このサイトは、私(@mifsee)が個人的に学びながら企業分析や銘柄分析を進め、その成果をまとめたものです。
あくまで私の個人的な分析記録であり、内容には誤りや実際と異なる情報が含まれているかもしれません。ご覧になる場合は予めご了承ください。
- はじめに
- アメリカン・スーパーコンダクター(AMSC)とは何の会社、どのような事業をしている?
- アメリカン・スーパーコンダクター(AMSC)の主力サービスは?
- AMSCの企業理念とビジョンは?
- ASMCが、注目されている理由は?
- 取引市場は?
- アメリカン・スーパーコンダクター(AMSC)のセクター、業種、属するテーマは?
- 配当は?
- アメリカン・スーパーコンダクター(AMSC)の競合企業は?
- アメリカン・スーパーコンダクター(AMSC)が属する業界の規模と成長性は?
- アメリカン・スーパーコンダクター(AMSC)の競合との差別化要素と優位性は?
- ASMCの高温超電導ケーブルとは?
- ASMCの風力タービン制御システムの特徴は?
- ASMCの電力系統向けの技術(スマートグリッド)の特徴は?
- AMSCの業績について
- アメリカン・スーパーコンダクター(AMSC)の株価
- アメリカン・スーパーコンダクター(AMSC)の将来生と今後の見通しは?
- アメリカン・スーパーコンダクター(AMSC)の2024年Q1決算サマリー
- アメリカン・スーパーコンダクター(AMSC)の2024年Q2決算サマリー
- AMSCの株を買える証券会社は?
- まとめ
はじめに
アメリカン・スーパーコンダクター(AMSC)は、スマートグリッドをはじめとする高度な電力技術を駆使し、電力インフラや再生可能エネルギー分野で注目を集める企業です。
AIの普及に伴う電力需要の増加や電力供給を巡る課題を背景に、AMSCは独自の技術と競争優位性を活かして市場での存在感を高めています。
ここでは、電力インフラの近代化や次世代エネルギー技術への期待が高まる中で、AMSCの事業内容、強み、そして将来の成長可能性について詳しく探っていきます。
アメリカン・スーパーコンダクター(AMSC)とは何の会社、どのような事業をしている?
アメリカン・スーパーコンダクター(AMSC)は、米国マサチューセッツ州アイヤーに本社を置くエネルギー技術企業。
1987年に設立され、再生可能エネルギーの生産に従事している。
AMSCは、電力回復力ソリューションを提供し、主に「グリッドテック」、「マリンテック」、「ウィンドテック」の3つの事業分野で展開している。
「グリッドテック」では、送電網や配電網の信頼性、効率性、パフォーマンスを最適化するエンジニアリングプランニングサービスとグリッドシステムを提供。
「マリンテック」では、船舶の保護を提供し、システム効率の向上、電力品質の改善、運航安全性の強化を目的とした推進および電源管理ソリューションを開発。
「ウィンドテック」では、風力タービンの電子制御およびシステム設計、エンジニアリングサービスを提供。
AMSCの強みは、再生可能エネルギー分野における高度な技術力と多様なソリューション提供能力にあり、世界各地で電力ネットワークの性能と信頼性を向上させている。
アメリカン・スーパーコンダクターの企業情報は以下。
- 会社名: アメリカン・スーパーコンダクター(American Superconductor Corporation)
- 設立年: 1987年
- 本社所在地: 米国マサチューセッツ州アイヤー、114 East Main Street
- 代表者: ダニエル・P・マクガーン(Daniel P. McGahn)
- 公式サイト: https://www.amsc.com/
- 主な事業内容: グリッドテック、マリンテック、ウィンドテックの各ソリューションの提供
AMSCは、再生可能エネルギーの普及と電力ネットワークの最適化を推進する企業である。
アメリカン・スーパーコンダクター(AMSC)の主力サービスは?
アメリカン・スーパーコンダクター(AMSC)は、以下の3つの主要サービスを提供している。
グリッドテック(Gridtec)ソリューション
電力網の信頼性、効率性、パフォーマンスを最適化するエンジニアリングプランニングサービスとグリッドシステムを提供。電力会社や再生可能エネルギープロジェクトの開発者が電力を接続、送電、配電する際の支援を行う。また、米国海軍向けに船舶保護製品も販売している。
マリンテック(Marinetec)ソリューション
船舶のシステム効率向上、電力品質改善、運航安全性強化を目的とした推進および電源管理ソリューションを開発。特に、米国海軍向けに消磁システムを提供し、艦船の保護を支援している。
ウィンドテック(Windtec)ソリューション
風力タービンの電子制御およびシステム設計、エンジニアリングサービスを提供。風力タービンメーカーに対し、パワーエレクトロニクスと制御システムを供給し、性能、効率、グリッド互換性を最適化する各種ソリューションを提供している。
これらのサービスを通じて、AMSCはエネルギー分野における多様なニーズに対応し、持続可能なエネルギーソリューションを提供している。
AMSCの企業理念とビジョンは?
AMSCの企業理念は、世界中でギガワット規模の再生可能エネルギーを供給し、十数カ国以上の電力ネットワークの性能と信頼性を向上させること。
ビジョンは、「Smarter, Cleaner … Better Energy」
これらの理念とビジョンのもと、AMSCは高度な電力電子技術と超電導システムを提供し、持続可能なエネルギーソリューションの実現を目指している。
ASMCが、注目されている理由は?
室温超伝導体の開発報道
2023年7月、物理学者グループが室温・常圧で機能する超伝導体の開発を主張。この報道を受け、超伝導技術関連企業であるAMSCの株価が急騰した。
超伝導体技術への期待が高まり、関連企業のポテンシャルが再評価されている。
再生可能エネルギー市場の成長
世界的な再生可能エネルギーへの関心の高まりを背景に、AMSCの風力発電や送配電における技術が注目されている。特に、持続可能なエネルギーの普及を支えるグリッド技術は、市場で高い評価を得ている。
電力インフラの近代化需要
老朽化した電力インフラの更新やスマートグリッドの導入が進む中、AMSCのグリッドテックソリューションが電力供給網の近代化に寄与。新しい電力需要に対応するインフラ構築が加速している。
AIの発展による電力需要増加
AIの普及とともに、電力需要が急増。以下の3つの要因が絡んでいる。
- データセンターの電力消費増加
AIの学習や推論処理が膨大な計算資源を必要とするため、データセンターの電力需要が急増。2030年までに160%の増加が予測される。 - 電力インフラへの負担増大
AIやEVの普及に伴う電力需要増加は、既存のインフラに負担をかけている。この問題に対応するため、新たなインフラ構築が求められている。 - 電力供給網への投資拡大
米国をはじめとする主要国で、電力網強化への投資が進行中。AMSCの技術は、この需要に対応可能なソリューションとして期待されている。
これらの理由から、AMSCは再生可能エネルギー市場、超伝導技術、AIの電力需要という多方面で注目を集めており、今後の展望が重要視される企業である。
取引市場は?
アメリカン・スーパーコンダクター(AMSC)は、米国のナスダック市場(NASDAQ)に上場している。ティッカーシンボルは「AMSC」。
アメリカン・スーパーコンダクター(AMSC)のセクター、業種、属するテーマは?
セクター
資本財(Industrials):AMSCは資本財セクターに属し、主に電力回復力ソリューションを提供している。同社の技術は、送配電網の効率化と信頼性向上に寄与し、エネルギー業界の革新を推進している。
業種
電気機器(Electrical Equipment):AMSCは、送配電システムの最適化を目的とした電力制御システムや関連製品を開発・提供している。これにより、電力会社や再生可能エネルギープロジェクトの開発者が、電力の接続、送電、配電を効率的に行えるよう支援している。
属するテーマ
再生可能エネルギーと電力インフラの近代化:AMSCは、再生可能エネルギーの生産に従事し、送配電網の近代化を支援するソリューションを提供している。これにより、持続可能なエネルギー供給の実現と電力インフラの強化に貢献している。
配当は?
アメリカン・スーパーコンダクター(AMSC)は現在、配当を支払っていない。
アメリカン・スーパーコンダクター(AMSC)の競合企業は?
アメリカン・スーパーコンダクター(AMSC)の主要な競合企業は以下の通り。
- ゼネラル・エレクトリック(GE):米国を拠点とする多国籍コングロマリットで、エネルギー部門において発電機や送配電機器を提供。AMSCと同様に、電力インフラの効率化と信頼性向上に取り組んでいる。
- ハネウェル・インターナショナル(HON):米国の多国籍企業で、エネルギーおよび産業オートメーション分野で活動。送配電システムやエネルギー管理ソリューションを提供し、AMSCと市場で競合している。
- ABBグループ(ABB):スイスに本社を置く多国籍企業で、電力および自動化技術の分野で世界的に展開。送配電機器やスマートグリッドソリューションを提供し、AMSCと同様の市場セグメントで活動している。
- シーメンス(SI):ドイツを拠点とする多国籍企業で、エネルギー、インフラ、産業分野で幅広い製品とサービスを提供。特に送配電システムや再生可能エネルギーソリューションにおいて、AMSCと競合関係にある。
これらの企業は、電力インフラの近代化や再生可能エネルギーの普及において、AMSCと同様の市場で競争している。
アメリカン・スーパーコンダクター(AMSC)が属する業界の規模と成長性は?
アメリカン・スーパーコンダクター(AMSC)が属する業界は、電力インフラおよび再生可能エネルギー分野である。これらの業界の規模と成長性は以下の通り。
電力インフラ業界
電力インフラ業界は、送配電網の整備やスマートグリッドの導入など、エネルギー供給の効率化と信頼性向上を目的とした取り組みが進行中。
特に、老朽化したインフラの更新や再生可能エネルギーの普及に伴う需要増加に対応するため、大規模な投資が行われている。
例えば、米国では電力供給網の強化に向けた多額の設備投資が計画されており、今後も市場の拡大が期待される。
再生可能エネルギー業界
再生可能エネルギー市場は急速に成長しており、2032年までに市場規模が2兆4,496億米ドルに達すると予測されている。
これは、年平均成長率9.47%の伸びを示している。特に、水力発電セグメントが最大の市場シェアを占めている。
これらの業界の成長は、AMSCの提供する電力回復力ソリューションや再生可能エネルギー関連製品にとって、さらなる市場機会をもたらすと考えられる。
アメリカン・スーパーコンダクター(AMSC)の競合との差別化要素と優位性は?
AMSCは、以下の差別化要素と競争優位性を有している。
超伝導技術の活用
AMSCは、超伝導技術を活用した船舶保護システムを開発し、米海軍との強固な関係を築いている。この技術は、船舶のシステム効率向上や電力品質改善に寄与し、軍事分野での安定的な収益源となっている。
多角的なソリューション提供
AMSCは、グリッドテック、マリンテック、ウィンドテックの各ソリューションを通じて、電力網の信頼性向上、船舶の運航安全性強化、風力タービンの性能最適化など、多岐にわたるサービスを提供している。
再生可能エネルギー市場や電力インフラの近代化需要に対応し、幅広い市場での競争力を確立している。
地域的なリスク分散
過去に中国市場への依存度が高かったが、現在では売上高の約15%前後まで縮小。地政学的リスクの影響を最小限に抑え、安定した事業運営を実現している。
これらの要素により、AMSCは競合他社との差別化を図り、持続的な競争優位性を維持している。
ASMCの高温超電導ケーブルとは?
AMSCは、高温超電導(HTS)技術を活用した革新的なケーブルシステムを開発している。
HTSケーブルは、従来の銅やアルミニウム製ケーブルと比較して、同じ断面積で数倍から数十倍の電流を効率的に伝送可能。
送電ロスの低減や電力インフラの高効率化が実現する。
AMSCのHTSケーブルは、液体窒素などの冷媒で冷却することで超電導状態を維持し、高密度の電流伝送を可能にしている。
この技術は、都市部の地下送電網や再生可能エネルギーの大量導入に伴う電力需要の増加に対応するためのソリューションとして期待されている。
さらに、HTS技術は電力機器の小型化・軽量化にも寄与し、送電効率の向上や電力損失の削減に大きく貢献する。
AMSCは、この技術を活用して電力インフラの近代化を推進し、持続可能なエネルギー供給の実現を目指している。
ASMCの風力タービン制御システムの特徴は?
AMSCは、風力タービンの性能と信頼性を向上させるための高度な制御システムを提供している。これらのシステムは、風力発電の効率化とコスト削減に寄与する。
主な特徴
- ブレードピッチ制御:風速や風向きの変動に応じてブレードの角度を最適化することで、発電効率を最大化し、タービンへの負荷を軽減する。
- モデル予測制御の導入:風速変動下での出力変動特性や主要な機械要素の荷重変動特性を分析し、最適な制御を実現する。
- リアルタイム監視と最適化:タービンの稼働状況をリアルタイムで監視し、必要に応じて運転・停止を行うことで、安定した発電を維持する。
これらの制御システムにより、AMSCの風力タービンは高い発電効率と信頼性を実現している。
ASMCの電力系統向けの技術(スマートグリッド)の特徴は?
スマートグリッドは、情報技術(IT)を活用して電力の供給側と需要側の双方から電力量を制御する次世代の送電網である。
従来の一方向的な電力供給とは異なり、双方向で電力と情報をやり取りすることで、効率的な電力供給や再生可能エネルギーの効果的な導入を可能にする。
スマートグリッド主な特徴
- 双方向通信:スマートメーターなどのデバイスを通じて、電力消費データや供給指示をリアルタイムで双方向に通信。これにより、需要と供給のバランスを最適化し、過剰な発電や停電のリスクを低減する。
- 再生可能エネルギーの統合:太陽光発電や風力発電などの再生可能エネルギー源を効果的に電力網に組み込み、地域での電力の地産地消を促進。これにより、環境負荷の低減とエネルギーの自給自足が可能となる。
- 需要応答(デマンドレスポンス):需要側の電力消費パターンを分析し、ピーク時の消費を抑制するためのインセンティブや制御を実施。これにより、電力供給の安定性と効率性を向上させる。
AMSCの取り組み
AMSCの高温超電導(HTS)ケーブルや電力制御システムは、送電効率の向上や電力損失の削減に寄与し、スマートグリッドの実現を支援している。
再生可能エネルギーの統合や電力インフラの近代化を推進し、持続可能なエネルギー供給の実現に貢献している。
スマートグリッドの導入は、エネルギーの効率的な利用と安定供給を実現するための重要なステップであり、AMSCの技術はその中核を担っている。
AMSCの業績について
AMSCの財務年度は3月31日に終了する。
四半期ごとの決算発表スケジュールは以下の通り。
- 第1四半期決算:8月上旬
- 第2四半期決算:11月上旬
- 第3四半期決算:2月上旬
- 第4四半期および通期決算:5月下旬
まずは、アメリカン・スーパーコンダクター(AMSC)の最低限の業績分析を行なうための、以下の4つの指標を確認していきます。
- 売上:企業の業績と成長しているかを見る指標。
- 営業キャッシュフローと営業キャッシュフローマージン:企業がサービスからどれくらい現金を生み出しているかを見る指標。マージンはその比率で15%あると優良とされる。
- 営業利益:企業が主力の事業で稼いだ利益。企業の業績を評価する指標。
- フリーキャッシュ・フロー:企業が手元に残す自由に使える現金。財務的な柔軟性や、経営の安定性を示す。
- EPS:1株当たり純利益で企業の稼ぐ力「収益力」と「成長性」を見る指標。数値が高いほど収益力が高い。
各データは、Investing.com、TradingViewより参照。
アメリカン・スーパーコンダクター(AMSC)の株価
AMSCの現在のリアルタイム株価チャート(TradingView)を表示しています。
チャートには、RSI(Relative Strength Index)を表示しています。相場の過熱感の指標として参考。
※RSIが70%~80%を超えると買われ過ぎ、反対に20%~30%を割り込むと売られ過ぎの目安。
ASMCの四半期:売上推移
四半期ごとの売上予測と実績値、対前年比の推移です。
年度(四半期) | 予測 | 売上実績(発表値) | 対前年比 |
---|---|---|---|
2022:Q1 | 24.27 | 22.68 | |
2022Q2 | 25.12 | 27.68 | |
2022:Q3 | 23.99 | 23.88 | |
2022:Q4 | 28.25 | 31.74 | |
2023:Q1 | 27.43 | 30.25 | 33.38% |
2023:Q2 | 30.4 | 34 | 22.83% |
2023:Q3 | 34 | 39.35 | 64.78% |
2023:Q4 | 37.13 | 42.03 | 32.42% |
2024:Q1 | 39.33 | 40.29 | 33.19% |
2024:Q2 | 51.33 | 54.47 | 60.21% |
2024:Q3 | 56.67 | ||
2024:Q4 | 59.17 | ||
2025:Q1 | 58.85 | ||
2025:Q2 | 61.15 |
売上予測と実績の推移をグラフで表示しています。
AMSCの四半期:営業キャッシュフローとフリーキャッシュフロー推移
四半期ごとの営業キャッシュフロー、営業キャッシュフローマージンとフリーキャッシュフローの推移です。
年度(四半期) | 営業CF | 営業CFマージン | フリーCF |
---|---|---|---|
2022:Q1 | -5.86 | -25.84% | -6.3 |
2022Q2 | -5.71 | -20.63% | -5.83 |
2022:Q3 | -5.5 | -23.03% | -5.91 |
2022:Q4 | -5.42 | -17.08% | -5.68 |
2023:Q1 | -2.25 | -7.44% | -2.46 |
2023:Q2 | 0.897 | 2.64% | 0.68 |
2023:Q3 | 1.25 | 3.18% | 1.05 |
2023:Q4 | 2.23 | 5.31% | 1.94 |
2024:Q1 | 3.41 | 8.46% | 3.14 |
2024:Q2 | 12.71 | 23.33% | 12.13 |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
AMSCの四半期:営業利益と営業利益率推移
四半期ごとの営業利益と営業利益率推移の推移です。
年度(四半期) | 営業利益 | 営業利益率 |
---|---|---|
2022:Q1 | -8.7 | -38.36% |
2022Q2 | -8.38 | -30.27% |
2022:Q3 | -9.43 | -39.49% |
2022:Q4 | -5.38 | -16.95% |
2023:Q1 | -3.98 | -13.16% |
2023:Q2 | -1.54 | -4.53% |
2023:Q3 | -0.586 | -1.49% |
2023:Q4 | -0.359 | -0.85% |
2024:Q1 | 0.629 | 1.56% |
2024:Q2 | 2.01 | 3.69% |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
AMSCの四半期:EPS推移
四半期ごとのEPS予測とEPS実績値の推移です。
年度(四半期) | EPS(予測) | EPS(実績) | 差 |
---|---|---|---|
2022:Q1 | -0.24 | -0.25 | -0.01 |
2022Q2 | -0.22 | -0.23 | -0.01 |
2022:Q3 | -0.25 | -0.27 | -0.02 |
2022:Q4 | -0.2 | -0.28 | -0.08 |
2023:Q1 | -0.16 | -0.08 | 0.08 |
2023:Q2 | -0.11 | 0 | 0.11 |
2023:Q3 | -0.06 | 0.03 | 0.09 |
2023:Q4 | -0.02 | 0.05 | 0.07 |
2024:Q1 | 0.01 | 0.08 | 0.07 |
2024:Q2 | 0.04 | 0.27 | 0.23 |
2024:Q3 | 0.07 | ||
2024:Q4 | 0.08 | ||
2025:Q1 | 0.09 | ||
2025:Q2 | 0.12 |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
AMSCの通期:売上推移
通期の売上予測と実績値、対前年比の推移です。
年度(通期) | 売上予測 | 売上実績(発表値) | 対前年比 |
---|---|---|---|
2017年 | 49.43 | 48.4 | |
2018年 | 56.27 | 56.21 | 16.14% |
2019年 | 67.95 | 63.84 | 13.57% |
2020年 | 85.47 | 87.13 | 36.48% |
2021年 | 107.46 | 108.44 | 24.46% |
2022年 | 102.46 | 105.98 | -2.27% |
2023年 | 140.73 | 145.64 | 37.42% |
2024年 | 210.63 | ||
2025年 | 249.67 | ||
2026年 | 280.5 |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
AMSCの通期:営業キャッシュフロー、フリーキャッシュフロー推移
通期の営業キャッシュフロー、営業キャッシュフローマージンとフリーキャッシュフローの推移です。
年度(通期) | 営業CFフロー | 営業CFマージン | フリーCF |
---|---|---|---|
2017年 | -24.83 | -51.30% | -27.36 |
2018年 | 42.71 | 75.98% | 41.76 |
2019年 | -16.5 | -25.85% | -20.13 |
2020年 | -8.68 | -9.96% | -10.45 |
2021年 | -18.98 | -17.50% | -19.91 |
2022年 | -22.48 | -21.21% | -23.72 |
2023年 | 2.14 | 1.47% | 1.2 |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
AMSCの通期:営業利益と営業利益率推移
通期の営業利益と営業利益率推移の推移です。
年度(通期) | 営業利益 | 営業利益率 |
---|---|---|
2017年 | -25.56 | -52.81% |
2018年 | -18.23 | -32.43% |
2019年 | -23 | -36.23% |
2020年 | -20 | -22.71% |
2021年 | -26.26 | -24.22% |
2022年 | -31.89 | -30.09% |
2023年 | -6.46 | -4.44% |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
AMSCの通期:EPS推移
通期のEPS予測とEPS実績値の推移です。
年度(通期) | EPS(予測) | EPS(実績) | 差 |
---|---|---|---|
2017年 | -1.74 | -1.7 | 0.04 |
2018年 | -0.72 | -0.64 | 0.08 |
2019年 | -0.82 | -0.93 | -0.11 |
2020年 | -0.59 | -0.59 | 0 |
2021年 | -0.62 | -0.63 | -0.01 |
2022年 | -0.95 | -1.03 | -0.08 |
2023年 | -0.06 | 0.02 | 0.08 |
2024年 | 0.5 | ||
2025年 | 0.53 | ||
2026年 | 0.81 |
それぞれの推移をグラフで表示しています。
アメリカン・スーパーコンダクター(AMSC)の将来生と今後の見通しは?
AMSCは再生可能エネルギーや電力インフラの近代化に伴い、将来性が期待されている。
高温超電導(HTS)技術の先駆者
AMSCは、高温超電導技術の商業化に成功した初の企業であり、この分野で多くの特許と技術を保有している。HTS技術は、電力損失の低減や発熱問題の解決に寄与し、電力インフラの効率化に大きく貢献する。
再生可能エネルギー市場の成長
世界的な再生可能エネルギーへの関心の高まりに伴い、AMSCの提供する風力発電や送配電ソリューションが注目されている。特に、風力タービン制御システムやグリッドテックソリューションは、再生可能エネルギーの効率的な導入と運用において重要な役割を果たしている。
電力インフラの近代化需要
老朽化した電力インフラの更新やスマートグリッドの導入が進む中、AMSCの技術は電力網の信頼性向上と効率化に寄与している。同社の高温超電導ケーブルや電力制御システムは、送電効率の向上や電力損失の削減に大きく貢献している。
財務状況と株価見通し
2024年度第2四半期の決算では、1株当たり27セントの利益を計上し、前年同期の1セントから大幅に増加。売上高も60%増加しており、成長が期待されている。
アメリカン・スーパーコンダクター(AMSC)の2024年Q1決算サマリー
発表日:24/8/7
売上と収益
- 総売上: 4,030万ドル(前年同期比33%増)。
- 増加要因: 新規エネルギー電力システムと電気制御システムの出荷量の増加。
- 純損失: 252万ドル(前年同期の539万ドルから損失幅を縮小)。
- 調整後純利益(Non-GAAP): 303万ドル(前年同期の214万ドルの損失から黒字化)。
- 調整後1株当たり利益: 0.09ドル。
キャッシュフローと財務
- 営業キャッシュフロー: 340万ドルの黒字(前年同期は224万ドルのマイナス)。
- 現金および現金等価物: 9,550万ドル(前期末比3,000万ドル増加)。
事業の進展
- 新規受注:
- 第1四半期に1億2,700万ドルの新規受注を獲得。
- 同盟国海軍との初の船舶保護システム契約やInox Windからの3MW ECS(電気制御システム)の第3次注文を含む。
- 受注残高:
- 12か月間の受注残高は1億6,000万ドル、総受注残高は2億5,000万ドル。
- 事業多様化:
- 産業および軍事セクター向けのグリッド技術の成長を継続。
将来ガイダンス
- 2025年度第2四半期見通し:
- 売上: 3,800万ドル〜4,200万ドル。
- 純損失: 最大170万ドル(1株当たり0.05ドルの損失)。
- 調整後純損益: ブレークイーブン〜わずかな黒字を予測。
- 営業キャッシュフロー: ブレークイーブンまたは200万ドルの黒字化。
AMSCは、エネルギー分野での革新と多様化を進めつつ、収益性を改善しており、今後の成長が期待されている。特に、産業および軍事用途でのグリッド技術の需要増加が同社の成長を後押しする見込み。
アメリカン・スーパーコンダクター(AMSC)の2024年Q2決算サマリー
発表日:24/10/31
売上と収益
- 総売上: 5,447万ドル(前年同期比60%増)。
- グリッド部門: 4,693万ドル(前年同期比65%増)。
- 風力部門: 753万ドル(前年同期比37%増)。
- 純利益: 488万ドル(前年同期の248万ドルの損失から黒字化)。
- 調整後純利益: 995万ドル(前年同期比大幅増)。
- 1株当たり純利益:
- GAAPベース: 0.13ドル(前年同期は-0.09ドル)。
- 非GAAPベース: 0.27ドル(前年同期はほぼゼロ)。
コストと経費
- 売上原価: 3,886万ドル(前年同期比53%増)。
- 営業経費: 1,637万ドル(前年同期比50%増)。
- 研究開発費、販売・一般管理費が増加。
キャッシュフローと財務状況
- 営業キャッシュフロー: 1,300万ドル(前年同期は2,200万ドルの赤字)。
- 現金および現金等価物: 7,213万ドル(前期末の9,552万ドルから減少)。
- 受注残高: 12か月以内の受注残高は2億ドル以上、総受注残高は3億ドル以上。
主な事業の進展
- 新規受注の増加:
- 新エネルギーシステムの需要拡大。
- 米海軍との防衛関連契約も進展。
- 部門別の成長:
- グリッドテック(Gridtec)および風力発電部門が好調。
- 新規製品と事業拡大:
- 強力な電力管理システムの開発により競争優位性を確保。
将来ガイダンス
- 2025年度第3四半期見通し:
- 売上: 5,500万ドル〜6,000万ドル。
- 純損失: 最大100万ドル(1株当たり0.03ドルの損失)。
- 非GAAPベースでは200万ドル以上の純利益(1株当たり0.05ドル)。
重要なポイント
AMSCはエネルギー管理および防衛分野において成長を続けている。特に、グリッドテック部門の高い需要と新規契約の獲得が収益に貢献しており、今後も持続的な成長が期待されている。競争力のある技術を活かし、新たな市場での拡大を目指している。
AMSCの株を買える証券会社は?
アメリカン・スーパーコンダクター(AMSC)の株を取り扱っている主要な証券会社をリストアップしました。これらの証券会社では、外国株として直接の株取引のほか、CFD(差金決済取引)としての投資も選択できます。
私自身はSBI証券を主に使用していますが、取り扱い銘柄によっては購入できない場合があります。その際は、サクソバンク証券やIG証券などでCFDを利用することもあります。
人気の証券会社 | 株取引 | CFD取引 |
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SBI証券 | ◯ | ✕ |
松井証券 | ◯ | ✕ |
楽天証券 | ◯ | ✕ |
マネックス証券 | ◯ | ✕ |
auカブコム証券 | ✕ | ✕ |
DMM株 | ✕ | ✕ |
サクソバンク証券 | ◯ | ◯ |
IG証券 | ✕ | ◯ |
GMOクリック証券 | ✕ | ✕ |
moomoo証券 | ◯ | ✕ |
まとめ
アメリカン・スーパーコンダクター(AMSC)の事業内容、独自の強み、競争優位性、業績成長について詳しく掘り下げてきました。
AMSCは、AIの普及に伴う電力需要の増加が注目される中、スマートグリッドをはじめとする高度な電力技術を有しており、さらに業績面では黒字化が見え始めたタイミングと重なり、その注目度が一層高まっています。
電力供給を巡るテーマは株式市場でも極めて重要なトピックであり、再生可能エネルギーだけでは需要を賄いきれない状況が続いています。
そのため、小型原子炉(SMR)や核融合発電といった次世代技術への期待も高まっています。
AMSCは、今後キャッシュフローをはじめとする財務改善が見られることで、業績の加速的な成長が期待できるのではないかと思います。
電力関連のテーマは今後も息の長い成長分野となる可能性が高いため、注目していきたいと思います。
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