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BBAIが決算ビートとAsk Sage買収で+18%、AMDは成長指針で+9%高、ONONが通期上方修正(2025.11.12)

BBAIが決算ビートとAsk Sage買収で+18%、AMDは成長指針で+9%高、ONONが通期上方修正(2025.11.12)市場分析

このマクロ市場分析は、私(@mifsee)が米国市場への投資判断に際し、日々のマクロ環境を俯瞰的に捉えるための個人的な学習記録としてアウトプットしているものです。内容には誤りや実際の状況と異なる点を含む可能性があります。あらかじめご了承のうえ、ご覧ください。

注目の上昇銘柄(ウォッチリストから)

上昇銘柄ウォッチリスト(2025/11/12 終値ベース)

名柄終値変動率テーマインサイト
BBAI(ビッグベアAI)7.17+18.32%国防向けAIQ3決算ビート・Ask Sage買収発表による防衛特化強化
ONON(オン)41.51+17.99%高機能シューズ・アパレルQ3増収・通期見通し上方修正
IMOS(チップモス)25.76+16.56%半導体テスト・実装Q3売上$202Mで予想上回り
BILL(ビル・ホールディングス)51.92+11.49%中小企業向け決済SaaS会社売却検討報道で思惑
OPEN(オープンドア)9.37+10.50%住宅売買プラットフォームCEOの$100万自社株購入表明とワラント配当思惑継続
AMD(アドバンスト・マイクロ・デバイセズ)258.89+9.00%AI・データセンター半導体アナリストデイで長期成長目標提示・データセンター強気見通し
CWAN(クリアウォーター・アナリティクス)19.79+7.55%投資管理SaaS身売り検討報道
ALTO(アルト・イングリーディエンツ)1.91+7.02%バイオ燃料・工業用アルコールQ3黒字転換評価の継続

下落銘柄

名柄終値変動率テーマインサイト
MGX(メタジェノミ)1.86-15.45%遺伝子編集バイオ人員削減と経営交代・事業再編発表による警戒先行
NXGL(ネクスジェル)2.02-11.40%医療用ハイドロゲルQ3赤字拡大と売上未達・通期見通し不透明
RGTI(リゲッティ・コンピューティング)28.30-9.87%量子コンピュータ決算で売上未達・アナリスト目標引き下げ
RBOT(ヴィカリアス・サージカル)4.12-9.85%手術ロボットQ3決算公表も赤字継続・収益化時期不明確

個人的所感

ビッグベアAI(BBAI)は防衛特化の買収と決算上振れでテーマ性が鮮明。
オン(ONON)は好決算と強気ガイダンスでトレンド継続。チップモス(IMOS)は受託テスト需要の底堅さを確認。ビル(BILL)とクリアウォーター(CWAN)は身売り思惑でのリリーフ高。オープンドア(OPEN)は経営陣の自社株購入とワラント配当が短期需給を刺激。AMDはアナリストデイの成長目標でAI関連に資金回帰。アルト(ALTO)は黒字転換テーマの継続。

一方で、下落銘柄は、メタジェノミ(MGX)はリストラと経営交代を嫌気した需給悪化。ネクスジェル(NXGL)は赤字拡大と売上未達で成長鈍化懸念。リゲッティ(RGTI)は売上未達に加え目標株価引き下げで評価修正。ヴィカリアス(RBOT)は赤字継続で実用化時期の不透明感が残存。ガイダンスや資本政策に対する市場の目線は一段と厳格化の印象。

市場インサイト

【分析日】2025/11/12

全体ムード

米政府閉鎖の終息観測と会期内採決見通しによる安心感。ダウは高値更新、景気敏感・金融へ資金回帰。AI関連の投資負担警戒とソフトバンクの保有株売却報道波及でハイテクは選別。AMDの長期売上指針上方観測が半導体の一角を支えつつ、ナスダックは伸び悩み。米10年金利低下で割引率追い風、ディフェンシブと金融に相対物色。欧州は金融主導で高値圏。原油は在庫増・需給緩和示唆で下落、貴金属は金利低下と安全資産需要で上昇。為替はドル高・円安基調の継続。要人・政策は下院採決動向とパウエル路線への思惑が焦点。

エクイティ

指数終値前日比背景
ダウ48,254.82+325.92 (+0.68%)政府再開観測と金融・ヘルスケア主導の上昇。循環物色の強まり
S&P5006,850.92+4.11 (+0.06%)金利低下追い風も大型テックの重石。広がる業種間バラツキ
ナスダック23,406.46-61.02 (-0.26%)AI投資負担や一部個別の調整。半導体の選別色
日経22551,063.31+220.38 (+0.43%)金利低下と円安継続で主力に買い戻し
STOXX600584.23+4.12 (+0.71%)欧州金融株の続伸と米政府再開観測によるリスク選好

債券

10年利回り前日比(bp)コメント
米国4.07 %-4政府再開観測と景気減速シグナル意識の金利低下
ドイツ2.65 %-1欧州株高下でも指標待ちの小幅金利低下
日本1.70 %+0日銀オペ継続観測と円安定着でレンジ推移

為替

  • USD/JPY 154.71(+0.36%):米金利優位と株高でドル買い優勢。
  • EUR/USD 1.1587(+0.03%):欧州株高でも金利差縮小限定で方向感乏しい。
  • USD/CNY 7.1163(-0.04%):当局スタンス安定と対外環境改善期待で小幅元高。

コモディティ

品目終値前日比ドライバー
WTI原油$58.49/bbl-4.20%在庫増と需給緩和観測。OPEC見通しの供給過剰示唆
Brent原油$62.71/bbl-3.76%タイムスプレッド軟化とマクロ不確実性
天然ガス$4.47/MMBtu-2.04%直近急伸の反動と気温見通しの修正
金(現物)$4,194.91/oz+1.65%米金利低下と安全資産需要
$53.22/oz+3.91%金追随と工業需要の思惑
$5.08500/lb+0.38%供給不安後退一巡も在庫水準観測で底堅さ

クリプト

  • ビットコイン $101,640(-1.33%):利益確定とハイベータ資産の縮小。株式のローテーションの余波。
  • イーサリアム $3,416.78(-4.15%):テック軟調の波及と前日の下落の続き。イベント前のポジション軽量化。

マクロイベント焦点(今後3–4営業日)

  • 2025/11/13(木)米下院・暫定予算採決:政府再開の最終確認材料。
  • 2025/11/14(金)米主要統計の再開日程アナウンス有無:市場ボラティリティの源泉。
  • 2025/11/17(月)日本・GDP速報(7–9月期):外需鈍化と円安効果の綱引き。
  • 2025/11/19(水)NVIDIA決算(米・引け後):AI投資循環の分水嶺。

インサイトまとめ

  • 米株は循環株上位、メガテック中立が無難。 金利低下と政府再開観測で金融・ヘルスケア比重引き上げが良さげ。
  • 欧州は金融オーバーウェイト維持が妥当。 利回り横ばい下でバリュー優位の流れ。
  • 原油は戻り売り優勢。 在庫と需給見通しを背景に短期は上値重い印象。
  • 金・銀は押し目買い。 金利低下継続なら段階的利食い前提のロング維持が良さげ。
  • 為替はドル/円は逢低拾い、ユーロ/ドルはレンジ。 金利差とイベント待ちの構図。
  • クリプトはイベント前の軽量化が無難。 ビットコインは押し目待ち、イーサは反発待ちのスタンス。
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