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【IONQ】イオンQの決算まとめ|2026年Q2

最新 2026:Q2 引け後

2026:Q2 2026/08/05 発表(引け後)

  • 発表翌営業日-0.53%寄付 +3.61%
  • 5営業日+13.20%

IONQ 2026年Q2決算:売上高が前年比287%増の8005万ドルで5四半期連続の最高記録、通期ガイダンスも据え置きではなく引き上げ

本決算のポイント

IonQの2026年第2四半期は、売上高が前年同期比287%増の8005万ドルとなり、会社発表の従来ガイダンス中央値を20%上回る結果となった。四半期として5期連続の最高売上を更新し、国際・商用・複数製品の各領域がいずれも前年比で伸びる幅広い成長になっている。

一方でGAAPベースの純損失は18.7億ドル、GAAP EPSはマイナス5.08ドルと大きく悪化しており、その主因は保証(warrant)債務の公正価値変動によるもので、実際の事業運営とは別軸の損失であることに留意したい。Adjusted EBITDA損失は1.203億ドルで、これにはSkyWaterとの商業関係に伴う費用2470万ドルが含まれている

会社は通期売上ガイダンスを2.8億〜2.9億ドルへ引き上げ、通期で前年比100%の有機的成長を継続して見込むとした。この見通しにはSkyWater買収による影響は含まれていない。

抑えておくべきKPI

  • 売上高: 8005万ドル(前年同期比287%増、前四半期比は6ヶ月累計1.447億ドルから算出)
  • セグメント構成: 国際が売上の約50%、商用が約60%、複数製品が約25%を占め、事業基盤の広がりを示す
  • 残存履行義務(RPO): 前年同期比297%増
  • 現金・現金同等物・投資: 30億ドル(SkyWater買収後のプロフォーマでは20億ドル)

重要なインサイト

売上成長は単なる一時的な押し上げではなく、IonQ Tempo量子コンピュータの世界的な導入拡大とクラウド利用の強さに支えられた構造的な広がりが見て取れる。国際・商用・複数製品のいずれも前年比で伸びており、特定顧客や単一地域への依存が薄まっている点は評価できる。

RPOが前年比297%増という伸びは、今後の売上の持続性を示す先行指標として重要で、通期ガイダンス引き上げの根拠にもなっている。

ただし損益面では、保証債務の公正価値変動により純損失が18.7億ドルへ急拡大しており、GAAP指標だけを見ると事業の実態を見誤る可能性がある。またSkyWater関連の研究開発費がAdjusted EBITDAを押し下げている点も、今後は買収完了後の連結決算に組み込まれていく変化として注視が必要だ。

今後の見どころ

SkyWater買収は2026年7月31日、つまり本四半期の対象期間後に完了しており、次四半期以降はSkyWaterの業績が連結決算に反映され、フルスタック量子プラットフォームとしての垂直統合効果が数値に表れてくる局面になる。今回のガイダンスにはその影響が含まれていない点は、次回発表時の比較で意識したい。

また256量子ビットの量子コンピュータの実証や、量子誤り訂正技術に関する成果公表の進捗も、技術面での競争力を測る材料として引き続き注目される。

出典

IonQ Announces Record Second Quarter 2026 Revenues, Growing 287% YoY

2026:Q1 2026/05/06 発表(引け後)

  • 発表翌営業日-9.30%寄付 -4.82%
  • 5営業日+5.12%

IONQ 2026年Q1決算:売上高が前年同期比755%増、通期ガイダンスを2億7,000万ドルへ引き上げ

IONQの決算ハイライト

イオンQの2026年第1四半期は、売上高が6,470万ドルと前年同期比755%増を記録し、自社ガイダンス範囲の中央値を30%上回る着地となった。会社は4四半期連続で過去最高を更新したとしており、量子コンピュータの販売拡大とクラウド利用の増加が伸びを支えた。

先行きの受注も厚みを増している。残存履行義務(RPO)は前年同期比554%増の4億7,000万ドルと過去最高に達し、通期売上ガイダンスは2億6,000万〜2億7,000万ドルへ引き上げられた。第2四半期の見通しは6,500万〜6,800万ドルで、通期ではオーガニックベースで100%超の成長を見込むとしている。

損益面は評価が分かれる。純利益は8億540万ドル、GAAP EPSは2.19ドルと大きな黒字だが、調整後EBITDAは9,680万ドルの損失、調整後EPSは0.34ドルの損失であり、実力ベースでは赤字が続いている。会社は通期の調整後EBITDA損失ガイダンスを3億3,000万〜3億1,000万ドルの範囲で据え置いた。

抑えておくべきKPI

  • 売上高: 6,470万ドル(前年同期比755%増、ガイダンス中央値を30%超過)
  • 残存履行義務(RPO): 4億7,000万ドル(前年同期比554%増)
  • 調整後EBITDA: 9,680万ドルの損失(SkyWater関連費用を除くと8,500万ドルの損失)
  • 現金・現金同等物および投資: 31億ドル(2026年3月31日時点)

重要なインサイト

今回の伸びは単発の大型案件による押し上げというより、販売先の広がりを伴った構造的な変化と読める。会社は売上の約60%が商用顧客、約35%が海外顧客、35%が複数製品を購入した顧客からのものだと説明しており、政府・研究機関への一点集中から抜け出しつつあることを示している。販売実績のある国は30か国を超え、1年前は数か国だったという。

製品面では、第6世代となるチップベースの256量子ビットシステムを初めて販売し、納入先はケンブリッジ大学となった。会社はこれを部品単位の試験から統合されたシステム全体の試験へ移る転換点と位置づけている。第5世代Tempoの需要も引き続き強いとしており、世代交代が需要の空白を生んでいる様子は見られない。

一方でローライトは損益構造だ。純利益8億540万ドルは大きいが、調整後EBITDAが9,680万ドルの損失であることを踏まえると、GAAP上の黒字は本業の稼ぐ力とは切り離して読む必要がある

今後の見どころ

まず確認すべきは、引き上げられた通期ガイダンス2億6,000万〜2億7,000万ドルに対する各四半期の進捗である。第2四半期の見通しは6,500万〜6,800万ドルで、第1四半期からの大きな上積みは織り込まれていない。通期100%超の成長という説明とあわせて、下期の偏りがどの程度になるかが焦点になる。

もう一点は費用の水準だ。通期の調整後EBITDA損失ガイダンスは3億3,000万〜3億1,000万ドルで据え置かれており、売上を引き上げても損失の見通しは変えていない。調整後EBITDAにはSkyWaterとの商業関係に伴う費用が含まれ、この取引は未完了とされている。取引の帰趨と、それを除いた8,500万ドルの損失水準がどう推移するかが、収益性を見るうえでの手がかりになる。

出典

IonQ Announces First Quarter 2026 Financial Results

2025:Q2 2025/08/06 発表(引け後)

  • 発表翌営業日-1.79%寄付 -5.46%
  • 5営業日-0.05%

イオンQ(IONQ)の2025年度第2四半期決算サマリー

売上高と収益

  • 四半期売上高(GAAP):2,069万ドル(前年同期1,138万ドル、前年比+81.8%)
  • 純損失(GAAP):▲1億7,684万ドル(前年同期 ▲3,756万ドル)
  • 調整後EBITDA(Non-GAAP, 会社定義):▲3,652万ドル(前年同期 ▲2,370万ドル)

営業費用と利益

  • 営業損失(GAAP):▲1億6,059万ドル(前年同期 ▲4,894万ドル)
  • 研究開発費:1億334万ドル(前年同期 3,120万ドル、+231.1%)
  • 販売・マーケ費:1,088万ドル(前年同期 614万ドル、+77.2%)
  • 一般管理費:4,811万ドル(前年同期 1,305万ドル、+268.6%)

キャッシュと財務状況

  • 現金・現金同等物:1億4,007万ドル(前年末 5,439万ドル)
  • 短期投資:4億678万ドル(前年末 2億8,590万ドル)
  • 長期投資:1億990万ドル(前年末 2,355万ドル)
  • 現金・現金同等物および投資の合計(2025年6月30日時点):6億5,680万ドル
  • プロフォーマ現金等残高(2025年7月9日時点):16億ドル(10億ドルの株式発行後)

技術・事業ハイライト

  • オックスフォード・アイオニクスの買収提案(2027年に800論理キュービット、2030年に8万論理キュービット目標)
  • Lightsynq社、Capella社の買収完了
  • AstraZeneca・AWS・NVIDIAと共同で量子加速創薬アプリケーションを20倍高速化
  • 米国EPBと2,200万ドル規模の契約、米初の商用量子ハブ構築
  • 日本産業技術総合研究所(AIST)との量子AI研究協力
  • スウェーデンEinrideと量子最適化物流プロジェクト開始
  • オーストラリアEmergence QuantumとAPAC展開強化
  • 韓国KISTIと量子インフラ・教育・人材交流で協定締結
  • ワシントン大学と物質-反物質の非対称性を量子シミュレーションで初めて再現
  • オークリッジ国立研究所と電力網最適化のハイブリッド量子計算手法を開発

2025年度ガイダンス

  • 通期売上高見通し:8,200万〜1億ドル
  • 第3四半期売上高見通し:2,500万〜2,900万ドル

決算まとめ

売上は前年比8割増と急成長し、ガイダンス上限を15%上回った。大型の資金調達によりプロフォーマ現金残高は過去最高の16億ドルに達し、積極的なM&Aと研究開発投資を継続可能な体制を構築。損失は研究開発費とM&A関連費用の増加で大幅拡大。技術面では量子計算・量子ネットワークの双方で長期ロードマップを強化し、グローバル提携も加速している。

出典(一次情報)

2025:Q1 2025/05/07 発表(引け後)

  • 発表翌営業日+9.27%寄付 +8.92%
  • 5営業日+14.65%

イオンQ(IONQ)の2025年度Q1決算サマリー

売上高と収益

  • 四半期売上高: 756万ドル(前年同期比ほぼ横ばい)
  • GAAP純損失: ▲3,225万ドル(前年同期:▲3,959万ドル)
  • 調整後EBITDA: ▲3,581万ドル(前年同期:▲2,699万ドル)
  • EPS(希薄化後): ▲0.14ドル(前年:▲0.19ドル)

営業費用と利益

  • 総費用: 8,325万ドル(前年同期:6,046万ドル)

研究開発費: 3,995万ドル(前年:3,236万ドル)
販売・マーケティング費: 861万ドル(前年:670万ドル)
一般管理費: 2,381万ドル(前年:1,402万ドル)
減価償却費: 656万ドル(前年:396万ドル)
営業損失: ▲7,568万ドル(前年:▲5,288万ドル)

キャッシュと財務状況

  • 現金・短期投資残高: 5億8,850万ドル(前四半期末:3億4,040万ドル)
  • 資金調達: ATMオファリングで約3億7,260万ドルを調達
  • 純資産合計: 7億6,500万ドル(前年末:3億8,400万ドル)

技術・事業ハイライト

  • 商用販売契約(EPBとの取引)で2,200万ドル規模のForte Enterpriseを納入予定
  • DARPAの量子ベンチマークプロジェクトに選出
  • 量子ネットワーク事業拡大:ID Quantique買収完了、Capella買収契約締結
  • Lightsynq買収により量子メモリ技術・光子間接続のIPを獲得予定
  • NVIDIA GTCでAnsysとの協業により従来比12%の高速処理を実証
  • 日本市場進出:トヨタ通商および産総研(G-QuAT)とのMoU締結
  • 米空軍研究所向けに次世代量子システムを納入
  • 月面並の真空レベルを達成する新型イオントラップパッケージ試作完了

2025年ガイダンス(および次期見通し)

  • 通期売上見通し: 7,500万〜9,500万ドル(前年約2倍のレンジ)
  • 第2四半期売上見通し: 1,600万〜1,800万ドル
  • Lightsynq買収により、将来的な商用システムは数万〜数百万キュービット規模へ拡張可能とコメント

イオンQは、研究と商用の両面で戦略的な買収とパートナーシップを積極展開しており、米国・日本・欧州を含む量子ネットワーク構築においてポジションを強化。売上高は前年並みだが、2,200万ドルの大型商談やDARPAの採用など、将来に向けた布石が相次いでおり、2025年以降の成長加速が視野に入る。現金も潤沢であり、短期的な資金不安はない。長期的には、量子コンピューティングと量子ネットワークの両輪で業界を牽引する立場へと進化しつつある。

出典(一次情報)

これより前の決算を表示(3期分)

2024:Q4 2025/02/26 発表(引け後)

  • 発表翌営業日-16.77%寄付 -6.31%
  • 5営業日-24.39%

イオンQ(IONQ)の2024年通期決算サマリー

売上高と収益

  • 年間売上高: 4,310万ドル(前年比 +95%)
  • GAAP純損失: ▲3億3,160万ドル(前年 ▲1億5,770万ドル)
  • 調整後EBITDA損失: ▲1億720万ドル(前年 ▲7,770万ドル)
  • 第4四半期売上高: 1,170万ドル(ガイダンス上限を超過)

営業費用と利益

  • 研究開発費: 1億3,680万ドル(前年 9,230万ドル)
  • 販売およびマーケティング費: 2,840万ドル(前年 1,820万ドル)
  • 一般管理費: 7,100万ドル(前年 5,070万ドル)
  • 営業損失: ▲2億3,250万ドル(前年 ▲1億5,770万ドル)

契約と受注(Bookings)

  • 年間受注高: 9,560万ドル(前年比で上限ガイダンスを超過)
  • Q4受注高: 2,270万ドル
  • 主な新規契約:

米空軍研究所と2,110万ドルの量子ネットワーク契約
アブダビ、メリーランド州、韓国・釜山などとの提携・MOU

キャッシュと財務状況

  • 現金および投資残高: 3億6,380万ドル
  • ATM(株式発行)による調達枠: 5億ドルまでの設定を発表
  • 年間キャッシュフロー:

営業活動によるキャッシュフロー:▲1億560万ドル
設備投資:1,800万ドル、買収:1,550万ドル(Qubitekkなど)

技術・事業ハイライト

  • ID Quantique社の買収発表: 約300件の量子ネットワーク関連特許を獲得予定
  • Qubitekk買収完了: 米国最大の量子ネットワーク契約(5,450万ドル)を獲得
  • 新製品:

IonQ Forte Enterpriseをスイスの初の海外拠点に納入
「IonQ Quantum OS」「IonQ Hybrid Services」発表
パートナーシップ拡大:

General Dynamics、University of Maryland、NVIDIAとの協業拡大
SK Telecomと戦略的量子パートナーシップを締結予定

2025年ガイダンス(または翌期ガイダンス)

  • 通期売上見通し: 7,500万〜9,500万ドル(前年比+約2倍)
  • 第1四半期売上見通し: 700万〜800万ドル
  • 通期調整後EBITDA損失見通し: ▲1億2,000万ドル(前年より悪化見込み)

イオンQは2024年、売上・受注ともにガイダンスを上回る成長を達成し、量子ネットワーク市場でのリーダーシップを確立。ID QuantiqueおよびQubitekkの買収により、特許数と商用機会を大幅に強化し、量子コンピューティングとネットワーキングの両面での統合戦略が進行中。一方で赤字幅は拡大しており、今後の収益化と資金効率が注視される。2025年は大型契約の進捗とともに、「量子商用化時代」への本格的な移行が期待される。

2024:Q3

IonQ(イオンQ)の2024年度Q3決算サマリー

売上高と収益

  • 売上高: 第3四半期の売上高は1,240万ドルで、前年同期の613万ドルから約102%増加し、予想を上回った。
  • 純損失: 5,250万ドルで、前年同期の4,480万ドルから損失が増加。

技術的ハイライト

  • 量子ネットワーキングの進展: アメリカ空軍研究所(AFRL)との契約で、5,450万ドルの規模に及ぶ量子ネットワーキング技術の研究開発を実施。量子コンピュータ間の通信とスケーリングを促進。
  • 量子アプリケーション開発: AstraZenecaと提携し、バイオベンチャーハブで量子技術を応用した医薬品開発を共同で進める計画。さらに、Ansysとの協業により、製品シミュレーションを量子コンピューティングで加速。

キャッシュフローおよび財務状況

  • キャッシュと短期投資: 現金および短期投資は3億8,280万ドルを保有し、堅実な資金基盤を維持。

将来ガイダンス

  • 2024年通期売上予測の上方修正: 売上予測を3,850万ドルから4,250万ドルに引き上げ。量子コンピューティング技術の商業化による成長が期待される。

**
**決算発表後、株価は上昇。主な要因として、量子ネットワーキングおよび製薬業界への量子応用における進展と、通期売上予測の上方修正が挙げられる。

2024:Q2

IonQ(イオンQ)の2024年度Q2決算サマリー

  • 売上高: 1,138万ドル。前年同期の551万ドルから106%の増加を達成​。
  • 新規契約: 第2四半期で900万ドルの新規契約を獲得​。
  • 純損失: 3,756万ドル。前年同期の4,371万ドルから減少​。
  • 調整後EBITDA(営業損益): 2,370万ドルの損失、前年同期の1,942万ドルの損失から悪化​。
  • 現金及び現金等価物: 4億200万ドル​。

技術的成果

  • 2キュービットゲートの精度向上: 次世代のバリウムキュービットを使用した2キュービットゲートで99.9%の精度を達成。これにより、高度な量子システムの開発が進みます​。
  • 部分的エラー修正技術の発明: 特定の量子ゲートにおいてエラーを低減する技術を開発。これにより、量子コンピュータの精度が向上し、実用的な応用が可能に​。

コマーシャルハイライト

  • ARLISとの契約: アメリカのARLIS(Applied Research Laboratory for Intelligence and Security)と、ブラインド量子コンピューティングシステムの設計契約を締結​。
  • AWSとの契約延長: Amazon Braketを通じてIonQの量子コンピュータの提供を継続​。

将来の見通し

  • 2024年度の通期売上予測: 3,800万ドルから4,200万ドルに引き上げ​。
  • 2024年度第3四半期売上予測: 900万ドルから1,200万ドル​。

イオンQは、量子コンピュータ技術での進展と商業契約の拡大により、2024年第2四半期に売上を大幅に伸ばしている。新しい技術革新と顧客との契約が将来的な成長を支える基盤となっている。