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米ISM停滞でS&P反落、ドル高・原油66ドル台(2025.08.05)

米ISM停滞でS&P反落、ドル高・原油66ドル台(2025.08.05)市場分析

このマクロ市場分析は、私(@mifsee)が米国市場への投資判断に際し、日々のマクロ環境を俯瞰的に捉えるための個人的な学習記録としてアウトプットしているものです。内容には誤りや実際の状況と異なる点を含む可能性があります。あらかじめご了承のうえ、ご覧ください。

注目の上昇銘柄(ウォッチリストから)

ウォッチリスト概況(2025/08/05 終値ベース)

銘柄テーマ終値騰落率個人メモ・インサイト
LMNDインシュアテック47.93+29.54 %Q2売上予想超で急伸
BWXT原子炉コンポ182.00+17.79 %新規燃料受注で通期見通し↑
RCATドローンサービス10.01+13.36 %防衛向け契約発表
MOBeVTOLインフラ3.72+12.73 %空飛ぶ車試験計画報道
SYM倉庫ロボティクス63.21+11.74 %Walmart追加導入報道
OKLO小型原子炉84.09+10.05 %NRC審査前進で期待高まる
PLTRAI分析ソフト173.27+7.85 %Q2決算ビート
APLDAIデータセンター14.89+6.74 %新施設稼働で需要増観測

市場インサイト

全体ムード

米ISMサービス指数の伸び悩みと追加関税リスクが嫌気され、米株は小幅反落。一方、欧州・アジア株は堅調で、世界全体では選別的リスクオン継続。ドル高+長期金利上昇が進み、原油は66ドル台へ続落しインフレ懸念は一服。

エクイティ

指数終値前日比コメント
ダウ44,111.74-0.14%主要輸出企業が関税コストを警戒
S&P5006,299.19-0.49%IT・資本財中心に調整
ナスダック20,916.55-0.65%利下げ期待後退で高PER株に売り
日経22540,549.54+0.64%円安追い風、半導体買い
ストックス欧州600541.40+0.15%企業決算ポジティブ

資金フロー 米国→安全資産・欧州株へシフト、アジア株には継続流入。

債券

10年利回り前日比観点
米国4.217%+1.9bpサービス低迷でも供給懸念で上昇
ドイツ2.622%-0.6bpデフレ優位で横ばい
日本1.473%-3.3bp超長期入札控え買戻し

安全資産選好は限定的。米金利は粘着的、高β国債に買い。

為替

通貨ペア終値前日比ドライバー
ドル円147.07+0.2%金利差拡大
ユーロドル1.1572-0.02%欧米金利格差再拡大
ドル人民元(オフショア)7.18+0.1%成長懸念で人民元軟化

コモディティ

セクター取引値前日比コメント
WTI原油$66.17-0.18%OPEC+増産と需要鈍化
Brent原油$68.65-0.16%同上
天然ガス(Henry Hub)$3.010.0%供給過多で膠着
金(スポット)$3,380.20+0.2%利下げ観測で底堅い
$37.85+1.2%工業需要思惑
銅(COMEX)$4.48/lb+0.4%米国関税修正で買戻し

クリプト

銘柄価格24h変化センチメント
Bitcoin$114,072+0.1%金利低下観測で底堅い
Ethereum$3,627+2.1%板厚薄くボラ拡大

リスク許容度は引き続き中立~やや強気。

マクロイベント焦点(~8月9日)

  • 8/6 中国7月貿易統計:輸出減速幅に注目
  • 8/6 豪RBA理事会:据え置き観測強い
  • 8/7 米JOLTS求人・消費者信用残高
  • 8/8 英BOE金融政策委員会:0.25%利下げの公算
  • 8/8 米新規失業保険申請件数
  • 8/9 中国7月CPI・PPI、米卸売在庫改定

インサイトまとめ

  • 米金利の粘着性がドル高と株式バリュエーション圧迫を招く一方、欧州・日本株は通貨安メリットで相対優位。
  • エネルギー下落がインフレ再燃リスクを抑制し、金・ハイグロース株・ビットコインへの分散投資妙味。
  • 債券は米4.2%・独2.6%台をコアレンジと想定し、デュレーション中立。
  • ポートフォリオは「米国ディフェンシブ+欧州大型株+金・BTC」を軸に、リスク資産は押し目買い戦略が妥当。

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