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【AMSC】アメリカン・スーパーコンダクターの決算まとめ|2026年Q1

最新 2026:Q1 引け後

2026:Q1 2026/08/05 発表(引け後)

  • 発表翌営業日-0.12%寄付 -10.02%
  • 5営業日-2.00%

AMSC 2026年Q1決算:受注1.3億ドル超で記録的な滑り出し、通期の稼ぐ力に手応え

本決算のポイント

AMSCの2026年度第1四半期は、売上高が前年同期比30%増の9,410万ドルとなり、四半期として過去最高を更新した。GridセグメントとWindセグメントの双方が伸び、有機的な成長に加えてComtrafo買収の寄与も加わった格好だ。

GAAP純利益は950万ドル(1株当たり0.21ドル)で前年同期の670万ドルから増加した一方、非GAAP純利益は760万ドル(1株当たり0.17ドル)と前年同期の1,160万ドルから減少している。GAAP純利益の増加は偶発対価の公正価値変動による811万ドルの利益計上が大きく寄与しており、事業そのものの収益性を測る非GAAP純利益はむしろ前年比で目減りした点に留意したい。

営業キャッシュフローは1,600万ドルと前年同期の410万ドルからほぼ4倍に伸び、四半期末の現金・現金同等物・制限付き現金の合計は1.53億ドルに達した。会社は総額1.3億ドル超の記録的な受注を獲得し、12か月バックログは3億ドルを超える水準まで積み上がっている。

抑えておくべきKPI

  • 売上高: 9,410万ドル(前年同期比30%増、Gridが7,632万ドル、Windが1,775万ドル)
  • GAAP純利益: 950万ドル、1株当たり0.21ドル(前年同期は670万ドル、0.17ドル)
  • 非GAAP純利益: 760万ドル、1株当たり0.17ドル(前年同期は1,160万ドル、0.30ドル)
  • 営業キャッシュフロー: 1,600万ドル(前年同期は410万ドルからほぼ4倍増)
  • 総受注: 1.3億ドル超、12か月バックログは3億ドル超

インサイト

今回の決算で目を引くのは、トップラインの伸びと受注の力強さが、必ずしも本業ベースの利益率改善に直結していない点だ。売上原価が前年同期比で大きく増加した結果、粗利益率はほぼ横ばいにとどまり、非GAAP純利益は前年同期から4割近く減少している。GAAP利益の押し上げは偶発対価の公正価値評価という非現金・非経常的な要因によるところが大きく、一時的な色彩が強い。

一方で、受注とバックログの積み上がりは構造的な需要の裏付けとして評価できる材料だ。電力インフラ向けのユーティリティセクターの鉱業関連案件や従来型エネルギー市場からの需要が牽引役となっており、経営陣も下期の粗利益率改善に自信を見せている。営業キャッシュフローの大幅な改善も、受注が実際の資金創出につながり始めている証左と言える。

ローライトとしては、非GAAP純利益・EPSがいずれも前年同期割れとなった点が挙げられる。売上原価の膨張や販管費の増加が背景にあり、成長の裏側でコスト構造への注視が必要な局面だ。

今後の見どころ

会社は第2四半期の売上高が8,500万ドルを超えると見込んでおり、GAAP純利益は100万ドル超、非GAAP純利益は800万ドル超と、いずれも前四半期比では控えめな水準のガイダンスを示した。GAAP純利益見通しは偶発対価の公正価値変動を織り込んでいない前提であり、実際の着地はここから変動しうる点に注意したい。

経営陣が言及した下期の粗利益率改善が実現するかどうかが、次の四半期以降の焦点になる。3億ドルを超えるバックログが着実に売上へ転換されていくか、そして非GAAP利益率が反転するかが、この決算の勢いが構造的な成長なのかを見極める鍵になる。

出典

AMSC Reports First Quarter Fiscal Year 2026 Financial Results and Business Outlook

2025:Q4 2026/05/27 発表(引け後)

  • 発表翌営業日-2.56%寄付 -5.09%
  • 5営業日-11.41%

AMSC 2025年Q4決算:売上高が四半期・通期ともに過去最高、バックログも4割近く積み上がる好決算

AMSCの決算ハイライト

AMSCの2025年度第4四半期(2026年3月期末)は、売上高が前年同期比30%増の8640万ドルとなり、通期でも前年比34%増の2.99億ドルという過去最高の水準に達した。成長の中心はGridとWind事業の力強い organic growth に加え、買収したComtrafoの貢献だ。

利益面では、第4四半期のGAAP純利益が前年同期の120万ドルから450万ドルへ拡大し、non-GAAP純利益も470万ドルから1410万ドルへと大きく伸びた。通期ではGAAP純利益が1.34億ドルに達したが、その大部分は評価性引当金の取り崩しによる非現金の税務上の恩恵によるもので、事業そのものの収益性はnon-GAAP純利益1.58億ドル(前年2400万ドル)で確認できる。

受注環境も強く、第4四半期の受注は約1億ドル規模に迫り、12ヶ月バックログは前年比ほぼ40%増の約2.8億ドルに拡大した。会社側は従来型エネルギー需要とデータセンター向け電力需要の急増がその背景にあると説明している。

抑えておくべきKPI

  • 売上高(第4四半期): 8640万ドル(前年同期6670万ドルから30%増)
  • 売上高(通期): 2.99億ドル(前年2.23億ドルから34%増、うち約25%は organic growth)
  • 12ヶ月バックログ: 約2.8億ドル(前年比ほぼ40%増)
  • non-GAAP純利益(通期): 1.58億ドル、1株当たり3.68ドル(前年2400万ドル、0.65ドル)

投資家目線のインサイト

今回の決算で目を引くのは、成長の大半が買収に依存せず自律的な事業拡大で生まれている点だ。通期成長34%のうち25%は organic growth によるもので、Comtrafo買収の貢献はあくまで補完的な位置づけにとどまる。GridとWindという既存事業そのものが力強く伸びていることは、事業の質の面で評価に値する。

一方でGAAP通期純利益1.34億ドルの大部分が非現金の税務上の一時的な恩恵によるものである点は注意が必要だ。本業の収益力を測る上では、non-GAAP純利益や営業利益の動きを見る方が実態に近い。第4四半期の営業損失52万ドル(前年同期は153万ドルの営業益)は、偶発対価の公正価値変動4.17万ドルの計上が影響しており、一時的な要因と捉えられる。

データセンター需要の拡大が受注を押し上げている点も注目に値する。電力インフラという既存の強みが、AI関連のインフラ投資拡大という新しい需要の波を取り込みつつある構図が見て取れる決算だった。

今後の見どころ

会社は2026年度第1四半期(6月末まで)について、売上高8500万ドル超、GAAP純利益300万ドル超(1株0.07ドル超)、non-GAAP純利益800万ドル超(1株0.17ドル超)というガイダンスを示した。前年同期の実績と比べても増収増益の継続が見込まれている。

バックログが4割近く拡大している以上、今後は受注から売上への転換ペースと、Wind事業における特定顧客への依存度が引き続き注目点になる。買収後の統合コストや偶発対価の公正価値変動が、今後の四半期でどの程度収益性に影響を与えるかも確認していきたい。

出典

AMSC Reports Fourth Quarter and Fiscal Year 2025 Financial Results and Business Outlook

2025:Q1 2025/07/30 発表(引け後)

  • 発表翌営業日+29.38%寄付 +8.78%
  • 5営業日+24.87%

アメリカン・スーパーコンダクター(AMSC)の2025年度Q1決算サマリー

売上高と収益

  • 年間売上高: 第1四半期売上高は7,235.8万ドル(前年同期比+80%)
  • GAAP純利益: 672.4万ドル(前年同期は▲252.4万ドル)
  • 調整後純利益(Non-GAAP): 1,158.7万ドル(前年同期は303.7万ドル)
  • 調整後EBITDA: 非開示(営業利益5,644千ドル、粗利率30%超)
  • その他指標: 希薄化後EPS:GAAP 0.17ドル、Non-GAAP 0.29ドル

営業費用と利益

  • GAAP営業費用: 1,884.5万ドル(前年同期は1,551.6万ドル)
  • Non-GAAP営業費用: 非開示(うち株式報酬費用:452.6万ドル)
  • EBITDA損失(ある場合): 該当なし(黒字化)
  • 調整後純損失: 該当なし(黒字化)

契約と受注(Bookings)

  • 年間受注高: 非開示(ただし受注とバックログは堅調との言及あり)
  • 契約顧客数: 非開示(主に政府・電力・風力関連)
  • 大口顧客構成: 米海軍との契約や半導体関連市場からの需要が強含み

キャッシュと財務状況

  • 現金残高(期末): 2億1,341.9万ドル(前期比+1億2,803.8万ドル)
  • 借入・返済などの動き: 新株発行による資金調達で純増12,457.7万ドル
  • 自由キャッシュフロー(FCF): 営業CFプラス412.5万ドル、投資CFはマイナス73.5万ドル

技術・事業ハイライト

  • 製品開発や技術的成果:

電力網ソリューション「Gridtec」、海軍向け「Marinetec」、風力発電向け「Windtec」各事業が拡大
AI・データセンター市場からの電力制御装置需要が急増
パートナーシップや採用事例:

政府・国防・エネルギー分野を中心に採用事例が拡大
市場でのポジション:

送配電の高効率化・電力網の強靭化・艦船のエネルギー管理でリーダー的立ち位置

2025年ガイダンス(または翌期ガイダンス)

  • 売上見通し: 第2四半期は6,500万〜7,000万ドルを見込む(前期比減)
  • EBITDA見通し: 非開示(GAAP純利益2百万ドル以上、Non-GAAP純利益6百万ドル以上)
  • その他の注目点:

今後の成長領域としてAIインフラ、再生可能エネルギー、国防向け用途を強調
利益率の改善と持続的黒字体制の確立を引き続き推進

アメリカン・スーパーコンダクターは、80%の売上成長とともに四半期ベースでの黒字化を継続。収益構造の多角化と、AI・軍需・再エネ分野の需要取り込みが進んでいる。次四半期はやや売上減少を見込むが、利益は確保される見通しで、今後も高成長分野への展開が継続すれば、中長期的に評価余地があるといえる。

2024:Q3 2025/02/05 発表(引け後)

  • 発表翌営業日+34.17%寄付 +9.72%
  • 5営業日+18.93%

アメリカン・スーパーコンダクター(AMSC)の2024年Q3決算サマリー

売上高と収益

  • 売上高:6,140万ドル(前年同期比56%増)
  • 粗利益:1,632万ドル(前年同期の998万ドルから大幅増)
  • 粗利益率:26.6%(前年同期比1.2ポイント増)

利益

  • GAAP純利益:246万ドル(前年同期比黒字転換、前年は164.9万ドルの赤字)
  • 1株当たり利益(EPS)

基本EPS:0.07ドル(前年同期:-0.06ドル)
希薄化後EPS:0.06ドル(前年同期:-0.06ドル)
営業利益:131万ドル(前年同期の143万ドルの営業損失から改善)

キャッシュフロー

  • 営業キャッシュフロー:2,200万ドル(前年同期の-9.7万ドルから大幅改善)
  • フリーキャッシュフロー:不明(ただし営業キャッシュフローの大幅改善が財務基盤の強化を示唆)
  • 現金及び現金同等物:7,520万ドル(前四半期末時点の9,050万ドルから減少)

財務状況

  • 総資産:3億1,028万ドル(前年同期の2億3,277万ドルから増加)
  • 負債合計:1億1,760万ドル(前年同期の8,820万ドルから増加)
  • 株主資本:1億9,267万ドル(前年同期の1億4,457万ドルから増加)

セグメント別業績

  • 電力グリッド事業(Grid business)

主力事業であり、電力送配電ネットワーク向けソリューションを提供
売上の87%を占める
風力事業(Wind business)

風力タービン制御システムの提供
売上の13%を占める

主要トピックス

  • Megatran社の買収を完了

2024年8月に完了し、6,140万ドルの対価で取得
電力変換システムの技術力を強化
軍需向けビジネスの拡大

米海軍向け電力管理ソリューションの納入が好調
受注残高

2億400万ドル(12カ月以内に認識予定)
9,660万ドル(13~60カ月以内に認識予定)

将来ガイダンス

  • 今後の業績見通し

2025年度第4四半期は売上のさらなる増加を見込む
Megatran買収のシナジー効果が2025年度中に本格化
軍需・エネルギー市場での受注増加が期待される
リスク要因

グローバル経済の不確実性、地政学リスクの影響
半導体・電子部品の供給遅延が業績に影響を与える可能性

アメリカン・スーパーコンダクターは、売上・利益ともに前年同期比で大幅に改善し、収益性の向上を達成した。電力グリッド関連の需要増加、Megatran社の買収、軍需向けソリューションの成長がプラス要因となっている。

これより前の決算を表示(2期分)

2024:Q2 2024/10/30 発表(引け後)

  • 発表翌営業日+4.43%寄付 +4.34%
  • 5営業日+21.89%

アメリカン・スーパーコンダクター(AMSC)の2024年Q2決算サマリー

売上と収益

  • 総売上: 5,447万ドル(前年同期比60%増)。

グリッド部門: 4,693万ドル(前年同期比65%増)。
風力部門: 753万ドル(前年同期比37%増)。
純利益: 488万ドル(前年同期の248万ドルの損失から黒字化)。
調整後純利益: 995万ドル(前年同期比大幅増)。
1株当たり純利益:

GAAPベース: 0.13ドル(前年同期は-0.09ドル)。
非GAAPベース: 0.27ドル(前年同期はほぼゼロ)。

コストと経費

  • 売上原価: 3,886万ドル(前年同期比53%増)。
  • 営業経費: 1,637万ドル(前年同期比50%増)。

研究開発費、販売・一般管理費が増加。

キャッシュフローと財務状況

  • 営業キャッシュフロー: 1,300万ドル(前年同期は2,200万ドルの赤字)。
  • 現金および現金等価物: 7,213万ドル(前期末の9,552万ドルから減少)。
  • 受注残高: 12か月以内の受注残高は2億ドル以上、総受注残高は3億ドル以上。

主な事業の進展

  1. 新規受注の増加:

新エネルギーシステムの需要拡大。
米海軍との防衛関連契約も進展。
2. 部門別の成長:

グリッドテック(Gridtec)および風力発電部門が好調。
3. 新規製品と事業拡大:

強力な電力管理システムの開発により競争優位性を確保。

将来ガイダンス

  • 2025年度第3四半期見通し:

売上: 5,500万ドル〜6,000万ドル。
純損失: 最大100万ドル(1株当たり0.03ドルの損失)。
非GAAPベースでは200万ドル以上の純利益(1株当たり0.05ドル)。

重要なポイント

AMSCはエネルギー管理および防衛分野において成長を続けている。特に、グリッドテック部門の高い需要と新規契約の獲得が収益に貢献しており、今後も持続的な成長が期待されている。競争力のある技術を活かし、新たな市場での拡大を目指している。

2024:Q1 2024/08/06 発表(引け後)

  • 発表翌営業日-9.13%寄付 -7.72%
  • 5営業日+0.34%

アメリカン・スーパーコンダクター(AMSC)の2024年Q1決算サマリー

売上と収益

  • 総売上: 4,030万ドル(前年同期比33%増)。

増加要因: 新規エネルギー電力システムと電気制御システムの出荷量の増加。
純損失: 252万ドル(前年同期の539万ドルから損失幅を縮小)。
調整後純利益(Non-GAAP): 303万ドル(前年同期の214万ドルの損失から黒字化)。
調整後1株当たり利益: 0.09ドル。

キャッシュフローと財務

  • 営業キャッシュフロー: 340万ドルの黒字(前年同期は224万ドルのマイナス)。
  • 現金および現金等価物: 9,550万ドル(前期末比3,000万ドル増加)。

事業の進展

  1. 新規受注:

第1四半期に1億2,700万ドルの新規受注を獲得。
同盟国海軍との初の船舶保護システム契約やInox Windからの3MW ECS(電気制御システム)の第3次注文を含む。
2. 受注残高:

12か月間の受注残高は1億6,000万ドル、総受注残高は2億5,000万ドル。
3. 事業多様化:

産業および軍事セクター向けのグリッド技術の成長を継続。

将来ガイダンス

  • 2025年度第2四半期見通し:

売上: 3,800万ドル〜4,200万ドル。
純損失: 最大170万ドル(1株当たり0.05ドルの損失)。
調整後純損益: ブレークイーブン〜わずかな黒字を予測。
営業キャッシュフロー: ブレークイーブンまたは200万ドルの黒字化。

AMSCは、エネルギー分野での革新と多様化を進めつつ、収益性を改善しており、今後の成長が期待されている。特に、産業および軍事用途でのグリッド技術の需要増加が同社の成長を後押しする見込み。