市場分析

カーディナル・ヘルス（CAH）やフォームファクター（FORM）、フォームファクター（FORM）など決算上振れが市場を支え、モデルナ（MRNA）の提携観測も話題に。一方、FMCの減配ショックやチポトレ（CMG）、シグナ（CI）の利益圧迫が重石。全体として医薬・AI・通信は堅調、消費・素材は失速。

シーゲイト（STX）が大幅ビートでHDD・ストレージ全体に波及、テラダイン（TER）・フォームファクター（FORM）もAIテスト需要加速で上昇。ブルーム・エナジー（BE）・キャタピラー（CAT）はAI電力需要を追い風に買われた。アルゼンチン株のEDNもラリー継続。FOMC後もAIインフラ主導の上昇基調が継続。一方でVRNSが下方修正で半値安、ENPH・GRMN・ETSYなどは決算失望売り。

米政府が原発建設で800億ドル規模の合意と報じられ、CCJ・UECなどウラン関連が急騰。ノキア（NOK）はNVIDIAから10億ドル出資とAI提携発表でAI通信テーマを牽引。AGYS・UPS・ATIなど決算上振れ銘柄が買われ、景気敏感とAI・防衛が並走。ZBRA・RMBSはガイダンス警戒で反落。

アルゼンチン中間選挙の与党勝利を受け、銀行・公益・エネルギー株が爆騰。BBAR・BMA・CEPUなど現地資産が大幅高、ETF（ARGT）も上昇。米国ではクアルコム（QCOM）がAIデータセンター向け製品初受注を発表し、AIインフラ関連の裾野拡大。防衛ドローンUMACは国防需要思惑で上昇。BYND・TMQなどテーマ先行銘柄は反落。

シールSQ（LAES）の市場区分昇格やルミナー（LAZR）の買収思惑が主導。エネルギー貯蔵・全固体電池テーマが継続し、HIVE・IRENなど仮想通貨／AIデータセンター関連に資金流入。AMDはOpenAI契約を背景にセクターを牽引。ファンダよりもニュースフロー主導の展開。

カーペンター・テクノロジー（CRS）が強い決算で22%高、ノキア（NOK）はAI/クラウド向け光通信需要で上昇。インピンジ（PI）は目標引き上げを契機にRFID関連物色が再燃。バイオエイジ（BIOA）はCiti格上げで続伸。VIST・VALは堅調な実需数字を背景に買い優勢。半面、MOHやSMPLはコスト高・EPS未達で下落、STM・SMCIのガイダンス下方修正も重石に。数字が相場を左右する展開。

ISRGが売上・EPSともに大幅ビート、新型da Vinci 5の普及期待で急伸。VICRはAI電源モジュールの好決算で30%高。BIOAはCiti格上げ、UUUUは目標引き上げで続伸。FLUXはNasdaq適合回復を材料視。一方、OKLOは高バリュ警戒。LEU・SES・QS・BITFなどテーマ株には利確と需給悪化の売りが集中。

エンブラエル（ERJ）が受注残最高更新、RTXは好決算・ガイダンス上方修正で防衛需要の底堅さを確認。スリーエム（MMM）も通期見通しを引き上げ。医療ではCTEVがCitigroup格上げ、OSCRがAI導入で上昇。貴金属急落でCDE・EXK・PLGが売られ、CRMLは格下げ報道で反落。思惑系テーマは整理局面。リスク配分は実需・決算銘柄へ回帰。

バイオではBEAM-301治験継続許可を受けBEAMが急伸、創薬AIのRXRXも連れ高。半導体はNVTSがNVIDIA向け800V電源報道で大幅高、AEHRもSiC需要再評価で続伸。NBは重要鉱物テーマに新規買い推奨、SOFIは利下げ観測で金融回帰。一方、EXEL・QBTSは材料失望と希薄化で売られた。

アメックス（AXP）が売上・EPSともに予想超過でガイダンス引き上げ。富裕層消費の堅調さが市場ムードを支えた。FEAMやCRMLなど資源・素材関連が目標引き上げを背景に堅調。CCCX（量子SPAC）は量子合併案件で思惑買い、MOBはサイバー防衛発表の余韻。金利・地銀不安一服の中、リスク許容回復。一方、SLI・HIMSは材料売りで急落。