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- はじめに
- ノボ ノルディスク(NVO)は何の会社?
- ノボ ノルディスク(NVO)の主要な事業分野は?
- ノボ ノルディスク(NVO)の製品ポートフォリオは?
- 肥満治療薬とは?なぜ今、注目されている?
- 肥満治療薬で注目される「ウゴービ」とは?
- ノボ ノルディスク(NVO)のビジネスモデルは?
- 取引市場は?
- ノボ ノルディスク(NVO)のセクター、業種、属するテーマは?
- 配当は?
- 肥満治療薬市場の規模と成長性は?
- ノボ ノルディスクの肥満治療薬による競合企業は?
- ノボ ノルディスクへの投資に関するリスクは何ですか?
- ノボ ノルディスクの業績について
- ノボ・ノルディスク(NVO)の株価
- ノボ ノルディスク(NVO)の将来生は?今後の展開は?
- ノボ ノルディスク(NVO)の株を買える証券会社は?
- NVO 2026年Q2決算:Wegovy錠が処方週26.5万件超、通期見通しを2度目の据え置きから前進させ小幅改善
- NVO 2026年Q1決算:Wegovy錠が最速の立ち上がりを見せる一方、実力ベースの売上は減収続く
- NVO 2025年Q4決算:Wegovy®ピル始動の裏で本業は減収減益、通期ガイダンスも減速示唆
- NVO 2025年Q3決算:肥満症は成長続くも、リストラ費用とガイダンス縮小が影落とす四半期
- まとめ
はじめに
肥満治療薬市場は、全世界で肥満人口の増加とともに大きな注目を集めています。
中でも、ノボ ノルディスク(NVO)「の「ウゴービ」は、その需要の高さから供給が追いつかないほどの人気を博しており、最近では、米食品医薬品局(FDA)が「ウゴービ」を心血管疾患リスクの低減にも使用できると承認しました。
ノボ ノルディスクは、ウゴービの成功に続き、さらに効果的な新薬の開発にも着手しており、その将来性は非常に高いと評価されています。
この記事では、肥満治療薬市場におけるノボ・ノルディスクの位置づけ、事業内容、独自の特徴、そして将来性について深掘りし、今後の株価の見通しについて考察していきます。
ノボ ノルディスク(NVO)は何の会社?
- ノボ ノルディスクはデンマークに本社を置くグローバル製薬企業。
- 糖尿病、成長ホルモン、血友病領域での製品とサービスを提供。
特に、糖尿病治療におけるインスリン製剤やGLP-1受容体作動薬など、革新的な医薬品の開発で知られている。 - 1923年にノルディスクインスリン研究所として設立され、1989年にノボ社とノルディスク社が統合し、現在のノボ ノルディスクが誕生。
- 日本では1980年にノボ薬品株式会社が設立され、1990年には日本ノルディスク株式会社と統合し、ノボ ノルディスク ファーマ株式会社が発足。
- ノボ・ノルディスクは、糖尿病治療薬「オゼンピック」や肥満治療薬「ウゴービ」などの製品で知られ、これらの製品が同社の業績と株価を押し上げる要因となっている。
特に「ウゴービ」は、英国での販売開始時に需要に供給が追い付かないほどの注目を集めている。 - ノボ・ノルディスクの事業は世界75カ国に及び、約50,800人の従業員が働いており、生産拠点は7カ国に存在する。日本法人のノボ ノルディスク ファーマ株式会社は東京に本社を構え、全国54カ所に営業拠点を持ち、福島県郡山市に工場がある。
ノボ・ノルディスクは糖尿病治療の世界的リーディングカンパニーとして知られ、近年は新しい疾患領域にも進出し、バイオ医薬品分野での存在感を高めている。
ノボ ノルディスク(NVO)の主要な事業分野は?
ノボ ノルディスクの主要な事業分野は、主に以下の通り。
- 糖尿病治療: 糖尿病治療はノボ ノルディスクの中核事業で、インスリン製剤やGLP-1受容体作動薬など、糖尿病治療に必要な薬剤を幅広く提供。同社はこの分野でのリーダー的存在。
- 肥満症治療: 糖尿病治療と密接に関連しているこの分野でも、ノボ ノルディスクは革新的な治療法を提供している。肥満治療に用いられるGLP-1受容体作動薬などが含まれる。
- 血友病治療: 血液凝固因子製剤を提供し、血友病患者の治療に貢献している。遺伝子組換え技術を利用した製品も開発している。
- 成長障害治療: 成長ホルモン製剤を通じて、成長ホルモン不足による成長障害の治療を支援している。
このようにノボ・ノルディスクは、バイオ医薬品の技術を活かし、中核の糖尿病領域に加え、肥満症や希少疾患などの特定分野で高い存在感を示している。
また、デジタルヘルスケア分野にも積極的に進出している。
ノボ ノルディスク(NVO)の製品ポートフォリオは?
ノボ・ノルディスクは、主に糖尿病、成長ホルモン領域、血友病領域で製品とサービスを提供しており、具体的には、以下のような製品がある。
糖尿病領域
- ノボリン™: 速効型インスリン
- ノボラピッド™: 超速効型インスリン
- ビクトーザ™: GLP-1受容体作動薬
- トレシーバ: 持効型溶解インスリンアナログ製剤
- オゼンピック: 持続型ヒトGLP-1アナログ製剤
成長ホルモン領域
- ノルディトロピンS注: リキッドタイプの成長ホルモン製剤
- ノルディトロピン ノルディフレックス: ペン型リキッドタイププレフィルドヒト成長ホルモン製剤
血友病領域
- ノボエイト: 遺伝子組換え型血液凝固第VIII因子製剤
- ノボセブン: 遺伝子組換え活性型血液凝固第VII因子製剤
肥満治療薬
- ウゴービ: GLP-1受容体作動薬に分類され、週に一度の注射で使用
これらの製品は、世界中の医療現場で広く使用されており、ノボ・ノルディスクの製品ポートフォリオの多様性を示している。
肥満治療薬とは?なぜ今、注目されている?
肥満治療薬は、肥満の予防や治療に使用される医薬品のこと。
現代社会では肥満が多くの健康問題、特に心血管疾患、糖尿病、一部のがんなどと関連しているため、効果的な肥満治療薬の開発は重要な研究分野となっている。
肥満治療薬が注目されている理由は以下。
- 世界的に肥満人口が増加している。
肥満は、様々な慢性疾患のリスクを高めるため、これを効果的に管理することは公衆衛生上重要。 - 従来のダイエット方法や生活習慣の変更だけでは肥満抑制に十分な効果が得られない場合があるため、医薬品による治療が求められている。
以下は世界の肥満肥満人口の増加傾向をまとめたもの。
世界の肥満人口の現状
- 2022年の時点で、世界人口の約13%にあたる10億人以上が肥満(BMI≧30)と推計されている。
- 1975年と比べると、肥満人口の割合は約3倍に増加している。
- 地域別では、米国が肥満人口の割合が最も高く、35.9%に上る。
今後の肥満人口の増加予測
- 2035年までに、世界の肥満人口の割合は17%近くに達すると予測されている。
- 低中所得国における肥満人口の増加が顕著になると見られている。
- 子どもの肥満も深刻化する見通しで、2035年には10歳未満児の約14%が肥満となる可能性がある。
肥満の健康リスクと経済的影響
- 肥満は12種類以上の癌や心血管疾患などのリスクを高める。
- 肥満関連の医療費は2035年までに約1兆ドルに達すると推計されている。
- 生産性の低下により、世界のGDPが3.1%減少すると試算されている。
このように、世界的に肥満人口は急速に増加しており、健康面や経済面でも深刻な影響が危惧されている。特に低中所得国を中心に、今後一層の対策が求められる状況にある。
参考:https://data.worldobesity.org/publications/WOF-Obesity-Atlas-v7.pdf
肥満治療薬の必要性
肥満治療薬の開発は、糖尿病や心血管疾患など、肥満関連の合併症を予防する可能性を秘めている。
これらの薬剤は、体重を減少させるだけでなく、患者の全体的な健康状態を改善することを目指している。
現在、さまざまなタイプの肥満治療薬が研究または既に市場に出ており、これらは食欲の調節、エネルギー消費の増加、または脂肪の吸収を減少させるなど、異なるメカニズムを通じて作用する。
ただし、これらの薬剤は副作用のリスクも伴うため、使用にあたっては医師の指導が不可欠である。
肥満治療薬の研究と開発は進行中であり、将来的にはより効果的で安全な治療オプションが提供されることが期待されている。
肥満治療薬で注目される「ウゴービ」とは?
ウゴービ(一般名:セマグルチド)は、ノボ ノルディスクが開発した肥満症治療薬。
GLP-1受容体作動薬に分類され、週に一度の注射で使用される。
この薬は食欲を抑制し、胃の動きを遅らせることで体重減少を促進する。
最近の大規模な臨床試験では、ウゴービが心血管疾患のリスクを低下させる可能性が示されている。
試験によると、ウゴービを使用した患者はプラセボを使用した患者に比べて、心臓発作や心臓病による死亡率が20%低かったとされている。
国際的には、「ウゴービ」はすでに米国や英国、ドイツなど複数の国で販売されているが、需要が供給を上回る状況も報告されており、一部地域では販売が制限されているケースもある。
この薬の効果については、さまざまな臨床試験で確認されている。
一つの試験では、ウゴービ2.4mgを週1回使用したグループは68週間で平均11.8kgの体重減少が見られました。
ウゴービに対する強い需要は、ノボ ノルディスクの株価を押し上げ、同社をヨーロッパで最も価値のある上場企業の一つにした。
ウゴービは、肥満だけでなく、関連するさまざまな健康問題のリスクを減少させる可能性を持っていることから、非常に注目されています。
ウゴービの日本での承認と発売は?
2023年3月、「ウゴービ」は「肥満症における体重管理の補助」を効能・効果として、日本においても厚生労働省から製造販売承認を取得し、公的医療保険の対象にも指定されている。
「ウゴービ」は、2024年2月に発売され、日本で初の本格的な全身性の肥満症治療薬となる。
日本も、肥満人口の増加から、この新薬への高い期待が寄せられており、5年後の2028年時点で、国内売上高300億円を上回ると予測されている。
日本では世界に後れを取っている肥満症治療薬の分野で、ウゴー ビの上市によりさらなる治療の進歩が期待されている。
ノボ ノルディスク(NVO)のビジネスモデルは?
ノボ・ノルディスク(NVO)のビジネスモデルの特徴は以下の通りです。
特定疾患領域への特化
ノボ・ノルディスクは糖尿病と肥満症、希少疾患の領域に特化したビオファーマ企業。これらの領域に経営資源を集中させている。
バイオ医薬品開発への注力
タンパク質や抗体などのバイオ医薬品の研究開発能力が強み。GLP-1アナログなどのインクレチン系薬剤を多数有している。
グローバル展開
主要製品は世界中で販売されており、北米・欧州・国際市場で事業を展開。グローバル規模のオペレーションを構築している。
デバイス開発の一体化
インスリンや注射薬のデバイス(注射器/注入器)の開発と一体化を図り、製品価値を高めています。
デジタルヘルスケア推進
スマートデバイス、デジタルセラピューティクス、行動変容アプリなどのデジタルヘルスケア事業に注力している。
アンメットニーズへの対応
希少疾患や肥満症などの未だ充足されていない医療ニーズに着目し、新薬を継続的に創出している。
このように、ノボ・ノルディスクは特定の中核疾患領域に経営資源を集中させ、バイオ医薬品と付随サービスを一体化させたバリューチェーンを構築することで競争優位を確保している。
グローバル市場でも確固たる地位を築いている。
取引市場は?
ノボ ノルディスクは、ナスダック・コペンハーゲン(Nasdaq Nordic)およびニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場している。
NYSEでのティッカーシンボルは「NVO」です。
ノボ ノルディスク(NVO)のセクター、業種、属するテーマは?
セクター
ヘルスケア: ノボノルディスクは、ヘルスケアセクターの中で医薬品業界に位置づけられ、糖尿病や肥満治療薬を中心に製品を提供している。
業種
バイオテクノロジー&薬品: 特に糖尿病治療薬や肥満治療薬の開発に重点を置き、疾患管理の革新をリードしている。
属するテーマ
持続可能性&イノベーション: 環境への影響を最小限に抑える持続可能なアプローチと、医療分野での革新的な治療法の開発に注力している。
ノボ ノルディスクは、これらのセクター、業種、テーマにおいて、慢性疾患治療の改善と医療分野でのイノベーションを推進している。
配当は?
ノボ・ノルディスクの直近の配当内容は以下。
- 配当利回り: 0.73%
- 配当性向(直近12ヶ月): 36.03%
- 配当支払いの頻度: 半年ごと(年2回)
- 配当支払い月: 3月、8月(具体的な日付は異なる場合がある)
肥満治療薬市場の規模と成長性は?
世界の抗肥満薬市場は、2022年に25億ドルに達し、2023-2030年の予測期間中にCAGR 45.5%で成長し、2030年には437億ドルに達すると予測されている。
地域別では、北米が最大の市場であり、次いで欧州、アジアとなっている。
近年、アジア市場の成長が著しく、特に中国やインドなどの新興国市場で高い成長率が見込まれている。
ゴールドマン・サックスのアナリストによると、現在年間約60億ドルの市場規模を持つ抗肥満薬の市場は、2030年までに1000億ドルに成長する可能性があると予測。
この市場の成長は、世界中で増加する肥満率や、新しいクラスの薬剤、特にGLP-1受容体作動薬の効果が認められていることに起因している。
これらの薬剤は、肥満の患者における体重減少だけでなく、長期的な健康改善にも寄与する可能性があり、ゴールドマン・サックスは、2030年までに米国内だけで約1500万人の成人がこれらの肥満治療薬を使用すると予測している。
この市場の成長は経済にもプラスの影響を与える可能性があり、特に米国においてはGDPの0.4%から1%の増加に寄与すると見られている。
しかし、これらの薬剤は現在高価であり、保険によるカバー範囲も限られているため、広範な利用への道はまだ多くの課題を抱えている。
ノボ ノルディスクの肥満治療薬による競合企業は?
以下は肥満治療薬を開発提供しているノボノルディスクの競合企業一覧。
| 企業名 | ティッカー | 国 | 製品名 | 作用メカニズム |
|---|---|---|---|---|
| イーライリリー | LLY | 米国 | チルゼパチド(マンジャロ) | GIP/GLP-1受容体作動薬 |
| ベーリンガーインゲルハイム | – | ドイツ | BI456906 | GLP-1/グルカゴン受容体アゴニスト |
| アストラゼネカ | AZN | 英国 | コタデュチド | – |
| ファイザー | PFE | 米国 | ダヌグリプロン | GLP-1受容体作動薬 |
| 塩野義製薬 | 4507 | 日本 | S-237648 | ニューロペプチドY Y5受容体拮抗薬 |
| 中外製薬 | 4519 | 日本 | OWL833 | GLP-1受容体作動薬 |
ノボ ノルディスクへの投資に関するリスクは何ですか?
ノボ・ノルディスクへの投資に関連するリスクには、以下が考えられる。
- 市場競争の激化: 糖尿病や肥満治療薬市場は競争が激しく、新規参入や競合他社の革新的な製品により市場シェアが変動する可能性がある。
- 規制リスク: 製薬業界は厳格な規制の下にあり、新薬の承認遅延や市場からの撤退命令などが投資リスクとなり得る。
- 研究開発の不確実性: 新薬開発は高額な投資が必要であり、成功の保証はない。開発中の薬剤が期待通りの結果を出せない場合、投資損失につながることがある。
- 経済的・地政学的要因: 為替レートの変動や国際的な政治・経済状況の不安定性も、グローバル企業であるノボ・ノルディスクの業績に影響を与える可能性がある。
これらは一例であり、実際の投資判断に際しては、最新の市場分析など注意する必要がある。
ノボ ノルディスクの業績について
ノボ・ノルディスク(NVO)の財務年度は12月31日で終了する。
四半期決算は財務年度を通じて四回発表される。
- 第1四半期決算は3月末日頃
- 第2四半期決算は6月末日頃
- 第3四半期決算は9月末日頃
- 第4四半期および通期決算は翌年の2月末日頃に行われる。
まずは、最低限の業績分析を行なうための、以下の4つの指標を確認していきます。
- 売上(売上高): 企業が商品やサービスを提供して得た「収入の総額」。
- 営業利益: 売上から必要経費を差し引いた、本業で稼いだ純粋な「儲け」。
- キャッシュフロー: 帳簿上の数字ではなく、実際に企業の手元で動いた「現金の出入り」。
- EPS(1株当たり純利益): 企業が発行している株1株あたり、どれだけの「最終的な利益」を出したかを示す数値。
ノボ ノルディスク(NVO)の2026年Q2決算(2026/08/04 発表)は、売上12,130.0百万ドル(アナリストコンセンサス10,890.0百万ドルに対し+11.4%)、EPS 0.96ドル(同0.77ドルに対し+0.19ドル)でした。
売上の前年同期比は+1.3%です。
直近8四半期では、売上が6回、EPSが6回コンセンサスを上回っています。
四半期:売上高の推移

四半期:営業利益の推移
- 営業利益: 本業で稼ぐチカラを示す最重要の利益。

四半期:EPSの推移
- EPS: 1株あたりの純利益。この数値が毎年右肩上がりかどうかが、企業の成長性を判断する最大の指標。

四半期:業績サマリー
| 四半期 | 売上 | 前年同期比 | 予想比 | EPS | 予想差 | 営業利益率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2024:Q3 | 10,270.00 | +23.0% | -2.8% | 0.88 | 0.00 | 48.7% |
| 2024:Q4 | 11,970.00 | +24.7% | +7.5% | 0.89 | +0.06 | 46.1% |
| 2025:Q1 | 11,900.00 | +27.0% | +1.7% | 0.99 | +0.08 | 46.1% |
| 2025:Q2 | 11,970.00 | +20.1% | +0.4% | 0.93 | +0.01 | 43.9% |
| 2025:Q3 | 11,530.00 | +12.3% | -3.4% | 0.69 | -0.07 | 32.4% |
| 2025:Q4 | 12,500.00 | +4.4% | +3.1% | 0.95 | +0.03 | 39.8% |
| 2026:Q1 | 11,020.00 | -7.4% | +1.5% | 1.04 | +0.16 | 84.9% |
| 2026:Q2 | 12,130.00 | +1.3% | +11.4% | 0.96 | +0.19 | 43.6% |
| 2026:Q3(予想) | 11,220.00 | -2.7% | – | 0.77 | – | – |
| 2026:Q4(予想) | 11,580.00 | -7.4% | – | 0.69 | – | – |
| 単位:百万ドル(売上)、ドル(EPS) ※予想はTradingView掲載のアナリストコンセンサス(2026-08-14 取得時点)。 | ||||||
通期:売上高の推移

通期:営業利益の推移
- 営業利益: 本業で稼ぐチカラを示す最重要の利益。

通期:キャッシュフローの推移
- 営業CF: 本業で稼いだ現金の総額。
- フリーCF: 企業が自由に使えるお金。事業維持に必要な投資を差し引いた、企業の本当の稼ぐ力。
- 営業CFマージン:稼ぐ効率を示す指標。売上の何%が現金として残るか。(通期15%以上で優良)

通期:EPSの推移
- EPS: 1株あたりの純利益。この数値が毎年右肩上がりかどうかが、企業の成長性を判断する最大の指標。

通期:業績サマリー
| 年度 | 売上 | 前年比 | EPS | 営業利益率 | 営業CFマージン | フリーCF |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 2021年 | 21,380.00 | +4.3% | 1.57 | 43.9% | 40.9% | 7,740.00 |
| 2022年 | 25,980.00 | +21.5% | 1.79 | 40.5% | 42.9% | 9,430.00 |
| 2023年 | 33,850.00 | +30.3% | 2.71 | 44.3% | 46.7% | 12,060.00 |
| 2024年 | 40,570.00 | +19.9% | 3.16 | 49.8% | 43.2% | 10,700.00 |
| 2025年 | 48,830.00 | +20.4% | 3.64 | 41.8% | 36.9% | 8,920.00 |
| 2026年(予想) | 45,210.00 | -7.4% | 3.38 | – | – | – |
| 2027年(予想) | 46,440.00 | +2.7% | 3.33 | – | – | – |
| 2028年(予想) | 49,290.00 | +6.1% | 3.61 | – | – | – |
| 単位:百万ドル(売上・フリーCF)、ドル(EPS) ※予想はTradingView掲載のアナリストコンセンサス(2026-08-14 取得時点)。 | ||||||
ノボ・ノルディスク(NVO)の株価
ノボ・ノルディスク(NVO)の現在株価がわかるリアルタイム株価チャート(TradingView)を表示しています。
チャートには、RSI(Relative Strength Index)を表示しています。相場の過熱感の指標として参考。
※RSIが70%~80%を超えると買われ過ぎ、反対に20%~30%を割り込むと売られ過ぎの目安。
ノボ ノルディスク(NVO)の将来生は?今後の展開は?
ノボ・ノルディスク(NVO)は肥満治療薬の分野で大きな存在感を示しており、今後も有望な展開が期待されている。
セマグルチド(ウゴービ)の期待
- 2021年に承認を受けたセマグルチドは、ノボ・ノルディスクの中核製品となっている。
- 高い減量効果とよい安全性から、肥満症治療の主力薬になると見込まれている。
- 今後、適応拡大や処方増加によって、大幅な売上増が見込まれる。
新規パイプラインの開発
- ノボ・ノルディスクは肥満症領域の研究開発に注力しており、新規作用機序の化合物の探索を進めている。
- 新たな肥満症治療薬候補アミクレチンは初期の臨床試験で有望なデータを得られ、開発責任者は10年以内に発売できると自信を見せている。
デジタルヘルスケアの取り組み
- 行動変容アプリの開発など、デジタルヘルスケア分野にも注力している。
- 医療用アプリと製品の組み合わせにより、より効果的な肥満症管理を目指している。
他の事業分野との連携
- 主力の糖尿病領域と肥満症領域の連携により、製品ラインナップの強化が見込まれている。
- 免疫疾患領域なども手掛けており、事業ポートフォリオを拡充する計画。
このように、新製品の躍進と新規事業の展開により、ノボ・ノルディスクの成長が一層加速すると予想される。
肥満症をはじめ、特定の疾患領域で高いプレゼンスを維持する戦略が有効に機能していくと思われる。
ノボ ノルディスク(NVO)の株を買える証券会社は?
ノボ・ノルディスク(NVO)の株を取り扱っている主要な証券会社をリストアップしました。これらの証券会社では、外国株として直接の株取引のほか、CFD(差金決済取引)としての投資も選択できます。
私自身はSBI証券を主に使用していますが、取り扱い銘柄によっては購入できない場合があります。その際は、サクソバンク証券やIG証券などでCFDを利用することもあります。
| 人気の証券会社 | 株取引 | CFD取引 |
|---|---|---|
| SBI証券 | ◯ | ✕ |
| 松井証券 | ◯ | ✕ |
| 楽天証券 | ◯ | ✕ |
| マネックス証券 | ◯ | ✕ |
| auカブコム証券 | ◯ | ✕ |
| DMM株 | ◯ | ✕ |
| サクソバンク証券 | ◯ | ◯ |
| IG証券 | ✕ | ◯ |
| GMOクリック証券 | ✕ | ✕ |
| moomoo証券 | ◯ | ✕ |
NVO 2026年Q2決算:Wegovy錠が処方週26.5万件超、通期見通しを2度目の据え置きから前進させ小幅改善
発表日:2026年8月4日
NVOの決算ハイライト
ノボ ノルディスクの2026年第2四半期は、調整後売上高が前年同期比7%増の784.9億デンマーククローネ、調整後営業利益は同11%増の333.9億デンマーククローネと、いずれも底堅い伸びを確認した決算だった。報告ベースの売上高は前年同期比3%増と伸びが小さく見えるが、これは前年同期に発生した米国340B薬価制度に関する26億デンマーククローネのリベート引当金の取り消しが比較対象を押し上げていたことによる一時的なノイズであり、実態としての事業成長は調整後の数値がより正確に映し出している。
報告ベースの営業利益は前年同期比16%減となったが、こちらも340Bリベートの取り消しの反動に加え、開発中止となったmonlunabant(40億デンマーククローネ)を含むパイプライン資産に対する63億デンマーククローネの非現金の減損費用が響いた結果であり、一過性の会計要因が大きく、事業の実力を示す調整後営業利益はむしろ改善している。純利益は21.0億デンマーククローネで前年同期比21%減となったが、これも同様の要因が背景にある。
会社はこの決算にあわせ、2026年通期の調整後売上高成長率ガイダンスを、CERベースでマイナス4%〜マイナス12%からゼロ%〜マイナス6%へ、調整後営業利益成長率も同水準に改善した。 GLP-1製品の売上に対する期待が高まったことが背景で、フリーキャッシュフローの見通しも450億〜550億デンマーククローネへ上方に見直されている。
抑えておくべきKPI
- 調整後売上高: 784.9億デンマーククローネ(CERベースで前年同期比7%増)
- 調整後営業利益: 333.9億デンマーククローネ(CERベースで前年同期比11%増、調整後営業利益率42.5%)
- Obesity care(肥満症治療)調整後売上高: 231.5億デンマーククローネ(CERベースで前年同期比16%増)
- フリーキャッシュフロー(H1実績): 553.0億デンマーククローネ(前年同期の384.2億デンマーククローネから44%増)
投資家目線のインサイト
最大の注目点はWegovy錠(経口製剤)の米国での急速な浸透ぶりだ。7月17日終了週の週間処方件数が26.5万件を超え、発売以来の累計処方件数は500万件を突破しており、これは米国におけるGLP-1製品として過去最速の立ち上がりとされる。新規患者数で見ると、Wegovyフランチャイズは米国の主要肥満症治療薬市場で依然トップに立っており、単なる話題性ではなく実需に支えられた成長であることがうかがえる。
一方でローライトも見逃せない。調整後粗利率は78.2%と、前年同期の82.7%から明確に低下した。実勢価格の低下、製造能力の適正化に伴う一時費用(約30億デンマーククローネ)、そして為替の逆風が重なった結果であり、単価下押しの構造が続いていることを示唆する。また、心血管領域の後期臨床試験であるziltivekimabのZEUS試験が主要評価項目を達成できなかった点も、パイプラインの不確実性として留意すべきだろう。
米国事業では、340Bやリベート調整といった制度要因で数値が振れやすくなっている点にも注意が必要だ。Ozempic錠・Rybelsusの売上はCERベースで前年同期比4%増収したものの、H1累計では9%減となっており、四半期ごとの振れが大きい。市場アクセス拡大に伴う実勢価格の低下は今後も続く前提であり、増収の裏にある採算構造の変化を追う必要がある。
今後の見どころ
次の焦点は、Wegovy錠および高用量のWegovy HDの米国外への展開ペースだ。UAE・英国での発売が始まったばかりで、今後数四半期でさらに複数市場への投入が計画されている。EUでも承認が下り、追加ローンチが見込まれる段階にあり、国際事業の成長がどこまで米国事業の圧力を相殺できるかが鍵になる。
もう一つの注目点は、2027年1月に予定されているWegovyとOzempicの米国での大幅な定価引き下げ(最大約50%・35%)がキャッシュフローに与える影響だ。本資料では2027年の現金流出要因として明記されており、今後のガイダンス更新でこの影響がどう定量化されるかを追う必要がある。またZEUS試験の不成功を受け、2026年第3四半期に追加の減損費用が発生する可能性がある点も、次回決算で確認すべきポイントだ。
出典
SECURITIES AND EXCHANGE COMMISSION
NVO 2026年Q1決算:Wegovy錠が最速の立ち上がりを見せる一方、実力ベースの売上は減収続く
発表日:2026/05/06
本決算のポイント
ノボ ノルディスクの2026年第1四半期は、報告ベースの売上高が前年同期比32%増(CER)の968.2億DKKと大きく伸びたが、これは米国の340B医薬品価格プログラムに関する引当金268億DKKの戻し入れによる一時的な押し上げ効果が主因だ。この戻し入れを除いた調整後売上高で見ると、実態は70.6億DKKで前年同期比4%減(CER)となり、実勢価格の下落が数量増を上回った格好となっている。
事業の中身を見ると、肥満症治療(Obesity care)の調整後売上高は22%増と拡大を続けた一方、糖尿病治療は12%減と苦戦しており、特に米国事業の調整後売上高は11%減(CER)と、実勢価格の低下が響いている。国際事業(International Operations)は6%増と底堅く推移し、地域間の明暗が分かれた四半期だった。
利益面では、調整後営業利益が328.6億DKKで前年同期比6%減(CER)となった一方、報告ベースの営業利益は596.2億DKKで65%増(CER)と、340B引当金戻し入れの影響がそのまま反映されている。通期ガイダンスは調整後売上高・調整後営業利益ともに従来の予想レンジから上方に据え置き改定され、GLP-1製品の売上期待の高まりが背景にある。
抑えておくべきKPI
- 調整後売上高: 70.6億DKK(前年同期比4%減、CER)
- 調整後営業利益: 328.6億DKK(前年同期比6%減、CER)、調整後営業利益率46.9%
- 肥満症治療(Obesity care)調整後売上高: 209.1億DKK(前年同期比22%増、CER)
- フリーキャッシュフロー: 127.7億DKK(前年同期は113.1億DKK)
重要なインサイト
最大のハイライトはWegovy錠(Wegovy® pill)の立ち上がりの速さだ。2026年1月5日の米国発売後、4月17日終了週の週間処方件数が20万件を突破し、発売来の累計処方件数は200万件を超えた。これは米国におけるGLP-1製品として過去最速のボリューム立ち上がりであり、会社側も「最も有効性の高い経口GLP-1」として新たなカテゴリーを切り開いていると位置づけている。ただしQ1の同製品売上高22.6億DKKには、卸・テレヘルス各社向けの発売前パイプライン充填分が含まれており、発売初期の需要そのものではなく在庫積み増しの影響が一定程度含まれる点には留意が必要だ。
一方でローライトとして、米国のOzempic®・Rybelsus®を含むGLP-1糖尿病領域全体の実勢価格下落が続いており、インスリン事業も米国で36%減(CER)と大きく落ち込んでいる。340B引当金の戻し入れというノンキャッシュの会計上のプラス要因を除けば、コア事業の収益性は投資拡大とともに圧迫されている状況が浮かび上がる。
2027年1月からWegovy®・Ozempic®の米国リスト価格を最大約50%引き下げる方針も発表されており、足元の好調な処方トレンドとは裏腹に、将来的な実勢価格の一段の低下が織り込まれつつある点は今後の収益性を考える上で重要だ。
今後の見どころ
次の焦点は、Wegovy® HD(7.2mg高用量)とWegovy®錠という2つの新製品が、価格下落を数量でどこまで補えるかにある。Wegovy® HDは3月にFDA承認、4月に米国で発売済みで、臨床試験では平均20.7%の体重減少という高い有効性データを持つ。米国外でのWegovy®錠の展開も2026年後半に見込まれており、地理的な広がりが業績にどう反映されるかが注目される。
あわせて、Medicare Part D向けの肥満症治療薬パイロット導入(2026年7月開始予定)や、複数の訴訟の進展も株価材料になり得る。340B戻し入れという一時要因を除いた実勢ベースの成長率が、通期ガイダンス(調整後売上高成長率マイナス4%〜マイナス12%、CER)のレンジ内でどこに着地するかが、今後の四半期を評価する上での基準となるだろう。
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SECURITIES AND EXCHANGE COMMISSION
NVO 2025年Q4決算:Wegovy®ピル始動の裏で本業は減収減益、通期ガイダンスも減速示唆
発表日:2026/02/03
本決算のポイント
第4四半期(10-12月期)の売上高は前年同期比8%減(CERで2%減)のDKK 791億で、主力の米国事業の落ち込みが響いた。営業利益は同14%減(CERで4%減)のDKK 317億、営業利益率は40.1%と前年同期42.9%から低下。純利益も5%減のDKK 269億、希薄化後EPSは5%減のDKK6.04となり、四半期ベースでは減収減益が明確になった。
通期(2025年1-12月)では売上高が前年比6%増(CERで10%増)のDKK 3,091億、営業利益は前年比1%減(CERで6%増)のDKK 1,277億だった。全社的な変革に伴う一時費用約DKK 80億を除けば、営業利益は前年比6%増(CERで13%増)になったといい、一時費用が通期の減益要因になっていたことが読み取れる。
2026年通期のガイダンスは調整後売上高・調整後営業利益ともCERベースで-5%〜-13%。米国340B薬価プログラムの準備金戻し入れ(USD 42億)を除いた数値であり、この基準で見ると通期の実質的な減速を示している。
抑えておくべきKPI
- 売上高(Q4): DKK 791億(前年同期比8%減、CERベースで2%減)
- 営業利益率(Q4): 40.1%(前年同期42.9%)
- 肥満症治療薬(Obesity care)の伸び(Q4、全社): CERベースで前年同期比11%増
- 希薄化後EPS(Q4): DKK 6.04(前年同期比5%減)
重要なインサイト
第4四半期の減収は、米国事業の売上高がDKKベースで15%減(CERで7%減)となったことが主因である。米国では自己負担(セルフペイ)チャネルでの実勢価格低下やリベルサス®の販売数量減が響いた一方、肥満症市場全体はセルフペイ主導で約75%拡大しており、価格の下押しと数量拡大が同時に進む構造変化がうかがえる。
12月22日には経口セマグルチド25mg「Wegovy®ピル」がFDAに承認され、1月5日に発売、1月23日時点の週間処方件数は約5万件に達した。会社は主に1.5mgの導入用量が自己負担チャネルで牽引していると説明しており、新製品の立ち上がりが2026年以降の数量成長を左右する試金石になる。
一方、第4四半期の粗利率は80.9%(前年同期84.8%)へ低下し、通期でも81.0%(前年84.7%)へ悪化した。カタレント旧3拠点の買収に伴う償却・減価償却費や一時的な変革コストが要因とされており、利益率低下が一過性の費用によるものか構造的なコスト増かは今後の四半期で見極める必要がある。
今後の見どころ
次の焦点はWegovy®ピルの処方拡大ペースと、2026年第1四半期に予定される340B薬価プログラムの準備金戻し入れ(USD 42億)の計上である。会社はこの戻し入れを2026年第1四半期に認識するとしており、四半期ごとの数値がこの一時的な押し上げでどう変動するかを確認する必要がある。
2026年通期のガイダンスでは調整後売上高・調整後営業利益ともにCERベースで-5%〜-13%の減少が見込まれている。米国での実勢価格低下やMFN(最恵国待遇)価格協定、セマグルチド分子の特許切れによる競争激化が背景とされており、米国事業の減速がどこまで進むかがガイダンス達成の焦点となる。
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SECURITIES AND EXCHANGE COMMISSION
NVO 2025年Q3決算:肥満症は成長続くも、リストラ費用とガイダンス縮小が影落とす四半期
発表日:2025/11/05
NVOの決算ハイライト
ノボ ノルディスクの2025年第3四半期は、9カ月累計の売上高が前年同期比12%増(CERベース15%増)の2,299.2億デンマーククローネとなり、肥満症治療薬を中心に成長が続いた四半期だった。一方で第3四半期単体では、全社的な組織改革に伴う約90億クローネの一時的リストラ費用が響き、営業利益は前年同期比30%減の236.8億クローネ、純利益も27%減の200.1億クローネへと落ち込んだ。
このリストラ費用を除けば、9カ月累計の営業利益は前年比15%増(CERベース21%増)だったとされ、本業の稼ぐ力そのものは損なわれていないことが読み取れる。肥満症治療薬事業(Wegovy、Saxenda)の売上高は9カ月累計で前年同期比37%増(CERベース41%増)の599.0億クローネに達し、成長のけん引役であり続けている。
一方で会社は通期見通しを、売上高成長率をCERベース8〜11%へ、営業利益成長率を同4〜7%へと、いずれも従来より狭いレンジに縮小した。糖尿病・肥満症領域のGLP-1治療薬に対する成長期待の低下が理由とされており、単なる保守化ではなく需要見通しそのものの下方修正を意味する変化と言える。
抑えておくべきKPI
- 売上高(9M累計): 2,299.2億クローネ(前年同期比12%増、CERベース15%増)
- 営業利益(9M累計): 959.2億クローネ(前年同期比5%増、CERベース10%増。一時費用除きでは15%増・CERベース21%増)
- 肥満症治療薬売上高(9M累計): 599.0億クローネ(前年同期比37%増、CERベース41%増)
- フリーキャッシュフロー(9M累計): 638.9億クローネ(前年同期は717.6億クローネ)
インサイト
第3四半期単体で見ると、営業利益は前年同期比30%減、純利益は27%減と大きく落ち込んだが、その主因は約90億クローネの一時的リストラ費用であり、構造的な収益力の毀損とは性質が異なる。実際、このリストラ費用を除いた場合、第3四半期の営業利益はCERベースで7%増となっており、本業の稼ぐ力自体は底堅い。
もっとも、ローライトとして無視できないのは、通期ガイダンスの下方修正の理由が単なる為替や一時費用ではなく、GLP-1治療薬の成長期待そのものの低下にあるという点だ。米国では処方薬の合法・非合法な複製調剤(コンパウンディング)が依然として続いているとされ、競争激化と価格圧力も明記されている。糖尿病領域の世界市場シェアも過去12カ月で31.6%へと2.3ポイント低下しており、リーダーシップの一角に陰りが見える。
一方でフリーキャッシュフローは9カ月累計で638.9億クローネと前年同期の717.6億クローネから減少したが、これは主に設備投資の増加によるものとされ、成長投資を継続している証左とも読める。会社はAkero TherapeuticsやOmerosの資産買収を通じてMASHや希少血液疾患領域へのパイプライン拡充を進めており、収益性の一時的な落ち込みと引き換えに将来の成長領域への布石を打っている構図が浮かび上がる。
今後の見どころ
今後の焦点は、縮小された通期ガイダンス(売上高成長率CERベース8〜11%、営業利益成長率同4〜7%)が実際にどこまで達成されるか、そして米国におけるWegovyの複製調剤問題や保険適用範囲の変化がどう推移するかにある。2026年に向けては、Akero買収に伴う研究開発費増加が営業利益成長率に約3ポイントの押し下げ影響を与える見込みであることも明記されている。
また、11月14日に予定される臨時株主総会での取締役会メンバー刷新も、経営体制の連続性という観点で注視すべき材料だ。会長交代を含む大幅な役員刷新が提案されており、組織改革と経営体制の変化が同時進行する局面にあることは念頭に置きたい。
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SECURITIES AND EXCHANGE COMMISSION
まとめ
ノボ ノルディスクに関する深掘りを通じて、その事業内容、独自性、競争上の優位性、そして業績の伸びについて詳しく見てきました。
実績データからみてもわかるとおり、2022年以降、売上とEPSの急成長が目立ち、強固なファンダメンタルズが今後のさらなる成功を示唆しています。
特に、肥満治療薬市場では、ノボ ノルディスクとイーライ・リリー社の2社が業界をリードしていますが、 市場は非常に大きく多くの製薬・創薬企業が新たに参入し激しい競争が予想されます。
そのため、ノボ ノルディスクの今後の戦略に注目が集まっています。
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