2026:Q2 2026/06/03 発表(引け後)
- 発表翌営業日-12.59%寄付 -14.66%
- 5営業日-22.35%
AVGO 2026年Q2決算:AI半導体が143%増、AI需要の勢いが決算全体を押し上げる
AVGOの決算ハイライト
ブロードコムの2026年第2四半期は、売上高が前年同期比48%増の221.9億ドルとなり、四半期として過去最高を記録した。半導体ソリューション部門が79%増の150.1億ドルと成長を主導し、インフラストラクチャーソフトウェア部門も9%増の71.8億ドルと安定成長を続けている。
利益面ではGAAP純利益が88%増の93.1億ドル、non-GAAP純利益は55%増の120.7億ドルに達し、Adjusted EBITDAは52%増の152.4億ドル、売上高比69%という高い水準を記録した。GAAP希薄化EPSは1.91ドル、non-GAAP希薄化EPSは2.44ドルで、いずれも大きく伸びている。フリーキャッシュフローも60%増の102.6億ドルとなり、売上高の46%に相当する規模のキャッシュを生み出した。
会社は第3四半期の売上高ガイダンスを約294億ドル(前年同期比84%増)とし、non-GAAP営業利益率は売上高比約67%、Adjusted EBITDAは約68%を見込むとした。AI関連の半導体売上が第2四半期に前年同期比143%増の108億ドルに達し、会社の想定を上回るペースで拡大していることが、この強い先行きの根拠になっている。
抑えておくべきKPI
- 売上高: 221.9億ドル(前年同期比48%増)
- AI関連半導体売上: 108億ドル(前年同期比143%増)
- Adjusted EBITDA: 152.4億ドル、売上高比69%(前年同期比52%増)
- フリーキャッシュフロー: 102.6億ドル、売上高比46%(前年同期比60%増)
投資家目線のインサイト
今回の決算で最も注目すべきは、AI半導体需要が会社自身の想定さえ上回るスピードで拡大している点だ。CEOのホック・タン氏は、カスタムAIアクセラレータとAIネットワーキングへの需要増を成長要因として挙げており、第3四半期にはAI関連半導体売上が前年同期比200%超の160億ドルに達すると見込んでいる。この規模の成長がさらに加速するという見通しは、一時的な需要の跳ね返りではなく、構造的な需要拡大が続いていることを示唆する。
収益性の改善も見逃せない。GAAP営業利益は107.9億ドルとなり、営業利益率は前年同期の39%程度から48.6%へ拡大した。規模拡大に伴う強い操作レバレッジが効いていることがCFOのカーステン・スピアーズ氏のコメントからも読み取れる。一方でキャッシュフロー計算書を見ると、在庫が四半期で13.7億ドル増加し、受取手形も23.7億ドル増加しており、成長に伴う作業資本の積み上がりが今後のキャッシュフローに影響する可能性がある点は留意したい。
今後の見どころ
次四半期は、AI関連半導体売上が前年同期比200%超の160億ドルに達するとした会社ガイダンスの実現度が最大の注目点になる。会社自身がQ2時点の実績が事前予想を上回ったと説明しているだけに、この上振れ余地の再現性を確認したい。
また、売上高294億ドル・non-GAAP営業利益率67%というガイダンスの水準が維持されるかどうかも重要だ。半導体業界の需要サイクルは急速に変化しており、AI需要への依存度が高まる中で、カスタムアクセラレータやネットワーキング以外の分野の動向も併せて確認する必要がある。
出典
Broadcom Inc. Announces Second Quarter Fiscal Year 2026 Financial Results and Quarterly Dividend
2025:Q3 2025/09/04 発表(引け後)
- 発表翌営業日+9.41%寄付 +16.23%
- 5営業日+17.49%
ブロードコム(AVGO)の2025年度Q3決算サマリー
売上高と収益
- 四半期売上高:159億5,200万ドル(前年同期130億7,200万ドル、前年比+22.0%)
半導体ソリューション:91億6,600万ドル(前年比+26.0%)
インフラソフトウェア:67億8,600万ドル(前年比+17.0%)
– 純利益(GAAP):41億4,000万ドル(前年同期▲18億7,500万ドル)
– 純利益(Non-GAAP、会社定義):84億400万ドル(前年同期61億2,000万ドル)
– 1株当たり利益(GAAP・希薄化後):0.85ドル(前年同期▲0.40ドル)
– 1株当たり利益(Non-GAAP、会社定義・希薄化後):1.69ドル(前年同期1.24ドル)
– 調整後EBITDA:107億200万ドル(売上比率67%、前年同期82億2,300万ドル)
営業費用と利益
- 営業利益(GAAP):58億8,700万ドル(前年同期37億8,800万ドル、前年比+55.4%)
- 研究開発費(GAAP):30億5,000万ドル(前年同期23億5,300万ドル)
- 販売管理費(GAAP):10億7,200万ドル(前年同期11億ドル)
- 営業利益(Non-GAAP、会社定義):104億5,500万ドル(前年同期79億4,800万ドル)
キャッシュと財務状況
- 営業キャッシュフロー:71億6,600万ドル(前年同期49億6,300万ドル)
- フリーキャッシュフロー:70億2,400万ドル(売上比率44%、前年同期47億9,100万ドル)
- 期末現金残高:107億1,800万ドル(前期末94億7,200万ドル)
- 総資産:1,656億2,100万ドル
- 株主資本:732億7,700万ドル(自己資本比率44.2%)
技術・事業ハイライト
- AI半導体売上が前年同期比+63%の52億ドルに達し、Q4には62億ドルまで加速見込み
- VMware事業も収益に貢献し、インフラソフトと半導体の両輪で成長
- 営業レバレッジにより利益率が改善、キャッシュ創出力も過去最高水準
2025年度Q4ガイダンス
- 売上高:174億ドル(前年同期比+24.0%)
- 調整後EBITDAマージン(会社定義):67%
決算まとめ
ブロードコムはAI半導体とVMware統合効果を背景に、売上・利益ともに過去最高を更新。GAAPでも黒字化し、Non-GAAPでは利益水準がさらに拡大した。営業CFとFCFはいずれも記録的で、潤沢な手元資金を確保。Q4も高成長が続く見通しで、AI需要の持続性とソフトウェア事業の安定収益が成長を下支えしている。
出典(一次情報)
2024:Q4
ブロードコム(AVGO)の2024年度Q4と通期の決算サマリー
売上高と収益
- 売上高:515億7,400万ドル。前年同期比44%増加。
- 半導体ソリューション部門の売上高:301億ドル。AI関連売上が122億ドルで前年比220%増。
- インフラソフトウェア部門の売上高:214億7,800万ドル。VMware統合が成功要因。
利益
- GAAP純利益:153億6,400万ドル(1株当たり利益:36.99ドル)。
- Non-GAAP純利益:185億ドル(1株当たり利益:44.85ドル)。
- 調整後EBITDA:319億ドル。前年比37%増。
キャッシュフロー
- 営業キャッシュフロー:65億3,200万ドル(第4四半期)。
- フリーキャッシュフロー:54億8,200万ドル。年間で194億1,400万ドルを記録。前年比10%増。
配当金
- 四半期配当金:1株当たり0.59ドル(前年比11%増)。
- 年間配当金:2.36ドルを予定。
将来ガイダンス
- 2025年第1四半期売上高:146億ドルを見込む。
- 調整後EBITDA:売上高の66%を予測。
- AI市場でのシェア拡大とVMware統合の効果が成長の鍵となる。
ブロードコムはAI需要とインフラソフトウェア市場の拡大を背景に、堅調な業績を維持している。AI関連製品の需要増加とVMware統合が、今後の成長をさらに押し上げる見通し。
2024:Q3
ブロードコム(AVGO)の2024年度Q3決算サマリー
売上高と収益
- 売上高: 130億7200万ドル。前年同期比47%増。
- 半導体ソリューション部門が56%、インフラソフトウェア部門が44%を占める。
- VMwareの統合効果を含む収益増加が貢献。
利益
- GAAP純損失: 18億7500万ドル(1株当たり損失:0.40ドル)。これは一時的な非現金税金費用4.5億ドルの影響による。
- Non-GAAP純利益: 61億2000万ドル(1株当たり利益:1.24ドル)。前年同期比33%増。
- 調整後EBITDA: 82億2300万ドル(売上比63%)。
キャッシュフロー
- 営業キャッシュフロー: 49億6300万ドル。前年同期比244百万ドル増加。
- フリーキャッシュフロー: 47億9100万ドル。売上の37%に相当。
地域別業績
- AI関連製品とデータセンター向けソリューションが主要な収益源。
- VMwareの統合が業績に大きく寄与。
配当金
- 四半期配当金: 1株あたり0.53ドル。2024年9月30日に支払い予定。
将来ガイダンス
- 2024年第4四半期売上高: 約140億ドルを見込む。前年同期比51%増。
- 調整後EBITDA: 売上の64%を目指す。
- AIデータセンター向けの需要増加が引き続き収益拡大を牽引。
総評
BroadcomはAI関連の半導体製品およびVMwareの統合を通じて、収益の大幅な拡大を達成。今後もクラウドとデータセンター向けソリューションの需要により、成長が期待される。AIの収益貢献は年間で120億ドルを目指しており、長期的な利益基盤を強化中。
これより前の決算を表示(1期分)
2024:Q2
ブロードコム(AVGO)の2024年度Q2決算サマリー
- 売上高: 124億8700万ドル、前年同期比43%増加。
- GAAP純利益: 21億2100万ドル、一株当たり4.42ドル。
- Non-GAAP純利益: 53億9400万ドル、一株当たり10.96ドル。
- 調整後EBITDA: 74億2900万ドル、売上の59%に相当。
- 営業キャッシュフロー: 45億8000万ドル、資本支出を差し引いたフリーキャッシュフローは44億4800万ドル。
セグメント別業績
- 半導体ソリューション: 売上高72億200万ドル、前年同期比6%増加。
- インフラストラクチャソフトウェア: 売上高52億8500万ドル、前年同期比175%増加。
経営陣のコメント
ブロードコムのCEOであるHock Tan氏は、AI需要とVMwareの貢献により、過去最高の売上を達成したと述べています。また、インフラストラクチャソフトウェアの収益が加速し、多くの企業がVMwareソフトウェアスタックを採用して独自のプライベートクラウドを構築していると報告しました。
配当と株式分割
- 配当: 四半期ごとに一株あたり5.25ドルの現金配当を発表。
- 株式分割: 1株を10株に分割する株式分割を発表。2024年7月15日から分割後の取引が開始予定。
将来の見通し
- 2024年度の通期見通し:
売上高: 約510億ドルを見込む。
調整後EBITDA: 売上の約61%を見込む。
ブロードコムは、2024年度第2四半期において、AI製品およびVMwareの貢献により強力な業績を達成。売上高と利益は前年同期比で大幅に増加し、今後も引き続き成長を見込んでいる。四半期ごとの配当と株式分割により、投資家に対する魅力も高めている。
