このマクロ市場分析は、私(@mifsee)が米国市場への投資判断に際し、日々のマクロ環境を俯瞰的に捉えるための個人的な学習記録としてアウトプットしているものです。内容には誤りや実際の状況と異なる点を含む可能性があります。あらかじめご了承のうえ、ご覧ください。
注目の上昇銘柄(ウォッチリストから)
ウォッチリスト(2025/09/26 終値ベース)
名柄 | 終値 | 変動率 | テーマ | インサイト |
---|---|---|---|---|
PPTA(ペルペチュア・リソーシズ) | 21.16 | +11.37% | 金・アンチモン資源 | アンチモン下流処理計画公表 |
LTBR(ライトブリッジ) | 21.44 | +10.29% | 次世代核燃料 | 資金調達計画開示による開発推進期待 |
PLG(プラチナム・グループ・メタルズ) | 2.55 | +9.44% | PGM・資源 | 白金相場高とトレンド追随 |
CLPT(クリアポイント・ニューロ) | 21.55 | +9.17% | 脳神経手術ナビ | 目標引き上げ・高値更新観測 |
MOB(モビリコム) | 10.20 | +6.47% | ドローン通信・国防 | 受注増発表と展示会出展の余韻 |
APP(アップラヴィン) | 669.86 | +4.68% | AdTech・AI配信 | UBS/Piperが目標引き上げ・強気継続 |
個人的所感
資源・エネルギー関連の強さが継続ですね。
PPTAはアンチモン下流計画を材料に資源セクターを牽引、PGMのPLGも相場高連動で続伸。核燃料のLTBRは資金調達明示で開発継続期待を織り込み。
一方、APPはAI広告プロダクト×強気レーティングで高値圏維持。
医療機器のCLPTは目標引き上げでトレンド継続、国防ドローンのMOBは受注・展示会の余韻で底堅さを確認。
人気銘柄はちょっと一息か、ショート勢の活発な動きも感じられ、個人的には様子見といったところ。
休むも相場ですかね。
市場インサイト
【分析日】2025/09/26
全体ムード
米株は主要3指数反発でPCE概ね想定線の安心感とメガテック買い直しのリスク選好継続。欧州はSTOXX600小幅高で資本財・テックの戻りと金融の重しの綱引き。日本は日経反落で高値圏の過熱整理。金利は米独低下・JGB小幅低下のデュレーション回帰。為替はドル安・円高・ユーロ高のリスクリバーサル改善。コモディティはWTI小反発・金続伸のマクロと需給の均衡。暗号資産は小幅高のイベントボラ剝落。
エクイティ
指数 | 終値 | 前日比 | 背景 |
---|---|---|---|
ダウ | 46,247.29 | +321.48 (+0.70%) | 利下げ継続観測と景気ソフトランディング期待の買い戻し |
S&P500 | 6,643.70 | +38.98 (+0.59%) | メガテック選好と金利低下のバリュエーション許容 |
ナスダック | 22,484.07 | +89.58 (+0.40%) | 半導体・AI関連中心の押し目買い |
日経225 | 45,354.99 | -399.94 (-0.87%) | 高値圏の利益確定と外部主導の手仕舞い |
STOXX600 | 552.30 | +2.08 (+0.38%) | テック・資本財の戻りと金融の重石の相殺 |
債券
国 | 10年利回り | 前日比(bp) | コメント |
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米国 | 4.13 % | -3 | インフレ指標想定線でタームプレミア縮小観測 |
ドイツ | 2.76 % | -2 | 欧州景気減速と米金利低下の波及 |
日本 | 1.64 % | -1 | 会合通過後の需給均衡とリスク資産高の裏面 |
為替
- USD/JPY 146.30(-0.44%):米金利低下とリスク選好の円買い戻し。
- EUR/USD 1.1790(+0.26%):ドル安地合いと欧州金利安定のユーロ底堅さ。
- USD/CNY 7.1080(-0.03%):中間値運用下のレンジ維持。
コモディティ
品目 | 終値 | 前日比 | ドライバー |
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WTI原油 | $62.45/bbl | +0.48% | 在庫観測とドル安の下支え |
Brent原油 | $67.00/bbl | +0.30% | マクロ安堵と供給面中立の均衡 |
天然ガス | $3.11/MMBtu | -0.32% | 近月需給の一服と気温見通し |
金(現物) | $3,748.41/oz | +1.64% | 実質金利低下観測と政策不確実性のヘッジ需要 |
銀 | $44.83/oz | -0.97% | 高値圏の利益確定とベータ調整 |
銅 | $4.70500/lb | -0.11% | 中国関連ヘッドライン待ちの往来 |
クリプト
- ビットコイン $112,300.00(+1.39%):イベント明けのショートカバーと株高連動。
- イーサリアム $4,520.00(+0.89%):大型材料待ちのレンジ上限試し。
マクロイベント焦点(今後3–4営業日)
- 2025/09/29(月)日本・鉱工業生産速報(8月):在庫循環と自動車の寄与点検。
- 2025/09/30(火)ユーロ圏・HICP速報(9月):コア減速度合いと金利見通しの含意。
- 2025/09/30(火)米・消費者信頼感(9月):雇用指標と所得期待の基調確認。
- 2025/10/01(水)米・ISM製造業/中国・PMI(9月):製造業循環の転換点検証。
インサイトまとめ
- 米大型グロース優位継続下の先物ヘッジ併用の緩やかなリスクオン
- 日本株は押し目回転と外需グロース比重高めの機動配分
- デュレーションやや長めの逢い場拾いとカーブフラット化バイアス維持
- ドル安バイアス下のEUR段階買い・USD/JPY逆張りのレンジ戦術
- 原油は戻り売り・金は押し目買いのクロスアセット分散
- クリプト軽めのイベント後ボラ縮小期対応