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市場は調整から反発の兆し、INSPがCMS償還引き上げで+30%、ONDS・BFLYも20%超高(2025.11.24)

市場は調整から反発の兆し、INSPがCMS償還引き上げで+30%、ONDS・BFLYも20%超高(2025.11.24)市場分析

このマクロ市場分析は、私(@mifsee)が米国市場への投資判断に際し、日々のマクロ環境を俯瞰的に捉えるための個人的な学習記録としてアウトプットしているものです。内容には誤りや実際の状況と異なる点を含む可能性があります。あらかじめご了承のうえ、ご覧ください。

注目の上昇銘柄(ウォッチリストから)

上昇銘柄ウォッチリスト(2025/11/24 終値ベース)

名柄終値変動率テーマインサイト
INSP(インスパイア・メディカル・システムズ)117.29+30.51%睡眠時無呼吸デバイスCMS償還大幅引き上げ決定とStifel格上げ
ONDS(オンダス・ホールディングス)8.72+29.47%産業ドローン・無線通信(なし)
BFLY(バタフライ・ネットワーク)3.28+23.77%携帯型エコーロビンズ氏の280万株インサイダー買い観測
OSCR(オスカー・ヘルス)16.49+22.33%デジタル保険オバマケア補助延長観測報道
BBAI(ビッグベア・エーアイ)6.27+16.11%国防向けAIQ3決算とAsk Sage買収評価の上昇継続
IREN(アイレン)48.49+14.74%AIデータセンターアナリスト格上げとMS大型契約テーマ再燃
AVGO(ブロードコム)377.96+11.10%AI半導体・インフラSWグーグルAI好調報道とAIサプライチェーン買い

下落銘柄

名柄終値変動率テーマインサイト
TMQ(トリロジー・メタルズ)3.99-6.56%銅・資源開発(なし)
NVO(ノボ・ノルディスク)44.97-5.58%糖尿病・肥満治療薬アルツハイマー試験主要評価未達
NNOX(ナノックス・イメージング)4.13-5.28%医療画像・X線前営業日急騰の反動

個人的所感

市場は大幅な反発。多くの上昇銘柄があるが、以下をピックアップ。
インスパイア・メディカル(INSP)はCMS償還見直しと格上げで収益性改善期待の買い直し。オスカー・ヘルス(OSCR)は補助延長観測で保険アグリゲータに資金流入。ブロードコム(AVGO)はグーグルAI関連の好材料で半導体指数を牽引。アイレン(IREN)はアナリスト評価見直しにMS契約テーマが重なりトレンド継続。ビッグベア(BBAI)は決算と買収による国防AI強化が評価。バタフライ(BFLY)は大型インサイダー買いで需給改善。オンダス(ONDS)は明確材料乏しく物色循環の域。

大きく下落している銘柄は非常に少ない様子だが、ノボ・ノルディスク(NVO)はアルツハイマー試験失敗の直接的失望売り。ナノックス(NNOX)は直前の急騰後での利確優勢。トリロジー・メタルズ(TMQ)は新規材料乏しく需給主導。

市場インサイト

【分析日】2025/11/24

全体ムード

米テック主導のリスク回復、ナスダック大幅高と長期金利低下の共鳴。米12月利下げ観測の再燃と要人発言を材料に、AI関連を中心とした成長株買い優勢。欧州は堅調、小幅高で様子見の色合い。日本株は勤労感謝の日の振替休日で休場、海外主導のフロー観測のみ。債券は米10年4.03%近辺へ低下、独債・JGBは小動き。為替はドル/円156円後半で上値重さ、ユーロ/ドル1.15台へ続伸、ドル/人民元7.10割れ接近の人民元高基調。コモディティは原油反発金現物の続伸、利下げ思惑と地政・供給不確実性の綱引き。暗号資産はビットコイン反発イーサの強含み、米金利低下とテック株高に連動の様相。

エクイティ

指数終値前日比背景
ダウ46,448.27+202.86 (+0.44%)利下げ思惑の再燃とディフェンシブ・メガキャップ堅調
S&P5006,705.12+102.13 (+1.55%)AI・半導体・メガテック主導の広範上昇
ナスダック22,872.01+598.92 (+2.69%)成長株のデュレーション感応度高、金利低下相場の恩恵
日経225— (—)祝日休場
STOXX600562.88+0.78 (+0.14%)米株高追随も感謝祭前の手控えで小幅高

債券

10年利回り前日比(bp)コメント
米国4.03 %-4利下げ観測と株高共存下のカーブ強含み
ドイツ2.70 %-0指標材料乏しくレンジ推移
日本1.78 %-0休場絡みのフロー限定、政策期待と供給不安の拮抗

為替

  • USD/JPY 156.91(+0.14%):米利下げ思惑でも日米金利差広がりの残滓で上値試し。
  • EUR/USD 1.1544(+0.21%):欧州通貨の金利据え置き観測下でもドル安地合いで続伸。
  • USD/CNY 7.1029(-0.06%):当局ガイダンス観測と対外収支改善期待で人民元高基調。

コモディティ

品目終値前日比ドライバー
WTI原油$58.84/bbl+1.34%米利下げ観測と地政リスク思惑の買い戻し
Brent原油$63.37/bbl+1.30%需給不均衡警戒と和平報道の綱引きも反発
天然ガス$4.55/MMBtu-0.68%需要見通しの下方修正と増産観測
金(現物)$4,139.70/oz+1.82%利下げ思惑と実質金利低下観測
$51.18/oz+1.76%貴金属セクター連れ高と工業需要期待
$5.05300/lb-0.84%マクロ減速懸念と在庫動向の重石

クリプト

  • ビットコイン $88,296(+1.69%):米金利低下とハイベータ資産へのリスク回帰。
  • イーサリアム $2,953(+5.41%):L2活動とリスク選好改善の相乗効果。

マクロイベント焦点(今後3–4営業日)

  • 2025/11/26(水)米耐久財受注(10月):コア資本財の設備投資モメンタム確認。
  • 2025/11/27(木)米感謝祭:米株・債券休場で流動性低下。
  • 2025/11/27(木)東京都区部CPI(11月):サービス価格の粘着度と基調インフレの鈍化度合い。
  • 2025/11/28(金)米ブラックフライデー短縮取引:高頻度消費データと年末需要の初期手掛かり。

インサイトまとめ

  • 米成長株の上振れ継続、金利低下が続く限りAI・半導体の押し目回転が妥当。
  • 原油は戻り鈍い反発、需要指標と和平報道のヘッドライン次第で戻り売り優勢が無難。
  • 金は実質金利低下観測下の押し目買い、節目ごとの段階利食いが良さげ。
  • 為替はドル/円の上値限定、156–158のレンジ想定でコールスプレッド軽めが無難。
  • 欧州はイベント前の小康ユーロ/ドルは1.15台定着なら短期ロングの回転が妥当。
  • クリプトはβの高い反発、BTCは段階買い、ETHは相対強さ維持なら短期上方向が良さげ。
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