2026:Q2 2026/07/30 発表(引け後)
- 発表翌営業日+28.74%寄付 +42.12%
- 5営業日+60.14%
AXTI 2026年Q2決算:インジウムリン需要が爆発、売上高が前年同期比165%増の4760万ドルで黒字転換
本決算のポイント
AXTの2026年第2四半期は、売上高が4759万ドルとなり、前年同期の1797万ドルから165%増、前四半期の2686万ドルからも77%増と急激な伸びを記録した。データセンターの光接続需要を背景にインジウムリン基板の四半期売上高が過去最高を更新し、業績の変曲点を迎えたことがうかがえる。
収益性の改善も同時に進んだ。GAAP粗利率は前年同期の8.0%、前四半期の29.6%から44.9%まで急上昇し、GAAP純利益は1113万ドル(希薄化後EPS 0.17ドル)と、前年同期の700万ドルの損失から黒字転換した。非GAAPベースでも純利益1189万ドル(EPS 0.19ドル)を確保している。
会社は具体的な数値ガイダンスを示していないものの、CEOのモリス・ヤング氏は「業界史上最も重要な局面の一つに入っている」と述べ、生産能力増強と生産性改善への投資が需要の急拡大を捉える構えであることを強調した。
抑えておくべきKPI
- 売上高: 4759万ドル(前年同期比165%増、前四半期比77%増)
- GAAP粗利率: 44.9%(前年同期8.0%、前四半期29.6%から大幅改善)
- GAAP純利益: 1113万ドル、希薄化後EPS 0.17ドル(前年同期は700万ドルの純損失、EPS -0.16ドル)
- 非GAAP純利益: 1189万ドル、EPS 0.19ドル(前年同期は638万ドルの純損失)
インサイト
今回の決算で最も注目すべきは、インジウムリン基板の需要がデータセンターの光接続とAIインフラ需要に直結し、単なる需要回復ではなく構造的な転換点として描かれている点だ。粗利率が前年同期の8.0%から44.9%へ一気に跳ね上がったのは、価格改善だけでなく生産能力の拡大と歩留まり向上が同時に進んだ結果とみられる。
バランスシートも大きく変化した。現金及び現金同等物は前四半期末の1.2億ドルから4.1億ドルへ急増し、長期投資も新たに2.99億ドル計上されている。株主資本も2.7億ドルから9.1億ドルへ拡大しており、資金調達を伴う大型の資本増強が行われたことがうかがえる。株式数も発行済み希薄化後株数が前年同期の4371万株から6347万株へ増加しており、増資による希薄化の影響は今後の一株当たり指標を見る上で意識しておきたい。
今後の見どころ
次四半期以降は、インジウムリン基板の需要が一時的な特需か、AI・光接続市場の成長に沿った持続的な需要拡大かを見極めることが重要になる。会社が言及した生産能力増強や生産性改善の投資が実際の供給拡大にどうつながるかも注目点だ。
一方で、中国における対外投資規制や輸出許可の取得状況、地政学リスクは本文でもリスク要因として明記されている。大幅な資金調達を経た後の資本配分と、増加した株式数に対する収益成長の持続性も、今後の決算で確認すべきポイントとなる。
出典
2025:Q3 2025/10/30 発表(引け後)
- 発表翌営業日+8.61%寄付 +12.70%
- 5営業日+21.17%
AXTIの2025年度Q3決算サマリー
売上高と収益
- 四半期売上高:2,796万ドル(前年比+18.3%、前期比+55.3%)
- 売上総利益(GAAP):622万ドル(粗利率22.3%、前年同期24.0%)
- 売上総利益(Non-GAAP):627万ドル(粗利率22.4%、前年同期24.3%)
営業費用と利益
- 営業損失(GAAP):▲112万ドル(前年同期▲341万ドル)
- 営業損失(Non-GAAP):▲39万ドル
- 純損失(GAAP):▲191万ドル(前年同期▲294万ドル)
- 純損失(Non-GAAP):▲117万ドル
契約・受注(Bookings)
- インジウムリン(InP)関連需要の急増により、出荷・受注ともに拡大
- GaAs(ガリウムヒ素)も含め、データセンター用途が牽引
キャッシュと財務状況
- 現金・現金同等物:2,311万ドル(前期末比+1.2%)
- 在庫:7,766万ドル(前期末比▲8.7%)
- 短期借入金:6,154万ドル(前年末比+30.3%)
技術・事業ハイライト
- 中国子会社「Tongmei」のSTAR Market(科創板)上場申請は引き続き審査中
- InP(インジウムリン):データセンター・シリコンフォトニクス向け需要回復
- 業界の「新常態」に適応すべく製品構成見直しと在庫削減を進行中
決算まとめ
売上は前年・前期比ともに大幅増で、特にインジウムリン需要が急増。粗利率は前期比では大きく改善したが、前年からは若干低下。営業・純損失は前年より縮小し、損益改善が見られる。在庫削減も進んでおり、財務面は安定。中国子会社の上場進展が今後の成長要素として注目される。
