2026:Q1 2026/05/20 発表(引け後)
- 発表翌営業日-1.77%寄付 -0.53%
- 5営業日-4.13%
NVDA 2026年Q1決算:売上高816億ドル、データセンター需要が押し上げた過去最高決算
本決算のポイント
エヌビディアの2026年度第1四半期は、売上高816.2億ドルと前年同期比85%増、前四半期比でも20%増となり、四半期として過去最高を記録した。成長のけん引役はデータセンター事業で、売上高752億ドルは前年同期比92%増、前四半期比21%増と会社全体の成長を大きく上回るペースを示した。
利益面ではGAAP営業利益が535.4億ドルで前年同期比147%増、GAAP純利益は583.2億ドルで前年同期比211%増と、トップラインの伸びを上回る形で収益性が改善している。GAAP希薄化後EPSは2.39ドルで前年同期の0.76ドルから大きく伸長し、GAAP・non-GAAPともに粗利率は75%前後の高水準を維持した。
株主還元も強化され、四半期中に約200億ドルを株主に返還したうえで、取締役会は800億ドルの追加株式買戻し承認と、四半期配当を1株0.01ドルから0.25ドルへ引き上げることを決定した。次期第2四半期のガイダンスは売上高910億ドル(プラスマイナス2%)で、中国向けデータセンターコンピュート売上をゼロと仮定した上での見通しである点が特徴的だ。
抑えておくべきKPI
- 売上高: 816.2億ドル(前年同期比85%増、前四半期比20%増)
- データセンター売上高: 752億ドル(前年同期比92%増、前四半期比21%増)
- GAAP粗利率: 74.9%(前年同期60.5%から14.4ポイント改善)
- フリーキャッシュフロー: 485.5億ドル(前年同期の261.4億ドルから大幅増)
投資家目線のインサイト
今回の決算で目を引くのは、データセンター事業の伸びが会社全体の成長率を一段と上回っている構造だ。旧区分でのデータセンターコンピュート売上は前年同期比77%増の604億ドル、ネットワーキング売上は前年同期比199%増の148億ドルと、AIインフラ需要の広がりがコンピュートだけでなくネットワーキングにも及んでいることが分かる。会社が新たにハイパースケールとACIE(AIクラウド・産業・エンタープライズ)という報告区分へ移行するのも、需要の裾野が単一の顧客層から多様な業種・地域へ広がっている実態を反映した動きと読める。
一方でnon-GAAP純利益は455.5億ドルとGAAP純利益583.2億ドルより小さく、この差は主に159.4億ドルに達する株式証券の評価益(ゲイン)がGAAP側にのみ計上されていることによる。一時的な評価益を除いた実力ベースの利益成長も139%増と十分に高い水準であり、収益力の裏付けは崩れていない。
なお会社はnon-GAAP指標の算定方法を変更し、今期から株式報酬費用を除外しない方式に切り替えた。過去数値も遡って修正されており、他社比較や自社の時系列比較を行う際はこの定義変更を踏まえる必要がある。
今後の見どころ
次四半期のガイダンスである売上高910億ドルは、中国向けデータセンターコンピュート売上を一切含まない前提で示されており、規制動向次第で実際の売上がこの水準を上回る余地も残る。中国事業の扱いがどう変化するかは、今後の成長ペースを左右する重要な変数になる。
また、Vera Rubinプラットフォームや新CPU「Vera」、BlueField-4など次世代製品群の発表が相次いでおり、現行Blackwell世代からの製品移行が需要の持続性にどう影響するかが次の焦点となる。在庫が257.97億ドルへ増加している点も、旺盛な需要に対応した積極的な仕込みか、需給バランスの変化の兆しかを見極める材料になる。
出典
NVIDIA Announces Financial Results for First Quarter Fiscal 2027
2024:Q3 2024/11/20 発表(引け後)
- 発表翌営業日+0.53%寄付 +2.37%
- 5営業日-7.23%
エヌビディアの2024年第3四半期の決算サマリー
売上高と収益
- 総売上高:351億ドル。前年同期比94%増、前四半期比17%増。
- データセンター売上:307億ドル。前年同期比112%増、前四半期比17%増。
主力であるHopperアーキテクチャに対する需要が成長を牽引。
– ゲーム部門売上:33億ドル。前年同期比15%増、前四半期比14%増。
– 自動車部門売上:4億4900万ドル。前年同期比72%増、前四半期比30%増。
利益
- GAAPベース純利益:193億ドル。前年同期比109%増、前四半期比16%増。
- 1株当たり利益(GAAP):0.78ドル。前年同期比111%増、前四半期比16%増。
- Non-GAAPベース純利益:200億ドル。前年同期比100%増、前四半期比18%増。
注目ポイント
- データセンター事業:
AIとクラウド需要が急増。大規模言語モデルや生成AIの普及に対応。
Blackwellアーキテクチャの生産準備が進行中。2025年度第4四半期から出荷開始予定。
– ゲーム部門:
GeForce RTX 40シリーズが引き続き好調。
– 自動車部門:
自動運転技術を中心に売上が成長。
将来ガイダンス
- 2025年度第4四半期予測:
売上高:375億ドル(±2%)。
GAAP営業費用:48億ドル。
税率:16.5%(±1%)。
エヌビディアは、AI市場の成長を背景にデータセンター事業を大幅に拡大し、収益の飛躍的な伸びを実現した。今後もBlackwellアーキテクチャの出荷とAI需要の増加が、さらなる成長を牽引すると期待される。
2024:Q2
エヌビディアの2024年第2四半期の決算サマリー
- 売上高: 300億ドルで、前年同期比122%増加、前四半期比15%増加。
- GAAP純利益: 165億9,900万ドル、前年同期比168%増加。
- GAAP一株当たり利益(EPS): 0.67ドル、前年同期の0.25ドルから大幅に増加。
- Non-GAAP純利益: 169億5,200万ドルで、前年同期比152%増加。
- Non-GAAP一株当たり利益: 0.68ドル、前年同期の0.27ドルから増加。
部門別売上
- データセンター: 売上は263億ドルで、前年同期比154%増加し、全体の売上を牽引している。特にHopper GPUコンピューティングプラットフォームの需要が高く、企業やクラウドサービスプロバイダーからの需要が増加した。
- ゲーミング: 売上は29億ドルで、前年同期比16%増加。新しいGeForce RTX 40シリーズGPUの売上が好調。
- プロフェッショナルビジュアライゼーション: 売上は4億5,400万ドルで、前年同期比20%増加。RTX GPUワークステーションの需要が増加。
- 自動車: 売上は3億4,600万ドルで、前年同期比37%増加。AIコックピットソリューションと自動運転プラットフォームの需要が成長を牽引した。
事業の進展
- AIと次世代GPU: 新しいBlackwellアーキテクチャのサンプル出荷を開始し、今後の生産拡大を予定している。Hopperの需要も引き続き強く、今後の出荷増加が期待されている。
- 株主還元: 2025年度上半期で株主への還元額は154億ドルに達し、株式買戻しと現金配当を実施。さらに、追加の株式買戻し枠500億ドルが承認された。
将来の見通し
- 第3四半期の売上予測: 約325億ドルを見込んでおり、引き続きデータセンター部門の成長が期待されている。
- 粗利益率の見通し: GAAP基準で74.4%、Non-GAAP基準で75.0%を予想している。
エヌビディアは、AIとデータセンターの需要拡大により強力な成長を遂げており、今後も次世代GPUとAI関連の技術革新が業績を支えると期待されている。
2024:Q1
エヌビディアの2024年第1四半期の決算サマリー
- 売上高: 2億6044万ドルで、前年同期の7192万ドルから262%増加。
- 純利益:1億4881万ドルで、前年同期の2043万ドルから628%増加。
- 一株当たりの純利益 (EPS):
GAAP基準で5.98ドル
非GAAP基準で6.12ドル
セグメント別業績
- データセンター:
売上は2億2563万ドルで、前年同期比427%増加。
NVIDIA Hopper GPUプラットフォームの需要が高まり、大規模言語モデルやAIアプリケーションのトレーニングと推論に使用されてる。
– ゲーミング:
売上は2億6470万ドルで、前年同期比18%増加。
ただし、前四半期比では8%減少。
– プロフェッショナルビジュアライゼーション:
売上は4270万ドルで、前年同期比45%増加。
前四半期比では8%減少。
– 自動車:
売上は3290万ドルで、前年同期比11%増加。
前四半期比では17%増加。
その他のハイライト
- 株式分割: 2024年6月7日に10対1の株式分割を実施予定。これにより、既存の株主は1株あたり9株の追加株式を受け取る。
- 配当:四半期配当を0.04ドルから0.10ドルに150%増額。分割後の1株あたり0.01ドルに相当。
- キャッシュフロー:
営業活動によるキャッシュフローは15.3億ドルで、前年同期の2.9億ドルから大幅に増加。
主要な現金使用は株式の買い戻し(7.7億ドル)と配当支払い(9800万ドル)。
将来の見通し
- 第2四半期の売上予測:280億ドル(±2%)。
- 粗利益率:GAAP基準で74.8%、非GAAP基準で75.5%。
- 営業費用:GAAP基準で39.5億ドル、非GAAP基準で28億ドル。
- 税率:GAAP基準および非GAAP基準で17%(±1%)。
このサマリーから、エヌビディアが2025年度第1四半期において非常に強力な成績を収め、特にデータセンター部門での成長が著しいことが分かる。また、株式分割と配当の増額により、投資家に対する利回りが向上している。
これより前の決算を表示(2期分)
2023:Q4
エヌビディアの2023年第4四半期と年次報告決算サマリー
2024年2月21日発表のエヌビディアの第4四半期および通期の決算報告のサマリーは以下の通り。
- 第4四半期の収益:$22.1億で、前四半期から22%増加し、前年同期からは265%の増加を記録。
- データセンターからの収益:第4四半期のデータセンター収益は$18.4億で、前四半期から27%増、前年同期からは409%増加。
- 通期の収益: $60.9億で、前年から126%増加。
- 第4四半期のGAAPベースの1株当たり利益:$4.93で、前四半期から33%増、前年同期から765%増加。
- 通期のGAAPベースの1株当たり利益:$11.93で、前年から586%増加。
- 将来の見通し:第1四半期の収益は$24.0億と予想されている。
決算ハイライト
- データセンター:第4四半期のデータセンター収益は記録的な$18.4億で、Googleとの共同作業でNVIDIAのデータセンターとPC AIプラットフォーム全体での最適化を発表した。
- ゲーミング:第4四半期のゲーミング収益は$2.9億で、前四半期からは変わらず、前年同期から56%増加。
エヌビディアがデータセンターとゲーミングの両セグメントで強力な成長を遂げていることを示している。特にデータセンター収益の大幅な増加は、AIとハイパフォーマンス・コンピューティング市場でのエヌビディアの強力な地位を反映している。
2023:Q3
エヌビディアの2023年第3四半期の決算サマリー
エヌビディアの第3四半期決算報告書のサマリーは以下の通り。
決算のハイライト
- 総収入:第3四半期の総収入は$18.12億で、前年同期比206%増、前四半期比34%増。前年同期比で大幅な増収増益を達成。特にデータセンター向けの製品群における強い需要による結果。
- データセンター収入:データセンターからの収入は記録的な$14.51億で、前四半期比41%増、前年同期比279%増。
- 利益:GAAP(一般に公正妥当と認められた会計原則)に基づく1株当たり利益は$3.71で、前年同期比12倍以上、前四半期比50%増。非GAAPに基づく1株当たり利益は$4.02で、前年同期比約6倍、前四半期比49%増。
- 将来の見通し:第4四半期の収入は$20.00億と予想、GAAPおよび非GAAPの粗利益率はそれぞれ74.5%と75.5%を見込んでいる。
製品と市場の動向
- データセンター向けGPUの成長:H100の需要が大きく伸びており、これが収益の大きな部分を占めている。H100の供給量も増加、今後の売上増加が期待される。
- 新製品の投入:NVIDIA HGX™ H200と新しいNVIDIA H200 Tensor Core GPUの発表。2024年には、H100の拡張版と次世代のB100が市場に投入予定。これらの新製品は、データセンター市場でのNVIDIAの地位をさらに強化につながると見られる。
- 地域別の成長:アメリカ市場の成長が顕著だが、中国、台湾を含め、その他の地域でも売上が伸びている。
