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BFLY・ILMN・TWLOが好決算主導、LAZR・FLUXは資金リスク顕在化(2025.10.31)

BFLY・ILMN・TWLOが好決算主導、LAZR・FLUXは資金リスク顕在化(2025.10.31)市場分析

このマクロ市場分析は、私(@mifsee)が米国市場への投資判断に際し、日々のマクロ環境を俯瞰的に捉えるための個人的な学習記録としてアウトプットしているものです。内容には誤りや実際の状況と異なる点を含む可能性があります。あらかじめご了承のうえ、ご覧ください。

注目の上昇銘柄(ウォッチリストから)

上昇銘柄ウォッチリスト(2025/10/31 終値ベース)

名柄終値変動率テーマインサイト
BFLY(バタフライ・ネットワーク)2.69+31.86%携帯型超音波・医療AIQ3売上予想超過とAI機能強化評価
ILMN(イルミナ)123.54+24.78%遺伝子シーケンサーQ3EPS上振れ・通期EPSガイダンス引き上げ
ARDX(アーデリックス)6.06+20.96%消化器・腎疾患治療薬Q3売上+92%と目標株価引き上げ
TWLO(トゥイリオ)134.88+19.51%通信API・CPaaSQ3売上+15%・見通し改善
QS(クアンタムスケープ)18.44+16.78%全固体電池9月実機デモ後のモメンタム継続
MEOH(メタネックス)39.32+16.06%メタノール生産JPM格上げと決算後のマージン改善期待
CSIQ(カナディアン・ソーラー)20.76+15.72%太陽光発電FSLR好決算の連想買い
FSLR(ファースト・ソーラー)266.94+14.28%太陽電池・米国製造Q3売上予想超過・ガイダンス再提示で安心感
OSIS(オーエスアイ・システムズ)278.46+14.21%セキュリティ検査・医療電子Q1売上過去最高・EPSビートで上方期待
NET(クラウドフレア)253.30+13.84%CDN・ゼロトラスト/AIQ3決算ビート・売上見通し上方修正
WEAV(ウィーブ・コミュニケーションズ)7.41+13.48%医療向けSMB SaaSQ3売上+17%・フリーCF改善

下落銘柄

名柄終値変動率テーマインサイト
LAZR(ルミナー・テクノロジーズ)1.16-45.02%自動運転LiDAR社債利払い遅延と猶予契約開示による流動性懸念
FLUX(フラックス・パワー)2.37-35.25%産業用リチウム電池3.8百万株・$2.50の公募増資発表による希薄化懸念
ATGE(アドタレム・グローバル・エデュケーション)98.02-30.86%教育・看護/医療大学運営Q1決算ビートも通期据え置きで成長減速懸念
NWL(ニューウェル・ブランズ)3.40-27.97%生活用品通期見通し下方修正・関税影響表明
DXCM(デックスコム)58.22-14.63%CGM・医療機器2026年成長見通し保守で失望
ITRI(イトロン)100.33-7.95%スマートメーター・ユーティリティIoTQ4売上ガイダンス前年割れ提示

個人的所感

ヘルスケアはBFLY・ILMNが売上/EPSとガイダンスで好感。ソフトはTWLO・NETが増収加速と見通し上方で続伸。ハードではOSISが記録的四半期で評価急伸。エネルギーはFSLRの好結果がCSIQへ波及、資源価格と政策追い風の連想買い。
素材のMEOHは格上げで需給改善。

一方で、LAZRは資金繰り悪化の顕在化、FLUXは希薄化ショック。決算面ではATGEがガイダンス据え置きで成長鈍化懸念、NWLは関税・需要鈍化を織り込み。DXCMは来期成長率の低下示唆で高評価見直し、ITRIはQ4減収見通しで評価修正。

市場インサイト

【分析日】2025/10/31

全体ムード

米PCEの鈍化確認欧HICPの下振れ気味でディスインフレ観測が再燃しつつ、パウエル慎重トーンの余韻米10年4%台維持がドル高気味を誘う交錯相場。メガテックのガイダンス耐性ディフェンシブ回帰の併走、原油の続落によるインフレ安堵、月末リバランスと週末要因のポジション調整色という一日。

エクイティ

指数終値前日比背景
ダウ47,655.20−165.25 (−0.35%)月末調整と金利・ドルの持ち直し観測
S&P5006,861.14−11.09 (−0.16%)ディスインフレ観測下もバリュエーション調整
ナスダック23,776.43−42.88 (−0.18%)メガテック選別とイベント通過の利益確定
日経22548,678.58−196.50 (−0.40%)円の高止まりと高値圏の利食い
STOXX600575.90−0.71 (−0.12%)ユーロ圏物価鈍化もエネルギー軟調で上値重さ

債券

10年利回り前日比(bp)コメント
米国4.08 %−1PCE鈍化観測と月末需給の綱引き
ドイツ2.62 %−1HICP鈍化で小幅低下
日本1.67 %0政策思惑の様子見と需給均衡

為替

  • USD/JPY 151.80(−0.10%):米金利高止まりと介入警戒の拮抗。
  • EUR/USD 1.1650(+0.21%):欧物価鈍化による金利観測低下でもドル一服。
  • USD/CNY 7.1200(−0.04%):強め仲値運用と景気底打ち期待のレンジ推移。

コモディティ

品目終値前日比ドライバー
WTI原油$58.85/bbl−0.59%在庫思惑と需要減速懸念の継続
Brent原油$62.85/bbl−0.40%供給不安一服とスプレッド修正
天然ガス$3.08/MMBtu+1.99%冬場需要見込みとショートカバー
金(現物)$4,082.50/oz+0.31%ディスインフレ観測とドル高の綱引き
$48.90/oz+0.72%金連動と工業需要テーマの持ち直し
$4.9350/lb+0.10%在庫低位とエネルギー転換関連の支え

クリプト

  • ビットコイン $108,100.00(+0.81%):テック地合いの下支えとイベント通過の買い戻し。
  • イーサリアム $3,985.00(+0.55%):材料限定下の相対安定とアルト循環の薄さ。

マクロイベント焦点(今後3–4営業日)

  • 2025/11/01(土)中国・財新製造業PMI:外需鈍化下の底打ち確認。
  • 2025/11/04(火)米・JOLTS求人/工場受注労働需給の冷却度と製造業在庫循環の点検。
  • 2025/11/05(水)米・ISM非製造業/ADP雇用サービス需給と賃金圧力の確認。
  • 2025/11/06(木)英・政策金利(BoE)/米・新規失業保険政策スタンス労働減速の再評価。

インサイトまとめ

  • 株式クオリティ成長×ディフェンシブの軸維持が無難。
  • 債券:米10年は4%前後の往来継続観、デュレーションは中立やや長めが妥当。
  • 為替ドル高気味の高原想定、USD/JPYは152接近局面の戻り売りと押し目の両待ちが良さげ。
  • 原油:需要減速観測優勢で戻り売りが妥当。
  • 貴金属:金は段階買い、銀はボラ前提の短期回転が無難。
  • クリプト:BTCは105–110kレンジの中腹維持、ETHは軽量スタンス継続が良さげ。

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