2025:Q4 2026/06/03 発表(引け後)
- 発表翌営業日-1.21%寄付 +4.76%
- 5営業日+0.84%
AI 2025年Q4決算:売上53%減とシーベル氏CEO復帰、C3 AIは立て直しの起点に
本決算のポイント
C3 AIの2026年度第4四半期は、総売上高が5,160万ドルと前年同期の1.087億ドルから53%減少し、事業の失速が数字にはっきり表れた四半期となった。サブスクリプション収入も4,838万ドルと前年の8,733万ドルから大きく落ち込み、GAAP総利益率は62%から22%へ急低下している。
通期でも総売上高は2.503億ドルと前年の3.891億ドルから減少し、GAAP純損失は4.7億ドルへ拡大、GAAP1株あたり損失は3.35ドルとなった。この結果を受けて創業者トーマス・シーベル氏がCEOに復帰し、リストラ計画と新たな執行体制のもとで立て直しに着手すると表明している。
2027年度の会社側ガイダンスは、第1四半期の売上高5,000万〜5,400万ドル、通期売上高2.1億〜2.4億ドルとしており、通期売上高レンジの上限でも2026年度実績の2.503億ドルを下回る水準にとどまる。非GAAP営業損失も通期で1.28億〜1.6億ドルと見込まれ、当面は赤字を伴う再建局面が続く見通しだ。
抑えておくべきKPI
- 総売上高(Q4): 5,160万ドル(前年同期1.087億ドルから53%減)
- GAAP総利益率(Q4): 22%(前年同期62%から大幅低下、非GAAPベースでは37%)
- GAAP1株あたり純損失(通期): 3.35ドル(前年2.24ドルから拡大、非GAAPでは1.35ドル)
- 現金・現金同等物・有価証券残高: 5.754億ドル(四半期末時点)、発表日時点では6.73億ドル
投資家目線のインサイト
今回の決算で最も目を引くのは、売上高の落ち込みが一過性ではなく、複数四半期にわたる営業機能の機能不全に起因していると会社自身が認めている点だ。シーベル氏は「直近数四半期の営業実績は容認できないレベルであり、シュールとしか言いようがない」と踏み込んだ表現で現状を総括している。
サブスクリプション収入だけでなく、専門サービス収入も四半期で2,139万ドルから321.6万ドルへ急減しており、優先エンジニアリングサービス収入も1,702.4万ドルから214.1万ドルへ落ち込んだ。大口の受託開発案件が細っていることが、トップラインの弱さをさらに増幅させている格好だ。
一方でバランスシート面では、シーベル氏個人が617万株を1株11.16ドルで取得した資金も含め、現金・有価証券残高が6.73億ドルまで積み上がっている点は下支え材料になる。ただし通期のフリーキャッシュフローはマイナス1.921億ドルと、前年のマイナス4,445万ドルから悪化しており、キャッシュ創出力の毀損は軽視できない。
今後の見どころ
次四半期以降は、シーベル氏主導のリストラ計画と執行プランが実際に営業生産性の回復につながるかどうかが最大の焦点になる。会社側は2027年度通期でも非GAAP営業損失が1.28億〜1.6億ドルに達すると見込んでおり、黒字化までの距離感は依然遠い。
あわせて、リストラに伴う人員削減費用(四半期で1,082.8万ドル、うち現金支出520万ドル)が今後どの程度収束するか、また専門サービス収入の落ち込みが一時的な案件端境期なのか構造的な縮小なのかも、次回以降の開示で確認すべきポイントとなる。
出典
C3 AI Announces Fiscal Fourth Quarter and Full Fiscal Year 2026 Results
2025:Q3 2026/02/25 発表(引け後)
- 発表翌営業日-18.53%寄付 -24.44%
- 5営業日-9.89%
AI 2025年Q3決算:売上高が前年同期比46%減の5330万ドルへ急減、大規模リストラで立て直しを図る局面に
AIの決算ハイライト
C3 AIの2026年度第3四半期(2025年11月〜2026年1月)は、総売上高が前年同期の9878万ドルから5326万ドルへと大幅に減少し、成長企業からの逆風局面が鮮明になった決算となった。サブスクリプション収益も8568万ドルから4816万ドルへ縮小し、プロフェッショナルサービス収益も1310万ドルから510万ドルへ落ち込んでいる。
利益面ではGAAP粗利益が9878万ドル規模の売上に対しわずか923.5万ドルにとどまり、GAAP粗利率は前年の59%から17%へ急落した。GAAP営業損失は1.404億ドル(前年同期は8759万ドル)、GAAP純損失は1.334億ドル(前年同期は8020万ドル)に拡大し、1株当たり損失もGAAPベースで0.94ドルと前年の0.62ドルから悪化している。
こうした状況を受け、会社は年間約1.35億ドルの非GAAP営業費用削減を見込むリストラ計画を発表した。第4四半期の売上ガイダンスは4800万〜5200万ドル、通期売上ガイダンスは2.467億〜2.507億ドルとされ、コスト構造の見直しを軸にした再建フェーズに入っている。
抑えておくべきKPI
- 総売上高: 5326万ドル(前年同期比46%減)
- サブスクリプション収益比率: 総売上高の90%(4816万ドル)
- GAAP粗利率: 17%(前年同期59%から悪化)、非GAAP粗利率37%(前年同期69%から悪化)
- 現金・現金同等物・有価証券: 6.219億ドル
インサイト
今回の決算で最も目を引くのは、売上高の急減とそれに伴う収益性の崩れが同時に起きている点だ。サブスクリプション収益、プロフェッショナルサービス収益ともに前年同期から大きく縮小し、粗利率も17%まで落ち込んでいる。一方で連邦・国防・航空宇宙分野の予約は前年同期比134%増となり、全予約の55%を占めるまでに拡大している。米農務省やエネルギー省、NATO関連機関との契約が積み上がっており、この分野が今後の成長エンジンとして期待される構図が見える。
ただし予約の伸びが売上にまだ反映されていない点は無視できない。リストラによる年間1.35億ドルのコスト削減は、成長の鈍化に対する防御的な対応であり、事業構造そのものが好転したというより、収益基盤の縮小に合わせて身の丈を整えている段階と読むのが自然だ。フリーキャッシュフローも四半期で5620万ドルのマイナスとなり、前年同期の2238万ドルからキャッシュ消耗が加速している点もローライトとして押さえておきたい。
今後の見どころ
次四半期以降は、連邦・国防分野の予約増加が実際の売上・サブスクリプション収益にどこまで転換されるかが最大の注目点になる。予約の伸びと実収益のギャップが続くのか、縮小に向かうのかを見極めたい。
また、年間1.35億ドルのコスト削減が実際にどの程度キャッシュ消耗を抑えるかも重要だ。通期売上ガイダンス2.467億〜2.507億ドル、非GAAP営業損失2.195億〜2.275億ドルという水準に対し、リストラ費用(1000万〜1200万ドル)を除いた実際の収益性改善ペースが今後の判断材料になる。
出典
2024:Q4 2025/05/28 発表(引け後)
- 発表翌営業日+20.76%寄付 +15.51%
- 5営業日+14.07%
C3.ai(AI)の2025年度Q4決算サマリー
売上高と収益
- 売上高: 第1四半期の売上高は8,721万ドルで、前年同期の7,236万ドルから21%増加。特に企業向けAIサービスへの需要が引き続き高まっていることが背景。
- サブスクリプション収益: サブスクリプション収益は7,356万ドルで、総売上の84%を占め、前年同期比20%増。
- 粗利益率: GAAPベースの粗利益は60%、Non-GAAPベースでは70%と高い水準を維持。
利益
- 純損失: GAAPベースの純損失は6,283万ドル(1株当たり0.50ドル)で、前年同期の6,436万ドルから若干改善。Non-GAAPベースでは、純損失が687万ドル(1株当たり0.05ドル)と大幅に改善。
キャッシュフロー
- 営業キャッシュフロー: プラス800万ドルで、前年同期の3,936万ドルから増加。
- フリーキャッシュフロー: プラス711万ドルで、前年のマイナス8,902万ドルから大幅に改善。
事業ハイライト
- 新規契約: 第1四半期には71件の契約を締結し、前年同期比で122%増加。特に州および地方政府向けに強い成長を見せ、米国内での顧客基盤が拡大。
- ジェネレーティブAIの展開: ジェネレーティブAI関連の需要が引き続き増加し、C3 Generative AI製品群がさまざまな分野で活用。顧客にはCargill、Eletrobras、Valero、U.S. Marine Corpsなどが含まれる。
パートナーネットワーク
- Google Cloudとの協業: 第1四半期にはGoogle Cloudとの共同取り組みで40件の契約を締結し、前年同期比で300%増加。特に州および地方自治体での導入が進む。
将来ガイダンス
- 第2四半期売上予測: 売上高は8,860万ドルから9,360万ドルの範囲で見込む。
- 通年ガイダンス: 2025年度通年の売上予測は3億7,000万ドルから3億9,500万ドルとし、引き続き成長を見込む。
C3.aiは今後も企業向けAIおよびジェネレーティブAI製品群の拡大を図り、AI技術の産業化を推進する計画である。
C3.ai( AI)の2025年4月通期決算サマリー
売上高と収益
- 年間売上高: 3億8,910万ドル(前年比+25%)
- GAAP純損失: ▲2億8,870万ドル
- 調整後純損失(Non-GAAP): ▲5,240万ドル
- 調整後EBITDA(Non-GAAP営業損失): ▲8,810万ドル
- その他指標: 売上の95%がサブスクリプションおよび優先開発収益(前年比+22%)
営業費用と利益
- GAAP営業費用: 5億6,030万ドル(前年:4億9,690万ドル)
- Non-GAAP営業費用: 2億8,100万ドル程度(株式報酬除外後の試算)
- EBITDA損失(ある場合): ▲3億2,440万ドル
- 調整後純損失: ▲5,240万ドル(Non-GAAP)
契約と受注(Bookings)
- 年間受注高: 契約数264件(前年比+38%)、うち174件が初回導入
- 第4四半期受注: 契約数69件(うち36件が初回導入)
- 契約顧客数: 業種横断で19業界に拡大
- 大口顧客構成: パートナー経由の契約比率73%(前年比+68%)
キャッシュと財務状況
- 現金残高(年末): 7億4,270万ドル(現金および有価証券)
- 借入・返済などの動き: 特段の借入記載なし、資金調達なし
- 自由キャッシュフロー(FCF): ▲4,440万ドル(前年▲9,040万ドルから改善)
技術・事業ハイライト
- 製品開発や技術的成果:
「C3 Generative AI」や「Agentic AI」で差別化
Omni-Modal Parsing、マルチエージェント協調など新機能
– パートナーシップや採用事例:
Microsoft、AWS、Google Cloud、PwC、McKinseyとの大型提携
米空軍PANDA契約を4.5億ドルに拡大(CBM+戦略の中核)
Signature Aviation、Bristol Myers Squibb、Ericssonなどと新規契約
– 市場でのポジション:
エンタープライズAIのリーダーとして、19業界への水平展開を実現
C3 Generative AI売上が前年比2倍以上に成長
2026年ガイダンス(FY26)
- 売上見通し: 4億4,750万〜4億8,450万ドル(前年比最大+24%)
- EBITDA見通し(Non-GAAP営業損失): ▲6,500万〜▲1億ドル
- その他の注目点:
FY26もパートナー経由売上と国防関連売上に注力
新規業界開拓とGenerative AI分野でのシェア拡大を目指
C3.aiは2025年度を通じて、収益成長・顧客契約の大幅増加・技術革新で大きく前進。
とくにC3 Generative AIが牽引する形で、エンタープライズ向けAIアプリ市場での存在感を高めている。一方で、赤字継続・FCFマイナスという点は収益性改善の課題として残る。
ただし、米政府および防衛契約の拡大やBigTechとの連携強化など、2026年以降の黒字転換に向けた布石は十分に打たれており、中長期的な成長性は高いと評価できる。
2022:Q4
C3.ai(AI)の2023年度Q4と通期の決算サマリー
- 売上高: 3億1058万ドルで、前年同期比16%増加。
- サブスクリプション収益:2億7810万ドルで、前年同期比21%増加し、総収益の90%を占めている。
- 純損失:GAAP基準で2億7969万ドル、前年同期は2億6884万ドルの損失。
- 一株当たり純損失:GAAP基準で2.34ドル、前年同期は2.45ドルの損失。
- 営業損失:GAAP基準で3億1834万ドル、前年同期は2億9049万ドルの損失。
第4四半期のハイライト
- 売上高:8660万ドルで、前年同期比20%増加。
- サブスクリプション収益:7990万ドルで、前年同期比41%増加し、総収益の92%を占めている。
- 純損失:GAAP基準で7293万ドル、前年同期は6496万ドルの損失。
- 一株当たり純損失: GAAP基準で0.59ドル、前年同期は0.58ドルの損失。
業績の要因
- 連続成長:5四半期連続で収益が加速し、特に連邦政府関連の収益が年間で100%以上増。
- パイロット契約:第4四半期に47件の新しい契約を締結し、そのうち34件が新しいパイロットプロジェクト。
- 業界の多様化:契約およびパイロットプロジェクトの顧客が多様な業界にわたって拡大。連邦政府、防衛、航空宇宙、石油・ガス、製造業、エネルギー・ユーティリティーなど、さまざまな業界での採用が進んでいる。
パートナーシップと技術革新
- パートナーシップ:AWS、Google Cloud、Microsoft Azureなどとのパートナーシップを強化し、115件の契約を締結。
- C3 Generative AI:生成AI技術を利用した新製品が15の異なる業界で採用され、58件のパイロット契約が成立。
主要な取引
- 連邦政府関連:米空軍、米海軍、米国防情報局などとの新規契約および拡張契約を締結。
- 大手企業との契約:エクソンモービル、ダウ、カーギルなどの大手企業との契約を締結し、生成AIや予測メンテナンスなどのソリューションを提供。
将来の見通し
- 収益成長:2025年度の収益成長は約23%を見込んでおり、3億7000万ドルから3億9500万ドルの範囲を予測。
- 非GAAP営業損失: 9500万ドルから1億2500万ドルを予測。
この内容から、C3.aiが連邦政府や大手企業との契約を通じて成長を続けており、生成AI技術を中心とした新製品の採用が進んでいることがわかる。また、収益が順調に増加している一方で、営業損失の課題も残されている。
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2022:Q3
C3.ai(AI)の2023年度Q3決算サマリー
業績
- 売上高: 前年同期比41%増の1億9,200万ドル
- サブスクリプション売上: 前年同期比52%増の1億6,300万ドル
- 営業損失: 2,900万ドル
- 純損失: 3,400万ドル
顧客動向
- 新規顧客獲得数: 63社
- 顧客数: 230社
- 100万ドル超の年間契約額を持つ顧客数: 17社
ガイダンス
- 2024年度売上高: 7億ドルから7億2,000万ドル
- 2024年度営業損失: 1億1,000万ドルから1億2,000万ドル
ハイライト
- 売上高: サブスクリプション売上は好調に成長しており、これは顧客基盤の拡大と既存顧客による契約額増加を反映している。
- 顧客動向: 新規顧客獲得数と顧客数は順調に増加しており、これはC3.aiの製品・サービスに対する需要の高さを示している。
- 製品・サービス: C3.aiは、AIアプリケーション開発を支援する製品・サービスを継続的に強化しており、これは顧客にとっての価値向上につながる。
- 財務状況: C3.aiは、十分な資金を確保しており、今後の成長を支えることができる。
- ガイダンス: C3.aiは、2024年度の売上高と営業損失のガイダンスを達成することを目指しており、これは同社の成長に対する自信を示している。
