XConnの統合コストや無形資産の償却増加が影響しており、成長投資フェーズにあることがうかがえる。

今後の見どころ

会社は第2四半期の売上高を27億ドル(前年比35%成長)と予想し、成長率が四半期ごとに加速する見通しを示した。データセンター事業の強さが継続の前提となっており、実際の受注が予想通り売上に転換されるかが次の四半期の焦点になる。

また、Celestial AIとXConnの買収効果が今後どの程度事業に貢献するか、のれんや無形資産の増加に見合う成長を実現できるかも注視点だ。偶発対価負債の公正価値変動が今後の四半期決算にどう影響するかも、GAAPベースの純利益を評価する際に確認しておきたい。

出典

Marvell Technology, Inc. Reports First Quarter of Fiscal Year 2027

2025:Q4 2026/03/05 発表(引け後)

  • 発表翌営業日+18.35%寄付 +11.95%
  • 5営業日+15.84%

マーベル・テクノロジー(MRVL)の2026年度Q4決算サマリー

決算まとめ

AIデータセンター需要拡大を背景に売上・利益ともに過去最高更新。データセンター向け半導体が売上の約74%を占め成長を牽引。営業レバレッジにより利益率も大幅改善。2027年度もデータセンター事業を中心に四半期ごとに成長加速見通し。

✅️売上高と収益

  • 四半期売上高:221,870万ドル(前年比+22.1%/前期比+7.0%)

・通期売上高:819,460万ドル(前年比+42.1%)
・データセンター売上:165,130万ドル(前年比+20.9%/前期比+8.8%)
・通信・その他売上:56,740万ドル(前年比+25.6%/前期比+1.9%)
・売上総利益(GAAP):114,790万ドル
・売上総利益率(GAAP):51.7%
・売上総利益率(Non-GAAP、会社定義):59.0%

✅️営業費用と利益

・営業利益(GAAP):40,440万ドル(前年比+71.9%)
・営業利益率(GAAP):18.2%
・営業利益率(Non-GAAP、会社定義):35.7%
・純利益(GAAP):39,610万ドル
・EPS(GAAP):0.46ドル
・EPS(Non-GAAP、会社定義):0.80ドル

✅️契約・受注(Bookings)

・設計採用(Design wins):過去最高更新
・AIデータセンター向け半導体受注:過去最高ペース

✅️キャッシュと財務状況

・営業キャッシュフロー:37,370万ドル
・現金及び現金同等物:263,880万ドル
・総資産:2,228,530万ドル
・長期負債:397,080万ドル

✅️技術・事業ハイライト

・AIデータセンター半導体需要が主要成長ドライバー
・クラウドAIサーバー向けネットワーク・ストレージ半導体拡大
・AIインフラ向けASICおよび高速接続ソリューション需要増加
・自動車イーサネット事業売却によりデータセンター事業へ集中

✅️2027年度Q1ガイダンス

・売上高:240,000万ドル ±5%
・売上総利益率(GAAP):51.4%〜52.4%
・売上総利益率(Non-GAAP、会社定義):58.25%〜59.25%
・EPS(GAAP):0.31ドル ±0.05
・EPS(Non-GAAP、会社定義):0.79ドル ±0.05

出典
Marvell Technology, Inc. Reports Fourth Quarter and Fiscal Year 2026 Financial Results

決算好調の背景:AIデータセンター需要の急拡大

今回の決算が市場予想を上回る強い内容となった最大の要因は、AIデータセンター向け半導体需要の急拡大です。
Marvellの売上の約7割以上はデータセンター関連であり、AIインフラ投資の拡大がそのまま業績成長につながる構造になっています。

AIデータセンターは一般的に以下の4つの主要要素で構成されています。

  • GPU(AI計算)
  • 高速ネットワーク
  • ストレージ
  • 光通信

この中でMarvellは、GPUを除くネットワーク、光通信、カスタムASICなどの領域に深く関わっており、AIインフラの拡張が進むほど需要が拡大するポジションにあります。

成長を牽引する「カスタムAI ASIC」

近年、大手クラウド企業はAI処理を効率化するため、独自AIチップの開発を加速しています。

代表例としては

  • Google(TPU)
  • Amazon(Trainium / Inferentia)

などがあります。

こうしたクラウド企業向けカスタムAIチップの設計・開発支援を行っているのがMarvellです。
ASICビジネスは一度採用されると長期間継続する傾向があり、5年以上の安定収益につながるケースも多く、今後の売上の安定成長を支える重要な柱となっています。

AIクラスタの拡大で重要になる「高速ネットワーク」

AIモデルの巨大化により、AIサーバーは数千〜数万台のGPUを接続する「AIクラスタ」として運用されるようになっています。

この際に重要になるのが、GPU同士をつなぐ高速ネットワークです。

AIクラスタでは通常のサーバーと比べて通信量が桁違いに増えるため、

  • 800G Ethernet
  • 高速スイッチング半導体
  • 光通信DSP

といったインフラが不可欠になります。

MarvellはこうしたAIデータセンター向けネットワーク半導体でも強いポジションを持っており、AI投資の拡大によって需要が急増しています。

Broadcomと並ぶAIインフラ半導体の主要プレイヤー

AIインフラ向け半導体市場は、実はプレイヤーがそれほど多くありません。

主な企業は以下の通りです。

  • NVIDIA(GPU)
  • AMD(CPU / GPU)
  • Broadcom(ASIC / ネットワーク)
  • Marvell(ASIC / ネットワーク / 光通信)

特にカスタムAI ASICの分野ではBroadcomとMarvellが主要プレイヤーとなっており、AIインフラ投資の拡大による恩恵を直接受けやすい立場にあります。

AIインフラ投資の拡大がそのまま成長ドライバー

今回の決算で示されたように、Marvellの売上の約74%はデータセンター関連です。

つまり、

AIインフラ投資の拡大=Marvellの成長

という非常にわかりやすい構造になっています。

今後もクラウド企業によるAI投資が続く限り、ネットワーク・光通信・カスタムASICといった分野での需要拡大が続く可能性が高く、中長期的な成長ドライバーとして注目されています。

2024:Q3 2024/12/03 発表(引け後)

  • 発表翌営業日+23.19%寄付 +17.12%
  • 5営業日+11.23%

マーベル・テクノロジー(MRVL)2025年度Q3決算サマリー

売上と収益

  • 総売上: 15億1,610万ドル(前年同期比7%増)。
  • GAAPベース純損失: 6億7,630万ドル(1株当たり損失0.78ドル)。
  • Non-GAAPベース純利益: 3億7,300万ドル(1株当たり利益0.43ドル)。
  • Non-GAAP粗利益率: 60.5%。

セグメント別業績

  1. データセンター: 売上11億1,100万ドル(前年同期比98%増)。AI向け製品の需要が急増。
  2. 企業ネットワーク: 売上1億5,090万ドル(前年同期比44%減)。
  3. 通信インフラ: 売上8,470万ドル(前年同期比73%減)。
  4. コンシューマー市場: 売上9,650万ドル(前年同期比43%減)。
  5. 自動車・産業分野: 売上8,290万ドル(前年同期比22%減)。

キャッシュフローと財務状況

  • 営業キャッシュフロー: 5億3,630万ドル。
  • 現金および現金同等物: 8億6,810万ドル。

将来ガイダンス

  • 第4四半期見通し:

売上予測: 18億ドル(±5%)。
GAAPベース粗利益率: 約50%。
Non-GAAPベース粗利益率: 約60%。
Non-GAAPベース1株当たり利益: 0.59ドル(±0.05ドル)。

コメント

AI関連需要が売上成長を牽引しており、特にカスタムAIシリコン製品が大きく貢献。クラウド市場からの高い需要により、2026年度以降も成長の継続が期待される。企業ネットワークや通信インフラセグメントは減少したものの、AI中心の戦略により強固なポジションを確保。

2024:Q2

マーベル・テクノロジー(MRVL)の2025年度Q2決算サマリー

  • 売上高: 7億8,750万ドル、前年同期の8億800万ドルから減少​。
  • GAAPベースの純損失: 1億9,330万ドル、前年同期の2億750万ドルからやや改善​。
  • 調整後の純利益: 約6億1,200万ドル​。
  • GAAPベースの営業キャッシュフロー: 3億640万ドル、前年同期の1億1,250万ドルから大幅に増加​。

利益率

  • GAAPベースの粗利益: 5億8,760万ドル、前年同期の5億2,110万ドルから増加​。
  • 調整後粗利益: 7億8,750万ドルで、特別項目を除いた数値として報告​。

事業の進展

  • ストックベースの報酬費用: 1億5,490万ドル、前年同期の1億5,280万ドルと同水準​。
  • 買収によるのれん償却: 2億7,570万ドルが報告されました​。

キャッシュフロー

  • 営業キャッシュフローの改善: 前年同期から大幅に増加し、強固な営業パフォーマンスが確認されました​。
  • 投資活動のキャッシュフロー: 1億5,490万ドルの支出が報告されており、前年同期比でやや減少​。

マーベル・テクノロジーは、売上高が前年より減少したものの、営業キャッシュフローの大幅な改善が見られた。特に、買収によるのれん償却やストックベースの報酬費用が収益に影響を与えたものの、総じて収益性を維持している。