2026:Q2 2026/08/04 発表(引け後)
- 発表翌営業日+3.57%寄付 +10.33%
- 5営業日+3.85%
ANET 2026年Q2決算:初の四半期売上30億ドル超え、非GAAP EPSは前年比40%増
本決算のポイント
アリスタ・ネットワークスの2026年第2四半期は、売上高が30.4億ドルとなり、四半期として初めて30億ドルの節目を超えた。前年同期比では37.7%増、前四半期比でも12.1%増と、成長ペースが加速していることが分かる。
利益面でも改善が続き、GAAP営業利益率は45.4%、非GAAP営業利益率は49.9%に達した。前年同期の44.7%・48.8%からさらに伸び、非GAAP希薄化EPSは1.02ドルとなり、前年同期の0.73ドルから約40%の増加を記録した。GAAP純利益も12.1億ドルと、前年同期の8.9億ドルから大きく積み上がっている。
会社は次期(2026年第3四半期)についても売上高約33億ドル、非GAAP営業利益率48〜49%、非GAAP希薄化EPS1.06〜1.08ドルという見通しを示し、成長の継続を見込んでいる。
抑えておくべきKPI
- 売上高: 30.36億ドル(前年同期比37.7%増、前四半期比12.1%増)
- 非GAAP営業利益率: 49.9%(前年同期48.8%から改善)
- 非GAAP希薄化EPS: 1.02ドル(前年同期0.73ドルから約40%増)
- 営業キャッシュフロー(累計6カ月): 27.77億ドル(前年同期18.42億ドルから増加)
インサイト
今回の決算で目を引くのは、単なる四半期成長ではなく、初の30億ドル台という規模感の突破だ。CEOのジェイシュリー・ウラルが「Arista 2.0」と呼ぶプラットフォーム戦略への言及も、単発の受注ではなく事業構造の広がりを示唆している。製品売上は26.1億ドル、サービス売上も4.3億ドルとどちらも前年から増加した。CFOは「幅広い成長(broad-based growth)」と表現している。
営業利益率の改善は、粗利益率の低下(GAAP62.9%、前年同期65.2%)を営業効率の改善で吸収した形だ。研究開発費が3.48億ドルと前年同期の2.97億ドルから増加している点からも、投資を続けながら利益率を伸ばすという両立ができている点は評価しやすい。
一方、GAAP粗利益率・非GAAP粗利益率がいずれも前年同期より低下している点は留意が必要だ。株式報酬などを除いた非GAAPでも65.6%から63.4%に下がっており、低下の理由は本文では説明されていない。
今後の見どころ
次の第3四半期ガイダンスでは、売上高約33億ドルとさらなる伸びが示されており、四半期を通じた成長の持続性が試される局面に入る。非GAAP営業利益率48〜49%というレンジも、今期の49.9%からやや慎重な見立てとなっている点は注視したい。
また、1.6Tbpsの新AIファブリック製品群である7060XE7シリーズの投入が発表されており、AIデータセンター向け需要の取り込みが今後の成長ドライバーとして機能するかが次の決算での確認ポイントになる。在庫やデフォードレベニューの増加傾向も、需要の先行指標として合わせて見ておきたい。
出典
Arista Networks, Inc. Reports Second Quarter 2026 Financial Results
2026:Q1 2026/05/05 発表(引け後)
- 発表翌営業日-13.61%寄付 -10.12%
- 5営業日-16.26%
ANET 2026年Q1決算:売上は前年同期比35.1%増、利益率は前年並みを維持
ANETの決算ハイライト
アリスタ・ネットワークスの2026年Q1(1〜3月)売上高は27.09億ドルで、前年同期比35.1%増、前期(2025年Q4)比8.9%増でした。製品売上が23.11億ドル、サービス売上が3.98億ドルで、売上の拡大が製品主導であることが分かります。
利益面では、GAAPの営業利益率が42.7%(前年同期42.8%)、非GAAPが47.8%(同47.8%)と、増収の中でも前年並みを保ちました。希薄化後EPSはGAAPで0.80ドル(前年同期0.64ドル)、非GAAPで0.87ドル(同0.66ドル)です。営業キャッシュフローは16.9億ドルでした。
抑えておくべきKPI
- 売上高: 27.09億ドル(前年同期20.05億ドル、前年同期比35.1%増)
- 営業利益率: GAAP 42.7%/非GAAP 47.8%(前年同期はGAAP 42.8%/非GAAP 47.8%)
- 希薄化後EPS: GAAP 0.80ドル/非GAAP 0.87ドル(前年同期はGAAP 0.64ドル/非GAAP 0.66ドル)
- 営業キャッシュフロー: 16.9億ドル(前年同期6.4億ドル)
重要なインサイト
売上は製品が23.11億ドル(前年同期16.93億ドル、約36.6%増)、サービスが3.98億ドル(同3.12億ドル、約27.3%増)で、どちらも伸びました。営業利益率は前年並みを維持しており、増収が利益率の低下を伴わない形で進んだといえます。
一方で、非GAAPの売上総利益率は62.4%と前年同期の64.1%から低下しました。営業利益率が横ばいの一方で、粗利率は下がっています。ローライトは粗利率の低下と捉えられます。
営業キャッシュフローは前年同期の6.4億ドルから16.9億ドルに増えました。キャッシュフロー計算書では繰延収益の増加(8.26億ドル)が寄与しており、キャッシュ創出の裏には前受けの積み上がりがある点は押さえておきたいところです。なお、当四半期は自社株買いの実績が無く、前年同期は7.87億ドルでした。
今後の見どころ
会社の2026年Q2見通しは、売上が約28億ドル、非GAAP営業利益率が46〜47%、非GAAP希薄化後EPSが約0.88ドルです。非GAAP営業利益率はQ1の47.8%より低い水準で示されており、利益率の動きが最初の確認点になります。
リスクとして、CFOはマクロ環境とサプライチェーンが引き続き流動的だと述べています。また、本文の将来見通しに関する注意書きには、関税、主要部品の調達先の集中、少数の大口顧客への売上依存が挙げられています。粗利率と供給面の動向を次の決算で確認することになります。
出典
Arista Networks, Inc. Reports First Quarter 2026 Financial Results
2025:Q4 2026/02/12 発表(引け後)
- 発表翌営業日+4.79%寄付 +7.92%
- 5営業日-1.72%
ANET 2025年Q4決算:売上は前年同期比28.9%増、非GAAP営業利益率47.5%で通期売上は90億ドル超
本決算のポイント
2025年Q4の売上高は24.88億ドルで、前期(2025年Q3)比7.8%増、前年同期比28.9%増でした。増収と高い営業利益率の両立が続いた四半期で、非GAAP営業利益率は47.5%(前年同期は47.0%)、非GAAP純利益は10.47億ドル(希薄化後1株あたり0.82ドル)に達しています。
一方で粗利益率は低下しました。GAAPベースで62.9%(前期64.6%、前年同期63.8%)、非GAAPベースで63.4%(前期65.2%、前年同期64.2%)と、売上の伸びに対して粗利益率は前期・前年同期を下回る結果です。
通期の売上高は90.06億ドルで前年比28.6%増、GAAP純利益は35.11億ドル(希薄化後1株あたり2.75ドル)でした。2026年Q1のガイダンスは、売上高約26億ドル、非GAAP粗利益率約62〜63%、非GAAP営業利益率約46%で、粗利益率と営業利益率は2025年Q4より低い水準が示されています。
抑えておくべきKPI
- 売上高(2025年Q4): 24.88億ドル(前年同期19.30億ドル、前期比7.8%増、前年同期比28.9%増)
- 非GAAP粗利益率(2025年Q4): 63.4%(前期65.2%、前年同期64.2%)。GAAPは62.9%
- 非GAAP営業利益率(2025年Q4): 47.5%(前年同期47.0%)。GAAPは41.5%(前年同期41.4%)
- 通期の営業キャッシュフロー(2025年): 43.72億ドル(前年37.08億ドル)
投資家目線のインサイト
売上は前年同期比で約3割伸びながら、非GAAP営業利益率は前年同期をわずかに上回りました。CFOは「強い営業レバレッジ」が出た四半期と説明しています。研究開発費は3.48億ドル(前年同期2.85億ドル)、営業費用全体は5.31億ドル(前年同期4.31億ドル)と増えていますが、売上の伸びの範囲内に収まっています。
財務面では、通期の営業キャッシュフローが43.72億ドルとなり、自社株買いに16.03億ドルを充てました。繰延収益(流動)は2025年末40.03億ドルで、前年末の17.27億ドルから大きく増えています。将来の売上計上を待つ残高が積み上がっている点は確認しておきたい材料です。
ローライトは粗利益率です。GAAP・非GAAPとも前期から低下しており、製品構成などの要因は本文に説明がないため、原因は本文からは判断できません。
今後の見どころ
2026年Q1ガイダンスは売上高約26億ドルで、2025年Q4の24.88億ドルを上回る水準です。非GAAP粗利益率が約62〜63%、非GAAP営業利益率が約46%とされており、2025年Q4の63.4%、47.5%からの低下が織り込まれています。実績がこのレンジに収まるかが最初の確認点です。
リスクとして、本文は米国の関税や対抗措置、輸出規制、少数の顧客による大口購入への依存、部品供給の逼迫などを挙げています。粗利益率の変動要因になりうるため、次回以降の開示でどの要因が数字に表れるかを見ていく必要があります。
出典
Arista Networks, Inc. Reports Fourth Quarter and Year End 2025 Financial Results
2025:Q3 2025/11/04 発表(引け後)
- 発表翌営業日-8.55%寄付 -7.09%
- 5営業日-12.13%
ANET 2025年Q3決算:売上高は前年同期比27.5%増、利益も二桁増だが次の四半期は粗利率の低下を見込む
本決算のポイント
アリスタ・ネットワークスの2025年Q3(9月30日終了)の売上高は23.08億ドルで、前期比4.7%増、前年同期比27.5%増となった。製品売上は19.117億ドル(前年同期15.238億ドル)、サービス売上は3.966億ドル(同2.871億ドル)で、どちらも前年同期を上回っている。
利益面では、GAAPの純利益が8.53億ドル(希薄化後1株あたり0.67ドル)で、前年同期の7.479億ドル(同0.58ドル)から増えた。非GAAPでは純利益が9.623億ドル(同0.75ドル)と、前年同期の7.690億ドル(同0.60ドル)を上回り、非GAAPの1株利益は約25%増だった。
2025年Q4のガイダンスは、売上高23億〜24億ドル、非GAAP粗利率62〜63%、非GAAP営業利益率47〜48%である。売上高は今期並みの水準を見込む一方、非GAAP粗利率は今期の65.2%から低い水準を示した。
抑えておくべきKPI
- 売上高: 23.083億ドル(前期比4.7%増、前年同期比27.5%増)
- 粗利率(GAAP/非GAAP): GAAPは64.6%(前期65.2%、前年同期64.2%)、非GAAPは65.2%(前期65.6%、前年同期64.6%)
- 営業利益率: GAAPは42.4%(前年同期43.4%)、非GAAPは48.6%(前年同期49.1%)
- 営業活動によるキャッシュフロー(9カ月累計): 31.10億ドル(前年同期26.773億ドル)
重要なインサイト
売上の伸びが利益の伸びを支えた決算といえる。売上高は前年同期比27.5%増で、非GAAPの営業利益は11.219億ドル(前年同期8.901億ドル)だった。一方で営業利益率は前年同期から小幅に低下している。研究開発費は3.260億ドル(前年同期2.358億ドル)、販売費は1.512億ドル(同1.068億ドル)と増えており、売上の拡大に合わせて費用も積み上がっている。
粗利率は前期から小幅に下がった。非GAAPで65.6%から65.2%、GAAPで65.2%から64.6%である。ただし、前年同期と比べるとGAAP・非GAAPとも上回っている。なお、GAAP純利益には、税制改正法(OBBB法)に伴う一回限りの繰延税金費用3,460万ドルが含まれ、非GAAPでは除かれている。
貸借対照表では、繰延収益(流動)が2024年末の17.273億ドルから35.207億ドルへ増えた。現金及び現金同等物は23.266億ドル、有価証券は77.796億ドルである。
今後の見どころ
最初に確認したいのは2025年Q4の粗利率である。会社は非GAAP粗利率を62〜63%と示しており、今期の65.2%から下がる前提になっている。この水準に収まるか、また売上高が23億〜24億ドルの範囲に入るかが焦点となる。
リスク面では、本文は米国の関税、対中の輸出規制、少数の大口顧客への売上集中、部品の供給制約を挙げている。非GAAP営業利益率47〜48%のガイダンスとあわせ、費用の増加ペースが売上の伸びに見合うかも注目点である。
出典
Arista Networks, Inc. Reports Third Quarter 2025 Financial Results
これより前の決算を表示(2期分)
2025:Q2 2025/08/05 発表(引け後)
- 発表翌営業日+17.49%寄付 +13.27%
- 5営業日+19.58%
アリスタ・ネットワークス(ANET)の2025年Q2決算サマリー
売上高と収益
- 四半期売上高: 22億480万ドル(前年同期比+30.4%、前四半期比+10%)
- GAAP純利益: 8億8,880万ドル(前年同期:6億6,540万ドル)
- 調整後純利益(Non-GAAP): 9億2,350万ドル
- 調整後EBITDA: 非開示(ただし営業利益ベースで10億ドル超え)
- その他指標:
GAAP粗利益率:65.2%、Non-GAAPでは65.6%
GAAP EPS:0.70ドル、Non-GAAP EPS:0.73ドル
営業費用と利益
- GAAP営業費用: 4億5,240万ドル(前年同期:3億9,760万ドル)
- Non-GAAP営業利益: 10億7,640万ドル(営業利益率:48.8%)
- GAAP営業利益: 9億8,620万ドル(営業利益率:44.7%)
- 株式報酬費用: 8,520万ドル
契約と受注(Bookings)
- サービス売上: 3億2,780万ドル(前年同期比+22.8%)
- プロダクト売上: 18億7,700万ドル(前年同期比+31.9%)
- 新規顧客・契約詳細は非開示だが、データセンター、AI、エンタープライズ需要が拡大
キャッシュと財務状況
- 現金・現金同等物: 22億2,690万ドル(前期末:27億6,380万ドル)
- 市場性有価証券: 66億1,890万ドル
- 営業キャッシュフロー: 18億4,180万ドル(前年同期:15億280万ドル)
- 株式買戻し: 9億8,300万ドルを実施(株主還元も継続)
技術・事業ハイライト
- 製品開発や技術的成果:
AI向けスイッチ・クラウドネットワーク技術のラインアップ強化
Wi-Fi 7アクセスポイントやSD-WAN(VeloCloud買収による)を拡充
– パートナーシップや採用事例:
BroadcomからVeloCloud SD-WANポートフォリオを取得
NVIDIA・AMDと連携したAIネットワーク構築支援も推進
– 市場でのポジション:
Gartnerの「有線・無線LANインフラ」マジック・クアドラントで”Visionaries”に選出
AIネットワーキング市場における中核的プレイヤーとしての認知が進行中
2025年ガイダンス(または翌期ガイダンス)
- 第3四半期売上見通し: 約22億5,000万ドル(前期比+2%程度の保守的見通し)
- Non-GAAP粗利益率: 約64%
- Non-GAAP営業利益率: 約47%
- その他の注目点:
VeloCloud買収によるWAN製品拡充が新たな成長ドライバーに
AIクラスタ需要の拡大に伴い、データセンター向けスイッチの受注が高水準
アリスタ・ネットワークスは、AIおよびクラウド向けネットワーキング市場の急成長を背景に、売上・利益ともに過去最高を更新。粗利益率・営業利益率も業界屈指の水準を維持し、キャッシュフローも潤沢。特にVeloCloud買収によるSD-WAN製品強化は、AIと分散ネットワークの交差点におけるリーダーシップをさらに後押しする。中長期的に見て、AIインフラ時代のネットワーク中核企業として安定した成長が見込まれる。
2024:Q2 2024/07/30 発表(引け後)
- 発表翌営業日+11.28%寄付 +8.54%
- 5営業日+3.89%
アリスタ・ネットワークス(ANET)の2024年度Q2決算サマリー
- 売上高: 16億9,000万ドル、前年同期の14億5,900万ドルから15.9%増加。
- GAAP純利益: 6億6,540万ドル、前年同期の4億9,190万ドルから増加。
- 一株当たり利益(EPS):
GAAP基準で2.08ドル、前年同期の1.55ドルから増加。
Non-GAAP基準で2.10ドル、前年同期の1.58ドルから増加。
– GAAP粗利益率: 64.9%、前年同期の60.6%から増加。
– Non-GAAP粗利益率: 65.4%、前年同期の61.3%から増加。
事業の進展
- 次世代ゼロトラストネットワーキング: Arista MSS®(マルチドメインセグメンテーションサービス)の新しい機能を発表し、エンタープライズ全体でのゼロトラストネットワークの構築を支援している。
- AIソリューションの提供: NVIDIAとのコラボレーションにより、AIデータセンターを構築し、計算とネットワークドメインを統合した管理を実現している。
- Etherlink AIネットワーキングプラットフォーム: 新しいAIワークロードに対応したネットワーキングプラットフォームを発表。これにより、AIクラスタのパフォーマンスを最適化することが可能となる。
キャッシュフロー
- 営業活動によるキャッシュフロー: 15億2816万ドルで、前年同期の8億573万ドルから増加。
- 現金および現金同等物: 四半期末の現金および現金同等物は24億2,900万ドルで、前年末から増加。
将来の見通し
- 第3四半期の売上予測: 17億2,000万ドルから17億5,000万ドル。
- Non-GAAP粗利益率: 約63%から64%。
- Non-GAAP営業利益率: 約44%。
アリスタ・ネットワークスは、ゼロトラストネットワークの進展とAIデータセンターの開発により、強力な収益成長を続けている。特に新しいEtherlink AIプラットフォームの発表により、AIワークロードにおける市場競争力を高めている。
