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SATSの$230億売却ショック、衛星通信と資源国産化が市場を主導(2025.08.26)

SATSの$230億売却ショック、衛星通信と資源国産化が市場を主導(2025.08.26)市場分析

このマクロ市場分析は、私(@mifsee)が米国市場への投資判断に際し、日々のマクロ環境を俯瞰的に捉えるための個人的な学習記録としてアウトプットしているものです。内容には誤りや実際の状況と異なる点を含む可能性があります。あらかじめご了承のうえ、ご覧ください。

注目の上昇銘柄(ウォッチリストから)

ウォッチリスト(2025/08/26 終値ベース)

名柄終値変動率テーマインサイト
SATS(エコースター)50.87+70.25%衛星通信・無線AT&Tへの$230億スペクトラム売却合意を発表
SMTC(セムテック)58.72+15.14%半導体(IoT・データセンター)Q2売上$257.6M・EPS$0.41で予想超過、ガイダンス堅調
UUUU(エナジー・フューエルズ)12.31+12.63%ウラン・レアアースVulcan Elementsへのレアアース供給MOU締結を発表
LEU(セントラス・エナジー)208.67+12.62%ウラン濃縮・燃料サプライ韓国KHNP・POSCOと米濃縮拡張の投資検討
VSAT(ビアサット)30.80+9.18%衛星通信サービス南半球測位網SouthPANのA$252M契約評価
CRML(クリティカル・メタルズ)6.87+9.05%レアアース開発Ucore向け10年オフテイク合意を発表
JMIA(ジュミア)8.94+8.50%アフリカECQ2売上ビート・通期見通し引き上げ後のモメンタム継続

個人的所感

主導は衛星通信。SATSのAT&Tへの$230億スペクトラム売却が象徴的サプライズで、関連セクターにも連想買い(VSATなど)。大型の資産売却とネットワーク提携という“資本・事業の再編材料”が相場を牽引。

資源・サプライチェーン強化もテーマ色が濃い。UUUUはレアアース供給MOUを開示、CRMLは米政府支援先への10年オフテイクで需給の可視化が進展。LEUは韓国勢とのMOU(基本合意)で米国内濃縮拡張への期待が再燃した。地政学・政策主導の“国産化”が株価の共通ドライバー。

ファンダメンタル面では決算ビートが素直に評価され、SMTCが上位に。EコマースではJMIAが決算後モメンタムを維持し、ニュース確度と実需の裏付けがある銘柄に資金が集まる。

総じて、大型再編(SATS)×資源サプライチェーン整備(UUUU/CRML/LEU)×決算ビート(SMTC)という“材料の確度が高い”銘柄群が市場の主役となった印象。

市場インサイト

【分析日】2025/08/26

全体ムード

米株は小幅反発で主要3指数が揃って高値圏を維持、欧州は幅広く続落、東京は反落の一日。
背景は、トランプ大統領によるFRB理事解任表明という政治リスクと、NVDA決算前のポジション調整のせめぎ合い。米はディフェンシブ戻り、欧は景気感応株に売り、日経は円先高観で輸出関連が重石である

債券は米・独低下、日本まちまち政治介入懸念でイールドカーブはフロント主導の低下・長端重めというバイアス継続。

為替もドルまちまち。終盤にかけ米金利安定と株高でドル円は持ち直し、一方でユーロ高・人民元高。イベントドリブンの揺り戻しで方向感は掴みにくい。

コモディティは原油が2%超安、金が1%高。FRB独立性への不安が安全資産需要を喚起する一方、原油は需給・リスクオフの二重要因で重い。金の強さと原油の弱さというクロスアセットの非対称性が続く限り、「低成長×緩政策」ベットが優位

エクイティ

指数終値前日比背景
ダウ45,418.07+135.60 (+0.30%)NVDA決算前の見極めとディフェンシブ買い戻しで小幅高。政治ノイズは上値抑制要因。
S&P5006,465.94+26.62 (+0.41%)金利横ばいでメガキャップに資金回帰、景気敏感はまちまち。
ナスダック21,544.27+94.98 (+0.44%)半導体にイベント前の思惑買い、引けにかけプラス確保。
日経22542,394.40-413.42 (-0.97%)円先高観と米政治リスクで輸出株軟調、朝安後も戻り弱い。
STOXX600554.20-4.62 (-0.83%)資本財・素材が重荷、米政治リスクと景況感鈍化の組合せ。

債券

10年利回り前日比(bp)コメント
米国4.27 %-1政治ノイズでフロント主導の金利低下、長端は下げ渋り。
ドイツ2.72 %-4弱含むリスク資産と景況感鈍化で安全資産選好。
日本1.63 %+1円先高警戒と需給要因で小幅上昇も、ボラは低下。

為替

  • USD/JPY 147.71(+0.34%):序盤のドル安・円高から切り返し、米金利の安定と株反発で戻り優勢。
  • EUR/USD 1.1651(+0.27%):FRB独立性懸念でドル売り、ユーロ堅調。ECB指標待ち。
  • USD/CNY 7.1505(-0.24%):人民銀のガイダンスと株安一服で元買い戻し。

コモディティ

品目終値前日比ドライバー
WTI原油$63.25/bbl-2.45%政治リスクと需要不安で続落、レンジ下限を試す動き。
Brent原油$67.22/bbl-2.30%需給見通しの不透明感とリスクオフで軟調。
天然ガス$2.72/MMBtu+0.78%直近の弱地合い一服、ドル安場面でショートカバー。
金(現物)$3,391.10/oz+1.08%FRB独立性不安で安全資産選好、年初来高値圏の推移。
$38.61/oz+0.13%金高追随で小幅高、産業需要見通しはなお不安定。
$4.45050/lb-0.36%マクロ不透明感でリスク回避、上値重い。

クリプト

  • ビットコイン $111,200(-2.28%):米政治ノイズと株式リスク回避で上値重い一方、テクニカル節目で下げ渋り。計算はCME先物終値ベース。
  • イーサリアム $4,526(-1.80%):高値圏での利確優勢、L2資金流入で相対強弱は維持。先物・現物の乖離に留意。

マクロイベント焦点(今後3–4営業日)

  • 2025/08/28(木)米Q2・GDP改定値(年率)―成長率の下方/上方修正とコアPCEデフレーター改定の注目
  • 2025/08/28(木)NVIDIA決算(米・市場後)―AI投資サイクルの持続性を占う試金石
  • 2025/08/29(金)米7月PCEデフレーター―コアの月次伸びが利下げ観測の鍵
  • 2025/08/29(金)東京都区部CPI・ユーロ圏HICP速報(8月)―日欧のディスインフレ進行度を測る材料

インサイトまとめ

  • 株式:米国はイベント通過まで中立〜やや強気、欧州は景気敏感軽量化、日本は輸出関連の戻り待ちスタンスで良策
  • 債券:米はフロント長めのデュレーション追加、日本はショートカバー優位で過度のベア化回避
  • 為替:ドル円は148手前の戻り売り、ユーロはHICP前後で押し目拾い、人民元は局地的安定でキャリー継続
  • コモディティ:原油はレンジ下限で逆張り慎重、金の押し目買い優先でリスクオフ対策
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