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業績堅調組が主導、HROW・CWAN・ADMAが買われ、LIF・CRWVは見通し悪化で急落(2025.11.11)

業績堅調組が主導、HROW・CWAN・ADMAが買われ、LIF・CRWVは見通し悪化で急落(2025.11.11)市場分析

このマクロ市場分析は、私(@mifsee)が米国市場への投資判断に際し、日々のマクロ環境を俯瞰的に捉えるための個人的な学習記録としてアウトプットしているものです。内容には誤りや実際の状況と異なる点を含む可能性があります。あらかじめご了承のうえ、ご覧ください。

注目の上昇銘柄(ウォッチリストから)

上昇銘柄ウォッチリスト(2025/11/11 終値ベース)

名柄終値変動率テーマインサイト
HROW(ハロー)38.74+13.47%眼科薬品Q3決算ビート・通期売上$270–280Mへ上方修正
BFLY(バタフライ・ネットワーク)2.46+10.81%携帯型エコーQ3売上$21.5M・ガイダンス維持と資金消費縮小
CWAN(クリアウォーター・アナリティクス)18.40+10.25%投資管理SaaSQ3売上$205M・前年比+77%の好決算
ALTO(アルト・イングリーディエンツ)1.78+9.88%バイオ燃料・工業用アルコールQ3黒字転換の評価継続
ADMA(アドマ・バイオロジクス)16.03+8.97%免疫グロブリンFDA歩留まり改善承認・通期見通し引き上げ
CWCO(コンソリデーテッド・ウォーター)37.22+7.70%海水淡水化・水道事業Q3売上$35.1M・EPS上振れ
VKTX(バイキング・セラピューティクス)40.60+7.49%肥満・代謝治療特になし
COMP(コンパス)9.43+7.28%不動産仲介プラットフォームQ3売上$1.85B・EBITDAガイダンス堅調

下落銘柄

名柄終値変動率テーマインサイト
LIF(ライフ360)72.79-21.98%位置情報アプリ・広告Nativo買収による広告シフト懸念・収益性低下リスク警戒
CRWV(コアウィーブ)88.39-16.31%AI向けクラウド・データセンター開発パートナー遅延に伴う見通し引き下げを嫌気
LUMN(ルーメン)9.25-11.82%通信・データ接続シティの格下げ継続観測と決算後の評価修正
BELFB(ベル・フューズB)152.12-8.90%電子部品・電源特になし

個人的所感

ハロー(HROW)はガイダンス上方修正で成長確認。
バタフライ(BFLY)は売上進捗と資金消費縮小で再評価。
クリアウォーター(CWAN)は大幅増収を背景に業績モメンタム確認。
アルト(ALTO)は黒字転換テーマの継続。
アドマ(ADMA)は生産性向上のFDA承認で利益率改善期待。
コンソリデーテッド・ウォーター(CWCO)は決算ビートでディフェンシブ物色。
コンパス(COMP)は強い四半期実績とガイダンスで業績回復の手応え。
バイキング(VKTX)は材料不確定の反発に留まり、追随買いは慎重姿勢。

一方で、ライフ360(LIF)は広告事業強化へ舵を切る買収発表が嫌気され、利益率低下リスクを織り込みにいく展開。
コアウィーブ(CRWV)は設備立ち上げ遅延を示唆した見通し修正で成長期待を調整。
ルーメン(LUMN)は決算後の評価見直しと格下げ観測で利益確定優勢。
ベル・フューズB(BELFB)は手掛かり材料に乏しく、直近高値圏からの反落とみるのが妥当。

市場インサイト

【分析日】2025/11/11

全体ムード

独ZEWの改善確認米CPI前のポジション整理の交錯による株高持続と金利・ドルの高原維持の同居、メガテックのガイダンス耐性ディフェンシブ回帰の併走、原油の在庫・需要観測の綱引き金の小幅反発が示すインフレ期待の安定化兆候

エクイティ

指数終値前日比背景
ダウ47,706.22+337.59 (+0.71%)CPI前の買い戻しと循環株見直し
S&P5006,902.18+69.75 (+1.02%)クオリティ成長とメガテック選別高
ナスダック24,074.33+547.16 (+2.32%)AI関連の巻き戻しと半導体寄与
日経22551,066.40+154.64 (+0.30%)円一服と先物買い戻し
STOXX600589.32+1.42 (+0.24%)ZEW改善とエネルギー一服

債券

10年利回り前日比(bp)コメント
米国4.06 %+1CPI前の需給と株高連動
ドイツ2.59 %+1ZEW改善のヘッジと供給要因
日本1.65 %0政策思惑の様子見と需給均衡

為替

  • USD/JPY 151.72(−0.09%):米金利高原維持と介入警戒の拮抗。
  • EUR/USD 1.1681(+0.18%)ZEW改善とドル一服の組み合わせ。
  • USD/CNY 7.1146(−0.03%):強め仲値運用と景気底打ち期待のレンジ推移。

コモディティ

品目終値前日比ドライバー
WTI原油$59.66/bbl−0.32%在庫観測と需要鈍化懸念の綱引き
Brent原油$63.25/bbl−0.24%供給不安一服とスプレッド修正
天然ガス$3.15/MMBtu+0.64%冬場需要見込みとショートカバー
金(現物)$4,217.80/oz+0.18%CPI前のヘッジ需要とドル一服
$50.05/oz−0.10%金連動の鈍化と工業需給選別
$4.9620/lb+0.04%在庫低位とエネルギー転換関連の支え

クリプト

  • ビットコイン $112,980.00(+0.52%):テック地合いの追い風とイベント前の買い意欲。
  • イーサリアム $4,138.00(+0.44%):材料限定下の相対安定とアルト循環の薄さ。

マクロイベント焦点(今後3–4営業日)

  • 2025/11/12(水)米・CPIディスインフレ進行度と利下げ経路の検証。
  • 2025/11/13(木)米・PPI/新規失業保険:上流価格と労働減速の確認。
  • 2025/11/14(金)米・ミシガン大学消費者信頼感(速報)期待インフレと家計マインドの転機。
  • 2025/11/15(土)中国・小売売上高/鉱工業生産需要底打ちと生産モメンタムの見極め。

インサイトまとめ

  • 株式メガテック×クオリティ成長の軸維持、循環は物価結果次第で短期回転が無難。
  • 債券:米10年は4%台前半の往来継続観、CPI次第でデュレーション微調整が妥当。
  • 為替ドル高原状態の一服待ち、USD/JPYは152接近局面の戻り売りと押し目の両待ちが良さげ。
  • 原油:在庫・需要ヘッドライン一服で戻り売り優勢が妥当。
  • 貴金属:金は段階買い、銀はボラ前提の短期回転が無難。
  • クリプト:BTCは110k台の上値試し一進一退、ETHは軽量スタンス維持が良さげ。
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