PR

【ATI】ATIの決算まとめ|2026年Q2

最新 2026:Q2 寄り前

2026:Q2 2026/08/06 発表(寄り前)

  • 発表翌営業日+8.93%寄付 +7.25%
  • 5営業日+12.34%

ATI 2026年Q2決算:航空宇宙・防衛需要が牽引し、通期ガイダンスを再び上方修正

ATIの決算ハイライト

ATIの2026年第2四半期は、売上高が前年同期比11%増の12.6億ドルとなり、会社自身が示した第2四半期ガイダンスの上限を上回る結果となった。航空宇宙・防衛向け売上が13%増と全体を牽引し、特にAA&S部門の防衛売上は前年同期比90%増と急伸している。

利益面の伸びはさらに大きく、GAAP純利益(ATI帰属分)は前年同期比50%増の1.51億ドル、GAAP希薄化後EPSは1.09ドルで前年の0.70ドルから56%増加した。調整後EBITDAは37%増の2.84億ドルとなり、調整後EBITDAマージンは440ベーシスポイント改善して22.6%に達した。売上の伸びを上回る利益成長は、製品ミックスの高付加価値化と価格改善が効いている証拠と言える。

会社はこの実績を受け、通期の調整後EBITDAガイダンスを11.35億〜11.85億ドル、調整後EPSを4.90〜5.18ドル、調整後フリーキャッシュフローを5.5億〜6.0億ドルへと引き上げた。前回ガイダンス(EBITDA10.1億〜10.6億ドル、EPS4.20〜4.48ドル)からの上方修正であり、上半期の勢いが下半期にも続くという経営陣の自信がにじむ内容だ。

抑えておくべきKPI

  • 売上高: 12.61億ドル(前年同期比11%増、前四半期比10%増)
  • 調整後EBITDAマージン: 22.6%(前年同期の18.2%から440bp改善)
  • バックログ: 44億ドル(前年同期比18%増、過去最高を更新)
  • AA&S部門EBITDAマージン: 23.7%(前年同期の14.4%から大幅改善、うち9.9百万ドルは資産売却益)

投資家目線のインサイト

今回の決算で目を引くのはAA&S部門の変貌ぶりだ。セグメントEBITDAマージンが前年同期の14.4%から23.7%へと急上昇し、価格改善とミックス改善が構造的に効いていることが読み取れる。防衛売上の90%増という数字は一時的な需要の跳ね返りというより、長期契約に基づく需要拡大の表れだろう。HPMC部門も商用ジェットエンジン向けの需要と価格が堅調で、24.1%のマージンを維持している。

一方でローライトとしては、HPMC部門のセグメントEBITDAマージンが前四半期の24.9%から24.1%へと小幅に低下している点が挙げられる。メキシコの新工場や チタン電子ビーム炉に関連する検定要件の見直しコストが manufacturing costを押し上げており、供給拡大に向けた投資フェーズのコストが短期的な利益率を圧迫している格好だ。とはいえ全社としては増収増益が続いており、記録的なバックログの積み上がりが今後の収益の下支えになる。

会社は44億ドルという過去最高のバックログを「需要が供給能力を上回っている」証左として説明しており、供給制約が続く限り価格決定力を保ちやすい環境が続くと見られる。

今後の見どころ

次の四半期以降は、HPMC部門のマージンがメキシコ新工場やチタン炉関連コストの一巡でどこまで回復するかが注目点になる。会社は第3四半期の調整後EBITDAを3.05億〜3.15億ドル、調整後EPSを1.31〜1.37ドルと見込んでおり、通期見通しとの整合性を確認したい。

またキャッシュ創出力にも注目したい。上半期の調整後フリーキャッシュフローは1.43億ドルと前年同期のマイナス5000万ドルから大きく改善しており、在庫積み増しが続く中でどの程度キャッシュ生成力を維持できるかが下半期の焦点になりそうだ。同時に5000万ドルの自社株買いを実施しており、株主還元の継続姿勢もうかがえる。

出典

ATI Announces Second Quarter 2026 Results

2026:Q1 2026/04/30 発表(寄り前)

  • 発表翌営業日+6.31%寄付 +0.14%
  • 5営業日+12.89%

ATI 2026年Q1決算:航空宇宙・防衛需要とマージン改善で増益、通期ガイダンスを上方改定

本決算のポイント

ATIの2026年第1四半期は、売上高が前年同期比1%増の11.5億ドルとほぼ横ばいだった一方、純利益は22%増の1.18億ドル、GAAP EPSは27%増の0.85ドルとなり、増収率を大きく上回る増益を実現した。売上の伸びが小幅にとどまった背景には、航空宇宙・防衛市場向けが6%増と好調だった一方、コンベンショナルエネルギー市場などその他分野が前年から縮小したことがある。

利益面の改善はマージン拡大が主導している。調整後EBITDAは19%増の2.32億ドル、売上比では17.0%から20.1%へ310ベーシスポイント上昇し、HPMC・AA&Sの両セグメントでEBITDAマージンが前年から改善した。営業キャッシュフローは前年同期のマイナス9250万ドルから1.28億ドルへと2.21億ドル改善し、会社側は「15年で最良の四半期」と位置づけている。

好調な業績を踏まえ、会社は通期の調整後EBITDAガイダンスを10.1億〜10.6億ドルへ、調整後EPSガイダンスを4.20〜4.48ドルへ、調整後フリーキャッシュフローガイダンスを4.65億〜5.25億ドルへと、いずれも従来レンジから上方に改定した。取締役会は追加で5億ドルの株式買戻し枠も承認している。

抑えておくべきKPI

  • 売上高: 11.5億ドル(前年同期比1%増、前四半期比2%減)
  • 調整後EBITDA: 2.32億ドル(前年同期比19%増)、売上比20.1%(前年同期17.0%から310bps改善)
  • 調整後EPS: 1.00ドル(前年同期0.72ドルから39%増)
  • 営業キャッシュフロー: 1.28億ドル(前年同期はマイナス9250万ドルから2.21億ドル改善)

インサイト

今回の決算で目立つのは、売上の伸びが緩やかななかでも収益性が着実に改善している構造変化だ。HPMCセグメントは航空宇宙・防衛向け比率が93%まで高まり、商用ジェットエンジン向けの伸びが売上・マージン改善を牽引した。AA&Sも従来型エネルギー市場の落ち込みを航空宇宙・防衛需要の伸びでカバーし、エキゾチック合金の価格改善もマージンに寄与している。

一方でローライトとしては、AA&Sセグメントの売上が前年同期比で4%減少し、主にコンベンショナルエネルギー市場向けの減少が要因となった。管理対象ワーキングキャピタルは売上比34.8%へ230ベーシスポイント上昇し、在庫の積み増しが目立つ点は今後の資金効率を見るうえで注意したい。

会社が通期ガイダンスを上方に改定したことは、単発の一時的な好調ではなく、航空宇宙・防衛需要の持続性とコスト規律の定着を経営陣が確信していることの表れと読める。四半期業績が自社の従来ガイダンス上限を上回ったとの経営陣コメントも、その手応えを裏付けている。

今後の見どころ

次四半期以降は、通期ガイダンス上方改定の実現度合いと、航空宇宙・防衛以外の市場(コンベンショナルエネルギー、エレクトロニクス)の需要回復の有無が焦点になる。特にAA&Sセグメントの従来型エネルギー市場の動向は、セグメント売上のばらつきに直結しやすい。

また、在庫増加によるワーキングキャピタル比率の上昇が今後のキャッシュフローにどう影響するかも注視したい。会社は第1四半期の営業キャッシュフロー改善を強調しているが、在庫積み増しが続けば通期の調整後フリーキャッシュフロー目標達成のペースに影響し得る。株式買戻しの進捗も資本配分の規律を測る材料となる。

出典

ATI Announces First Quarter 2026 Results

2025:Q3 2025/10/28 発表(寄り前)

  • 発表翌営業日+7.44%寄付 +8.39%
  • 5営業日+7.52%

ATIの2025年度Q3決算サマリー

ATIは2025年度第3四半期決算を発表。航空宇宙・防衛市場での需要が過去最高水準に達し、収益性も大幅に改善した。

売上高と収益

  • 売上高:約11億2,550万ドル(前年同期比+7%)
  • 航空宇宙・防衛向け売上:約7億9,270万ドルで過去最高を記録、全体の約70%を占める
  • HPMC部門売上:約6億290万ドル(前年同期比+9%)
  • AA&S部門売上:約5億2,260万ドル(前年同期比+5%)

営業費用と利益

  • 調整後EBITDA:約2億2,510万ドル(前年同期比+21%)
  • 調整後EBITDAマージン:20.0%に改善(前年同期は18.6%)
  • GAAP純利益:約1億1,000万ドル(前年同期比+33%)
  • 調整後純利益:約1億1,940万ドル(前年同期比+39%)
  • 調整後EPS:0.85ドル(前年同期は0.61ドル)

キャッシュと財務状況

  • 営業キャッシュフロー(Q3単独):約2億3,000万ドル
  • 調整後フリーキャッシュフロー(9ヶ月累計):約1億6,300万ドル
  • 自社株買い(Q3実施):約1億5,000万ドル(約200万株)
  • 自社株買い(年初来累計):約4億7,000万ドル
  • 自社株買い残余認可枠:約1億2,000万ドル

技術・事業ハイライト

  • 航空宇宙・防衛向け売上が過去最高を記録、商用ジェットエンジン向けが特に好調
  • HPMC部門のEBITDAマージンが約24.2%に改善
  • AA&S部門の航空宇宙・防衛比率が46%に上昇し、収益性が向上
  • 価格改善、製品ミックス最適化、コスト管理が利益率向上に寄与

2025年度通期ガイダンス(上方修正)

  • 調整後EBITDA:8億4,800万~8億5,800万ドル(従来は8億1,000万~8億4,000万ドル)
  • 調整後EPS:3.15~3.21ドル(従来は2.90~3.07ドル)
  • 調整後フリーキャッシュフロー:3億3,000万~3億7,000万ドル
  • Q4調整後EBITDA見通し:2億2,100万~2億3,100万ドル

決算まとめ

ATIの2025年度Q3は、航空宇宙・防衛需要の継続的な拡大により、売上高・収益性ともに大幅に改善した。調整後EBITDAマージンが20%に達し、航空宇宙・防衛向け売上が過去最高を記録したことが特筆される。自社株買いも積極的に実施し、株主還元を強化している。通期ガイダンスの上方修正により、市場の期待を上回る業績見通しを示した。

出典(一次情報)

ATI Third Quarter 2025 Results, October 28, 2025

2025:Q2 2025/07/31 発表(寄り前)

  • 発表翌営業日-18.36%寄付 -9.54%
  • 5営業日-20.98%

ATIの2025年度Q2決算サマリー

ATIは2025年度第2四半期決算を発表。商用ジェットエンジン向け製品の出荷が大幅に増加し、収益性が改善した。

売上高と収益

  • 売上高:約11億404万ドル(前年同期比+4%)
  • 航空宇宙・防衛向け売上:全体の約67%を占め、商用エンジン向けが前年同期比+27%と大きく伸長
  • HPMC部門売上:前年同期比で堅調に推移
  • AA&S部門売上:季節性と非航空宇宙市場の弱さにより前年同期比で若干減速

営業費用と利益

  • 調整後EBITDA:約2億770万ドル(前年同期比+14%)
  • 調整後EBITDAマージン:約18.2%に改善(前年同期は約16.5%)
  • GAAP純利益:約1億70万ドル(前年同期比+23%)
  • 調整後純利益:約1億640万ドル(前年同期比+24%)
  • 調整後EPS:0.74ドル(前年同期は0.60ドル)

キャッシュと財務状況

  • 営業キャッシュフロー(Q2単独):約1億6,100万ドル
  • 資本支出:約7,200万ドル
  • 自社株買い(Q2実施):約2億5,000万ドル
  • 自社株買い(年初来累計):約3億2,000万ドル

技術・事業ハイライト

  • 商用ジェットエンジン向けニッケル基超合金の需要が大幅に増加
  • HPMC部門の製品ミックス改善により収益性が向上
  • 航空宇宙・防衛市場での長期契約が安定収益を支える
  • 非航空宇宙市場(産業・エネルギー)は一部で需要が鈍化

2025年度ガイダンス

  • 通期調整後EBITDA:8億1,000万~8億4,000万ドル(維持)
  • Q3調整後EBITDA見通し:2億~2億1,000万ドル
  • 通期調整後EPS:2.90~3.07ドル

決算まとめ

ATIの2025年度Q2は、商用ジェットエンジン向け製品の出荷増加により、売上高・収益性ともに改善した。調整後EBITDAマージンが18%台に改善し、航空宇宙・防衛市場での強い需要が継続している。自社株買いも積極的に実施し、株主還元を強化している。一方、非航空宇宙市場での需要鈍化が一部で見られ、今後の動向が注目される。

出典(一次情報)

ATI Second Quarter 2025 Results, July 31, 2025

これより前の決算を表示(1期分)

2025:Q1 2025/05/01 発表(寄り前)

  • 発表翌営業日+14.45%寄付 +7.58%
  • 5営業日+28.28%

ATIの2025年度Q1決算サマリー

ATIは2025年度第1四半期決算を発表。航空宇宙・防衛市場での需要拡大により、前年同期比で大幅な増収増益を達成した。

売上高と収益

  • 売上高:約11億4,440万ドル(前年同期比+10%)
  • 航空宇宙・防衛向け売上:約7億5,440万ドルで全体の約66%を占める
  • 商用エンジン向け売上:前年同期比+35%と大幅増
  • 防衛向け売上:前年同期比+11%

営業費用と利益

  • 調整後EBITDA:約1億9,460万ドル(前年同期比+29%)
  • 調整後EBITDAマージン:約17.0%に改善(前年同期は約14.5%)
  • HPMC部門EBITDAマージン:約22.4%
  • AA&S部門EBITDAマージン:約14.9%
  • GAAP純利益:約9,700万ドル(前年同期比+47%)
  • 調整後純利益:約1億440万ドル(前年同期比+53%)
  • 調整後EPS:0.72ドル(前年同期は0.47ドル)

キャッシュと財務状況

  • 営業キャッシュフロー:前年同期比で増加傾向
  • 運転資本比率:売上年率化ベースで35.9%
  • 自社株買い(Q1実施):約7,000万ドル(約120万株)

技術・事業ハイライト

  • 航空宇宙・防衛向け売上比率が全体の約2/3に達し、収益構造が改善
  • 商用ジェットエンジン向けニッケル基超合金とチタン合金の需要が大幅に増加
  • 防衛向け製品の受注も堅調に推移
  • 製品ミックス改善と価格改善が収益性向上に寄与

2025年度ガイダンス

  • 通期調整後EBITDA:8億~8億4,000万ドル
  • 通期調整後EPS:2.87~3.09ドル
  • Q2調整後EBITDA見通し:1億9,500万~2億500万ドル
  • Q2調整後EPS見通し:0.67~0.73ドル

決算まとめ

ATIの2025年度Q1は、航空宇宙・防衛市場での需要拡大により、売上高・収益性ともに大幅に改善した。特に、商用ジェットエンジン向け製品の出荷が前年同期比+35%と大幅に増加し、収益を大きく押し上げた。調整後EBITDAマージンも17%に改善し、収益構造の改善が進んでいる。航空機生産レートの継続的な上昇が見込まれることから、2025年度も好調な業績が期待される。

出典(一次情報)

ATI First Quarter 2025 Results, May 1, 2025