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ADMAバイオロジックスとは?将来性と今後の株価見通し

ADMAバイオロジックスとは?将来性と今後の株価見通し米国投資
この記事は約23分で読めます。

このサイトは、私(@mifsee)が個人的に学びながら企業分析や銘柄分析を進め、その成果をまとめたものです。

あくまで私の個人的な分析記録であり、内容には誤りや実際と異なる情報が含まれているかもしれません。ご覧になる場合は予めご了承ください。

  1. はじめに
  2. ADMAバイオロジックスとは何の会社、どのような事業をしている?
    1. 事業の特徴
  3. ADMAバイオロジックスの主力製品は?
    1. ASCENIV™ (アスセニブ)
    2. BIVIGAM® (ビビガム)
    3. NABI-HB® (ナビ-HB)
  4. ADMAバイオロジックスのビジネスモデルは?
    1. 製造から販売までの一貫したプロセス管理
    2. 主力製品と市場ニッチのターゲット
    3. 収益と成長戦略
    4. 技術革新と生産効率の向上
    5. 成長のための新規投資と拡大
  5. 免疫グロブリン(IG)製品の需要はなぜ増加している?
  6. 取引市場は?
  7. ADMAバイオロジックスのセクター、業種、属するテーマは?
    1. セクター
    2. 業種
    3. 属するテーマ
  8. 配当は?
  9. ADMAバイオロジックスが属する業界の規模と成長性は?
    1. 成長要因
  10. ADMAバイオロジックスの競合企業は?
  11. ADMAバイオロジックスの競合との差別化要素と優位性は?
    1. 専門的な製品ポートフォリオ
    2. 自社製造の強み
    3. 特許と独自の技術
    4. 小規模ながら迅速な対応
    5. 専門的な疾患へのフォーカス
    6. 臨床試験の進展
  12. ADMAバイオロジックスの成長戦略は?
    1. 製造能力の向上 
    2. 新しいパイプラインの導入 
    3. 製品ラインの拡充 
    4. 財務戦略の強化 
    5. キャピタルアロケーションの最適化 
  13. ADMAバイオロジックスはいつ黒字化した?
  14. ADMAバイオロジックスの業績について
  15. ADMAバイオロジックスの株価
    1. ADMAの四半期:売上推移
    2. ADMAの四半期:営業キャッシュフロー推移
    3. ADMAの四半期:営業利益・営業利益率推移
    4. ADMAの四半期:EPS推移
    5. ADMAの通期:売上推移
    6. ADMAの通期:営業キャッシュ・フロー推移
    7. ADMAの通期:営業利益・営業利益率推移
    8. ADMAの通期:EPS推移
  16. ADMAバイオロジックスの将来生は?
  17. ADMAバイオロジックスの2024年度Q1決算サマリー
  18. 肺炎球菌に対するハイパーイムノグロブリン製品の開発スケジュールは?
  19. ADMAバイオロジックスの2024年度Q2決算サマリー
  20. ADMAバイオロジックスの株を買える証券会社は?
  21. まとめ

はじめに

ヘルスケア銘柄は、市場が低迷しているベア相場において、ディフェンシブセクターとして機能するため、ポートフォリオに含めておきたい重要な銘柄です。最近、黒字転換し、今後の成長が期待できる銘柄を探している中で、ADMAバイオロジックスという会社に注目しました。

調査の結果、この銘柄は非常に高い成長期待があることがわかりました。この記事では、ADMAバイオロジックスの事業内容、独自の強み、そして将来性について詳しく掘り下げていきます。

ADMAバイオロジックスとは何の会社、どのような事業をしている?

  • ADMAバイオロジックス (ADMA Biologics, Inc.) は、免疫不全患者向けのプラズマ由来治療法を開発・製造する商業バイオ医薬品企業。
  • 免疫グロブリン製品の製造と販売を行っており、感染症の予防や治療を目的としている。
  • 同社のミッションは、感染症や免疫不全の管理が必要なニッチな患者集団に焦点を当てた製品を成功裏に開発し、商業化すること。

事業の特徴

  • 総合的なプロセス管理: ADMAバイオロジックスは、治療薬の開発から製造、販売まで一貫して自社で行っており、製品の品質と安定した供給を保証している。
  • FDA認可の施設: アメリカ食品医薬品局(FDA)の認可を受けた施設で製品を製造しており、高度な技術を用いている。
  • 対象患者: 免疫不全や感染症に対して脆弱な患者を主な対象としており、これらの人々の生活の質を向上させることを目指している。

ADMAバイオロジックスの企業情報は以下。

  • 会社名: ADMAバイオロジックス(ADMA Biologics, Inc.)
  • 設立年月: 2004年
  • 代表者名: アダム・S・グロスバーグ(Adam S. Grossman)
  • 公式サイト: https://www.admabiologics.com
  • 主な事業内容: 免疫不全患者向けの血漿由来治療法の開発、製造、および販売

ADMAバイオロジックスの主力製品は?

ADMAバイオロジックスの主力製品は以下。

ASCENIV™ (アスセニブ)

  • 用途:特定の感染症に対する治療薬。
  • 概要:免疫グロブリン静注製剤で、免疫力が低下している患者に使用される。この製品は、感染症の予防や治療に役立ちます。

BIVIGAM® (ビビガム)

  • 用途:免疫不全患者向けの治療薬。
  • 概要:これも免疫グロブリン静注製剤であり、免疫力が低い患者に対して使用され、体の防御機能を高めます。

NABI-HB® (ナビ-HB)

  • 用途:B型肝炎の予防。
  • 概要:この製品は、B型肝炎ウイルスに対する抗体を提供し、感染予防に使用されます。

これらの製品はすべて、免疫力が低下している患者や特定の感染症に対する予防と治療を目的としている。ADMAバイオロジックスは、製品の品質と供給の安定性を確保するため、開発から製造、販売までのプロセスを一貫して管理している。

ADMAバイオロジックスのビジネスモデルは?

ADMAバイオロジックスは、商業バイオ医薬品企業であり、以下はそのビジネスモデル。

製造から販売までの一貫したプロセス管理

ADMAバイオロジックスは、製品の開発、製造、マーケティング、販売までのすべてのプロセスを自社で行う「エンドツーエンド」のビジネスモデルを採用しており、製品の品質管理と安定供給を確保している。

主力製品と市場ニッチのターゲット

同社は、特に免疫力が低い患者を対象とした治療薬を提供している。

以下の主な製品は、免疫不全患者や感染症リスクの高い患者に特化しており、この市場でのニッチなポジションを強固にしている。

  • ASCENIV™: 特定の感染症に対する治療薬。
  • BIVIGAM®: 免疫不全患者向けの免疫グロブリン製剤。
  • NABI-HB®: B型肝炎の予防に使用される治療薬。

収益と成長戦略

ADMAバイオロジックスは、特に米国市場での免疫グロブリン(IG)製品の需要増加に伴い、著しい収益成長を遂げている。2023年の第2四半期には前年同期比77%の売上成長を達成し、今後も製品の需要拡大とコスト管理を通じて、収益と利益のさらなる成長を見込んでいる。

技術革新と生産効率の向上

ADMAは、AIプラットフォーム「ADMAlytics」を活用して、生産効率や在庫管理の最適化を図っている。また、生産スケールの拡大や新しい生産技術の導入により、製品のコスト効率を高める取り組みを進めている。

成長のための新規投資と拡大

同社は、新たな成長機会として、プラズマ収集センターの拡大や新製品の開発に積極的に投資しており、将来的な収益の増加と市場シェアの拡大を目指している。

ADMAバイオロジックスのビジネスモデルは、免疫不全患者向けの治療薬の開発・製造・販売を一貫して行うことで、高品質な製品の提供と持続的な成長を実現している。

免疫グロブリン(IG)製品の需要はなぜ増加している?

免疫グロブリン(IG)製品の需要が増加している背景には、いくつかの重要な要因がある。

  • 免疫不全疾患の増加 免疫不全症や慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)などの免疫疾患が増加しており、これらの疾患の治療に免疫グロブリンが広く使用されている。特に、免疫不全患者は定期的な治療が必要であり、この治療法の利用が増えている。
  • 高齢化社会の進行 高齢化に伴い、免疫力が低下する高齢者が増加しており、免疫グロブリンの需要も増加している。高齢者は感染症や免疫関連疾患に対して脆弱であり、予防や治療のために免疫グロブリンが重要な役割を果たしている。
  • 新しい適応症の承認 免疫グロブリンの新しい適応症が承認されることにより、使用範囲が広がっています。これには、特定の感染症や免疫関連疾患の治療が含まれる。新しい治療法としての利用が増えることで、全体的な需要が高まっている。
  • オフラベル使用の増加 FDA未承認の適応症に対するオフラベル使用も増加しています。医療現場では、特定の症状や疾患に対して免疫グロブリンが効果的であることが認められており、その利用が広がっている。
  • 生産と供給の課題 免疫グロブリンの製造には時間とコストがかかるため、供給が需要に追いつかないことがある。この供給の制約も、需要の増加と関連しており、生産が追いつかないため、一部の地域や施設では免疫グロブリンの供給不足が発生している。

これらの要因が組み合わさることで、免疫グロブリン製品の需要は世界的に増加している。特に、免疫不全患者や高齢者の増加、新しい適応症の承認、そして生産と供給の課題が主要な要因として挙げられる。

取引市場は?

ADMAバイオロジックスは、NASDAQ市場で取引されており、ティッカーシンボルは「ADMA」

ADMAバイオロジックスのセクター、業種、属するテーマは?

セクター

ヘルスケア(Healthcare):ADMAバイオロジックスはヘルスケアセクターに属しており、免疫不全患者向けのプラズマ由来治療薬の製造と販売を行っている。このセクターでは、医療技術と治療法の進化が求められ、ADMAバイオロジックスはこれに対応するために高品質の製品を提供している。

業種

バイオ医薬品(Biopharmaceuticals):ADMAバイオロジックスはバイオ医薬品業種に分類される。免疫グロブリン製品など、免疫不全治療に特化した製品の開発と製造を行っており、これらの製品は、免疫系を補強するために重要です。

属するテーマ

感染症治療と免疫療法:ADMAバイオロジックスの事業は、特に感染症治療と免疫療法に重点を置いている。

配当は?

ADMAバイオロジックスは現在、配当を支払っていません。

ADMAバイオロジックスが属する業界の規模と成長性は?

グローバル免疫グロブリン市場は2023年に約174億9,000万ドルの規模に達し、2024年には190億7,000万ドルに成長すると予測されている。

市場は2028年までに283億ドルに達すると見込まれており、2023年から2028年の間に年平均成長率(CAGR)10.4%で成長すると予測されている。

成長要因

  • 免疫不全疾患の増加: 免疫不全症や慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)などの疾患の増加や、自己免疫疾患や慢性疾患の増加が、市場成長の主な要因となっている。
  • 高齢化社会の進行: 高齢者人口の増加に伴い、感染症や免疫関連疾患のリスクが高まり、免疫グロブリンの需要を押し上げています。世界保健機関(WHO)の報告によると、2030年までに60歳以上の人口が全体の1/6に達すると予想されている。
  • 技術革新と研究開発の進展: 高度な免疫グロブリン療法の開発が進んでおり、これが市場の成長を促進しており、主要プレーヤーによる新製品の導入や政府の支援策も市場拡大の一因となっている。
  • 医療支出の増加: 世界的な医療支出の増加に伴い、免疫グロブリン製品の研究開発や提供が強化されている。

免疫グロブリン市場は、免疫不全疾患の増加、高齢化社会の進行、技術革新、そして医療支出の増加によって、今後も持続的な成長が期待されている。

ADMAバイオロジックスの競合企業は?

ADMAバイオロジックスの主要な競合企業は以下。

  • CSLリミテッド【CSL】: CSLは、免疫グロブリン製品の大手メーカーであり、世界中で広く使用されている。同社は、特に免疫不全や感染症に対する治療に強みを持ち、市場シェアを大きく占めている。CSLの製品は、特定の疾患の治療において高い評価を受けており、革新的なバイオ医薬品の開発に注力している。
  • グリフォルス S.A. 【GRFS】: グリフォルスは、スペインに本社を置く企業で、免疫グロブリン製品の製造と販売を行っている。同社は、血漿由来製品の大手プロバイダーとして知られ、さまざまな免疫関連疾患の治療に貢献している。また、製品の品質と安全性に対する厳格な基準を持ち、世界中の医療機関から信頼されている。
  • タケダ製薬【TAK】: タケダ製薬は、日本を拠点とするグローバルな製薬会社で、免疫グロブリン製品の主要プレーヤーの一つ。特に、慢性炎症性脱髄性多発神経炎(CIDP)や他の免疫関連疾患の治療において重要な役割を果たしている。タケダは、先進的な研究開発と品質管理により、市場での競争力を維持している​。
  • オクタファーマ AG 【非公開企業】: スイスに本社を置くオクタファーマは、血漿由来製品の製造に特化した企業。同社は、免疫不全や血液関連疾患の治療に使用される製品を提供しており、世界中の医療機関で広く利用されている。オクタファーマの製品は、高い品質基準と安全性が特徴。
  • バクスターインターナショナル【BAX】: バクスターは、医療機器および医薬品の大手メーカーであり、免疫グロブリン製品の製造にも注力している。同社の製品は、広範な医療用途に対応しており、特に病院やクリニックでの使用が多い。バクスターは、革新的な技術と製品開発により、市場での強力な地位を確立している​。
  • これらの競合企業は、ADMAバイオロジックスと同様に免疫グロブリン市場で重要な役割を果たしており、製品の品質と革新性において高い評価を受けている。

ADMAバイオロジックスの競合との差別化要素と優位性は?

専門的な製品ポートフォリオ

ADMAバイオロジックスは、免疫グロブリン製品の専門性が強く、特に、自己免疫疾患や免疫不全の治療に特化した製品を提供しており、治療の専門性とターゲットに特化したアプローチが競合との差別化要素となる。

自社製造の強み

ADMAは、プラズマ由来の製品を自社の製造施設で生産しており、品質管理と製品の一貫性において高い基準を維持している。この自社製造体制により、製品の供給の安定性と品質の確保が可能となっている 。

特許と独自の技術

ADMAは、独自の技術や製品に関する特許を保有しており、これが競合との差別化要素となっている。特許技術によって、より高い効果や安全性を提供することが可能となり、製品の競争力を高めている。

小規模ながら迅速な対応

比較的小規模な企業であるADMAは、競合に比べて迅速に市場の変化に対応することが可能。新しい治療法の開発や市場ニーズの変化に対してフレキシブルに対応できることは、特にニッチな市場での競争において大きな強みとなる。

専門的な疾患へのフォーカス

ADMAは、特定の免疫関連疾患に焦点を当てており、その治療に特化した製品を提供しています。この専門的なアプローチにより、特定の患者群に対する深い理解と治療戦略を提供できる点が、競合企業との違いとなっている。

臨床試験の進展

ADMAは、製品の臨床試験においても積極的に取り組んでおり、新しい治療法の開発や既存治療の改良に向けた研究を進めている。臨床試験の成功により、革新的な製品を市場に投入することができる点が競争力を高めている。

ADMAバイオロジックスのこれらの差別化要素と優位性により、競合企業に対して特有の市場ポジションを確立している。

ADMAバイオロジックスの成長戦略は?

製造能力の向上 

ADMAバイオロジックスは、免疫グロブリン製品の製造能力を向上させるために、製造プロセスの改善とスケールアップに取り組んでいる。特に、製品の収率を高めるための技術開発に注力しており、同じ量の原材料からより多くの製品を生産できるようにしている。これにより、コスト効率が向上し、収益性の向上が期待されます。

新しいパイプラインの導入 

ADMAは、新たな治療法として肺炎球菌に対するハイパー免疫グロブリンの開発を進めている。この製品は、市中肺炎の予防および治療に役立つことが期待されており、FDAの承認を得た場合、年間300〜500百万ドルのピーク収益が見込まれる。このような新しいパイプラインの導入は、将来的な成長の大きな原動力となる。

製品ラインの拡充 

同社は、既存製品であるASCENIV™のラベル拡大を目指し、小児向け臨床試験を進めており、製品の適応症を拡大し、市場での存在感を強化することが期待されている。また、BIVIGAM®など他の主要製品も引き続き市場でのシェアを拡大している​。

財務戦略の強化 

ADMAは、財務的なガイダンスを引き上げ、2024年および2025年の総収益目標をそれぞれ320百万ドルと370百万ドルに設定している。また、2024年の純利益を6000万ドル以上、調整後EBITDAを8500万ドル以上と予測しており、株主価値の最大化を図り、長期的な成長を目指している。

キャピタルアロケーションの最適化 

資本配分戦略を強化し、株主価値の向上を目指している。これには、製造効率の向上、新製品の開発、既存製品の市場拡大などが含まれる。これらの取り組みにより、持続可能な収益と利益成長を実現し、企業価値を高めることを目指している。

これらの戦略により、ADMAバイオロジックスは競争力を維持し、市場でのリーダーシップを強化し続けることが期待されている。

ADMAバイオロジックスはいつ黒字化した?

ADMAバイオロジックスは、2023年の第一四半期に初めて調整後EBITDAベースで黒字化を達成した。この四半期には、前年同期比96%増の5700万ドルの総収益を上げ、調整後EBITDAは250万ドルとなった。この業績の改善は、製品売上の増加と運営効率の向上によるもの​。

また、2023年全体での収益予測も引き上げられ、220百万ドル以上になると見込まれており、引き続き製品の需要が高まっていることを反映している。

ADMAバイオロジックスの業績について

ADMAバイオロジックスの財務年度は12月31日で終了する​。

四半期決算の発表スケジュールは以下。

  • 第1四半期決算: 5月初旬頃
  • 第2四半期決算: 8月初旬頃
  • 第3四半期決算: 11月初旬頃
  • 第4四半期および通期決算: 2月初旬頃​ 

まずは、ADMAバイオロジックスの最低限の業績分析を行なうための、以下の4つの指標を確認していきます。

  1. 売上:企業の業績と成長しているかを見る指標。
  2. 営業キャッシュフローと営業キャッシュフローマージン:企業がサービスからどれくらい現金を生み出しているかを見る指標。マージンはその比率で15%あると優良とされる。
  3. 営業利益:企業が主力の事業で稼いだ利益。企業の業績を評価する指標。
  4. EPS:1株当たり純利益で企業の稼ぐ力「収益力」と「成長性」を見る指標。数値が高いほど収益力が高い。

各データは、Investing.comTradingViewより参照。

ADMAバイオロジックスの株価

ADMAバイオロジックスの現在のリアルタイム株価チャート(TradingView)を表示しています。

チャートには、RSI(Relative Strength Index)を表示しています。相場の過熱感の指標として参考。

※RSIが70%~80%を超えると買われ過ぎ、反対に20%~30%を割り込むと売られ過ぎの目安。

ADMAの四半期:売上推移

四半期ごとの売上予測と実績値、対前年比の推移です。

年度(四半期)予測売上実績(発表値)対前年比
2022:Q231.8133.91
2022:Q334.4841.09
2022:Q446.3549.98
2023:Q151.2656.91
2023:Q255.560.177.23%
2023:Q362.1367.363.79%
2023:Q472.1373.947.86%
2024:Q177.2881.8843.88%
2024:Q286.44107.1978.35%
2024:Q391.66
2024:Q497.55
2025:Q1100.45
2025:Q2102.55
単位:百万ドル

売上予測と実績の推移をグラフで表示しています。

ADMAバイオロジックスの売上推移(四半期)

ADMAの四半期:営業キャッシュフロー推移

四半期ごとの営業キャッシュフローと、営業キャッシュフローマージンの推移です。

年度(四半期)営業CF営業CFマージン
2022:Q4-7.38-14.77%
2023:Q1-14.72-25.87%
2023:Q2-6.06-10.08%
2023:Q311.9917.82%
2023:Q417.623.82%
2024:Q1-2.22-2.71%
単位:百万ドル

それぞれの推移をグラフで表示しています。

ADMAバイオロジックスの営業CFマージン(四半期)

ADMAの四半期:営業利益・営業利益率推移

四半期ごとの営業利益と営業利益率の推移です。

年度(四半期)営業利益営業利益率
2022:Q4-6.06-12.12%
2023:Q1-0.813-1.43%
2023:Q2-0.473-0.79%
2023:Q38.6912.91%
2023:Q414.2319.26%
2024:Q121.8226.65%
単位:百万ドル

それぞれの推移をグラフで表示しています。

ADMAバイオロジックスの営業利益・営業利益率推移(四半期)

ADMAの四半期:EPS推移

四半期ごとのEPS予測とEPS実績値の推移です。

年度(四半期)EPS(予測)EPS(実績)
2022:Q2-0.08-0.070.01
2022:Q3-0.08-0.080
2022:Q4-0.07-0.060.01
2023:Q1-0.04-0.030.01
2023:Q2-0.03-0.020.01
2023:Q3-0.010.010.02
2023:Q40.03-0.08-0.11
2024:Q10.060.090.03
2024:Q20.080.140.06
2024:Q30.09
2024:Q40.1
2025:Q10.13
2025:Q20.14
単位:ドル

それぞれの推移をグラフで表示しています。

ADMAバイオロジックスのEPS推移(四半期)

ADMAの通期:売上推移

通期の売上予測と実績値、対前年比の推移です。

年度(通期)売上予測売上実績(発表値)対前年比
2016年8.610.66
2017年18.8622.76113.51%
2018年18.1316.99-25.35%
2019年26.7429.3572.75%
2020年41.0742.2243.85%
2021年76.2480.9491.71%
2022年151.48154.0890.36%
2023年256.45258.2167.58%
2024年357.49
2025年415.32
2026年480.91
2027年548.2
単位:百万ドル

それぞれの推移をグラフで表示しています。

ADMAバイオロジックスの売上推移(通期)

ADMAの通期:営業キャッシュ・フロー推移

通期の営業キャッシュフローと、営業キャッシュフローマージンの推移です。

年度(通期)営業CFフロー営業CFマージン
2018年-62.68-368.92%
2019年-76.19-259.59%
2020年-102.00-241.59%
2021年-112.37-138.83%
2022年-59.51-38.62%
2023年8.83.41%
単位:百万ドル

それぞれの推移をグラフで表示しています。

ADMAバイオロジックスの営業CFマージン(通期)

ADMAの通期:営業利益・営業利益率推移

通期の営業利益・営業利益率の推移です。

年度(通期)営業利益営業利益率
2018年-56.39-331.90%
2019年-41.42-141.12%
2020年-64.91-153.74%
2021年-58.61-72.41%
2022年-39.58-25.69%
2023年228.38%
単位:百万ドル

それぞれの推移をグラフで表示しています。

ADMAバイオロジックスの営業利益・営業利益率(通期)

ADMAの通期:EPS推移

通期のEPS予測とEPS実績値の推移です。

年度(通期)EPS(予測)EPS(実績)
2016年-1.6-1.61-0.01
2017年-1.92-1.910.01
2018年-1.39-1.45-0.06
2019年-0.89-0.890
2020年-0.84-0.88-0.04
2021年-0.51-0.510
2022年-0.33-0.33-0.31
2023年-0.02-0.13-0.48
2024年0.35
2025年0.54
2026年0.63
2027年0.74
単位:ドル

それぞれの推移をグラフで表示しています。

ADMAバイオロジックスのEPS推移(通期)

ADMAバイオロジックスの将来生は?

  • ADMAバイオロジックスは、今後数年間で収益と利益の大幅な成長を見込んでおり、2024年と2025年の総収益はそれぞれ330百万ドルと380百万ドル以上になると予想されており、純利益もそれぞれ65百万ドルと115百万ドルを超えるとされている。
  • ADMAは、製造プロセスの効率化と収率向上に取り組んでおり、これにより製品のコスト効率が向上する見込みであり、収益性がさらに高まることが期待されてる。
  • ADMAは、新たな治療法として肺炎球菌に対するハイパー免疫グロブリンの開発を進めており、これは市中肺炎の予防および治療に役立つことが期待され、承認されれば年間300〜500百万ドルのピーク収益が見込まれる。
  • ASCENIV™やBIVIGAM®などの既存製品の市場シェアを拡大し続けており。特にASCENIV™のラベル拡大や小児適応の臨床試験を進めることで、さらなる市場拡大が期待されている。
  • 同社は財務的なガイダンスを引き上げ、2024年および2025年に収益と利益の両方を大幅に増加させる計画を立てており、株主価値の最大化を図り、長期的な成長を目指している​。
  • 資本配分戦略を強化し、株主価値の向上を目指し、製造効率の向上、新製品の開発、既存製品の市場拡大などが含まれる。

ADMAバイオロジックスは、これらの要因により、今後も持続的な成長が期待されており、市場でのリーダーシップを強化していくことが予想されている。

ADMAバイオロジックスの2024年度Q1決算サマリー

  • 売上高: 8190万ドル、前年同期の5691万ドルから44%増加。この増加は主に免疫グロブリン製品の販売増加によるもの。
  • 純利益: 1780万ドル、前年同期の678万ドルの純損失から大幅に改善。
  • 調整後EBITDA: 2642万ドル、前年同期の247万ドルから970%増加。
  • 粗利益: 3910万ドル、前年同期の1651万ドルから大幅に増加し、粗利益率は48%(前年同期は29%)​​。

業績の要因

  • 主要製品のパフォーマンス: ASCENIV™とBIVIGAM®の売上が好調で、特にASCENIV™の利用率が記録的なレベルに達している。
  • 財務の強化: 調整後EBITDAの成長により、会社の純レバレッジ比率は0.85倍に改善した。

今後の見通し

  • 2024年と2025年の売上予測: 2024年度の売上は3億5500万ドル以上、2025年度の売上は4億1000万ドル以上と予測されており、前回のガイダンスからそれぞれ3億3000万ドル以上と3億8000万ドル以上から上方修正されている。
  • 純利益と調整後EBITDAの予測: 2024年度の純利益は8500万ドル以上、2025年度は1億3500万ドル以上と予測されている。調整後EBITDAは、2024年度で1億1000万ドル以上、2025年度で1億6000万ドル以上と予測​​。

成長戦略とイノベーション

  • バイオロジック生産効率の向上: 免疫グロブリン(IG)製品の生産効率を向上させるための開発スケールおよびラボ分析を進めており、これが成功すれば、将来的には生産性と収益性が大幅に向上する可能性がある。
  • 新しいパイプラインの導入: 特にS. pneumonia(肺炎球菌)に対するハイパーイムノグロブリン製品の開発を進めている。この製品が承認されれば、年間3億ドルから5億ドルの収益を見込むことができる。
  • ASCENIVのラベル拡張: 小児臨床試験の結果により、ASCENIVの適応範囲の拡大が期待されており、製品ポートフォリオの強化が図られている​​。

ADMAバイオロジックスは、2024年第1四半期において顕著な収益成長と利益改善を達成。主要製品の売上増加と効率的なコスト管理により、財務状況が大幅に強化されている。今後も製品の生産効率向上や新しいパイプラインの開発に注力し、さらなる成長を目指している。

肺炎球菌に対するハイパーイムノグロブリン製品の開発スケジュールは?

  • 2024年: プレクリニカル(前臨床)試験を進める予定。これは、実験室での試験および初期の動物実験を含む段階。この段階で製品の安全性や効果を確認する。
  • 2025年以降: プレクリニカル試験の結果に基づいて、臨床試験に進む予定。臨床試験は複数のフェーズに分かれており、各フェーズでさらに安全性と有効性を評価する。

将来の見通し

  • 収益予測: 承認されれば、肺炎球菌に対するハイパーイムノグロブリン製品は年間3億ドルから5億ドルの収益を生み出す可能性がある。これは、米国内での肺炎球菌による感染症の予防と治療に対する高い需要に基づいている​。

特許と技術

  • 特許保護: ADMAは、米国および海外で多数の特許を保有しており、これらの特許は2037年まで有効。特許には、ハイパーイムノグロブリンの製造方法および使用方法が含まれる。

この製品の開発はまだ初期段階ですが、成功すれば大きな市場機会が期待される。今後のプレクリニカル試験と臨床試験の進展に注目する必要がある。

ADMAバイオロジックスの2024年度Q2決算サマリー

  • 売上高: 1億719万ドルで、前年同期の6012万ドルから78%増加。主にASCENIVの販売が好調だった。
  • 純利益: 3206万ドル、前年同期の637万ドルの損失から大幅に改善し、一株当たり0.14ドルの利益を計上。
  • 調整後EBITDA: 4455万ドル、前年同期の643万ドルから約592%の増加を記録。
  • 粗利益: 5745万ドルで、前年同期の1670万ドルから増加。粗利益率は53.6%で、前年同期の27.8%から大幅に改善。

事業の進展

  • 製品ミックスの改善: 高利益率製品のポートフォリオが会社の総売上の50%以上を占めるようになった。
  • ADMAlyticsの展開: 商業部門におけるADMAlyticsの実装が拡大され、商業成長戦略の最適化に貢献している。このプラットフォームは、製品効率の向上や生産計画の最適化に役立っている。
  • 財務体質の強化: 第2四半期の営業キャッシュフローは4560万ドルで、純レバレッジ比率は約0.26倍に改善。

将来の見通し

  • 2024年通期の売上予測: 4億ドル以上に引き上げられた。
  • 2024年通期の純利益予測: 1億500万ドル以上、調整後EBITDAは1億5000万ドル以上が見込まれている。
  • 生産効率向上: 生産効率の向上により、2025年第4四半期には最大20%の生産性向上が期待されている。

ADMAバイオロジックスは、第2四半期において、強力な収益成長と利益改善を達成し、特にASCENIVの販売が顕著に伸びた。今後も生産効率の向上と製品ポートフォリオの強化により、さらなる成長が期待されている。

ADMAバイオロジックスの株を買える証券会社は?

ADMAバイオロジックスの株を取り扱っている主要な証券会社をリストアップしました。これらの証券会社では、外国株として直接の株取引のほか、CFD(差金決済取引)としての投資も選択できます。

私自身はSBI証券を主に使用していますが、取り扱い銘柄によっては購入できない場合があります。その際は、サクソバンク証券やIG証券などでCFDを利用することもあります。

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まとめ

ADMAバイオロジックスの事業内容、独自の特徴、競争上の優位性、そして業績の成長について詳しく掘り下げてきました。実績データからは、ADMAバイオロジックスが黒字転換を果たし、今後の成長が非常に期待できる銘柄であることがわかりました。

同社はニッチな医薬企業でありながら、市場の需要の高まりに応じてしっかりとポジションを築き、収益を着実に上げています。現在の売上を支えている製品に加え、新しい薬の開発も進めており、パイプラインも順調に進行しています。これにより、数年後には大きな飛躍が期待できます。

株価はまだ10ドル台と小規模な企業ですが、確実な成長を遂げており、今後も長期的に見守り、コツコツと投資を積み上げていきたい銘柄です。

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