このマクロ市場分析は、私(@mifsee)が米国市場への投資判断に際し、日々のマクロ環境を俯瞰的に捉えるための個人的な学習記録としてアウトプットしているものです。内容には誤りや実際の状況と異なる点を含む可能性があります。あらかじめご了承のうえ、ご覧ください。
注目の上昇銘柄(ウォッチリストから)
ウォッチリスト概況(2025/08/06 終値ベース)
銘柄 | テーマ | 終値 | 騰落率 | 個人メモ・インサイト |
---|---|---|---|---|
JMIA | アフリカEC | 5.82 | +27.07 % | Q2赤字縮小で黒字化期待 |
GRPN | クーポンEC | 36.89 | +20.28 % | Q2売上+12 %・ガイダンス上方修正 |
MQ | カードAPI | 6.83 | +20.25 % | Q2取扱高過去最高でEPS黒字転換 |
NBIS | バイオメトリクス | 65.31 | +18.55 % | Q2売上+38 % の決算サプライズ |
IDR | 金鉱・レアアース | 22.56 | +16.71 % | 金生産量ガイダンス上振れ |
DUOL | 語学EdTech | 390.84 | +13.75 % | Q2MAU7,500万・売上+43 % |
APP | モバイル広告 | 437.34 | +11.97 % | Q2収益+54 %・EPS0.44 $で大幅ビート |
QS | 固体電池 | 9.24 | +11.59 % | BMW試験進展を決算で報告 |
CRWV | AIインフラ | 121.08 | +9.83 % | 売り一巡一服からの決算期待か |
CRH | 建設資材 | 106.92 | +9.55 % | Q2EBITDAマージン改善を好感 |
市場インサイト
全体ムード
米国株はアップルの追加 $100 billion 投資計画を追い風にハイテクが買われたものの、関税発動初日の警戒感が残り S&P500は小幅安・ナスダックは最高値更新・ダウは反落というまちまちの展開。 欧州は好決算銘柄が支えとなり STOXX 600 が 0.9 %高の 546.05 へ反発、日本株は半導体主導で 日経225 が 41,059.15 まで戻り、アジア株の底堅さが際立った。 債券市場では米10年利回りが 4.34 %、独10年が 2.69 %、日本10年が 1.53 % とそろって上昇し、安全資産買いは後退。 ドルは全面高を維持、原油と金が軟調という**「金利高+ドル高でも株選好」**の選別リスクオン相場。
エクイティ
指数 | 終値 | 前日比 | 背景 |
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ダウ | 43,968.64 | -224.48 (-0.51%) | 防御セクター売り優勢 |
S&P500 | 6,340.00 | -5.06 (-0.08%) | 金利上昇で PER 圧迫 |
ナスダック | 21,242.70 | +73.28 (+0.35%) | アップル・半導体買い継続 |
日経225 | 41,059.15 | +264.29 (+0.65%) | 円安+半導体高が追い風 |
STOXX600 | 546.05 | +4.98 (+0.92%) | 決算好感で買い戻し |
債券
国 | 10年利回り | 前日比(bp) | コメント |
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米国 | 4.34 % | +2 | 追加関税でインフレ懸念 |
ドイツ | 2.69 % | +3 | CPI 上振れ観測 |
日本 | 1.53 % | +5 | 日銀正常化思惑再燃 |
長期ゾーンは世界的に売りが先行し、利回りは上方向へ。
為替
- USD/JPY 147.56(+0.46 %):米金利上昇でドル買い、介入警戒水準迫る。
- EUR/USD 1.1648(+0.66 %):ドル高一服でユーロ反発。
- USD/CNY 7.1847(+0.03 %):人民銀のレンジ維持で小動き。
コモディティ
品目 | 終値 | 前日比 | ドライバー |
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WTI原油 | $63.88/bbl | -0.47 % | OPEC+ 増産観測・需要不安 |
Brent原油 | $66.70/bbl | -1.38 % | 同上 |
天然ガス | $3.09/MMBtu | +2.7 % | 猛暑で電力需要増 |
金 | $3,370/oz | -0.3 % | 実質金利上昇で利確優勢 |
銀 | $37.83/oz | +0.02 % | 工業需要観測で底堅い |
銅 | $4.39/lb | +0.4 % | 中国インフラ期待で買戻し |
クリプト
- ビットコイン $117,300(+1.5 %):401(k)解禁報道で上昇
- イーサリアム $3,870(+5 %):ETF資金流入とL2需要が追い風
ETFフローが支えとなり、大型アルトへも資金循環。
マクロイベント焦点(8/8 – 8/12)
- 8/8 BOE 金融政策委員会:0.25 %利下げの有無がポンドと欧州株へ波及。
- 8/8 米新規失業保険申請件数・貿易収支:雇用減速と外需に注目。
- 8/9 中国 7月 CPI・PPI:ディスインフレ進行度合いを確認。
- 8/12 米7月 CPI:コアインフレ鈍化が継続するかが最大イベント。
インサイトまとめ
- 米大型テックと欧州景気敏感のツートップ相場が継続。
- 債券利回りは上振れ余地も 4.5 %付近で頭打ちを想定し、デュレーション中立。
- ドル高持続でも 148円台は介入リスク。短期はユーロ押し目買いと人民元ショートを組み合わせ。
- コモディティは原油軟調も、ガス・銅は需給タイト化で上値余地。
- クリプトは BTC 12万ドル、ETH 4,000ドルのレジスタンスを試す展開。