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クレド(CRDO)の決算ビート&通期レイズを起点に、AIインフラ再評価の波(2025.09.04)

クレド(CRDO)の決算ビート&通期レイズを起点に、AIインフラ再評価の波(2025.09.04)市場分析

このマクロ市場分析は、私(@mifsee)が米国市場への投資判断に際し、日々のマクロ環境を俯瞰的に捉えるための個人的な学習記録としてアウトプットしているものです。内容には誤りや実際の状況と異なる点を含む可能性があります。あらかじめご了承のうえ、ご覧ください。

注目の上昇銘柄(ウォッチリストから)

ウォッチリスト(2025/09/04 終値ベース)

名柄終値変動率テーマインサイト
INOD(イノデータ)41.10+12.05%AIデータ整備・アノテーション強気記事と機関流入観測
HIMS(ヒムズ・アンド・ハーズ)48.11+8.21%デジタルヘルス・テレヘルスEli Lilly提訴棄却報道による規制懸念後退
CRDO(クレド・テクノロジー)134.00+7.40%データセンター高速通信決算ビート&通期レイズ
FN(ファブリネット)362.16+7.30%EMS・光学モジュール決算後の上昇継続とAI光学需要の強含み
PTON(ペロトン)8.12+6.84%コネクテッドフィットネス地合い改善による連れ高
ALAB(アステラ・ラボ)187.95+6.42%AI接続半導体(CXL/PCIe)目標株価引き上げとCiti会議登壇
ATRO(アストロニクス)39.06+6.14%航空宇宙エレクトロニクスQ2好調とガイダンス上方修正後のモメンタム

個人的所感

AIインフラ再評価の動き。
CRDOの「ビート&レイズ」を起点に、光学・EMSのFN、接続半導体のALABへと物色が波及し、データセンター増設期待が市場の支えに。

ヘルスケアはイベントドリブン。 HIMSは訴訟リスク後退を材料に買い戻し、セクター全体のセンチメントを改善。INODは強気記事と機関流入観測で小型AI関連への資金回帰。

消費・航空宇宙は地合い追随色。 PTONは指数高に連れた上昇が中心。ATROは直近決算とガイダンス改善を背景とするモメンタム継続。確度の高い決算・レポート・裁判判断といった材料が相場を牽引。

市場インサイト

【分析日】2025/09/04

全体ムード

米は主要3指数がそろって続伸の最高値圏、弱い雇用関連データを受けた利下げ観測の再強化によるリスク許容度回復相場。欧州は小高、ストックス600上昇による底堅さ。日本は大幅反発で相対強の回復基調。雇用統計前の持ち高調整と長期金利低下の共振、テックとクオリティ優位の循環。

債券は米独低下・JGB小幅低下の利回り収斂。為替はドル安一服×円・ユーロ小戻りのレンジ。コモディティは原油下落×金高値圏維持のコントラスト。暗号資産は高値圏もみ合いの回転主導。

エクイティ

指数終値前日比背景
ダウ45,621.29+350.06 (+0.77%)弱い雇用指標で利下げ観測再強化、ディフェンシブとテックに資金回帰。
S&P5006,502.08+53.82 (+0.83%)最高値更新圏でクオリティ主導の上昇。
ナスダック21,707.69+209.97 (+0.98%)メガテック主導の戻り拡大。
日経22542,580.27+641.38 (+1.53%)円安一服と米高に連動したハイテク主導の切り返し。
STOXX600550.39+3.67 (+0.67%)米利下げ観測波及と債券安定でセンチメント持ち直し。

債券

10年利回り前日比(bp)コメント
米国4.16 %-6弱い雇用データを受けた利下げ観測で低下。
ドイツ2.72 %-2米金利低下の波及と需給安定で小幅低下。
日本1.61 %-3政策据え置き観測と入札需給でわずかに低下。

為替

  • USD/JPY 147.32(-0.49%):米金利低下を受けたドル売り・円買い戻り。
  • EUR/USD 1.1695(+0.30%):利下げ観測下のユーロ小反発。
  • USD/CNY 7.1475(+0.11%):当局ガイダンス下の狭いレンジ推移。

コモディティ

品目終値前日比ドライバー
WTI原油$63.30/bbl-1.02%在庫増観測とOPEC+増産思惑による下押し。
Brent原油$66.90/bbl-1.04%同様の需給懸念とリスク選好の揺り戻し。
天然ガス$2.80/MMBtu-0.92%需給見合いのレンジ継続。
金(現物)$3,595.00/oz+0.51%金利低下と雇用軟化ヘッジ需要の持続。
$41.10/oz-0.58%金高の一服とポジション整理。
$4.53000/lb-0.63%マクロ不透明感と在庫観測の重石。

クリプト

  • ビットコイン $110,800.00(-1.05%):株・金利連動の調整と週末イベント前の持ち高整理。
  • イーサリアム $4,520.00(+0.80%):L2フローと需給タイト観測による相対強。

マクロイベント焦点(今後3–4営業日)

  • 2025/09/05(金)米・雇用統計/ISM非製造業(8月)—賃金の粘着度と需要の粘りの確認
  • 2025/09/09(火)中国・貿易統計(8月)—外需と在庫循環の点検
  • 2025/09/10(水)米・CPI(8月)—コアの再加速有無の検証
  • 2025/09/11(木)ECB理事会—スタンス据え置き可否とフォワードガイダンスのトーン確認

インサイトまとめ

  • クオリティ・ディフェンシブ相対優位継続
  • 米デュレーション中期軸の段階積み増し
  • ドル円は147前後の上値重さ・下値堅さの往来戦略
  • 原油戻り売り×金分散ヘッジのペア構築
  • クリプトはBTC軸のサイズ抑制回転
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