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利下げ期待で米株大幅反発、ドル軟化・原油続落で選別リスクオン(2025.08.04)

利下げ期待で米株大幅反発、ドル軟化・原油続落で選別リスクオン(2025.08.04)市場分析

このマクロ市場分析は、私(@mifsee)が米国市場への投資判断に際し、日々のマクロ環境を俯瞰的に捉えるための個人的な学習記録としてアウトプットしているものです。内容には誤りや実際の状況と異なる点を含む可能性があります。あらかじめご了承のうえ、ご覧ください。

注目の上昇銘柄(ウォッチリストから)

ウォッチリスト概況(2025/08/04 終値ベース)

銘柄テーマ終値騰落率個人メモ・インサイト
IDXX動物ヘルス検査682.78+27.49 %Q2大幅ビートで通期見通し↑
LFMDテレヘルス12.35+24.25 %オンライン診療契約急増
VSAT衛星通信20.28+22.32 %国防向け大型受注報道
ONDSドローンソリューション2.67+21.36 %イスラエル警察へ供給拡大
JOBYeVTOL20.39+18.82 %サウジ案件報道で続伸
W家具EC73.48+12.66 %MW期待でモルガン格上げ
RGTI量子コンピュータ15.76+11.61 %DARPA向け試験成功
DNA合成生物学13.60+11.57 %AIプラットフォーム強化発表
LTRNAI創薬5.32+11.53 %連日上昇続く
SYM倉庫ロボティクス56.57+11.25 %Walmart追加導入報道

市場インサイト

全体ムード

米 7 月雇用統計の弱さと新関税発表を受けて 世界株は前日比で年初来最大の下落となったが、8 月 4 日はこれを受けての押し目買いにより反発。米株 3 指数はそろって上昇し、特にナスダックは+1.95%、S&P500 は+1.47%、ダウは+1.34%と大幅高に転じた。FRBの 9 月利下げ期待が再燃し、市場センチメントは「リスクセンチメントの反転と利下げ織り込み」へと大きく傾いた。

エクイティ

指数終値前日比背景と資金フロー
ダウ約 44,173.6+585.06 pt (+1.34%)金融・公益含む広範な巻き戻し買いが入り反発
S&P500約 6,329.9+91.93 pt (+1.47%)テック・通信に新規資金、割安買い再燃
ナスダック約 21,053.6+403.45 pt (+1.95%)半導体・AI関連が主導、Russell 2000 も+2%と全面高
日経225下落後反発、日中は横ばいアジア株は日中混在、日経は前週下落後持ち直し傾向あり
STOXX600上昇戻す欧州株も米好調で一部買い戻し、ただし関税・決算警戒継続

債券

  • 米国債:長短金利ともに低下。特に 2 年利回りは 3 か月安値へ、10 年利回りも大幅低下傾向
  • 安全資産需要後退と、リスク資産回帰が同時進行

為替

ドルは全般に軟化。ユーロや新興通貨が買われる展開。ドル/円も下落基調に転じた模様。特に貿易通貨や新興アジア通貨指数で上昇傾向が確認される。

コモディティ

銘柄値動き主因
原油(WTI)−約1.5% 降下OPEC+ の増産計画発表による需給不透明感
ブレント−約1.54%同上
小幅上昇ドル安と利下げ期待で下支えされ反発傾向

クリプト

  • ビットコイン:約 $114,000水準、堅調維持。9 月利下げ期待と資金流入が支え
  • イーサリアム:主要アルトは+ up to 8% 上昇。ETH、XRP、ADA などで資金循環確認

マクロイベント焦点(8/5〜8/8)

  • 8/5(月)米 ISM 製造業指数:50 水準回復ならリスク資産反転の手掛かり
  • 8/6(火)中国 7 月貿易統計:関税影響と景気循環の観測
  • 8/7(水)米 6 月 JOLTS 求人:労働需給の強さを再評価
  • 8/8(木)豪 RBA 金利発表:世界的な金利の方向感を探る

インサイトまとめ

  • 米株:FOMC を控えたリセット相場からの反発。特にテック・通信サービスに資金集中。
  • 債券:利下げ期待が織り込まれるなか、長短金利ともに低下。
  • 為替:ドル安進行。円・ユーロへの回帰と新興通貨の強含みが顕著。
  • コモディティ:原油は供給懸念で下落。金は押し目から反発へ。
  • クリプト:ETF資金の流入継続、特に ETH や XRP が需給の中心に。BTC は安定推移。

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