このサイトは、私(@mifsee)が個人的に学びながら企業分析や銘柄分析を進め、その成果をまとめたものです。
あくまで私の個人的な分析記録であり、内容には誤りや実際と異なる情報が含まれているかもしれません。ご覧になる場合は予めご了承ください。
- はじめに
- エンブリッジ(ENB)はどのような企業ですか?
- エンブリッジ(ENB)の主な事業内容は何?
- エンブリッジが投資家から一目置かれる要因は何ですか?
- エンブリッジのセクター、業種、属するテーマは?
- エンブリッジの配当は?
- エンブリッジがエネルギー価格の変動による業績への影響を受けないのはなぜ?
- エンブリッジの競合企業は?
- エンブリッジの競合との差別化要素と優位性は?
- エンブリッジの再生可能エネルギーの具体的な取り組みは?
- なぜアンモニアが注目されている?
- ブルーアンモニアとは何ですか?
- 「Yara」とのブルーアンモニアプラント生産の提携とはどんな内容?
- エンブリッジの現在株価
- エンブリッジの業績について
- エンブリッジの今後の展開と将来性は?
- エンブリッジ(ENB)の株を買える証券会社は?
- まとめ
はじめに
米国株式市場の投資の魅力は、その多様性と豊富な機会にあります。
特に、長期的な安定収益を求める投資家にとって、いわゆる「配当王」として知られる企業群は、非常に注目に値する存在です。
私は米国株式投資を始めた当初、どのような投資戦略を取るべきか多くの選択肢を検討しました。
安定したETFを通じた分散投資、半導体やAI、自動運転などのトレンドを捉えた個別銘柄、AIを活用したロボアドバイザーを利用した投資など、自分に合った方法を試しながら現在の投資スタイルを築き上げてきました。
この過程で、配当を重視した投資戦略の重要性に気づき、JEPIなどのETFへの投資も行っていますが、数十年にわたって安定した配当を続ける「配当王」や「配当貴族」と呼ばれる企業への投資も重要だと考えています。
その中でも、エンブリッジ(ENB)は、安定した配当支払いと持続可能な成長戦略で注目しています。私はエンブリッジへの投資をコツコツと積み上げています。
この記事では、エンブリッジがどのようにしてその地位を築き上げ、今後どのような戦略で成長を目指しているのかを深掘りし、最近注目を集めているアンモニア市場への進出や、持続可能なエネルギーへの取り組みについても詳しく見ていきます。
エンブリッジ(ENB)はどのような企業ですか?
エンブリッジ(ENB)は、カナダに本拠を置く大手エネルギー輸送および流通会社
会社概要
- 設立年:1949年
- 本社所在地:カナダ、アルバータ州カルガリー
- 主要事業:エンブリッジは、主に石油と天然ガスの輸送、流通、および関連サービスを提供。
市場での位置づけ
エンブリッジは、エネルギーインフラストラクチャーの分野で北米をリードする企業の一つとして位置づけられている。
その大規模なパイプラインネットワークと、再生可能エネルギーへの取り組みにより、エネルギー輸送および供給の安定性と環境への配慮を両立させている点が特徴。
エンブリッジ(ENB)の主な事業内容は何?
エンブリッジ(ENB)の主な事業内容は以下の通り。
石油と天然ガスの輸送
エンブリッジは、北米で最大級の石油パイプラインネットワークを運営している。
このネットワークを通じて、カナダとアメリカ合衆国を横断する形で大量の原油と液化天然ガス(LNG)が輸送されている。
天然ガス配送とサービス
同社はまた、北米の主要な天然ガス配送会社の一つ。天然ガスの配送、販売、および関連サービスを提供し、多くの家庭やビジネスにエネルギーを供給している。
再生可能エネルギー
エンブリッジは、再生可能エネルギー分野にも注力している。
風力、太陽光、地熱などのプロジェクトを通じて、持続可能なエネルギー源の開発に取り組んでいる。
エネルギーインフラストラクチャの開発と運営
エンブリッジは、エネルギーインフラストラクチャの開発、建設、運営にも関与している。これには、パイプライン、貯蔵施設、および関連するインフラストラクチャが含まれます。
これらの事業を通じて、エンブリッジはエネルギー供給の安定性と効率性を高め、北米のエネルギー市場において重要な役割を果たしている。
再生可能エネルギーへの投資拡大は、エネルギー業界の変化に対応する同社の戦略の一環として注目されている。
エンブリッジが投資家から一目置かれる要因は何ですか?
エンブリッジ(ENB)が投資家から高く評価される主な要因は以下の通り。
安定した収益とキャッシュフロー
エンブリッジは、長期契約と規制された事業モデルにより、安定した収益とキャッシュフローを生み出している。これにより、経済の変動に強いビジネスモデルを持っていると見なされています。
配当の安定性と成長
エンブリッジは「配当王」として知られており、長期にわたって安定した配当を提供し続けている。
また、配当の成長も一貫しており、インカム投資家にとって魅力的な選択肢となる。
多様な事業ポートフォリオ
エンブリッジは、石油と天然ガスの輸送だけでなく、天然ガス配送、再生可能エネルギーなど多様な事業を展開している。
この多角化により、一つの市場や商品に依存するリスクが軽減される。
再生可能エネルギーへの投資
エンブリッジは、再生可能エネルギー分野への投資を拡大しており、エネルギー業界の変化に対応している。これは、将来の成長潜在力として投資家に評価されている。
堅固な市場地位
エンブリッジは北米のエネルギーインフラ市場において重要なプレイヤーであり、その市場地位は高く、競争上の優位性と、長期的なビジネスの安定性が保たれている。
これらの要因は、特に長期的な視点で投資を考える人々にとって、エンブリッジを魅力的な投資先としている。
エンブリッジのセクター、業種、属するテーマは?
セクター
- エンブリッジはエネルギーセクターに属し、特にエネルギーインフラストラクチャーの分野で活動。
業種
- 石油・ガスパイプライン:エンブリッジの主要な業種は、石油および天然ガスの輸送を行うパイプライン事業。
- 天然ガス流通:天然ガスの流通業務も重要な部分を占めており、家庭や商業施設へのガス供給を行っている。
- エネルギーサービス:エネルギーの輸送、貯蔵、マーケティングなどのサービスも提供。
属するテーマ
- 再生可能エネルギー:風力、太陽光、地熱などの再生可能エネルギーへの投資と事業展開。
- 持続可能なエネルギー供給:エネルギー供給の安定性と環境への配慮を両立させる取り組み。
- インフラストラクチャー投資:エネルギーインフラストラクチャーへの投資とその管理。
エンブリッジの配当は?
- 2023年の配当利回りは、7.86%
- 配当性向(直近12ヶ月) 140%
- 配当支払いは四半期ごと(3月・6月・9月・12月)
エンブリッジはどれくらいの期間、配当を出し続けている?
エンブリッジ(ENB)は、1949年の設立後、1953年に初めて配当を支払う。
以来、70年にわたりエンブリッジは安定した配当支払いを続けている。
この長期にわたる配当の支払い履歴は、同社の財務的安定性と成長戦略の持続性を示している。
以下は、四半期ごとの配当額と利回りの過去データ。
※データはInvesting.comを参照
エンブリッジの連続増配期間は?
エンブリッジ(ENB)は、2023年に配当を3.2%増加させ、これが連続28年目の増配となる。
連続増配は、企業の健全な経営と長期的な成長戦略の証とされ、投資家にとっては信頼性の高い指標の一つ。
エンブリッジのこのような長期にわたる増配記録は、同社が安定した収益源としての地位を確立していることを示している。
配当性向が100%を超えるとはどういうことを意味する?
配当性向が100%を超えるということは、企業が稼いだ利益よりも多くの金額を配当として株主に支払っている状態を意味する。
具体的には、配当性向が140%である場合、企業が稼いだ利益の140%が配当に使われていることを示している。
これは一見持続不可能な状況のように思えるかもしれないが、いくつかの理由で発生することがある。
配当性向が100%を超える理由
- 一時的な利益の減少:企業が短期的に利益が減少した場合(例えば、大規模な投資や市場の変動による)、利益に対する配当の割合が一時的に高くなる場合。
- 安定したキャッシュフロー:特にエンブリッジのようなエネルギーインフラ企業では、利益よりもキャッシュフローが重要となる。
安定したキャッシュフローがあれば、利益が一時的に減少しても配当を維持できる場合がある。 - 長期的な戦略:企業が長期的な視点で配当政策をしている場合、短期的な利益の変動に左右されずに一定の配当を維持することを選ぶことがある。
エンブリッジはなぜ、高い配当性を維持できる?
エンブリッジが高い配当性向を維持できる理由は以下。
- エンブリッジはエネルギーインフラストラクチャーの分野で安定したビジネスを展開しており、一定のキャッシュフローが保証されている。
- エンブリッジはパイプライン事業だけでなく、再生可能エネルギー事業など多様な収益源を持っており、これにより経済の変動に強い体制を築いている。
- 安定した配当は長期的な投資家にとって魅力的であり、エンブリッジはこれを維持することで投資家の信頼を得ている。
エンブリッジがエネルギー価格の変動による業績への影響を受けないのはなぜ?
エンブリッジ(ENB)のようなエネルギーインフラ企業がエネルギー価格の変動による影響を比較的受けにくい理由は、そのビジネスモデルと収益構造にある。
- 料金ベースの収益モデル:エンブリッジの主な事業であるパイプライン運営は、料金ベースの収益モデルに基づいている。つまり、エネルギー(石油や天然ガス)の輸送量に基づいて料金を徴収するため、エネルギーの市場価格の変動に直接的な影響を受けにくい構造になっている。
- 長期契約: エンブリッジは顧客との間で長期契約を結んでおり、これにより収入が安定している。これらの契約は、市場価格の変動に関わらず一定の収入を保証するため、収益の予測可能性が高まる。
- インフラストラクチャ事業の性質:エネルギーインフラストラクチャ事業は、基本的なエネルギー需要に基づいているため、短期的な市場価格の変動の影響を受けにくい。
エネルギーの供給と輸送は、経済活動にとって基本的な要素であり、その需要は比較的安定している。 - 多様化された事業ポートフォリオ:エンブリッジは、原油と天然ガスの輸送だけでなく、再生可能エネルギー事業にも投資している。
この多角化により、特定のエネルギー資源の価格変動に対するリスクが分散されている。
これらの要因により、エンブリッジはエネルギー価格の変動による直接的な影響を受けにくいビジネスモデルを持っている。
長期的に安定した投資を求める投資家にとって、非常に魅力的と言える。
しかし、長期的にはエネルギー市場の全体的な動向や政策変更、技術革新などによる影響を受ける可能性もある。
エンブリッジの競合企業は?
パイプライン運営、エネルギー輸送、および関連サービスを提供している主な競合企業には以下
- トランスカナダ(TC Energy):北米の主要なエネルギーインフラストラクチャー企業で、特に天然ガスと液体のパイプラインネットワークで知られている。
- キンダー・モーガン(Kinder Morgan)【KMI】:アメリカ合衆国における最大のエネルギーインフラ企業の一つで、広範なパイプラインと貯蔵施設を運営。
- ウィリアムズ・カンパニーズ(Williams Companies)【WMB】:主に天然ガスの輸送と処理に焦点を当てたエネルギーインフラ企業。
- エンタープライズ・プロダクツ・パートナーズ(Enterprise Products Partners)【EPD】:液体炭化水素、天然ガス、石油精製製品の輸送と処理に特化した大手ミッドストリームエネルギー企業。
これらの企業は、エンブリッジと同様に、エネルギー供給の安定性と効率性を目指しており、エネルギー市場において重要な役割を果たしている。
エンブリッジの競合との差別化要素と優位性は?
エンブリッジ(ENB)は、エネルギーインフラストラクチャー業界においていくつかの重要な差別化要素と優位性を持っている。
これらは、競合他社との比較においてエンブリッジを際立たせる要因となっている。
差別化要素と優位性
- エンブリッジは北米で最も広範なパイプラインネットワークの一つを保有しており、大規模で効率的なエネルギー輸送が可能。顧客に対して広範囲のサービスを提供できる。
- エンブリッジは、石油、天然ガス、再生可能エネルギーといった多様なエネルギー源に投資している。この多角化により、市場の変動に対するリスクを分散し、持続可能な成長を目指している。
- 再生可能エネルギーへの積極的な投資は、エンブリッジを他の伝統的なエネルギー企業と区別する。風力、太陽光、地熱などのプロジェクトにより、環境に配慮したエネルギー供給を推進する。
- エンブリッジは安定したキャッシュフローを生み出し、投資家に対して安定した配当を提供している。これは長期的な投資家にとって魅力的な要素となる。
エンブリッジの再生可能エネルギーの具体的な取り組みは?
エンブリッジの再生可能エネルギーに関する取り組みは以下。
- 多様な再生可能エネルギーポートフォリオ: エンブリッジの再生可能エネルギー事業は、陸上および沖合の風力、太陽光、地熱プロジェクトを含む、北米とヨーロッパに広がっている。
- 総発電能力: 運用中または建設中の再生可能エネルギープロジェクトの純発電能力は2,175メガワット(MW)で、これは約967,000世帯の電力需要を満たすことができる。
- 具体的な投資: 2002年以降、エンブリッジは再生可能エネルギーおよび電力伝送プロジェクトに80億カナダドル以上を投資。
これまでの投資には、運用中または建設中の23の風力発電所(4,870 MWの総容量)、17の太陽光発電所(265 MWの総容量)、5つの廃熱回収施設(34 MWの総容量)、1つの地熱プロジェクト(22 MWの容量)、1つの電力伝送プロジェクト(500 MWの容量)、および1つの水力発電施設(1.7 MWの容量)が含まれる。 - アンモニア市場への投資:ノルウェーの肥料メーカーであるヤラ(Yara)と共同で、テキサス州に低炭素ブルーアンモニア生産プラントを建設する計画を発表(2023年3月31日)
これらの取り組みは、エンブリッジが再生可能エネルギー分野で積極的に事業を拡大し、持続可能なエネルギーソリューションへのコミットメントを強化していることを示す。
なぜアンモニアが注目されている?
アンモニアが注目されている主な理由は、その潜在的な用途と環境への影響の低減に関連しており、以下の点が特に重要。
- アンモニアは、水素を含む化合物であり、燃焼時に二酸化炭素を排出しないため、クリーンエネルギー源としての潜在力がある。特に、水素エネルギーの輸送と貯蔵において有用。水素は体積が大きく取り扱いが難しいが、アンモニアに変換することで輸送や貯蔵が容易になる。
- アンモニアは液体化が比較的容易で、既存の石油やガスのインフラストラクチャを利用して輸送や貯蔵が可能。これにより、新しいエネルギーインフラへの移行コストを削減できる。
- アンモニアは、窒素肥料の主要な原料であり、世界の食料生産に不可欠。持続可能なアンモニア生産方法の開発は、食料安全保障と環境保護の両方に貢献する。
- グリーンアンモニアやブルーアンモニアのように、環境に優しい方法で製造されたアンモニアは、化石燃料に依存する現在のエネルギーシステムからの脱却に貢献する。
- アンモニアは、船舶燃料や発電など、新しいエネルギー市場での利用が検討されており、化石燃料に代わる新たなマーケットとしての役割が期待されている。
これらの理由から、アンモニアはエネルギー転換、環境保護、経済的持続可能性の観点から、世界的に注目されているエネルギー源の一つとされる。
ブルーアンモニアとは何ですか?
ブルーアンモニア(Blue Ammonia)は、天然ガスなどの化石燃料を原料として製造されるアンモニアで、その製造過程で発生する二酸化炭素(CO2)を捕捉し、貯蔵することによって低炭素化を実現したアンモニアのこと。
- ブルーアンモニアの製造には、主に天然ガスが使用される。天然ガスから水素を抽出し、その水素を窒素と反応させてアンモニアを生成する。
- 製造過程で発生するCO2は、カーボンキャプチャー&ストレージ(CCS)技術を用いて捕捉、地下に貯蔵され、大気中に放出されるCO2の量が大幅に削減される。
- ブルーアンモニアは、従来のアンモニア生産方法に比べて環境への影響が少ないとされている。CO2の排出量を削減することで、温室効果ガスの排出を抑制し、気候変動対策に貢献する。
- ブルーアンモニアは、肥料製造や工業原料としての用途に加え、将来的にはクリーンなエネルギー源としての利用が期待されている。特に、水素エネルギーの輸送・貯蔵手段としての可能性が注目されている。
- グリーンアンモニアは、再生可能エネルギーを使用して水を電気分解し、その水素を窒素と反応させて製造される。ブルーアンモニアと異なり、グリーンアンモニアの製造過程ではCO2が発生しない。
ブルーアンモニアは、化石燃料を使用しながらも炭素排出を抑制する方法として、エネルギー転換の過渡期において重要な役割を果たす可能性がある。
「Yara」とのブルーアンモニアプラント生産の提携とはどんな内容?
エンブリッジとノルウェーの肥料メーカーであるヤラ(Yara)の間でのブルーアンモニアプラントの生産に関する提携内容は以下。
- プロジェクトの目的:この提携の目的は、テキサス州コーパスクリスティに低炭素ブルーアンモニア生産プラントを建設し、運営すること。
このプラントは、化石燃料を原料としながらも、カーボンキャプチャー&ストレージ(CCS)技術を用いてCO2排出を大幅に削減することを目指している。 - プラントの規模と生産能力:プラントは年間120万から140万トンの低炭素アンモニアを生産する能力を持つ。これは、世界最大級のブルーアンモニア生産施設の一つとなる見込み。
- 投資額:プロジェクトには最大29億ドルが投資される予定。
- CO2の捕捉と貯蔵:生産過程で発生するCO2の約95%が捕捉され、近隣の地下に永久的に貯蔵される予定。大気中に放出されるCO2の量が大幅に削減される。
- 市場との関連性: ヤラは、プラントの出力全体を自社のグローバル生産システムの原料として購入する予定で、新しいクリーンアンモニア市場(例えば船舶燃料など)への供給も検討している。
- 稼働開始予定:プラントは2027年から2028年にかけて稼働を開始する予定。
この提携は、エンブリッジとヤラの両社にとって、低炭素エネルギー市場への進出を拡大し、持続可能なエネルギーソリューションに貢献する重要なステップです。
また、グローバルなエネルギー転換と環境保護の取り組みにおいても重要な役割を果たすことが期待されています。
エンブリッジの現在株価
エンブリッジの株価チャート(TradingView)を表示しています。
チャートには、RSI(Relative Strength Index)を表示しています。相場の過熱感の指標として参考。
※RSIが70%~80%を超えると買われ過ぎ、反対に20%~30%を割り込むと売られ過ぎの目安。
エンブリッジの業績について
まずは、エンブリッジ(ENB)の最低限の業績分析を行なうための、以下の4つの指標を確認していきます。
- 売上:企業の業績と成長しているかを見る指標。
- 営業キャッシュフローと営業キャッシュフローマージン:企業がサービスからどれくらい現金を生み出しているかを見る指標。マージンはその比率で15%あると優良とされる。
- 営業利益:企業が主力の事業で稼いだ利益。企業の業績を評価する指標。
- EPS:1株当たり純利益で企業の稼ぐ力「収益力」と「成長性」を見る指標。数値が高いほど収益力が高い。
各データは、Investing.com、TradingViewより参照。
エンブリッジの四半期:売上推移
四半期ごとの売上予測と実績値、対前年比の推移です。
年度(四半期) | 予測 | 売上実績(発表値) | 対前年比 |
---|---|---|---|
2021:Q4 | 8530 | 9680 | |
2022:Q1 | 10480 | 11980 | |
2022:Q2 | 9380 | 10260 | |
2022:Q3 | 9250 | 8430 | |
2022:Q4 | 9950 | 9900 | 2.27% |
2023:Q1 | 11830 | 8930 | -25.46% |
2023:Q2 | 8860 | 7870 | -23.29% |
2023:Q3 | 8340 | 7250 | -14.00% |
2023:Q4 | 10070 | 8520 | -13.94% |
2024:Q1 | 9040 | 8150 | -8.73% |
2024:Q2 | 4280 | 8280 | 5.21% |
2024:Q3 | 5000 | 11000 | 51.72% |
2024:Q4 | 5480 | ||
2025:Q1 | 5570 | ||
2025:Q2 | 5070 | ||
2025:Q3 | 4950 |
売上予測と実績の推移をグラフで表示しています。
エンブリッジの四半期:営業キャッシュフロー推移
四半期ごとの営業キャッシュフローと、営業キャッシュフローマージンの推移です。
※一般的に営業キャッシュフローマージンはその比率で15%あると優良とされる。
年度(四半期) | 営業CF | 営業CFマージン |
---|---|---|
2022:Q1 | 2430 | 20.28% |
2022:Q2 | 2120 | 20.66% |
2022:Q3 | 1640 | 19.45% |
2022:Q4 | 2910 | 29.39% |
2023:Q1 | 2930 | 32.81% |
2023:Q2 | 3090 | 39.26% |
2023:Q3 | 2350 | 32.41% |
2023:Q4 | 3090 | 20.19% |
2024:Q1 | 2520 | 24.29% |
2024:Q2 | 2200 | 20.17% |
2024:Q3 | 2330 | 15.27% |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
エンブリッジの四半期:営業利益推移
四半期ごとの営業利益の推移です。
年度(四半期) | 営業利益 |
---|---|
2022:Q1 | 1830 |
2022:Q2 | 1250 |
2022:Q3 | 1540 |
2022:Q4 | 1720 |
2023:Q1 | 1520 |
2023:Q2 | 1730 |
2023:Q3 | 1360 |
2023:Q4 | 1720 |
2024:Q1 | 1980 |
2024:Q2 | 1670 |
2024:Q3 | 1680 |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
エンブリッジの四半期:EPS推移
四半期ごとのEPS予測とEPS実績値の推移です。
年度(四半期) | EPS(予測) | EPS(実績) | 差 |
---|---|---|---|
2021:Q4 | 0.6 | 0.54 | -0.06 |
2022:Q1 | 0.68 | 0.67 | -0.01 |
2022:Q2 | 0.55 | 0.52 | -0.03 |
2022:Q3 | 0.47 | 0.48 | 0.01 |
2022:Q4 | 0.54 | 0.46 | -0.08 |
2023:Q1 | 0.62 | 0.63 | 0.01 |
2023:Q2 | 0.52 | 0.51 | -0.01 |
2023:Q3 | 0.43 | 0.46 | 0.03 |
2023:Q4 | 0.51 | 0.48 | -0.03 |
2024:Q1 | 0.6 | 0.68 | 0.08 |
2024:Q2 | 0.46 | 0.42 | -0.04 |
2024:Q3 | 0.4 | 0.41 | 0.01 |
2024:Q4 | 0.53 | ||
2025:Q1 | 0.64 | ||
2025:Q2 | 0.48 | ||
2025:Q3 | 0.46 |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
エンブリッジの通期:売上推移
通期の売上予測と実績値、対前年比の推移です。
年度(通期) | 売上予測 | 売上実績(発表値) | 対前年比 |
---|---|---|---|
2015年 | 23840 | 24330 | |
2016年 | 25750 | 25770 | 5.92% |
2017年 | 34160 | 35420 | 37.45% |
2018年 | 32600 | 33960 | -4.12% |
2019年 | 38510 | 38610 | 13.69% |
2020年 | 31710 | 30680 | -20.54% |
2021年 | 35740 | 37210 | 21.28% |
2022年 | 37980 | 39330 | 5.70% |
2023年 | 33370 | 32930 | -16.27% |
2024年 | 31860 | ||
2025年 | 25410 | ||
2026年 | 27580 |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
エンブリッジの通期:営業キャッシュ・フロー推移
通期の営業キャッシュフローと、営業キャッシュフローマージンの推移です。
※一般的に営業キャッシュフローマージンはその比率で15%あると優良とされる。
年度(通期) | 営業CFフロー | 営業CFマージン |
---|---|---|
2016年 | 3890 | 15.10% |
2017年 | 5240 | 14.79% |
2018年 | 7690 | 22.64% |
2019年 | 7250 | 18.78% |
2020年 | 8230 | 26.83% |
2021年 | 7740 | 20.80% |
2022年 | 8850 | 22.50% |
2023年 | 11580 | 35.17% |
エンブリッジの通期:営業利益推移
通期の営業利益の推移です。
年度(通期) | 営業利益 |
---|---|
2016年 | 2920 |
2017年 | 4560 |
2018年 | 5520 |
2019年 | 6020 |
2020年 | 5920 |
2021年 | 5870 |
2022年 | 6170 |
2023年 | 6390 |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
エンブリッジの通期:EPS推移
通期のEPS予測とEPS実績値の推移です。
年度(通期) | EPS(予測) | EPS(実績) | 差 |
---|---|---|---|
2015年 | 1.53 | 1.58 | 0.05 |
2016年 | 1.72 | 1.7 | -0.02 |
2017年 | 1.52 | 1.56 | 0.04 |
2018年 | 1.92 | 1.94 | 0.02 |
2019年 | 2.07 | 2.04 | -0.03 |
2020年 | 1.94 | 1.9 | -0.04 |
2021年 | 2.23 | 2.17 | -0.06 |
2022年 | 2.15 | 2.07 | -0.08 |
2023年 | 2.11 | 2.11 | 0 |
2024年 | 2.03 | ||
2025年 | 2.18 | ||
2026年 | 2.32 |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
業績をみてわかるとおり、エンブリッジは比較的安定した業績を維持していることがわかる。
エンブリッジの今後の展開と将来性は?
エンブリッジの今後の展開と将来性については、多角的に見ていく必要がある。
現時点では、以下のような要素が考えられる。
エネルギー転換への対応
エンブリッジは、再生可能エネルギーへの投資を拡大しており、これは長期的な成長戦略の一環。風力、太陽光、地熱などのクリーンエネルギー源への投資は、エネルギー市場の変化に対応し、持続可能な成長を目指す企業の姿勢を示している。
アンモニア市場への参入
ヤラとの提携によるブルーアンモニアプラントの建設は、エンブリッジにとって新たな市場への進出を意味する。
このプロジェクトは、低炭素エネルギー源としてのアンモニアの潜在力を活用し、エネルギー転換の過渡期における重要な役割を果たす可能性がある。
持続可能なエネルギーソリューションへのコミットメント
エンブリッジは、環境への影響を考慮した事業運営に注力している。
これには、CO2排出量の削減、カーボンキャプチャー技術の活用、そしてクリーンエネルギーへの投資が含まれる。
財務的安定性と配当
エンブリッジは長期にわたり安定した配当を提供しており、投資家にとって魅力的な選択肢となっている。
財務的な安定性と持続可能な成長戦略は、将来的な展望において重要な要素となる。
技術革新と市場の動向
エネルギー業界では技術革新が進んでおり、これにより新しいビジネスチャンスが生まれる可能性がある。
エンブリッジは、これらの新しい技術や市場の動向に適応し、利用することで成長を続けることができる。
総じて、エンブリッジはエネルギー転換の過渡期において重要な役割を果たす企業として位置づけられている。
アンモニア市場への参入や再生可能エネルギーへの投資は、その将来性を高める要因となり得る。
しかし、市場の変動、政策の変化、技術の進展など、多くの外部要因によって影響を受けることも念頭に置く必要がある。
エンブリッジ(ENB)の株を買える証券会社は?
エンブリッジの株を取り扱っている主要な証券会社をリストアップしました。これらの証券会社では、外国株として直接の株取引のほか、CFD(差金決済取引)としての投資も選択できます。
私自身はSBI証券を主に使用していますが、取り扱い銘柄によっては購入できない場合があります。その際は、サクソバンク証券やIG証券などでCFDを利用することもあります。
人気の証券会社 | 株取引 | CFD取引 |
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SBI証券 | ◯ | ✕ |
松井証券 | ◯ | ✕ |
楽天証券 | ◯ | ✕ |
マネックス証券 | ◯ | ✕ |
auカブコム証券 | ◯ | ✕ |
DMM株 | ◯ | ✕ |
サクソバンク証券 | ◯ | ◯ |
IG証券 | ✕ | ◯ |
GMOクリック証券 | ✕ | ✕ |
moomoo証券 | ◯ | ✕ |
まとめ
長期的な安定収益を求める投資家にとって、エンブリッジの安定した配当支払い履歴、持続可能な成長戦略、そしてエネルギー市場における革新的な動きは特に注目に値します。
アンモニア市場への進出や再生可能エネルギーへの取り組みは、将来の成長潜在力を示唆しており、個人的にも非常に期待しています。
投資は常に将来の不確実性を伴いますが、エンブリッジのような企業は、そのリスクを緩和し、長期的な価値を提供する可能性があり、魅力的な銘柄と言えるでしょう。
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私がmoomoo証券を使っていて最も気に入っている点は、アプリが使いやすく、投資において重要となる深い情報収集が簡単にできること。
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