このサイトは、私(@mifsee)が個人的に学びながら企業分析や銘柄分析を進め、その成果をまとめたものです。
あくまで私の個人的な分析記録であり、内容には誤りや実際と異なる情報が含まれているかもしれません。ご覧になる場合は予めご了承ください。
- はじめに
- ノボ ノルディスク(NVO)は何の会社?
- ノボ ノルディスク(NVO)の主要な事業分野は?
- ノボ ノルディスク(NVO)の製品ポートフォリオは?
- 肥満治療薬とは?なぜ今、注目されている?
- 肥満治療薬で注目される「ウゴービ」とは?
- ノボ ノルディスク(NVO)のビジネスモデルは?
- 取引市場は?
- ノボ ノルディスク(NVO)のセクター、業種、属するテーマは?
- 配当は?
- 肥満治療薬市場の規模と成長性は?
- ノボ ノルディスクの肥満治療薬による競合企業は?
- ノボ ノルディスクへの投資に関するリスクは何ですか?
- ノボ ノルディスクの業績について
- ノボ・ノルディスク(NVO)の株価
- ノボ ノルディスク(NVO)の将来生は?今後の展開は?
- ノボ・ノルディスク(NVO)の2024年度Q2決算サマリー
- ノボ・ノルディスク(NVO)の2024年度Q3決算サマリー
- ノボ ノルディスク(NVO)の株を買える証券会社は?
- まとめ
はじめに
肥満治療薬市場は、全世界で肥満人口の増加とともに大きな注目を集めています。
中でも、ノボ ノルディスク(NVO)「の「ウゴービ」は、その需要の高さから供給が追いつかないほどの人気を博しており、最近では、米食品医薬品局(FDA)が「ウゴービ」を心血管疾患リスクの低減にも使用できると承認しました。
ノボ ノルディスクは、ウゴービの成功に続き、さらに効果的な新薬の開発にも着手しており、その将来性は非常に高いと評価されています。
この記事では、肥満治療薬市場におけるノボ・ノルディスクの位置づけ、事業内容、独自の特徴、そして将来性について深掘りし、今後の株価の見通しについて考察していきます。
ノボ ノルディスク(NVO)は何の会社?
- ノボ ノルディスクはデンマークに本社を置くグローバル製薬企業。
- 糖尿病、成長ホルモン、血友病領域での製品とサービスを提供。
特に、糖尿病治療におけるインスリン製剤やGLP-1受容体作動薬など、革新的な医薬品の開発で知られている。 - 1923年にノルディスクインスリン研究所として設立され、1989年にノボ社とノルディスク社が統合し、現在のノボ ノルディスクが誕生。
- 日本では1980年にノボ薬品株式会社が設立され、1990年には日本ノルディスク株式会社と統合し、ノボ ノルディスク ファーマ株式会社が発足。
- ノボ・ノルディスクは、糖尿病治療薬「オゼンピック」や肥満治療薬「ウゴービ」などの製品で知られ、これらの製品が同社の業績と株価を押し上げる要因となっている。
特に「ウゴービ」は、英国での販売開始時に需要に供給が追い付かないほどの注目を集めている。 - ノボ・ノルディスクの事業は世界75カ国に及び、約50,800人の従業員が働いており、生産拠点は7カ国に存在する。日本法人のノボ ノルディスク ファーマ株式会社は東京に本社を構え、全国54カ所に営業拠点を持ち、福島県郡山市に工場がある。
ノボ・ノルディスクは糖尿病治療の世界的リーディングカンパニーとして知られ、近年は新しい疾患領域にも進出し、バイオ医薬品分野での存在感を高めている。
ノボ ノルディスク(NVO)の主要な事業分野は?
ノボ ノルディスクの主要な事業分野は、主に以下の通り。
- 糖尿病治療:糖尿病治療はノボ ノルディスクの中核事業で、インスリン製剤やGLP-1受容体作動薬など、糖尿病治療に必要な薬剤を幅広く提供。同社はこの分野でのリーダー的存在。
- 肥満症治療:糖尿病治療と密接に関連しているこの分野でも、ノボ ノルディスクは革新的な治療法を提供している。肥満治療に用いられるGLP-1受容体作動薬などが含まれる。
- 血友病治療:血液凝固因子製剤を提供し、血友病患者の治療に貢献している。遺伝子組換え技術を利用した製品も開発している。
- 成長障害治療:成長ホルモン製剤を通じて、成長ホルモン不足による成長障害の治療を支援している。
このようにノボ・ノルディスクは、バイオ医薬品の技術を活かし、中核の糖尿病領域に加え、肥満症や希少疾患などの特定分野で高い存在感を示している。
また、デジタルヘルスケア分野にも積極的に進出している。
ノボ ノルディスク(NVO)の製品ポートフォリオは?
ノボ・ノルディスクは、主に糖尿病、成長ホルモン領域、血友病領域で製品とサービスを提供しており、具体的には、以下のような製品がある。
糖尿病領域
- ノボリン™: 速効型インスリン
- ノボラピッド™: 超速効型インスリン
- ビクトーザ™: GLP-1受容体作動薬
- トレシーバ: 持効型溶解インスリンアナログ製剤
- オゼンピック: 持続型ヒトGLP-1アナログ製剤
成長ホルモン領域
- ノルディトロピンS注: リキッドタイプの成長ホルモン製剤
- ノルディトロピン ノルディフレックス: ペン型リキッドタイププレフィルドヒト成長ホルモン製剤
血友病領域
- ノボエイト: 遺伝子組換え型血液凝固第VIII因子製剤
- ノボセブン: 遺伝子組換え活性型血液凝固第VII因子製剤
肥満治療薬
- ウゴービ: GLP-1受容体作動薬に分類され、週に一度の注射で使用
これらの製品は、世界中の医療現場で広く使用されており、ノボ・ノルディスクの製品ポートフォリオの多様性を示している。
肥満治療薬とは?なぜ今、注目されている?
肥満治療薬は、肥満の予防や治療に使用される医薬品のこと。
現代社会では肥満が多くの健康問題、特に心血管疾患、糖尿病、一部のがんなどと関連しているため、効果的な肥満治療薬の開発は重要な研究分野となっている。
肥満治療薬が注目されている理由は以下。
- 世界的に肥満人口が増加している。
肥満は、様々な慢性疾患のリスクを高めるため、これを効果的に管理することは公衆衛生上重要。 - 従来のダイエット方法や生活習慣の変更だけでは肥満抑制に十分な効果が得られない場合があるため、医薬品による治療が求められている。
以下は世界の肥満肥満人口の増加傾向をまとめたもの。
世界の肥満人口の現状
- 2022年の時点で、世界人口の約13%にあたる10億人以上が肥満(BMI≧30)と推計されている。
- 1975年と比べると、肥満人口の割合は約3倍に増加している。
- 地域別では、米国が肥満人口の割合が最も高く、35.9%に上る。
今後の肥満人口の増加予測
- 2035年までに、世界の肥満人口の割合は17%近くに達すると予測されている。
- 低中所得国における肥満人口の増加が顕著になると見られている。
- 子どもの肥満も深刻化する見通しで、2035年には10歳未満児の約14%が肥満となる可能性がある。
肥満の健康リスクと経済的影響
- 肥満は12種類以上の癌や心血管疾患などのリスクを高める。
- 肥満関連の医療費は2035年までに約1兆ドルに達すると推計されている。
- 生産性の低下により、世界のGDPが3.1%減少すると試算されている。
このように、世界的に肥満人口は急速に増加しており、健康面や経済面でも深刻な影響が危惧されている。特に低中所得国を中心に、今後一層の対策が求められる状況にある。
参考:https://data.worldobesity.org/publications/WOF-Obesity-Atlas-v7.pdf
肥満治療薬の必要性
肥満治療薬の開発は、糖尿病や心血管疾患など、肥満関連の合併症を予防する可能性を秘めている。
これらの薬剤は、体重を減少させるだけでなく、患者の全体的な健康状態を改善することを目指している。
現在、さまざまなタイプの肥満治療薬が研究または既に市場に出ており、これらは食欲の調節、エネルギー消費の増加、または脂肪の吸収を減少させるなど、異なるメカニズムを通じて作用する。
ただし、これらの薬剤は副作用のリスクも伴うため、使用にあたっては医師の指導が不可欠である。
肥満治療薬の研究と開発は進行中であり、将来的にはより効果的で安全な治療オプションが提供されることが期待されている。
肥満治療薬で注目される「ウゴービ」とは?
ウゴービ(一般名:セマグルチド)は、ノボ ノルディスクが開発した肥満症治療薬。
GLP-1受容体作動薬に分類され、週に一度の注射で使用される。
この薬は食欲を抑制し、胃の動きを遅らせることで体重減少を促進する。
最近の大規模な臨床試験では、ウゴービが心血管疾患のリスクを低下させる可能性が示されている。
試験によると、ウゴービを使用した患者はプラセボを使用した患者に比べて、心臓発作や心臓病による死亡率が20%低かったとされている。
国際的には、「ウゴービ」はすでに米国や英国、ドイツなど複数の国で販売されているが、需要が供給を上回る状況も報告されており、一部地域では販売が制限されているケースもある。
この薬の効果については、さまざまな臨床試験で確認されている。
一つの試験では、ウゴービ2.4mgを週1回使用したグループは68週間で平均11.8kgの体重減少が見られました。
ウゴービに対する強い需要は、ノボ ノルディスクの株価を押し上げ、同社をヨーロッパで最も価値のある上場企業の一つにした。
ウゴービは、肥満だけでなく、関連するさまざまな健康問題のリスクを減少させる可能性を持っていることから、非常に注目されています。
ウゴービの日本での承認と発売は?
2023年3月、「ウゴービ」は「肥満症における体重管理の補助」を効能・効果として、日本においても厚生労働省から製造販売承認を取得し、公的医療保険の対象にも指定されている。
「ウゴービ」は、2024年2月に発売され、日本で初の本格的な全身性の肥満症治療薬となる。
日本も、肥満人口の増加から、この新薬への高い期待が寄せられており、5年後の2028年時点で、国内売上高300億円を上回ると予測されている。
日本では世界に後れを取っている肥満症治療薬の分野で、ウゴー ビの上市によりさらなる治療の進歩が期待されている。
ノボ ノルディスク(NVO)のビジネスモデルは?
ノボ・ノルディスク(NVO)のビジネスモデルの特徴は以下の通りです。
特定疾患領域への特化
ノボ・ノルディスクは糖尿病と肥満症、希少疾患の領域に特化したビオファーマ企業。これらの領域に経営資源を集中させている。
バイオ医薬品開発への注力
タンパク質や抗体などのバイオ医薬品の研究開発能力が強み。GLP-1アナログなどのインクレチン系薬剤を多数有している。
グローバル展開
主要製品は世界中で販売されており、北米・欧州・国際市場で事業を展開。グローバル規模のオペレーションを構築している。
デバイス開発の一体化
インスリンや注射薬のデバイス(注射器/注入器)の開発と一体化を図り、製品価値を高めています。
デジタルヘルスケア推進
スマートデバイス、デジタルセラピューティクス、行動変容アプリなどのデジタルヘルスケア事業に注力している。
アンメットニーズへの対応
希少疾患や肥満症などの未だ充足されていない医療ニーズに着目し、新薬を継続的に創出している。
このように、ノボ・ノルディスクは特定の中核疾患領域に経営資源を集中させ、バイオ医薬品と付随サービスを一体化させたバリューチェーンを構築することで競争優位を確保している。
グローバル市場でも確固たる地位を築いている。
取引市場は?
ノボ ノルディスクは、ナスダック・コペンハーゲン(Nasdaq Nordic)およびニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場している。
NYSEでのティッカーシンボルは「NVO」です。
ノボ ノルディスク(NVO)のセクター、業種、属するテーマは?
セクター
ヘルスケア:ノボノルディスクは、ヘルスケアセクターの中で医薬品業界に位置づけられ、糖尿病や肥満治療薬を中心に製品を提供している。
業種
バイオテクノロジー&薬品:特に糖尿病治療薬や肥満治療薬の開発に重点を置き、疾患管理の革新をリードしている。
属するテーマ
持続可能性&イノベーション: 環境への影響を最小限に抑える持続可能なアプローチと、医療分野での革新的な治療法の開発に注力している。
ノボ ノルディスクは、これらのセクター、業種、テーマにおいて、慢性疾患治療の改善と医療分野でのイノベーションを推進している。
配当は?
ノボ・ノルディスクの直近の配当内容は以下。
- 配当利回り:0.73%
- 配当性向(直近12ヶ月): 36.03%
- 配当支払いの頻度: 半年ごと(年2回)
- 配当支払い月:3月、8月(具体的な日付は異なる場合がある)
肥満治療薬市場の規模と成長性は?
世界の抗肥満薬市場は、2022年に25億ドルに達し、2023-2030年の予測期間中にCAGR 45.5%で成長し、2030年には437億ドルに達すると予測されている。
地域別では、北米が最大の市場であり、次いで欧州、アジアとなっている。
近年、アジア市場の成長が著しく、特に中国やインドなどの新興国市場で高い成長率が見込まれている。
ゴールドマン・サックスのアナリストによると、現在年間約60億ドルの市場規模を持つ抗肥満薬の市場は、2030年までに1000億ドルに成長する可能性があると予測。
この市場の成長は、世界中で増加する肥満率や、新しいクラスの薬剤、特にGLP-1受容体作動薬の効果が認められていることに起因している。
これらの薬剤は、肥満の患者における体重減少だけでなく、長期的な健康改善にも寄与する可能性があり、ゴールドマン・サックスは、2030年までに米国内だけで約1500万人の成人がこれらの肥満治療薬を使用すると予測している。
この市場の成長は経済にもプラスの影響を与える可能性があり、特に米国においてはGDPの0.4%から1%の増加に寄与すると見られている。
しかし、これらの薬剤は現在高価であり、保険によるカバー範囲も限られているため、広範な利用への道はまだ多くの課題を抱えている。
ノボ ノルディスクの肥満治療薬による競合企業は?
以下は肥満治療薬を開発提供しているノボノルディスクの競合企業一覧。
企業名 | ティッカー | 国 | 製品名 | 作用メカニズム |
---|---|---|---|---|
イーライリリー | LLY | 米国 | チルゼパチド(マンジャロ) | GIP/GLP-1受容体作動薬 |
ベーリンガーインゲルハイム | – | ドイツ | BI456906 | GLP-1/グルカゴン受容体アゴニスト |
アストラゼネカ | AZN | 英国 | コタデュチド | – |
ファイザー | PFE | 米国 | ダヌグリプロン | GLP-1受容体作動薬 |
塩野義製薬 | 4507 | 日本 | S-237648 | ニューロペプチドY Y5受容体拮抗薬 |
中外製薬 | 4519 | 日本 | OWL833 | GLP-1受容体作動薬 |
ノボ ノルディスクへの投資に関するリスクは何ですか?
ノボ・ノルディスクへの投資に関連するリスクには、以下が考えられる。
- 市場競争の激化:糖尿病や肥満治療薬市場は競争が激しく、新規参入や競合他社の革新的な製品により市場シェアが変動する可能性がある。
- 規制リスク:製薬業界は厳格な規制の下にあり、新薬の承認遅延や市場からの撤退命令などが投資リスクとなり得る。
- 研究開発の不確実性:新薬開発は高額な投資が必要であり、成功の保証はない。開発中の薬剤が期待通りの結果を出せない場合、投資損失につながることがある。
- 経済的・地政学的要因: 為替レートの変動や国際的な政治・経済状況の不安定性も、グローバル企業であるノボ・ノルディスクの業績に影響を与える可能性がある。
これらは一例であり、実際の投資判断に際しては、最新の市場分析など注意する必要がある。
ノボ ノルディスクの業績について
ノボ・ノルディスク(NVO)の財務年度は12月31日で終了する。
四半期決算は財務年度を通じて四回発表される。
- 第1四半期決算は3月末日頃
- 第2四半期決算は6月末日頃
- 第3四半期決算は9月末日頃
- 第4四半期および通期決算は翌年の2月末日頃に行われる。
まずは、ノボ・ノルディスク(NVO)の最低限の業績分析を行なうための、以下の4つの指標を確認していきます。
- 売上:企業の業績と成長しているかを見る指標。
- 営業キャッシュフローと営業キャッシュフローマージン:企業がサービスからどれくらい現金を生み出しているかを見る指標。マージンはその比率で15%あると優良とされる。
- 営業利益:企業が主力の事業で稼いだ利益。企業の業績を評価する指標。
- EPS:1株当たり純利益で企業の稼ぐ力「収益力」と「成長性」を見る指標。数値が高いほど収益力が高い。
各データは、Investing.com、TradingViewより参照。
ノボ・ノルディスク(NVO)の株価
ノボ・ノルディスク(NVO)の現在株価がわかるリアルタイム株価チャート(TradingView)を表示しています。
チャートには、RSI(Relative Strength Index)を表示しています。相場の過熱感の指標として参考。
※RSIが70%~80%を超えると買われ過ぎ、反対に20%~30%を割り込むと売られ過ぎの目安。
ノボ ノルディスク(NVO)の四半期:売上推移
四半期ごとの売上予測と実績値、対前年比の推移です。
年度(四半期) | 予測 | 売上実績(発表値) | 対前年比 |
---|---|---|---|
2022:Q1 | 5770 | 5960 | |
2022:Q2 | 5730 | 5620 | |
2022:Q3 | 5890 | 6040 | |
2022:Q4 | 6840 | 6930 | |
2023:Q1 | 7660 | 7880 | 32.21% |
2023:Q2 | 8210 | 8030 | 42.88% |
2023:Q3 | 8170 | 8350 | 38.25% |
2023:Q4 | 9150 | 9600 | 38.53% |
2024:Q1 | 9130 | 9370 | 18.91% |
2024:Q2 | 9990 | 9970 | 24.16% |
2024:Q3 | 10570 | 10270 | 22.99% |
2024:Q4 | 11690 | ||
2025:Q1 | 11440 | ||
2025:Q2 | 11580 | ||
2025:Q3 | 11910 |
売上予測と実績の推移をグラフで表示しています。
ノボ ノルディスク(NVO)の四半期:営業キャッシュフロー推移
四半期ごとの営業キャッシュフローと、営業キャッシュフローマージンの推移です。
年度(四半期) | 営業CF | 営業CFマージン |
---|---|---|
2022:Q2 | 3420 | 60.85% |
2022:Q3 | 3330 | 55.13% |
2022:Q4 | 834.4 | 12.04% |
2023:Q1 | 4300 | 54.57% |
2023:Q2 | 4180 | 52.05% |
2023:Q3 | 5940 | 71.14% |
2023:Q4 | 1390 | 14.48% |
2024:Q1 | 2080 | 22.20% |
2024:Q2 | 7310 | 73.32% |
2024:Q3 | 6450 | 62.80% |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
ノボ ノルディスク(NVO)の四半期:営業利益・営業利益率推移
四半期ごとの営業利益と営業利益率の推移です。
年度(四半期) | 営業利益 | 営業利益率 |
---|---|---|
2022:Q2 | 2610 | 46.44% |
2022:Q3 | 2720 | 45.03% |
2022:Q4 | 2280 | 32.90% |
2023:Q1 | 3600 | 45.69% |
2023:Q2 | 3490 | 43.46% |
2023:Q3 | 3910 | 46.83% |
2023:Q4 | 3860 | 40.21% |
2024:Q1 | 4720 | 50.37% |
2024:Q2 | 3680 | 36.91% |
2024:Q3 | 5000 | 48.69% |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
ノボ ノルディスク(NVO)の四半期:EPS推移
四半期ごとのEPS予測とEPS実績値の推移です。
年度(四半期) | EPS(予測) | EPS(実績) | 差 |
---|---|---|---|
2022:Q1 | 0.42 | 0.44 | 0.02 |
2022:Q2 | 0.41 | 0.4 | -0.01 |
2022:Q3 | 0.41 | 0.42 | 0.01 |
2022:Q4 | 0.42 | 0.43 | 0.01 |
2023:Q1 | 0.62 | 0.65 | 0.03 |
2023:Q2 | 0.68 | 0.64 | -0.04 |
2023:Q3 | 0.68 | 0.71 | 0.03 |
2023:Q4 | 0.67 | 0.72 | 0.05 |
2024:Q1 | 0.75 | 0.81 | 0.06 |
2024:Q2 | 0.71 | 0.66 | -0.05 |
2024:Q3 | 0.88 | 0.88 | 0 |
2024:Q4 | 0.88 | ||
2025:Q1 | 0.94 | ||
2025:Q2 | 0.94 | ||
2025:Q3 | 1.04 |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
ノボ ノルディスク(NVO)の通期:売上推移
通期の売上予測と実績値、対前年比の推移です。
年度(通期) | 売上予測 | 売上実績(発表値) | 対前年比 |
---|---|---|---|
2016年 | 16240 | 16240 | |
2017年 | 18320 | 18710 | 15.21% |
2018年 | 17060 | 17180 | -8.18% |
2019年 | 17950 | 17960 | 4.54% |
2020年 | 20630 | 20500 | 14.14% |
2021年 | 21310 | 21380 | 4.29% |
2022年 | 25410 | 25980 | 21.52% |
2023年 | 33470 | 33850 | 30.29% |
2024年 | 41930 | ||
2025年 | 50260 | ||
2026年 | 57360 | ||
2027年 | 63740 |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
ノボ ノルディスク(NVO)の通期:営業キャッシュ・フロー推移
通期の営業キャッシュフローと、営業キャッシュフローマージンの推移です。
年度(通期) | 営業CFフロー | 営業CFマージン |
---|---|---|
2017年 | 6250 | 33.40% |
2018年 | 7060 | 41.09% |
2019年 | 7020 | 39.09% |
2020年 | 7950 | 38.78% |
2021年 | 8740 | 40.88% |
2022年 | 11140 | 42.88% |
2023年 | 15800 | 46.68% |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
ノボ ノルディスク(NVO)の通期:営業利益推移
通期の営業利益の推移です。
年度(通期) | 営業利益 |
---|---|
2017年 | 7310 |
2018年 | 7310 |
2019年 | 7950 |
2020年 | 8280 |
2021年 | 9380 |
2022年 | 10510 |
2023年 | 15000 |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
ノボ ノルディスク(NVO)の通期:EPS推移
通期のEPS予測とEPS実績値の推移です。
年度(通期) | EPS(予測) | EPS(実績) | 差 |
---|---|---|---|
2016年 | 1.1 | 1.07 | -0.03 |
2017年 | 1.27 | 1.29 | 0.02 |
2018年 | 1.23 | 1.22 | -0.01 |
2019年 | 1.22 | 1.21 | -0.01 |
2020年 | 1.46 | 1.45 | -0.01 |
2021年 | 1.57 | 1.57 | 0 |
2022年 | 1.76 | 1.79 | 0.03 |
2023年 | 2.67 | 2.71 | 0.04 |
2024年 | 3.39 | ||
2025年 | 4.1 | ||
2026年 | 4.81 | ||
2027年 | 5.51 |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
ノボ ノルディスク(NVO)の将来生は?今後の展開は?
ノボ・ノルディスク(NVO)は肥満治療薬の分野で大きな存在感を示しており、今後も有望な展開が期待されている。
セマグルチド(ウゴービ)の期待
- 2021年に承認を受けたセマグルチドは、ノボ・ノルディスクの中核製品となっている。
- 高い減量効果とよい安全性から、肥満症治療の主力薬になると見込まれている。
- 今後、適応拡大や処方増加によって、大幅な売上増が見込まれる。
新規パイプラインの開発
- ノボ・ノルディスクは肥満症領域の研究開発に注力しており、新規作用機序の化合物の探索を進めている。
- 新たな肥満症治療薬候補アミクレチンは初期の臨床試験で有望なデータを得られ、開発責任者は10年以内に発売できると自信を見せている。
デジタルヘルスケアの取り組み
- 行動変容アプリの開発など、デジタルヘルスケア分野にも注力している。
- 医療用アプリと製品の組み合わせにより、より効果的な肥満症管理を目指している。
他の事業分野との連携
- 主力の糖尿病領域と肥満症領域の連携により、製品ラインナップの強化が見込まれている。
- 免疫疾患領域なども手掛けており、事業ポートフォリオを拡充する計画。
このように、新製品の躍進と新規事業の展開により、ノボ・ノルディスクの成長が一層加速すると予想される。
肥満症をはじめ、特定の疾患領域で高いプレゼンスを維持する戦略が有効に機能していくと思われる。
ノボ・ノルディスク(NVO)の2024年度Q2決算サマリー
- 売上高: 680億6,000万デンマーククローネ(DKK)、前年同期比25%増加。
- 営業利益: 259億3,400万DKK、前年同期比9%増加。これはオセデュレノンに関連する57億DKKの減損損失の影響を受けた。
- 純利益: 200億5,000万DKK、前年同期比3%増加。
- 希薄化後一株当たり利益(EPS): 4.49DKK、前年同期比4%増加。
地域別売上
- 北米事業: 売上は36%増加し、409億3,000万DKKを記録。
- 米国: 売上は39%増加し、384億4,000万DKK。
- 国際事業: 売上は11%増加し、271億3,000万DKK。
- EMEA(ヨーロッパ、中東、アフリカ): 売上は13%増加し、145億8,100万DKK。
- 中国: 売上は13%増加し、49億6,300万DKK。
- その他の地域: 売上は6%増加し、75億8,600万DKK。
製品別売上
- 糖尿病および肥満治療薬:
- GLP-1糖尿病治療薬の売上は32%増加し、720億1,700万DKK。
- Wegovy®(肥満治療薬): 売上は74%増加し、210億3,600万DKK。
- インスリン: 売上は10%増加し、269億7,700万DKK。
- 希少疾患治療薬: 売上は3%減少し、83億6,000万DKK。
研究開発と新製品
- Mim8(血友病A向け): フェーズ3試験(FRONTIER 2)が成功し、治療された出血エピソードの有意な減少を示した。
- Ocedurenone: CLARION-CKDフェーズ3試験が主要評価項目を満たさなかったため中止された。
- Wegovy®: 欧州連合における心血管リスク低減を反映したラベル更新のためのポジティブなCHMP意見を受け取った。
今後の見通し
- 2024年通年売上成長率: 22%から28%(CERベース)を見込んでおり、デンマーククローネでの報告は1パーセントポイント低くなると予測。
- 営業利益成長率: 20%から28%(CERベース)を予測。
ノボ・ノルディスクは、第2四半期において堅調な業績を維持し、特にGLP-1ベースの糖尿病および肥満治療薬の売上が大きく伸びている。今後も研究開発と市場拡大を通じて成長を続けることが期待される。
ノボ・ノルディスク(NVO)の2024年度Q3決算サマリー
売上高と収益
- 売上高: 2024年1月から9月までの総売上高は2,047億デンマーククローネ(DKK)、前年同期比で23%増加(一定為替レートで24%増)。売上の増加は糖尿病および肥満治療薬の需要拡大が主な要因。
- 営業利益: 916億DKK、前年同期比で21%増(一定為替レートで22%増)。
- 純利益: 727億DKK、前年同期比18%増加。
事業ハイライト
- 糖尿病および肥満ケア部門: 糖尿病および肥満治療薬の売上は1,918億DKKで、前年同期比26%増加。特にGLP-1系糖尿病治療薬および肥満治療薬「Wegovy」の成長が顕著であり、肥満ケア製品の売上は44%増。
- 希少疾患部門: 希少疾患治療薬の売上は129億DKKで、前年同期比3%増加。
地域別売上
- 北米市場: 売上は1,228億DKKで、前年同期比31%増加。特に米国での売上増が顕著。
- 国際市場: 売上は819億DKK、前年同期比15%増加。EMEA(ヨーロッパ・中東・アフリカ)、中国、その他の地域が売上成長に寄与。
キャッシュフロー
- 営業キャッシュフロー: 1086億DKKで前年同期比9%増加。フリーキャッシュフローは718億DKKで、前年同期比5%減少。これは設備投資の増加が影響。
- 配当と株主還元: 568億DKKを株主に還元。内訳は127億DKKの株式買い戻しおよび441億DKKの配当。
将来ガイダンス
- 売上成長率: 2024年通年の売上成長率は23〜27%と予測(一定為替レートベース)。
- 営業利益成長率: 21〜27%の成長を見込む。糖尿病および肥満治療薬の市場拡大を背景とした成長を期待。
- 設備投資: 約450億DKKを予定し、製造能力の強化を図る計画。
ノボノルディスクは今後も肥満および糖尿病治療薬の市場シェアを拡大し、持続可能な成長基盤を確保する方針である。
ノボ ノルディスク(NVO)の株を買える証券会社は?
ノボ・ノルディスク(NVO)の株を取り扱っている主要な証券会社をリストアップしました。これらの証券会社では、外国株として直接の株取引のほか、CFD(差金決済取引)としての投資も選択できます。
私自身はSBI証券を主に使用していますが、取り扱い銘柄によっては購入できない場合があります。その際は、サクソバンク証券やIG証券などでCFDを利用することもあります。
人気の証券会社 | 株取引 | CFD取引 |
---|---|---|
SBI証券 | ◯ | ✕ |
松井証券 | ◯ | ✕ |
楽天証券 | ◯ | ✕ |
マネックス証券 | ◯ | ✕ |
auカブコム証券 | ◯ | ✕ |
DMM株 | ◯ | ✕ |
サクソバンク証券 | ◯ | ◯ |
IG証券 | ✕ | ◯ |
GMOクリック証券 | ✕ | ✕ |
moomoo証券 | ◯ | ✕ |
まとめ
ノボ ノルディスクに関する深掘りを通じて、その事業内容、独自性、競争上の優位性、そして業績の伸びについて詳しく見てきました。
実績データからみてもわかるとおり、2022年以降、売上とEPSの急成長が目立ち、強固なファンダメンタルズが今後のさらなる成功を示唆しています。
特に、肥満治療薬市場では、ノボ ノルディスクとイーライ・リリー社の2社が業界をリードしていますが、 市場は非常に大きく多くの製薬・創薬企業が新たに参入し激しい競争が予想されます。
そのため、ノボ ノルディスクの今後の戦略に注目が集まっています。
私も活用中!moomoo証券の機能を最大限に引き出そう
私がmoomoo証券を使っていて最も気に入っている点は、アプリが使いやすく、投資において重要となる深い情報収集が簡単にできること。
さらに、大口や中口投資家の動向を確認できる機能があり、銘柄の先行きを考える上でとても助かっています。各銘柄のニュースや決算関連情報が豊富で、日本語自動翻訳もサポートしているため、海外の情報を即座にチェックできるのが嬉しいポイント。
米国株取引手数料もmoomoo証券が一番安いです。
興味のある方は、このバナーリンクから簡単に登録できます!