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IRENがMicrosoft契約で急騰、医療AI・ヘルスケア(BFLY・ILMN・GH)も続伸(2025.11.03)

IRENがMicrosoft契約で急騰、医療AI・ヘルスケア(BFLY・ILMN・GH)も続伸(2025.11.03)市場分析

このマクロ市場分析は、私(@mifsee)が米国市場への投資判断に際し、日々のマクロ環境を俯瞰的に捉えるための個人的な学習記録としてアウトプットしているものです。内容には誤りや実際の状況と異なる点を含む可能性があります。あらかじめご了承のうえ、ご覧ください。

注目の上昇銘柄(ウォッチリストから)

上昇銘柄ウォッチリスト(2025/11/03 終値ベース)

名柄終値変動率テーマインサイト
LUMN(ルーメン・テクノロジーズ)11.83+15.08%通信・光ファイバーPalantir提携と新契約報道に加えQ3決算を好感
IDXX(アイデックス・ラボラトリーズ)722.94+14.84%獣医診断Q3決算と通期ガイダンス引き上げ
FRPT(フレッシュペット)56.25+14.31%プレミアム・ペットフードQ3売上ビートと見通し更新を好感
IREN(アイレン)67.75+11.52%AIデータセンター・BTCMicrosoftと5年$97億のAIクラウド契約発表
INCY(インサイト)101.57+8.65%バイオ医薬Q3堅調とOpzelura追加データ材料
BFLY(バタフライ・ネットワーク)2.91+8.18%携帯型超音波・医療AI10/31決算上振れ後の上昇継続
AMG(アフィリエイテッド・マネージャーズ・グループ)256.56+7.82%資産運用持株Q3経済EPS+27%・AUM増加を評価
BE(ブルーム・エナジー)142.37+7.73%固体酸化物燃料電池決算好調の余韻と出来高急増
GH(ガーダント・ヘルス)98.92+6.34%がんリキッドバイオプシー10/30好決算の上昇継続

下落銘柄

名柄終値変動率テーマインサイト
CLPT(クリアポイント・ニューロ)19.00-18.17%脳外科ナビゲーション機器明確材料欠如の利確売り優勢(なし)
KMB(キンバリー・クラーク)102.27-14.57%生活必需品・紙製品Kenvue買収発表による大型案件リスクと希薄化懸念
UUUU(エナジー・フューエルズ)17.80-13.21%ウラン・レアアースQ3赤字継続に加え7億ドル転換社債の希薄化懸念台頭
VERX(ヴァーテックス〈税務ソフト〉)20.69-9.65%税務自動化SaaSQ3EPS未達と顧客破綻言及による先行き不透明感
NVTS(ナビタス・セミコンダクター)12.25-8.99%GaN/SiC電力半導体Q3未達とコンシューマ縮小転換・中国関税逆風

個人的所感

AIインフラでは、アイリス・エナジー(IREN)がMicrosoftとの大型契約を発表し、関連銘柄に物色が波及。
ヘルスケアは、イルミナ(ILMN)のガイダンス上方修正を起点に、ガードント・ヘルス(GH)やバタフライ・ネットワーク(BFLY)が決算後高を維持し、セクター全体が強含み。
消費関連では、フレッシュペット(FRPT)が売上予想を上回る決算で見直し買い。運用持株のアフリエイテッド・マネジャーズ・グループ(AMG)も経済EPSの伸長と運用資産(AUM)増加
が評価された。

一方で、キンバリー・クラーク(KMB)は大型M&A開示を受け、訴訟・統合リスクを織り込む展開。
資源関連のエナジー・フューエルズ(UUUU)は決算赤字と転換社債による希薄化懸念が重石。
SaaSのベリクス(VERX)はEPS未達と信用不安で評価修正、ナビタス・セミコンダクター(NVTS)は需要ポートフォリオ見直しとマクロ逆風を嫌気。
クリッパー・リアリティ(CLPT)は明確な材料がなく、短期資金の巻き戻しに押される形。

市場インサイト

【分析日】2025/11/03

全体ムード

米ISM製造業の価格指数低下ヘッドライン小幅改善の同居によるディスインフレ観測の持続、一方でパウエル慎重トーンの余韻米10年利回り4%台の高原ドル高基調の居座りという綱引きの局面。メガテックのガイダンス耐性決算最終盤の選別回帰が米株の下支え、原油安一服金の下げ止まり模索がコモディティのボラ縮小の兆し。欧州は景況感持ち直し一服エネルギー軟調の併走、東京は文化の日の休場で海外主導の手掛かり待ちの一日。

エクイティ

指数終値前日比背景
ダウ47,512.44−142.76 (−0.30%)イベント前の利益確定とディフェンシブ回帰
S&P5006,870.90+9.76 (+0.14%)クオリティ成長とメガテックの選別買い
ナスダック23,890.10+113.67 (+0.48%)AI関連とソフト・半導体の底堅さ
日経22548,678.58+0.00 (+0.00%)祝日休場で変動なし
STOXX600576.80+0.90 (+0.16%)決算選別とエネルギー一服の拮抗

債券

10年利回り前日比(bp)コメント
米国4.07 %−1ディスインフレ観測とイベント前の需給
ドイツ2.62 %0景況感一服と供給要因の均衡
日本1.67 %0政策思惑の様子見と需給均衡

為替

  • USD/JPY 151.62(−0.12%)米金利小緩みと介入警戒の綱引き。
  • EUR/USD 1.1668(+0.16%)価格指数低下によるドル一服と欧株底堅さ。
  • USD/CNY 7.1178(−0.03%)強め仲値運用と景気底打ち期待のレンジ推移。

コモディティ

品目終値前日比ドライバー
WTI原油$58.72/bbl−0.22%在庫思惑と需要減速懸念の綱引き
Brent原油$62.70/bbl−0.24%供給不安一服とスプレッド修正
天然ガス$3.11/MMBtu+0.97%冬場需要見込みとショートカバー
金(現物)$4,095.30/oz+0.31%ディスインフレ観測とドル高の相殺
$49.05/oz+0.31%金連動と工業需要テーマの持ち直し
$4.93850/lb+0.07%在庫低位とエネルギー転換関連の支え

クリプト

  • ビットコイン $108,450.00(+0.32%)テック地合いとイベント前の軽い買い戻し。
  • イーサリアム $4,003.00(+0.45%):材料限定下の相対安定とアルト循環の薄さ。

マクロイベント焦点(今後3–4営業日)

  • 2025/11/04(火)米・JOLTS求人/工場受注労働需給の冷却度と製造業在庫循環の点検。
  • 2025/11/05(水)米・ISM非製造業/ADP雇用サービス需給と賃金圧力の確認。
  • 2025/11/06(木)英・政策金利(BoE)/米・新規失業保険政策スタンス雇用減速の再評価。
  • 2025/11/07(金)米・雇用統計(NFP)景気減速と賃金モメンタムの帰趨。

インサイトまとめ

  • 株式クオリティ成長×メガテックの軸維持とディフェンシブ抱き合わせが無難。
  • 債券:米10年は4%前後の往来継続観、デュレーションは中立やや長めが妥当。
  • 為替ドル高気味の高原継続観、USD/JPYは151前後のレンジ回転が良さげ。
  • 原油:在庫・需要ヘッドライン一服で戻り売り優勢が妥当。
  • 貴金属:金は段階買いもボラ前提の短期回転が無難。
  • クリプト:BTCは105–110kレンジの保ち合い観、ETHは軽量スタンス維持が良さげ。
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