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【QCOM】クアルコムの決算まとめ|2026年Q3

最新 2026:Q3 引け後

2026:Q3 2026/07/29 発表(引け後)

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QCOM 2026年Q3決算:メモリ・供給コスト高が重荷となるも、自動車・IoTが成長を牽引

QCOMの決算ハイライト

クアルコムの2026年度第3四半期は、売上高が前年同期比4%減の99.5億ドルとなり、GAAP純利益も25%減の20億ドルにとどまった。半導体業界全体でウェハー製造や組立、メモリなどの入力コストが広範に上昇しており、この影響が今四半期の業績と次四半期のガイダンスの両方に反映されているという。

主力のQCT部門は売上高が5%減の85億ドルで、携帯端末(ハンドセット)が20%減の50.9億ドルと大きく落ち込んだ一方、自動車(Automotive)は前年同期比61%増の15.9億ドル、IoTも9%増の18.3億ドルと非携帯端末領域が存在感を増している。QTL(ライセンシング)部門は売上高3%減の12.8億ドル、EBTマージンは69%を確保した。

Non-GAAP EPSは2.21ドルで前年同期比20%減。会社は次四半期(2026年度第4四半期)のガイダンスとして、売上高97億〜105億ドル、Non-GAAP EPS 2.05〜2.25ドルを示した。

抑えておくべきKPI

  • 総売上高: 99.5億ドル(前年同期比4%減)
  • QCT自動車売上高: 15.9億ドル(前年同期比61%増、23四半期連続の二桁成長)
  • QCT IoT売上高: 18.3億ドル(前年同期比9%増)
  • Non-GAAP EPS: 2.21ドル(前年同期比20%減)

インサイト

今回の決算で目立つのは、ハンドセット事業の弱さが会社全体の売上高を押し下げる一方、自動車とIoTを合わせた非ハンドセット領域が28%成長し、事業構成の変化が進んでいる点だ。自動車部門は23四半期連続の二桁成長を続けており、単発的な好調ではなく構造的な伸びとみてよさそうだ。

一方でGAAP・Non-GAAPともに営業利益率、純利益率が前年同期から悪化しており、メモリや組立・パッケージングなど入力コストの上昇が実際に利益を圧迫していることが数字にも表れている。会社側は価格改定を進めており、時間をかけて粗利益率への恩恵が出てくるとの見通しを示した。

株主還元は四半期で23億ドル(配当9.73億ドル、株式買戻し14億ドル)と継続しており、財務体質そのものに大きな懸念は見られない。

今後の見どころ

会社はInvestor Dayで示した2029年度までの非ハンドセット売上高目標400億ドル(2024年11月時点の目標からほぼ倍増)に触れており、2027年度には非ハンドセット売上高(データセンターを含む)の成長率が2026年度の24%から60%超へ加速するとの見通しを示している。この加速が実現するかどうかが今後の大きな注目点になる。

また、Modular Incの買収を完了し、生成AI・エージェント型AI向けのオープンソフトウェア基盤構築を進めている点も、非ハンドセット戦略の一部として今後の展開を追う価値がある。次四半期のガイダンス通りにコスト上昇の影響が価格改定で相殺され始めるか、粗利益率の推移も注視したい。

出典

Senior Vice President, Investor Relations

2024:Q4

クアルコム(QCOM)の2024年通期の決算サマリー

売上高と収益

  • 年間売上高: 389億6,200万ドルで、前年同期比9%増加。主要収益源であるQCT(Qualcomm CDMA Technologies)とQTL(Qualcomm Technology Licensing)の両部門が成長。
  • GAAP純利益: 101億4,200万ドルで、前年同期の72億3,200万ドルから40%増加。1株あたりのGAAP EPSは8.97ドル。
  • Non-GAAP純利益: 115億4,500万ドルで、1株あたりのNon-GAAP EPSは10.22ドル。前年の8.43ドルを上回る結果。

部門別の成長

  • QCT部門: 売上高は331億9,600万ドルで、前年同期比9%増加。特に自動車向けチップの売上が55%増加し、引き続き成長ドライバー。
  • QTL部門: 売上高は55億7,200万ドルで、前年同期比5%増。ライセンス収入が安定的に増加。

キャッシュフローと株主還元

  • 営業キャッシュフロー: 122億ドルで、前年同期の約113億ドルから増加。
  • 株主還元: 通年で78億ドルを株主に還元し、新たに150億ドルの自社株買いプログラムも承認。

将来ガイダンス

  • 第1四半期売上予測: 売上は105億ドルから113億ドルを見込み、QCT部門が主な成長を牽引する見込み。
  • EPS予測: GAAPベースで1株あたり2.39ドルから2.59ドル、Non-GAAPベースで2.85ドルから3.05ドルを予想。

クアルコムは、スマートフォンや自動車向けの需要増加とともに、今後もAIおよび次世代通信技術を活用した成長を目指している。

2024:Q3

クアルコム(QCOM)の2024年Q3の決算サマリー

売上高と収益

  • 売上高: 総売上高は93億9,300万ドルで、前年同期比11%増加。特にスマートフォン用のチップセット(QCT部門)が引き続き主要な収益源。
  • GAAP純利益: 21億2,900万ドルで、前年同期の18億300万ドルから18%増加。1株当たりのGAAP EPSは1.88ドル。
  • Non-GAAP純利益: 26億4,800万ドル、前年同期比で26%増加。1株当たりのNon-GAAP EPSは2.33ドルと堅調。

セグメント別業績

  • QCT(Qualcomm CDMA Technologies)部門: 売上は80億6,900万ドルで前年同期比12%増。特に自動車向け売上が87%増加し、他の業種の成長を大きく上回る。
  • QTL(Qualcomm Technology Licensing)部門: 売上は12億7,300万ドルで前年同期比3%増加。ライセンス収入も安定。

事業ハイライト

  • スマートフォンと自動車市場での成長: 特にSnapdragon XシリーズのPC向けチップセットが注目され、性能と効率の改善が評価されている。
  • 株主還元: 第3四半期には23億ドルの株主還元が実施され、949百万ドルの配当金と13億ドルの自社株買いが含まれる。

キャッシュフローと財務

  • 営業キャッシュフロー: 約95億ドルで前年同期比増加。強力なキャッシュフローにより、今後の成長投資と株主還元を支える資金基盤が確保されている。
  • 現金及び現金同等物: 77億7,000万ドルの現金を保持し、引き続き安定した財務基盤を示す。

将来ガイダンス

  • 第4四半期売上予測: 売上は95億ドルから103億ドルを予測し、引き続き成長見込み。特にQCT部門の成長が期待され、8.1億ドルから8.7億ドルの売上が見込まれる。
  • EPS予測: GAAP EPSは2.38ドルから2.58ドル、Non-GAAP EPSは2.45ドルから2.65ドルを予想。

クアルコムは、今後もAIと次世代通信技術を駆使したスマートフォンおよび自動車向け市場での成長を加速する方針を維持。

2024:Q2

クアルコム(QCOM)の2024年Q2の決算サマリー

  • 売上高:94億ドルで、前年同期比で1%増加。
  • 純利益:GAAP(一般に認められた会計原則)基準で23.26億ドル、前年同期比で37%増。非GAAP基準で27.61億ドル、前年同期比で14%増。
  • 一株当たり純利益 (EPS):GAAP基準で2.06ドル、前年同期比で36%増。非GAAP基準で2.44ドル、前年同期比で13%増。

事業セグメントのパフォーマンス

  • QCT(Qualcomm CDMA Technologies):

売上高は80.26億ドルで、前年同期比1%増。
自動車部門の売上は前年比35%増の6.03億ドル。
IoT(モノのインターネット)部門は前年比11%減の12.43億ドル。
QTL(Qualcomm Technology Licensing):

売上高は13.18億ドルで、前年同期比2%増。

その他

  • 現金配当を年間3.40ドルに増額。
  • 自動車部門の設計勝ち取りパイプラインが約450億ドルに達した。
  • 第2四半期には株主への還元として合計16億ドルを実施(配当の支払いと株式の買い戻しを含む)。

今後の展望

  • 第3四半期の売上は88億ドルから96億ドルを見込む。
  • GAAP基準の一株当たり純利益は1.74ドルから1.94ドル、非GAAP基準で2.15ドルから2.35ドルを予測。

この決算内容から、クアルコムは引き続き自動車部門やその他の分野で成長していることを示しており、特に自動車部門の強化が目立つ。

これより前の決算を表示(2期分)

2024:Q1

クアルコム(QCOM)の2024年Q1の決算サマリー

  • 売上高:99.35億ドルで、前年同期の94.63億ドルから5%増加。
  • 純利益:GAAP(一般に認められた会計原則)基準で27.67億ドル、前年同期の22.35億ドルから24%増。非GAAP基準で31.01億ドル、前年同期の26.84億ドルから16%増。
  • 一株当たり純利益 (EPS):GAAP基準で2.46ドル、前年同期の1.98ドルから24%増。非GAAP基準で2.75ドル、前年同期の2.37ドルから16%増。

事業セグメントのパフォーマンス

  • QCT(Qualcomm CDMA Technologies):

売上高は84.23億ドルで、前年同期の78.92億ドルから7%増。
自動車部門の売上は前年比31%増の5.98億ドル。
IoT(モノのインターネット)部門は前年比32%減の11.38億ドル。
QTL(Qualcomm Technology Licensing):

売上高は14.60億ドルで、前年同期の15.24億ドルから4%減。

その他の情報

  • 現金配当と株式の買い戻しで株主に合計17億ドルを還元。
  • 第1四半期には記録的な自動車部門の売上を達成。

今後の展望

  • 第2四半期の売上は89億ドルから97億ドルを見込む。
  • GAAP基準の一株当たり純利益は1.73ドルから1.93ドル、非GAAP基準で2.20ドルから2.40ドルを予測。

この決算内容から、クアルコムが継続的に成長を遂げており、特に自動車部門での顕著な成長が見られることを示している。

2023:Q4

クアルコム(QCOM)の2023年通期の決算サマリー

2023年第4四半期の結果

  • 収益: $8,631百万ドル(前年同期比24%減)
  • 税引前利益 (EBT):GAAPベースで$1,420百万ドル(前年同期比59%減)、非GAAPベースで$2,617百万ドル(前年同期比37%減)
  • 純利益:GAAPベースで$1,489百万ドル(前年同期比48%減)、非GAAPベースで$2,277百万ドル(前年同期比36%減)
  • 1株当たり利益 (EPS):GAAPベースで$1.32(前年同期比48%減)、非GAAPベースで$2.02(前年同期比35%減)

2023年度の結果

  • 年間収益:$35,820百万ドル(前年比19%減)
  • 年間税引前利益 (EBT):GAAPベースで$7,443百万ドル(前年比50%減)、非GAAPベースで$11,070百万ドル(前年比33%減)
  • 年間純利益:GAAPベースで$7,232百万ドル(前年比44%減)、非GAAPベースで$9,486百万ドル(前年比33%減)
  • 年間1株当たり利益 (EPS):GAAPベースで$6.42(前年比44%減)、非GAAPベースで$8.43(前年比33%減)

その他の注目点

  • リストラ関連費用:2023年度のGAAP結果には、リストラとリストラ関連の費用として$427百万ドル(四半期)および$723百万ドル(年間)が含まれてる。
  • 欧州委員会による罰金の逆転:2022年度のGAAP結果には、欧州委員会による2018年度の罰金の逆転による$1.1億ドルの利益が含まれている。