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決済・資源・量子が堅調、AXP好決算とFEAM目標引き上げが牽引(2025/10/17)

決済・資源・量子が堅調、AXP好決算とFEAM目標引き上げが牽引(2025/10/17)市場分析

このマクロ市場分析は、私(@mifsee)が米国市場への投資判断に際し、日々のマクロ環境を俯瞰的に捉えるための個人的な学習記録としてアウトプットしているものです。内容には誤りや実際の状況と異なる点を含む可能性があります。あらかじめご了承のうえ、ご覧ください。

注目の銘柄(ウォッチリストから)

上昇銘柄:ウォッチリスト(2025/10/17 終値ベース)

名柄終値変動率テーマインサイト
FEAM(ファイブイー・アドバンスト・マテリアルズ)6.44+7.69%ホウ素資源・特殊素材HCウェインライトが目標$9.50へ引き上げ
CRML(クリティカル・メタルズ)20.86+7.42%重要鉱物・資源開発個人資金流入・出来高急増
AXP(アメリカン・エキスプレス)346.62+7.27%決済・カードQ3売上$18.4B・EPS$4.14でガイダンス上方修正
MOB(モビリコム)8.08+7.02%ドローン通信・サイバーセキュリティSecured Autonomy枠組み発表の余韻
CCCX(チャーチル・キャピタルX)21.10+6.89%SPAC・量子テックインフレクションとの合併案件・提携報道の思惑
GILD(ギリアド・サイエンシズ)122.81+4.21%バイオ医薬・HIVEACSでHIV新データ発表の余韻
PAHC(フィブロ・アニマルヘルス)39.72+2.98%動物用医薬品Zacksのバリュー特集で物色

下落銘柄

名柄終値変動率テーマインサイト
SLI(スタンダード・リチウム)4.30-20.22%リチウム・DLE公募増資$4.35実施・希薄化懸念
HIMS(ヒムズ・アンド・ハーズ)49.78-15.84%テレヘルス・D2C医療CEO売却開示とGLP-1薬価発言懸念
PLG(プラチナム・グループ・メタルズ)2.42-12.32%白金・PGM鉱山プラチナ先物急落の連想安

個人的所感

今日は、カード決済・資源/クリーン素材・量子・ドローンといった、実需 × テーマの顔ぶれ。

決算では、アメリカン・エキスプレス(AXP)が売上・EPSともに予想を上回りガイダンスを引き上げ富裕層消費の強さを示す分かりやすいヘッドラインが、市場全体のムードを押し上げた

量子関連では、チャーチル・キャピタルX(CCCX)とインフレクションの合併案件が引き続き注目を集め、関連企業の提携報道やオプション需給が追い風に。
素材では、FEAMの目標引き上げを契機に上伸し、重要鉱物への資金流入CRMLにも波及した印象。

ドローンのモビリコム(MOB)は、サイバーセキュリティ枠組みの発表が引き続き材料視。
ヘルスケアでは、ギリアド(GILD)が学会発表の流れを背景に底堅く推移
さらに、PAHCのようなバリュー銘柄にも物色の傾向。

今までの強い銘柄は、一服調整感を出していますが、大きなセクターローテーションを感じさせる動きというよりは、様子見&調整待ちといった印象です。

市場インサイト

【分析日】2025/10/17

全体ムード

米地銀不安の一服米10年4%攻防の同居、金の史上高値圏からの反落原油の安値圏でもみ合いが資産選好の綱引き
米国はトランプ政権の対中関税強硬姿勢の後退観測と金融株の下げ止まりで主要3指数が小幅反発、ディフェンシブ回帰と大型テックの選別物色の併存
欧州は銀行安と防衛株安をこなしつつ週末はSTOXX600小反落、日本は政局不透明感と円の高止まりで戻り売り優勢
コモディティは金の高ボラ化原油の需給緩み観測、暗号資産は安全資産シフトの逆風で戻り鈍化の一日

エクイティ

指数終値前日比背景
ダウ46,190.61+238.37 (+0.52%)地銀不安一服と関税ヘッドラインの緊張緩和観測
S&P5006,664.01+34.94 (+0.53%)金利低下期待下でディフェンシブとメガテックの選別高
ナスダック22,679.97+117.43 (+0.52%)半導体・ソフトの底堅さと金融安の拡大回避
日経22547,582.15−695.59 (−1.44%)政局思惑と円の高止まりで利益確定圧力
STOXX600566.24−5.42 (−0.95%)銀行・防衛安で広範に重石も週単位は小幅高

債券

10年利回り前日比(bp)コメント
米国4.01 %+3地銀ヘッドラインの沈静化でも4%近辺の攻防継続
ドイツ2.57 %0リスク資産の上下動でも中立圏のもみ合い
日本1.63 %−3米金利低下連鎖と国内需給の安定

為替

  • USD/JPY 150.58(−0.30%)米金利低下観測でドル売り優位、介入警戒の下支え
  • EUR/USD 1.1705(+0.15%):米金利低下と欧州株の底堅さでユーロ買い戻し
  • USD/CNY 7.1259(+0.03%)仲値ガイダンスの強め運用でレンジ内の小動き

コモディティ

品目終値前日比ドライバー
WTI原油$57.54/bbl+0.14%需給緩み観測と週末のポジション調整の綱引き
Brent原油$61.18/bbl−0.30%マクロ減速懸念とOPEC+思惑のせめぎ合い
天然ガス$3.01/MMBtu+2.37%冬場需要見込みと短期の買い戻し
金(現物)$4,250.59/oz−1.80%史上高値圏の過熱感と利下げ思惑の綱引き
$53.47/oz−1.10%金の反落連動と工業需要テーマの鈍化
$4.9400/lb+0.20%在庫低位とエネルギー転換関連の需給タイト化

クリプト

  • ビットコイン $107,400.00(−3.80%)安全資産シフトと銀行関連ノイズで上値重さ
  • イーサリアム $3,950.00(−1.30%):イベント待ちの相対耐性も資金流出の余波

マクロイベント焦点(今後3–4営業日)

  • 2025/10/20(月)中国・Q3 GDP/鉱工業生産/小売売上高:成長モメンタムの底打ち確認
  • 2025/10/21(火)欧・ZEW景況感:期待指標の持ち直しの度合い
  • 2025/10/22(水)米・既存住宅販売:金利低下の実需波及の強さ
  • 2025/10/23(木)グローバルPMI速報(米・欧・英):需要減速と価格指数の転機

インサイトまとめ

  • クリプト:BTCは105–110kレンジの下値固め観察、ETHは軽め維持が良さげ
  • 株式クオリティ成長×ディフェンシブの組み合わせ維持が無難
  • 債券:米10年は4%近辺の往来想定、デュレーションは中立やや長めが妥当
  • 為替ドル軟化基調の再開待ち、USD/JPYは150割れトライの押し目評価が良さげ
  • 原油:在庫・需給緩み優勢で戻り売りが妥当
  • 貴金属:金は押し目待ちの段階買い、銀は短期回転が無難

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