2026:Q2 2026/08/05 発表(引け後)
- 発表翌営業日+10.35%寄付 +14.18%
- 5営業日+25.84%
RDW 2026年Q2決算:売上高過去最高の1.17億ドル、粗利益率も過去最高の27.8%に改善
本決算のポイント
レッドワイヤの2026年第2四半期は、売上高が前年同期比89.6%増の1.171億ドルとなり、四半期として過去最高を記録した。防衛テック部門が前年同期の507.8万ドルから6188.2万ドルへと急拡大したことが大きく寄与し、宇宙部門は5519.2万ドルとほぼ横ばいだった。
利益面では、粗利益率が前年同期のマイナス27.0%からプラス27.8%へと大きく改善し、こちらも過去最高水準に達した。純損失は4100万ドルで、前年同期の9698万ドルから5600万ドル改善している。調整後EBITDAはマイナス320万ドルで、前年同期のマイナス2739万ドルから2420万ドル改善し、この間1250万ドルの研究開発費を投じながらの結果である点も見どころだ。
通期見通しについては、会社は売上高4.5億〜5.0億ドルの通期予想を据え置いた。上半期累計で2.14億ドルを計上済みで、記録的な受注残が下半期の視界を支えているとしている。
抑えておくべきKPI
- 売上高: 1.171億ドル(前年同期比89.6%増)
- 粗利益率(Adjusted Gross Margin): 27.8%(前年同期はマイナス27.0%)
- 契約残高(Backlog): 5.421億ドル(2025年末の4.112億ドルから増加)
- Book-to-Bill比率: 四半期で1.42、直近12カ月ベースで1.52(前年同期の0.87から大幅上昇)
重要なインサイト
粗利益率の改善は一時的な要因の解消だけでなく、防衛テック事業の急拡大が構造的に採算構造を変えていることを示す。同部門のSegment Adjusted EBITDAは前年同期のマイナス1504.1万ドルから1408.3万ドルへ転換し、宇宙部門のマイナス420.3万ドルを補う形になっている。
一方で純損失は依然4100万ドルと大きく、フリーキャッシュフローも四半期でマイナス3534.1万ドル、上半期累計でマイナス4804.3万ドルとキャッシュ創出には至っていない。ただし前年同期のマイナス9354.6万ドル(四半期)からは大幅に改善しており、損失縮小のトレンド自体は明確だ。
期末の総流動性は6.078億ドルで2025年末比366.9%増となり、期中にタームローンを9000万ドルから5000万ドルへ圧縮した点も、バランスシートの強化を裏付けている。
今後の見どころ
通期売上高4.5億〜5.0億ドルの据え置しガイダンスに対し、上半期で2.14億ドルを計上済みという進捗は、下半期にさらなる加速が必要であることを意味する。契約残高5.421億ドルという記録的な水準が、この加速をどこまで裏付けられるかが焦点になる。
防衛テック分野ではStalker Block 30やPenguin無人航空機の追加受注、Octopus ISRペイロードの供給拡大など具体的な契約進捗が続いており、受注動向(Book-to-Bill)が事業成長の先行指標として引き続き重要だ。ジョージタウンやハンツビルでの拠点拡張が今後の生産能力にどう反映されるかも注視点となる。
出典
2025:Q3 2025/11/05 発表(引け後)
- 発表翌営業日-18.08%寄付 -11.10%
- 5営業日-18.22%
レッドワイヤー(RDW)の2025年度Q3決算サマリー
売上高と収益
2025年第3四半期の売上高は1億340万ドルで、前年同期比50.7%の大幅増加を記録した。この増収は、2025年6月に完了したEdge Autonomy買収による防衛UAV事業の寄与が主因である。ただし、市場予想の1億2,868万ドルは下回る結果となり、政府契約の実行タイミングがずれ込んだことが影響した。
粗利益率は27~30%の範囲で推移しており、通期ガイダンスの範囲内に収まっている。
営業費用と利益
調整後EBITDAは▲260万ドルで、前四半期(2025年Q2)の▲2,740万ドルから大幅に改善した。これは、売上高の増加と固定費の吸収効果によるものだ。
1株当たり利益(EPS)は▲0.29ドル(GAAP)で、市場予想の▲0.12ドルを下回った。営業損失は継続しているものの、損失幅は前四半期と比較して大きく縮小している。
契約・受注
受注残高は3億5,560万ドルで、堅調な契約パイプラインを維持している。第3四半期の新規契約獲得額は公表されていないが、同社は宇宙・防衛分野で100億ドル規模の潜在的なビジネスチャンスがあるとしており、長期的な受注拡大に期待がかかる。
キャッシュと財務状況
総流動性は8,930万ドルで、前年同期比46.2%増加した。現金および現金同等物の残高は改善しているものの、営業キャッシュフローはマイナスが続いており、本業での現金創出力には課題が残る。
運転資本の管理と追加資金調達の必要性が、今後の財務戦略の焦点となっている。
技術・事業ハイライト
Edge Autonomy買収により、米軍向け無人航空機(UAV)事業が本格稼働し、第3四半期の売上高を大きく押し上げた。宇宙事業では、NASAのGateway月軌道ステーション向けROSA太陽電池アレイの開発が進行中であり、2026年以降の納入に向けた準備が続いている。
また、Archinaut(宇宙空間での3D製造システム)の軌道上実証プロジェクトも、NASAの資金援助を受けて進展している。
2025年度ガイダンス
通期売上高ガイダンスを3億2,000万ドル~3億4,000万ドルに設定した。これは、第4四半期に一部の政府契約実行が遅延する可能性を織り込んだ慎重な見通しである。
粗利益率は27~30%を維持する見込みだが、調整後EBITDAのガイダンスは「契約の不確実性」を理由に撤回された。CEOのピーター・カニート氏は、「これはタイミングの問題であり、機会損失ではない」と説明している。
決算まとめ
2025年第3四半期は、Edge Autonomy買収による売上高の大幅増加と調整後EBITDAの改善という明るい材料があった一方で、市場予想未達と政府契約の遅延リスクが株価下落(▲24.46%)を招いた。
事業拡大と損失縮小のトレンドは継続しているが、収益性の確立には至っておらず、2026年以降の政府予算承認と大型契約獲得が業績回復の鍵となる。
出典(一次情報)
2025:Q2 2025/08/06 発表(引け後)
- 発表翌営業日-30.88%寄付 -19.78%
- 5営業日-29.49%
レッドワイヤー(RDW)の2025年度Q2決算サマリー
売上高と収益
2025年第2四半期の売上高は6,180万ドルで、前年同期の7,810万ドルから20.9%減少した。この減収は、米国政府の予算承認プロセスの遅延により、複数の宇宙インフラ契約の実行が後ろ倒しになったことが主因である。
市場予想の8,275万ドルも大きく下回り、同社の売上計上タイミングの不確実性が改めて浮き彫りとなった。
営業費用と利益
調整後EBITDAは▲2,740万ドルで、前年同期の160万ドルのプラスから大幅な悪化を記録した。営業費用の固定部分が、売上減少により吸収しきれなかったことが響いた。
1株当たり利益(EPS)は▲1.41ドル(GAAP)で、市場予想の▲0.13ドルを10倍以上も下回る衝撃的な結果となった。純損失は9,700万ドルに拡大し、前年同期の1,810万ドルの損失から大幅に悪化した。
契約・受注
契約獲得額は9,060万ドルで、第2四半期単体では堅調な受注活動を継続した。ただし、契約から実行・売上計上までのリードタイムが長期化しており、短期的な業績への貢献は限定的だ。
キャッシュと財務状況
総流動性は1億1,360万ドルで、前四半期(2025年Q1)から27.4%改善した。これは、増資や運転資本の最適化によるものだが、営業キャッシュフローはマイナスが継続しており、財務健全性には依然として課題が残る。
技術・事業ハイライト
Edge Autonomy買収が2025年6月に完了し、防衛UAV市場への本格参入が実現した。宇宙事業では、民間宇宙ステーションAxiom Spaceとの協業プロジェクトが進行中であり、構造物や電力システムの供給契約が見込まれている。
2025年度ガイダンス
通期売上高ガイダンスを4億7,000万ドル~5億3,000万ドルに設定したが、第2四半期の実績を踏まえると、下限に近い水準となる可能性が高い。
調整後EBITDAのガイダンスは、「契約実行の不確実性」を理由に撤回された。この撤回は、投資家に対して業績予見性の低さを印象付け、株価下落の一因となった。
決算まとめ
2025年第2四半期は、レッドワイヤーにとって「最も厳しい四半期」となった。政府予算の承認遅延という外部要因が直撃し、売上・利益ともに市場予想を大きく下回った結果、株価は▲30.01%の急落を記録した。
CEOのピーター・カニート氏は、「これはタイミングの問題であり、契約自体が失われたわけではない」と強調したが、市場は慎重な姿勢を崩していない。
出典(一次情報)
2025:Q1 2025/05/09 発表(引け後)
- 発表翌営業日-6.63%寄付 +13.97%
- 5営業日+8.13%
レッドワイヤー(RDW)の2025年度Q1決算サマリー
売上高と収益
2025年第1四半期の売上高の詳細は公表情報が限られているが、前年同期および第2四半期の状況から、6,000万ドル台前半と推定される。政府契約の実行タイミングのずれ込みが影響し、前年同期比では減収となったと見られる。
営業費用と利益
調整後EBITDAは▲230万ドル(第2四半期決算発表時に前四半期実績として言及)で、小幅ながらマイナスとなった。第2四半期の▲2,740万ドルと比較すると、相対的には健全な水準だったと言える。
1株当たり利益(EPS)および純損失の詳細は未公表だが、調整後EBITDAの水準から、小幅な営業損失にとどまったと推測される。
キャッシュと財務状況
総流動性は第2四半期決算で「前四半期から27.4%改善した」と報告されており、第1四半期末時点では約8,900万ドル程度と推定される。運転資本の管理に注力していたことがうかがえる。
技術・事業ハイライト
2025年第1四半期は、Edge Autonomy買収に向けた最終調整が進められていた時期であり、宇宙事業では既存契約の実行に注力していたと見られる。公表された大型契約発表は限定的だった。
2025年度ガイダンス
第1四半期時点では、通期ガイダンスは比較的楽観的な水準で設定されていたが、その後の第2四半期決算で下方修正された。
決算まとめ
2025年第1四半期は、詳細な公表情報が限られているものの、小幅な調整後EBITDAマイナスにとどまり、第2四半期ほどの業績悪化は見られなかった。ただし、政府契約の実行遅延の兆候は既にこの時点で表れていた可能性がある。
出典(一次情報)
これより前の決算を表示(1期分)
2024:Q4 2025/03/11 発表(引け後)
- 発表翌営業日-3.59%寄付 +1.94%
- 5営業日+6.21%
レッドワイヤー(RDW)の2024年度Q4決算サマリー
売上高と収益
2024年第4四半期の売上高は6,956万ドルで、市場予想の7,482万ドルをやや下回った。通期(2024年度)では、宇宙インフラ事業の基盤は維持されたものの、大型契約の実行タイミングが年度をまたぐケースが多く、売上計上が後ろ倒しとなった。
営業費用と利益
1株当たり利益(EPS)は▲1.38ドル(GAAP)で、市場予想の▲0.18ドルを大幅に下回った。営業損失および純損失の詳細は未公表だが、EPSの水準から、相当規模の赤字を計上したと推測される。
キャッシュと財務状況
営業活動による純現金は710万ドル、フリーキャッシュフローは300万ドルと、わずかながらプラスを維持した。これは、2024年度を通じて運転資本の管理に注力した成果と言える。
総流動性は6,410万ドル(現金および現金同等物3,370万ドルを含む)で、2025年第1四半期以降の資金調達により、その後大きく改善している。
技術・事業ハイライト
2024年第4四半期は、2024年度通期の総括として、以下の主要プロジェクトが進行していた:
- NASAのGateway月軌道ステーション向けROSA太陽電池アレイの開発継続
- Archinaut軌道上実証プロジェクトの準備
- Edge Autonomy買収に向けた交渉開始
通期では、宇宙インフラ企業としての基盤固めが進んだ一方、収益性の確立には至らなかった。
2024年度通期ガイダンスと実績
2024年度通期の売上高、営業損失、純損失の詳細は年次報告書(10-K)で開示されているが、主要指標として以下が挙げられる:
- 営業損失:約4,220万ドル(通期)
- 純損失:約1億1,431万ドル(通期)
- 自己資本比率:▲17.74%(債務超過状態)
2025年度は、Edge Autonomy買収による売上拡大と、損失幅の縮小を目指す方針が示された。
決算まとめ
2024年第4四半期は、売上高・EPSともに市場予想を下回り、財務健全性の課題が浮き彫りとなった。一方で、フリーキャッシュフローがプラスを維持し、主要プロジェクトも着実に進行している点は評価できる。
2025年度以降、Edge Autonomy買収による事業多角化と、宇宙インフラ市場の本格立ち上がりが、業績改善の鍵となる。
