PR

【KTOS】クレイトス・ディフェンス&セキュリティ・ソリューションズの決算まとめ|2026年Q2

最新 2026:Q2 引け後

2026:Q2 2026/08/04 発表(引け後)

  • 発表翌営業日+6.69%寄付 +13.50%
  • 5営業日+22.86%

KTOS 2026年Q2決算:売上高が19.1%の有機成長で4.6億ドルに到達、通期ガイダンスも増額

本決算のポイント

クレイトス・ディフェンス&セキュリティ・ソリューションズの2026年第2四半期は、売上高が前年同期比30.5%増の4.588億ドルとなり、うち有機成長率も19.1%と高水準を維持した。政府部門(KGS)が36.4%増(有機成長22.0%)と牽引役となり、無人システム部門(KUS)も8.1%の有機成長を確保している。

GAAP営業損益は160万ドルの損失となったものの、GAAP純利益は440万ドル(前年同期290万ドル)を確保し、調整後EBITDAは前年同期の2830万ドルから3820万ドルへと拡大、調整後EPSも0.11ドルから0.21ドルへとほぼ倍増した。一方で営業キャッシュフローは受注拡大に伴う運転資本増加を背景に1100万ドルの使用超過、フリーキャッシュフローも1890万ドルの使用超過となっている。

会社は四半期の受注高4.922億ドル、Book to Bill比率1.1倍という強い需要環境を踏まえ、通期売上ガイダンスを17.5億〜18.1億ドル(通期有機成長率約18〜23%)へ増額し、第3四半期の初期ガイダンスも新たに提示した。調整後EBITDAガイダンスも1.73億〜1.76億ドルへと幅を絞り込んでいる。

抑えておくべきKPI

  • 売上高: 4.588億ドル(前年同期比30.5%増、有機成長19.1%)
  • セグメント別成長: KGS(政府部門)379.7百万ドルで36.4%増(有機22.0%)、KUS(無人システム)79.1百万ドルで8.1%の有機成長
  • 調整後EBITDA: 3820万ドル(前年同期2830万ドルから拡大、売上高比8.3%)
  • 受注・バックログ: 四半期Book to Bill比率1.1倍、直近12カ月では1.3倍。連結バックログは20.84億ドル、bid & proposalパイプラインは150億ドルに拡大

投資家目線のインサイト

今回の決算で目を引くのは、単なる売上成長にとどまらず、ロケットシステムやタービン技術など個別事業の有機成長率が50%超に達している点だ。防衛ロケット支援が50.2%増、タービン技術が43.3%増と、いずれも既存事業の需要が実際の生産・納品として顕在化してきていることを示している。これは一時的な受注の積み上がりではなく、国防産業基盤の再構築という構造的な追い風を反映した動きと見てよさそうだ。

一方でローライトとしては、営業キャッシュフローとフリーキャッシュフローがともにマイナスで、運転資本の膨張が続いている点は注視が必要だ。売上急拡大に伴う売掛金・棚卸資産の増加に加え、ロケットモーター調達やジェットエンジン量産(2027年に年産3000基を目指す)に向けた在庫投資が重なっている。イスラエル事業ではシェケル高がマージンを圧迫している点も、地政学リスクとは別の為替リスクとして意識しておきたい。

貸借対照表を見ると現金及び現金同等物が5.6億ドルから14.4億ドルへ急増しており、大型の増資(新株発行による調達13.5億ドル)と買収(現金支払3.47億ドル)を実施したことがうかがえる。大規模投資局面を支えるための資本調達が先行しており、収益性の改善はこれからの生産スケール化にかかっているという段階だ。

今後の見どころ

会社は第3四半期の有機成長率を19〜25%、第4四半期を19〜31%と見込み、下半期の売上・調整後EBITDAが上半期を上回る展開を予想している。政府機関の一時的な予算停止や継続決議の影響が和らぎ、顧客からの契約資金供給が回復してくるかどうかが焦点になる。

また、2026年通期の投資額は2.5億〜2.75億ドルに上る計画で、Prometheus合弁事業やジェットエンジン量産設備、Valkyrie第2ロットの生産など、複数の大型投資が同時進行している。2027年に向けた設備投資の成果がいつ利益率改善として表れてくるか、次回以降の決算での進捗確認が重要になる。会社は2027年通期ガイダンスを次回の第3四半期決算発表時に提示するとしている。

出典

Kratos Reports Second Quarter 2026 Financial Results

2025:Q1 2025/05/07 発表(引け後)

  • 発表翌営業日-5.10%寄付 +1.50%
  • 5営業日-7.02%

クレイトス・ディフェンス(KTOS)の2025年Q1決算サマリー

売上高と収益

  • 四半期売上高: 3億2620万ドル(前年比 +9.2%)
  • GAAP純利益: 450万ドル(前年同期:130万ドル)
  • 調整後純利益(Non-GAAP): 1890万ドル(前年同期:1610万ドル)
  • 調整後EBITDA: 2670万ドル(前年同期:2600万ドル)
  • 1株あたりGAAP利益(EPS): 0.03ドル
  • 調整後EPS(Non-GAAP): 0.12ドル

営業費用と利益

  • GAAP営業利益: 660万ドル(前年同期:700万ドル)
  • 営業キャッシュフロー: ▲2920万ドル(前年同期は+70万ドル)
  • フリーキャッシュフロー(FCF): ▲5180万ドル(設備投資額2260万ドル)

契約と受注(Bookings)

  • 四半期受注高: 3億6560万ドル(前年同期比 +16.6%)
  • ブック・トゥ・ビルレシオ: 1.2倍(過去12か月でも同じ水準)
  • 受注残高(バックログ): 15億800万ドル(前年末:14億4500万ドル)
  • 提案・入札パイプライン: 126億ドル

セグメント別業績

  • 無人システム(KUS)

売上高:6310万ドル(前年比 +6.2%)
営業損失:▲170万ドル(前年▲40万ドル)
調整後EBITDA:170万ドル(前年:290万ドル)
ブック・トゥ・ビル:1.8倍
政府向けソリューション(KGS)

売上高:2億3950万ドル(前年比 +7.8%)
営業利益:1700万ドル(前年:1660万ドル)
調整後EBITDA:2500万ドル(前年:2310万ドル)
ブック・トゥ・ビル:1.0倍

キャッシュと財務状況

  • 現金残高: 2億6370万ドル(前年末:3億2930万ドル)
  • 長期債務: 1億7220万ドル(前期比 微減)
  • 資本支出(CAPEX): 2260万ドル(前年同期:1660万ドル)
  • フリーキャッシュフロー(FCF): ▲5180万ドル

技術・事業ハイライト

  • イスラエル拠点の電子機器工場移転を6月末までに完了予定
  • MACH-TB 2.0関連で極超音速兵器・ジェットエンジン・ロケット製造拡大
  • 契約上重要なプログラムに対する政府資金が確定し、後半に向けた成長を強調
  • 小型ジェットエンジン、衛星通信、C5ISR、ミサイル防衛等での大型契約継続中

2025年ガイダンス

  • 通期売上見通し: 12億6000万〜12億8500万ドル(前年比+約11%)
  • 通期調整後EBITDA: 1億1200万〜1億1800万ドル
  • 通期営業利益: 3400万〜3900万ドル
  • 第2四半期売上見通し: 3億〜3億1000万ドル
  • 第2四半期調整後EBITDA: 2100万〜2500万ドル
  • 設備投資: 通期で1億2500万〜1億3500万ドル

クレイトスは、売上・受注ともに堅調な成長を維持し、調整後EBITDAおよび純利益も前年を上回る水準を記録。第2四半期は一時的に減速が見込まれるものの、後半に向けて軍事・国家安全保障分野での大型案件の加速と利益率の回復が期待されている
サプライチェーンや製造投資も進めており、2026年にかけて利益率の高い分野での拡大が見込まれる
長期的に見れば、強い受注残と契約パイプラインが株主価値創出を支える構造が明確に構築されている

2024:Q4 2025/02/26 発表(引け後)

  • 発表翌営業日+5.25%寄付 +0.20%
  • 5営業日+11.42%

クレイトス・ディフェンス(KTOS)の2024年の通期決算サマリー

1. 売上高と収益

  • 年間売上高:11億3,600万ドル(前年比 +9.6%、オーガニック成長 +9.1%)

無人システム部門(KUS):2億7,050万ドル(前年比 +27.5%)
政府向けソリューション部門(KGS):8億6,580万ドル(前年比 +5.0%)
GAAP純利益:1,630万ドル(前年は▲890万ドルの損失)
調整後EPS(非GAAP):0.49ドル(前年0.42ドル) 調整後EBITDA:1億570万ドル(前年比 +10.8%)

2. 注文とバックログ

  • 年間受注総額:13億5,400万ドル(前年比 +10.4%)
  • ブック・トゥ・ビルレシオ:1.2倍(四半期ベースでは1.5倍)
  • 総受注残(バックログ):14億4,500万ドル(前年末:12億2,700万ドル)

KUS:2億9,520万ドル
KGS:11億5,000万ドル

3. キャッシュフローと財務

  • 営業キャッシュフロー:4,970万ドル(前年:6,520万ドル)
  • フリーキャッシュフロー:▲850万ドル(設備投資5,820万ドル含む)
  • 現金及び現金同等物:3億2,930万ドル(前年:7,280万ドル)
  • 自己資本:13億5,300万ドル(前年:9億7,600万ドル)

4. セグメント別の業績

  • KUS(無人機システム)

売上:2億7,050万ドル(前年比 +27.5%)
調整後EBITDA:1,630万ドル(前年比 +10.1%)
KGS(政府向けソリューション)

売上:8億6,580万ドル(前年比 +5.0%)
調整後EBITDA:8,940万ドル(前年比 +10.9%)

5. 将来ガイダンス(2025年)

  • 売上見通し:12億6,000万~12億8,500万ドル(前年比 +10%)
  • 調整後EBITDA:1億1,200万~1億1,800万ドル
  • 営業キャッシュフロー見通し:5,000万~6,000万ドル
  • 設備投資予定:1億2,500万~1億3,500万ドル(無人機、ロケット、マイクロ波施設等への大型投資を予定)
  • 自由キャッシュフロー:▲7,500万~▲8,500万ドル(設備投資の増加を反映)

6. 今後の成長ドライバー

  • MACH-TB 2.0契約による極超音速兵器の製造施設拡張
  • Valkyrie(戦術無人機)量産向け設備投資と先行製造
  • 新たな小型ジェットエンジン施設および衛星通信施設への投資

7. まとめ

  • 安定した売上成長と黒字転換を果たし、戦略的分野への設備投資を強化
  • 大規模契約の獲得により2026年には13~15%の成長を見込む
  • 国防分野での地位を強化し、長期的な「上昇トレンド」への準備が整っている

クレイトスは、国防・国家安全保障向けに特化したテック企業として、無人機や衛星通信・極超音速技術といった成長分野に注力しながら収益とキャッシュフローの両立を実現。2025年は大規模設備投資の年になるが、2026年以降の成長加速に向けた布石が明確に打たれており、中長期での業績成長が期待される注目企業